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【読み聞かせ会】絵本講師による季節の絵本とお話

【ふわはね絵本のある時間】2021年6月におすすめの本

絵本講師として10年以上ご活躍中のふわはねさん。絵本講座や絵本コンサル、絵本の読み聞かせ会などを年に200回以上こなしています。そんなふわはねさんに季節にあった絵本と読み聞かせ会の流れについて語ってもらいました。

二十四節気(にじゅうしせっき)を感じる

二十四節気とは…一年を12か月さらにその半分、24個に分けた季節を表す名称です。

 

6月では…

芒種ぼうしゅ(6月5日)稲や麦などの穀物の種を撒く頃。梅雨入り間近ということもあり、農家は多忙を極める。

夏至げし(6月21日)夏に至ると書いて夏至。一年で一番昼が長く夜が短くなる日。冬至に比べると5時間も昼間が長いが

梅雨真っ只中のため太陽はなかなか顔を出さない。

 

日本では第5の季節とも言われる梅雨の時期に入ります。太陽は雲に隠れぐずついた日が続きます。

雨でお外に出れずごきげんナナメの子どもたち。そんな時こそ絵本の出番。

「たくさんわらおう、たくさんうたおう、ほかにだいじなことってあったっけ?」

これはおーなり由子さんの著書『だんだんおかあさんになっていく』にある言葉。

絵本と一緒にぜひ笑って歌って梅雨の空をも楽しめますように。

【季節の絵本】

心に届く大好きな人の声『ぴっちゃんぽっちゃん』

ぴっちゃん ぽっちゃん

こねこのプチュは、雨の音にさそわれて散歩にでかけます。葉っぱの裏で雨宿りするちょうちょや、かたつむりにカエル・・・・。
雨の日ならではのおともだちがたくさん登場します。
みんなでおうたを歌えば、キラキラ虹がかかります。

【編集者から】 かわいい動物と楽しいことばで、ゆううつな雨の日もにこにこ顔になる絵本です。やさしさがたっぷりつまった、ふくだとしおの世界―。
プチュといっしょに子どもたちも、自然の中からいろいろな発見ができるきっかけになればと思います。

梅雨の季節。またぽつぽつと雨のようです。

雨の日には雨の絵本を。

ぴっちゃん ぽっちゃん みずのおと

きょうは あめが ふってるね

数あるaccototoさんが出されている絵本の中で一番好きな絵本かもしれません。

音とリズムがコロコロと舌の上を転がり歌うように言葉になって溢れます。

赤ちゃんは言葉をまず音で認識すると言われています。

美しい日本語の溢れた絵本を大好きなおかあさんの体を通した音、声で聞く大切さを強く感じます。

絵本を選ぶポイントの一つとして"読んでいて心地よい"というのもぜひ入れてください。

読んでいて心地よい絵本は、聞いていて心地よい。

聞いていて心地よい言葉は子ども達の心に届いていく。

大好きな人の声なら何倍にもなって。

空を見上げて『くもとそらのえほん』

くもとそらのえほん

「曇って こんなにおもしろい!」――空の探検家 武田康男先生監修、小さな子どもから楽しめる雲の魅力がつまった1冊。

きょうの そらの くもは、どんな くもでしょう。
大雨をふらせたり、雷をおこしたりする「にゅうどうぐも」。
綿のようなふわふわの形をしている「わたぐも」。
飛行機がとおったあとにうまれる「ひこうきぐも」。
魚のうろこのような形をした「うろこぐも」。
もわもわと青空をかくす「おぼろぐも」。
しとしとと雨をふらせる「あまぐも」。
羊がたくさん集まっているようにみえる「ひつじぐも」。
山でうまれて土を少し湿らせて、てっぺんまでいくと消えてしまう「きりぐも」。
山の上を強い風がふく、レンズのような形をした「レンズぐも」……。

精緻に描かれた美しいイラストとテンポの良い文章で、雲の変化の様子や種類が一目でわかります。
空を見上げるのが楽しくなって、親子の会話が弾む絵本!

空を見上げる日が増える頃。今日の空はどんな空ですか?

雨が降りそう?もうやむかな?光がさしてきた!虹だ!

雲にはたくさんの名前があります。

にゅうどうぐもに、わたぐも、ひこうきぐもにうろこぐも。

空にはいろんな雲がいて。

名前があってそこにある意味があって。

知ると見えてくる世界があります。

今日の雲はどんな雲ですか?絵本を持って答え合わせ。空を見上げませんか?

【歌絵本】

みんなの童謡えほん『いきものとしぜんとうたのほん』

まさにタイトル通り。

『いきものとしぜんとうたのほん』です。

美しく切り取られた小鳥、ちょう、ほたるにとんぼ、太陽や星、夕焼けに雨の写真。

そこに添えられる問いかけと答え。そして歌。

そんな小さなもの達や景色、天気を見たときにふと口をつく歌があります。

それはきっと幼い頃からそれらに出会うたびに一緒に歌ってくれた誰かの声と共にその子の記憶のそこに残ります。

大好きな人の声と共に思い出す知っている歌。その「知っている」は集団生活の中ひとりがんばる子ども達の力にもなります。

子ども達から手が離れた親達もまたそうです。そして次の世代へとまた引き継がれていきます。

【お話絵本】

小学校の教科書にも『サラダでげんき』

サラダでげんき

りっちゃんは病気になったお母さんのために、サラダを作りはじめました。そこへ動物たちが次々にあらわれて、サラダ作りのアドバイス。最後には飛行機でぞうまでがやってきて、サラダ作りを手伝ってくれました。

お日さまの光をたっぷり浴びて雨の水をごくごくのんで野菜たちもすくすくと成長していきます。

おいしさたっぷり栄養抜群の野菜たちで作るサラダはお母さんの病気も治っちゃう!

