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小学生の読み聞かせにおすすめの絵本

小学生の読み聞かせにおすすめの絵本100冊➀ つかみはバッチリ!ユーモア・驚きの絵本

小学校で読み聞かせの担当になった。さてどうしよう? まず悩むのはきっと何を読んだらいいの? という本の選び方ではないでしょうか。小学生たちに少しでも心に残るお話を読みたい、楽しい時間にしてあげたい、と真剣に思えば思うほど悩んでしまいますよね。絵本とひと口にいっても、面白い本、びっくりする本、考えさせられる本、感動する本、知識がつく本など内容もさまざま。それだけに読む本を選ぶのはなかなか大変なこと! そこで少しでも本を選ぶお手伝いができればと思い、小学生の読み聞かせにおすすめの絵本を100冊ご紹介することにしました。

まずはじめは、つかみはバッチリ! 導入におすすめの絵本、ユーモア絵本、驚きの展開の絵本のおすすめから。実際に小学生に読んだ方の声もたくさんご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

※各絵本に入れているおすすめの対象学年につきましては目安です。対象学年を目安としながらも、目の前の読んであげる子どもたちに合いそうな内容かどうかをじっくり想像しながら選んでみることをおすすめします。

https://ehonnavi-ehonapp.onelink.me/vNa3/jyoarbvl

つかみはバッチリ! 導入におすすめの絵本

大勢の子どもたちの前で絵本を読むとき、はじめの1冊に何を読むかは悩みどころですね。しかし、ここで一気に場の空気が温まれば、次の絵本に気持ち良く繋げられて、ぐっと読み聞かせやすい雰囲気が作れます。こちらでは、絵本を1度に何冊か読むプログラムの時に役立つ、導入に効く絵本のおすすめをご紹介します。1~3分ぐらいの短い絵本も多くありますので、長いお話の合間の息抜き用や、ちょっと残ってしまった時間などに読むお話としても活用してみてくださいね。

こんにちワニ【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

まずは、ユーモアたっぷりの挨拶から初めてみるのはいかが?

こんにちワニ

3~4歳から大人まで楽しめる、ことばあそびの絵本。バンド「トラや帽子店」で作詞・作曲もこなす中川ひろたか氏と、イラスト・エッセイでもおなじみの村上康成氏の、人気のコンビで贈ります。 ことばの語尾をほんの少し変えたり、つけ足すだけでこんなに楽しくなる。「ことば」の不思議さ・自由さ・おもしろさを、ユーモアたっぷりに伝えます。 「こんにち……」あいさつしているのかな? 「ワニ」ワニのあいさつだったのか!/「いないいない……」次は“ばあ!”だ、と思ったら……「ばあちゃん!」 決して教育的にならず、子どもの視点に立った、ことばあそびの絵本です。このような単純すぎるほど単純なあそびが、子どもは実は大好き。とにかく「楽しさ」のみを追求した、今までにない形のことばあそび。 村上氏のユーモアでセンスあふれる絵も、楽しさをバージョンアップさせます。

読者の声より

低学年の読み聞かせで大人気でした。
シンプルだけど楽しい。
感想なんて いらない。とにかくみんなで笑おう。
みんなで繰り返していってみよう。
そして 新しい言葉を自分でも考えてみたくなる。
きっと楽しい時間になりますよ。
(こぶた3たちさん 40代・ママ 女の子13歳、女の子12歳、男の子11歳)

きょだいなきょだいな【おすすめ学年:小学1年生~2年生】

とにかくきょだいなものの連続に大盛り上がり! 大型絵本で読んであげるのもおすすめ。

きょだいな きょだいな

「あったとさ あったとさ……巨大なピアノがあったとさ」巨大なピアノ、巨大な石けん、巨大な扇風機などで百人の子どもが思いきり遊びます。リズミカルな言葉と元気な絵の楽しい絵本。

読者の声より

これは、超~大好きな降谷さん&長谷川摂子さん
コラボ作品です!!

大型絵本でも楽しみました
小学生で
何回読みきかせしても
「見たことある~」
と言われても
読み始めると
つい、みんな見ちゃう(笑

おまじないのことばなのかな?
やっぱり絵もありますよね!?
どうして、こんなに惹きつけられるのでしょう
とにかく、私自身大好きです

今度、小学低学年向けで
ブックトークに使ってみようかな・・・
と、考え中の作品です

素敵な作品は、永遠です!!
(しいら☆さん 50代・その他の方)

もくもくやかん【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

一緒に声を出しながら、準備体操してみたら、たちまち場が温まるはず。

もくもくやかん

「いちについてー、いきますよー。」

かんかんでりの、ある日のこと。
やかん、ポット、じょうろ、きゅうすがあつまって……
さてさて、なにがおきるのかな?

