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第25回「日本絵本賞」受賞作品決定!

第25 回 日本絵本賞 受賞作品

2020年6月25日、第25回「日本絵本賞」の最終選考会が行われ、4 点の受賞作品が決定しました!

日本絵本賞とは?

公益社団法人全国学校図書館協議会では、絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展に寄与することを目的として、優れた絵本を顕彰する「日本絵本賞」を 1995 年より実施しています。1 年間に日本で 出版された絵本の中から、特に優れた絵本に「日本絵本賞大賞」、優れた絵本に「日本絵本賞」、翻訳絵本の優れ た絵本に「日本絵本賞翻訳絵本賞」を授与するものです。また、読者の投票によって選ばれる「日本絵本賞読者賞」があります。なお、今回はリニューアルを図るため、「日本絵本賞読者賞」は休止。対象期間変更の移行期間として、2018年10月から2019年12月までに刊行された絵本の中から、全国SLA選定委員会で選定された絵本1,165点(うち翻訳絵本344点)のうち、絵本委員会によって選ばれた「第25回日本絵本賞最終候補絵本」30点(うち翻訳絵本10点)が対象となりました。

第25 回 日本絵本賞大賞(1作品)

銅版画で描かれた、女の子と「くろいの」のあたたかい世界

くろいの

ひとりで帰るいつもの道で、女の子が不思議ないきものをみつけます。どうやら、自分にしか見えていないみたいです。ある日、思いきって声をかけると、その〝くろいの〟は、台の上からおりてきて、とことこ歩きだしました。ついていくと、へいの穴からもぐりこんだのは、ほどよく古びた日本家屋。そこは、くろいのの家でした。
おしゃべりはしないまま、居心地のいい居間でお茶を飲んだあと、くろいのは女の子を、押し入れの中から屋根裏につれていってくれました。そこに広がっていたのは、暗闇の中にキノコやコケが光る幻想的な世界。ブランコやすべり台で思いきり遊んだあと、ふたりは大きな生きものの柔らかな毛なみにつつまれてぐっすり眠りました。お母さんの夢を見た女の子は、また、くろいのとともに居間にもどってきます。
わかれぎわ、くろいのは一輪の花をくれました。帰り道のとちゅうで、お父さんとばったり会った女の子は、ふたりでなかよく家にむかいます。

ひとりでいるときの子どもの心に優しく寄り添ってくれる不思議な生きもの、くろいの。そのくろいのとわたしの愛おしくなる出会いを描いたあたたかな絵本。

第25回 日本絵本賞(3作品)

絵本賞、続々受賞! 竹下文子さんと町田尚子さんのタッグによる猫愛溢れる絵本

なまえのないねこ

第12回MOE絵本屋さん大賞2019第1位!
第3回未来屋えほん大賞・大賞!
第10回リブロ絵本大賞・大賞!
第8回静岡書店大賞〈児童書新作部門〉第2位!

八百屋や書店、パン屋、蕎麦屋、喫茶店などの飼い猫たちが、みんな持っている「名前」に憧れている、ひとりぼっちの猫。
ある日、お寺の猫に「自分で好きな名前をつければいいじゃない」と言われ、名前を探すことに。
名前のない猫が見つけた「ほんとうに欲しかったもの」とは?
愛猫家で猫が主人公の作品を多く発表している作家と、同じく愛猫家で猫の絵が人気の画家による猫愛に溢れた絵本。

美しく幻想的なブルガリアの昔ばなし

ブルガリアのむかしばなし 金の鳥

美しい金の鳥をつかまえたいという王の命令により、金の鳥をさがす旅に出た3人の王子。途中に出会ったおじいさんの忠告をきいた、優しくかしこい末の王子は…。

漫画家としても注目のお笑い芸人、田中光さんの受賞が話題!

ぱんつさん

注意! この本では頭はよくなりません。
ずぼずぼずぼずぼ。ぱんつさんが あらわれた。いっちに、いっちに、たいそうをはじめるけど…。あれよあれよという間に、想像を超える展開に。作者は『サラリーマン山崎シゲル』で人気の田中光さん。今回が初の絵本作品となります。シュールな世界が、なんだかクセになる! 新しい刺激を求める人にぴったりの1冊です。

※「日本絵本賞翻訳絵本賞」は該当なし

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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