りっちゃんは おかあさんが びょうきなので なにか いいことをしてあげたいと おもいました。

この始まり大好き!

 

お母さんがたちまち元気になるようなことを!

りっちゃんはサラダをつくることにしました。

みんなからアドバイスをもらい

きゅうりはとんとんとん

キャベツはしゃしゃしゃき

とまとはすとんとんとんときっておおきなおさらにのせました。

すると・・・

 

ここからがもうサイコー。

角野栄子さんの言葉と長新太さんの絵がうまく混ざって、ありえないお話がストンと入ってくる。

小学校の教科書に載っているこのお話。

この世界観。ぜひ入学前からも親子で楽しんで欲しい絵本です。

【新刊絵本】

考えに考えられた言葉遊びはクールでキュート『きゅうきゅうブーブー』

きゅうきゅうブーブー

1、2、3・・・ページをめくる度にこぶたが増えて、「もう、きゅうきゅう!」。
数の概念をブーブー伝える、コロンとかわいいキューブ型絵本。
小さな手でもパタパタめくれます。

どんどん増えていくブタ達は、よく見るといろいろな顔をしています。
極厚の合紙だから、赤ちゃんの小さな手でも簡単に、パタパタっとめくれます。

tupera tuperaの最新作!

とてもちいさい手のひらサイズのキューブ型のえほん。

その名も『きゅうきゅうブーブー』

初めて出会ったその日からもう可愛くて仕方がない。

まずはその真四角の正方形の立方体のフォルム。

いちブー

にブーブー

さんブーブーブー

一匹ずつ増えるブタの子たち。

それぞれにある個性。

 

これはただ数が増えていく外国によくあるカウンティングブックとはわけが違う。

緻密に考えられた言葉遊びの上に成り立つ最上のキューブ絵本。

ぜひおうちに一冊、いや一頭お迎えしませんか。

2021年6月17日までの期間限定で

@fuwahane インスタグラムにて読み聞かせ動画を公開中!(出版社・作家様許諾済)

こちらより≫

みんなで一緒にブーブー叫びませんか!

絵本ナビさんではtuperatuperaさんへ制作秘話などをお伺いしているインタビュー記事も!

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=468 コロンとかわいいキューブ型絵本『きゅうきゅうブーブー』tuperatuperaさんインタビュー

【児童文学を読む】

極上の訳と絵で読む『あしながおじさん』

あしながおじさん

「すてきなことがおこりました。あててみる? でもあたりっこない! 」

100年以上にわたって世界中で読みつがれてきた名作が、詩人・谷川俊太郎氏の訳と
安野光雅氏の絵によって新たな感動とともに誕生しました。

孤児院でけなげに暮らすジュディは、ある日顔の知らない裕福な紳士の目に止まり、奨学金をもらって大学進学を果たします。
ジュディに課された条件は、かならず毎月おじさまへの手紙を書くこと――。

孤独だった少女が持ち前の明るさと想像力をもって、たくましく才能を開花させていく様子は、時代をとわず読む人のこころを掴んで離しません。

読んだことのある方も、読んだ気になっていた! という方も。
ふてくされたり、調子に乗ったり、落ち込んだり、大喜びしたりと表情豊かなジュディの手紙を、ぜひ受け取ってみてください。

◎総ルビになっていますので、小学1年生から読むことができます。
◎本シリーズの見どころであるカラーイラストを多数収録。

世界の名作と呼ばれる『あしながおじさん』を谷川俊太郎さんの訳、安野光雅さんの絵で読むことのできる幸せ。

そして読み終わりの興奮に包まれております。

あらすじは上記にある通り。孤児院で育ったジルーシャと彼女の大学への進学をサポートした名も知らぬ男性。

そうあしながおじさんとの四年間に渡るお話。ジルーシャは自由と独立を与えられその代わりとしてジルージャとの約束は月に一度の手紙だけで進む。いや実際には月に一度どころではなかったが。ジルーシャは想像力の翼を持つとても賢い、そして情緒的な面白さを持っていた。

その手紙は正直で感謝と愛情にあふれていた。

谷川俊太郎さんが帯に書かれていた言葉通り、読み始めたら止まりません…。

ジルーシャの美しく聡明でウィットに飛んだ言葉はその情景が浮かび、心に留めておきたい言葉に付箋を何枚貼ったことか。

まさにゴールに向かいジルーシャの四年間を一緒にもがき楽しみ最高の読了感に今浸っています。

【その他 6月の読み聞かせにおすすめの絵本】

絵本の読み聞かせについて思っていること

絵本はコミュニケーションツールです。 絵本は子ども達の歩みを助け、その成長を促してくれるかもしれません。 しかしそこには読んでくれる人の温もりを通した生きた声が不可欠です。 人と人とが向かい合い、片手間にはできない読み聞かせだからこそ愛情が注がれるのです。 子どもの持つその心のコップを絵本を使って愛情で満たしてあげてください。大好きな人の声で温もりの中聞く美しく豊かなお話。それはあっという間の子育ての濃密な時間を助け、後にその子どもたちの長い人生の心の支えとなるでしょう。 

ふわはねプロフィール

ふわはね(内田 祐子)

絵本講師・子育てアドバイザー・ふわはねえほん 主宰
 

大学で児童文学を学ぶ。2005年絵本講師1期生として絵本講師資格取得。関西を中心に企業での定期教室をはじめ、幼児教育に携わる先生や書店員への研修。絵本講座、研修、絵本コンサルなどを行っている。大学1年生と高校1年生の娘をもつ。インスタグラム @fuwahane 

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掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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