人気絵本作家が描く定番の「日本の昔話」とおすすめのシリーズ
『桃太郎』『浦島太郎』『かぐや姫』など、誰もが一度は聞いたことがある、日本の昔話。
ぜひ、絵本でじっくり楽しんでみませんか。
お子さんと一緒に楽しめる、日本の昔話の絵本をご紹介します。
- 1. 人気絵本作家が描く定番の昔話
- 1.1. 『桃太郎』×五味 太郎
- 1.2. 金太郎×さねとうあきら×田島 征三
- 1.3. 『浦島太郎』×松谷 みよ子×いわさき ちひろ
- 1.4. 『一寸法師』×松谷 みよ子×太田 大八
- 1.5. 『かぐや姫』×いもと ようこ
- 1.6. 『さるかに合戦』×松谷 みよ子×長谷川 義史
- 1.7. 『おむすびころりん』×松谷 みよ子×長野 ヒデ子
- 2. 日本の昔話を、シリーズで楽しもう
- 3. 読み継いでいきたい日本の心
人気絵本作家が描く定番の昔話
みんなが知っている定番の昔話を、大人気の絵本作家たちが描くと、こんな絵本になりました。
長く愛され続けてきた昔話の世界と、素晴らしい絵本作家とのコラボレーションを、ぜひお楽しみください。
『桃太郎』×五味 太郎
五味太郎さんが描く、型破りのももたろう!
ついに五味太郎版「ももたろう」が出ました!
なにしろ五味太郎初のむかしばなしですから、ただの「ももたろう」ではありません。
さてさて、どのような味付が?
型破りの楽しさです。どうぞお楽しみに!!
■読者の声
五味式解釈!
桃太郎と言えば、きびだんご。
岡山のきびだんごのパッケージは、五味さんのデザインなのです。
五味さんのももたろうは、昔話の大胆に省略されたり、辻褄の合わない(昔話はあえてそうしてある)ところを、
五味さんの想像力でうめてあります。
みんな、自分の解釈をしながら、昔話を楽しんでいると思います。
五味さんの感性が楽しいです。
昔話を楽しむ方法を教えてくれる絵本です。
(おるがんさん 40代 ママ 高知県 女の子、男の子)
金太郎×さねとうあきら×田島 征三
■読者の声
そうなんだ!
三太郎(桃太郎・浦島太郎・金太郎)のCMのおかげで!?
昔話を読む機会が増えるといいけど
でも、金太郎は
歌の「まさかりかついで」「くまにまたがり」
のイメージと
源頼光の家来になったー位しか
知りませんで・・・(汗
そうしたら
「お父さんは雷様で、お母さんはやまんば」
え~っ!!!!!
そうなの???
と、ウィキを見てみて
いろいろな説があるんですねぇ・・・
「よのため ひとのために
おまえのおおぢからをつかえと」
と、ふくろのじっさまの言葉を
きちんと聞いているのが素敵です
やまんばのおかあさんが
たくさん涙の粒をこぼしているのが
印象的でした
田島征三さんの絵が
勢いがあって素敵です
(しいら☆さん 50代 その他の方 宮城県)
『浦島太郎』×松谷 みよ子×いわさき ちひろ
■読者の声
それぞれのうらしまたろうⅡ
「うらしまたろう」ならば知っていると思っていたのですが、読んでみるととても奥の深さを感じさせられます。
これだけ数多く出されているお話もあまりないのではないのでしょうか。
お話にもバリエーションがあり、描き方にも作者の思いがあり、ファンタジーであったり、ラブストーリーであったり、メルヘンであったり、ヤングアダルト系だったり…。
艶っぽい乙姫様がいたリ、可愛い乙姫様がいたり…。
この松谷みよ子さんのお話は、あとがきにもありますが様々な伝承の中で、社会体制のことを考えながら、独自のアレンジを施しているのでしょうか。
子どもたちにいじめられている亀を助けられた、それは乙姫様が姿を変えた亀でした。
乙姫様の父親の竜王の願いに従い乙姫様と生活を続けるうらしまたろう。
お話の中で展開される四季の光景は、陸での生活そのもので、不思議な感じがしました。
そしていわさきちひろさんの透明感のある絵は、うらしまたろうのお話をイメージの世界に誘います。
(ヒラP21さん 50代・パパ )
『一寸法師』×松谷 みよ子×太田 大八
■読者の声
凛々しいいっすんぼうし
太田大八さんの絵で、しまった昔話になっていると思います。
花の蜜で育て、ごはんを一粒一粒食べさせて、いっすんぼうしを大切に育てたというところが印象的でした。
昔話は全国に同じ話があって、いろいろと違いを見つけることがあるのですが、あとがきに元になった原点が示されていて、とても親切な絵本だと思います。
(ヒラP21さん 60代・パパ )
『かぐや姫』×いもと ようこ
■読者の声
絵が素敵です
昔話のかぐや姫(竹取物語)を、原話になるべく忠実に、でも子どもにわかりやすく書いている絵本はないかと探して、この本を見つけました。
この絵本は、ふんわりした画風がとても素敵ないもとようこさんの絵がとても魅力的です。
子どもの頃のかぐや姫は、いもとさんの絵らしくとても可愛いです。
成長したあとのお話部分になると、ぐっと大人っぽく幻想的な雰囲気もかもしだしていて、それもまた素敵です。
お話も、5人の貴公子に無理難題をつきつけるところや、最後に不死の薬を埋めたからそこが富士の山と呼ばれるようになったというエピソードまできちんと書かれていて、原話にかなり忠実です。
こういう昔話も、読み継いでいきたいものですね。
(あんれいさん 30代・ママ 男の子4歳)
『さるかに合戦』×松谷 みよ子×長谷川 義史
■読者の声
おもしろい「さるかに」
「さるかに合戦」は多数ありますが、松谷みよ子さんが好きなのと長谷川さんの絵がかわいらしかったので、この本を選びました。大正解でうちの娘の大のお気に入りになりました。後半のさるをやっつけるところが特に好きみたいです。
文章も簡潔に書かれているし、絵も明るくてわかりやすいです。昔話のちょっと暗い感じが嫌だという子どもにも受け入れやすいと思います。
この本に出てくる「うしのくそ」がいい味を出しています。幼稚園年中さんへの読み聞かせで使ったのですが、みんな「うしのくそ」が活躍する場面ではくすくす笑っていました。お話もちゃんと聞いてくれてましたよ。
(じっこさん 30代・ママ 女の子5歳、男の子1歳)
『おむすびころりん』×松谷 みよ子×長野 ヒデ子
■読者の声
よくばりばあさんの結末
予想を超える面白さに興奮してしまいました。
おむすびころりんが、おじいさんの話ではなくておばあさんバージョン。
歌いたくなるようなリズミカルなはやし歌につられて読み進んでいくと、よくばりばあさんはあっと驚く結末をむかえます。
読み聞かせで大ヒットまちがいなしの絵本です。
長野ヒデ子さんの絵がとても楽しいので、とても気持ちよく読み聞かせできそうです。
(ヒラP21さん 60代・パパ )
日本の昔話を、シリーズで楽しもう
各出版社から、いろんな特徴を持った日本の昔話シリーズが出版されています。
目的やお子さんの興味に合わせて選んでみてはいかがでしょうか?
おすすめのシリーズをご紹介します。
読み聞かせにぴったりな『よみきかせ日本昔話 』シリーズ(講談社刊)
講談社がお届けする『よみきかせ日本昔話 』シリーズは、その名の通り、読み聞かせにぴったりな日本の昔話の絵本シリーズです。
<特徴>
1.よみきかせにあった文・絵。読みやすく、聞いてわかりやすい文章、お話のイメージに合う、親しみやすい絵。人気の作家・絵本作家の競演です。
2.「年齢別」の昔話。昔話は、お子さまの発達にあったお話を読んであげることが大切。子どもの発達にあわせ、3段階で展開。
3.季節を感じる昔話。季節や行事にあわせてお話すると、昔話をより身近に感じます。
4.「おはなし もうひとつ」というお子さまのため、おまけの短い昔話を掲載。
5.昔話がもっとおもしろくなる解説つき。「はなさかじいさんは、どうして灰をまくのか」など、ふ~んと感心する話がいっぱい。
『よみきかせ日本昔話』シリーズ全12冊のセットをどうぞ
よみきかせ日本昔話セット 全12巻
出版社: 講談社
春の巻 3・4歳から 「おむすびころりん」
春の巻 4・5歳から 「ももたろう」
春の巻 5・6歳から 「はなさかじいさん」
夏の巻 3・4歳から 「わらしべちょうじゃ」
夏の巻 4・5歳から 「いっすんぼうし」
夏の巻 5・6歳から 「うらしまたろう」
秋の巻 3・4歳から 「へっこきよめさま」
秋の巻 4・5歳から 「さるかにがっせん」
秋の巻 5・6歳から 「さんまいのおふだ」
冬の巻 3・4歳から 「かさじぞう」
冬の巻 4・5歳から 「かもとりごんべい」
冬の巻 5・6歳から 「つるのおんがえし」
もちろん、一冊ずつでも購入可能です
ポケットサイズで読みやすい『てのひらむかしばなし』シリーズ(岩波書店刊)
岩波書店がお届けする『てのひらむかしばなし』シリーズは、ひざのうえで手軽に広げられ、かばんにもすっと入る小さなサイズ。
幼児・小学生から、おじいちゃん・おばあちゃんまで楽しめる絵本です。
子どもたちがよろこぶ日本の昔話を選りすぐり、語りの味わいをいかしたリズムのよい文と、人気画家による個性ゆたかな絵でお届けします。
『てのひらむかしばなし』シリーズ全20冊をどうぞ
てのひらむかしばなし20冊セット
出版社: 岩波書店
コンパクトなサイズと楽しい絵で人気のロングセラー、『てのひらむかしばなし』シリーズの20冊セット。
誰もが知る「むかしばなし」の名作の数々を、長谷川摂子さんの味わい深い文章と、人気・話題の絵本作家たちの挿絵付きでお届けする人気シリーズ。小さなお子さまも無理なく持てるコンパクトなサイズで作られています。
* 全巻構成 *
『ももたろう』
これぞ21世紀に伝えるももたろう! 長谷川氏のリズミカルな再話と、はた氏の遊びごころあふれる絵の調和がみごとです。いまにも絵本から飛び出してきそうな、元気いっぱいのももたろうが誕生しました。
『かちかちやま』
じいさまにひどいことをした仕返しにと、うさぎがあの手この手で、たぬきをこらしめます。うさぎのすました顔と、たぬきのまぬけな顔の対比が絶妙。ささめや氏が素朴な筆づかいでユーモラスに描きます。
『したきりすずめ』
じいさまが持ちかえったつづらの宝物に目がくらみ、欲深いばあさまは、したきりすずめをさがして飛びだしていきますが…。竹やぶのなかにひろがる不思議なすずめのお宿を、明るく細やかに描きだします。
『うろこだま』
うろこだまは、へびの鱗でできた宝物。ある日じいさまの大切なうろこだまがぬすまれ、いぬとねこがそのゆくえを追って大活躍します。
『へっこきあねさ』
となり村からいいあねさが嫁にきて、大工のあんにゃは大喜び。ところがあねさが屁をこくと、どっばーんとすごい風がふいて、何でもふいて、何でもふっとんでしまいます。痛快な屁の音と、ユーモア感覚抜群の絵で大笑い!
『やまんばとがら』
子を産んだやまんばが、餅をよこさないと村びとたちを食い殺すという。ところが、恐る恐るとどけにいった老女を待っていたのは、意外にも心やさしいやまんばでした。いきいきとした人物描写がみごとな一冊。
『つるのおんがえし』
吹雪の日に助けられた一羽の鶴が、かわいらしい娘となって、おじいさん、おばあさんの家にやってきます。静かなくらしのなかにおとずれた喜び、そして悲哀。貼り絵による、味わい深い絵本をお届けします。
『さばうりどん』
売り物のさばを、やまんばに一本残らず食われてしまったさばうりどんは、やまんばの家の天井裏にもぐりこんで仕返しをします。おっそろしいけど、どこか愛嬌のあるやまんばを、迫力たっぷりの絵で描きます。
『十二支のはじまり』
「元旦の朝、神様の家の前にきたものに1年ずつ年をやる」ときいて、動物たちは大はりきり。うしの背にのって一番乗りをしたねずみや、道中けんかばかりの犬とさるなど、個性あふれる動物たちを描きます。
『だんだんのみ』
お腹が痛いととさんは、かえるをペロリとのみこんだ。かえるが腹の中にいた虫をたべたけれど、今度はかえるがはねて苦しい。ならばへびを、きじを、猟師を、鬼を――。豆まきへと展開するゆかいな版画絵本。
『いっすんぼうし』
針の刀を腰にさし、おわんの舟にのって、いっすんぼうしは、いざ都へ。小さい主人公の波瀾万丈を、遊び心あふれる絵筆でみごとに描きます。おそろしい鬼たちとたたかって姫さまを守るすがたは、あっぱれ!
『三まいのおふだ』
花とりにでかけた寺の小僧を泊めてくれたのは、おそろしい鬼ばさだった。暗い山道をぱたぱたと逃げる小僧と、だっふぁ、だっふぁ、大またで追いかけてくる鬼ばさ。迫力満点ななかにユーモアのただよう1冊。
『はなたれこぞうさま』
日に3度エビナマスをあげると、チビーンと豪快に手鼻をかんで望むものを出してくれる、ふしぎな童子。貧乏なじいさんは、小僧様のおかげで、すっかり金持ちになるが……。滑稽ぶりが笑いをさそう版画絵本。
『はなさかじい』
川上のじさまとばさまが、かわいがって育てた犬のシロ。山へいくと、えものがなんぼでもとれる。ところがある日……。「黄金さらさら、ほほらほーっ」と枯れ木に花を咲かせるふしぎを、力強く感動的に描きます。
『ねずみじょうど』
ねずみのしっぽにつかまって穴の中をいくと、ついたところは美しい屋敷。じいさまは大判小判のみやげをもらうが、となりのじいさまは猫の鳴きまねをして大変なことに。表情がいきいきとしてゆかいな1冊。
『しおふきうす』
貧乏な弟が、一晩のうちにりっぱな屋敷をたて正月を迎えるとは、どうしたことだ? 欲深い兄は、弟の手に入れたふしぎな石臼をぬすみだすが……。海の水はなぜ辛いかを語る楽しい話。日本画風の絵が粋です。
『こぞうのはつゆめ』
和尚さんに初夢の話を教えなかったばかりに川に流された小僧。鬼からうばった宝の針で、いまにも死にそうなふたりの姫さまを助けて、めでたし、めでたし。さて小僧のみた夢とは? テンポのよい痛快な話。
『こだぬきのおんがえし』
いじめられているところを馬方に助けられたこだぬきは、父さんたぬきに「ただ帰ってくるやつがあるか」としかられる。なんとかしてお礼をしようとする健気なこだぬきと馬方の交流を、温もりある絵で描きます。
『うばのかわ』
恐ろしい大蛇のところへ嫁にいく難をのがれ、ひとりきりになった娘。行く道をまもってくれたのは、年寄り婆のくれたふしぎな皮だった。娘のまっすぐな心が、細やかな情景描写のなかに描きだされます。
『くわばら くわばら』
七夕の日、天までのびたナスの木をのぼっていくと、雲の上には雷様ときれいな娘。雷雨をふらす手伝いをして大興奮した息子は、調子にのりすぎ、つい雲をふみはずしてしまいます。力強い絵で描くこっけい話。
『てのひらむかしばなし』シリーズ、こちらもどうぞ
赤ちゃんから読める!『わらべきみか はじめてめいさくシリーズ』(ひさかたチャイルド刊)
ひさかたチャイルドがお届けする『わらべきみか はじめてめいさくシリーズ』は、はっきりとした色合いのイラストと、わかりやすい文章で描かれているので、初めて昔話に出会うお子様や物語に興味を持ち始めたお子さんにおすすめです。
昔話のファーストブックに最適!
『わらべきみか はじめてめいさくシリーズ』こちらもどうぞ!
英語学習の導入に!CD付き『英語でよもう!はじめてのめいさく』(岩崎書店刊)
日本の昔話を英語で楽しんでみませんか?
いもとようこさんの「はじめてのめいさくえほん」シリーズが、やさしい英語の絵本になりました。
子どもたちがよく知っているストーリーを、簡単な単語と文法で書かれた英文で読むことができます。
音読を助けるCDが各巻に付いています。
英語学習の導入にもぴったりです!
いもとようこさんが描く昔話が、英語になった!
いもとようこの「はじめてのめいさくえほん はなさかじいさん」が英語になった! 易しい英単語と文法、音読しやすいテキストで英語学習の導入に最適です。音読を助けるCDが各巻に付いています。
『英語でよもう!はじめてのめいさく』こちらもどうぞ!
読み継いでいきたい日本の心
日本の昔話には、長い間読み継がれてきた日本の心が詰まっています。
それはまるで、日本人の心のふるさとのよう。
ぜひ、これからの子どもたちにも読み継いでいきたいですね。
編集協力・執筆:洪愛舜(ほんえすん/ライター・編集者・絵本作家)
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