読者の声より

大地が干上がったある日。
やかん、ポット、じょうろ、きゅうすが集まって、準備体操。
大きく息を吸い、体に力をためて、一気に「ぷしゅ~!!」と吐き出した蒸気は、大きな雨雲となって、恵みの雨を降らせるというお話。

着眼点がいいし、意外な展開がおもしろい。
なにより、やかんたちの動きや表情が魅力的!

ちゃっぽん ちゃっぽん ちゃっぽん ちゃっぽん
どてっ ぱかーっ ちゃぽりん

など擬音も楽しくて、まるで動画で見ているかのように生き生きと描かれています。

読み手も聞き手も楽しい。
小さな子から大人まで楽しめる内容だと思います。
(いちがつにがつさん 30代・ママ 女の子3歳、男の子0歳)

とうもろこしぬぐぞう【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

この爽快感! 気持ち良いスタートが切れるはず!

とうもろこしぬぐぞう

とうもろこしの「とうもろこしぬぐぞう」さんが、葉っぱの服や、ひげであるかみの毛をバリバリ、ぶちぶちと潔く脱いでいくスカッとする絵本。その脱ぎっぷりや言葉のリズムに加え、墨ラインで描かれた力強い筆致が見るものの五感にうったえます。最後はおふろでおいしそうに温まるぬぐぞうさん。子どもに人気の「とうもろこし」へのさらなる興味をそそるだけでなく、毎日のお着替えやおふろの場面でもマネしたくなる、何度もめくりたくなる絵本です。作者のデビュー作。

読者の声より

初めて手に取った時のインパクト!
絵本を両手に乗せた時のワクワク感!
力強いとうもろこしぬぐぞうが頼もしく??
最初に飛び込んでくる色使いも新鮮です。
全面に描かれた大きなぬぐぞうと文字。
とうもろこしも美味しく学べそうです♪
子育て中の娘達からも『シリーズ化してほしいー』
正直、本書がデビュー作と知って驚きました。
(ハナトモさん 60代・じいじ・ばあば 女の子18歳、男の子12歳、女の子5歳)

わゴムはどのくらいのびるかしら【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

驚きの連続で、たちまち盛りあがる1冊。こちらも大型絵本で読んであげるのもおすすめ。

わゴムは どのくらい のびるかしら?

ある日、ぼうやは、わゴムがどのくらいのびるか、ためしてみることにしました。部屋からそとへ、バスで、汽車で、飛行機で、わゴムはどんどん、どんどんのびて……。子どもの想像力をかきたてる絵本。

読者の声より

2011年の5月から、市内の小学校の読み聞かせ隊に所属しています。
デビューのとき、2年生を対象の朝の読書タイムに、この本を読みました。
読み聞かせで約3分くらい。
この日は、「やさいのおなか」と「きょだいな きょだいな」と組み合わせて3冊読みました。

事前に6年生の息子と主人を練習台にして読んだら、
「ゴム持ったままバスに乗るには、だれかに窓からゴム渡してもらわないとね…」
な~んて、現実的なことをいいながらも、笑いながら聞いていました。
もっちろん読み聞かせ当日の2年生たちも、「切れちゃうじゃん!」「ばかみたいだよ~!」なんて言いながら大ウケでした。

わかりやすく、見やすいイラストなので、読み聞かせにも向いています。
性別関係なく楽しめますが、乗り物好きのちいさな男の子へのプレゼントにもいいと思います。
(あみむさん 30代・ママ 男の子11歳)

うちゅうじんはいない【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

宇宙人はいるのか、いないのか!? 途中から子どもたちの声が炸裂するかも?

うちゅうじんは いない!?

宇宙人はいると信じて、はるか遠い星までやってきた主人公。果たして、宇宙人はいるのか、いないのか…その答えを知っているのは読者のあなただけ! 思わずツッコミしたくなる、世界10か国で翻訳の人気ユーモア絵本!

読者の声より

小学生の息子達と読みました。
宇宙人を探して歩く少年。宇宙人いないのかな。。とあきらめかけるつぶやきに、
「うしろうしろーー!」「すぐ近くにいるし!」と、大盛り上がりでつっこみをいれていました。

宇宙人はいないのか、それともきづかないだけなのか 本当のところはどうなんでしょうね。もしかしたら私たちも出会ってるのかもしれないですね。
(バーバショコラさん 30代・ママ  男の子11歳、男の子8歳)

うえきばちです【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

つぎは何が出るのか、目が離せなくなる一冊。刺激が強いかもしれませんので読む前にご一読を。

うえきばちです

うえきばちがありました。土を入れて、好きなものを植えてみました。さて、いったい何が出てくるでしょうか?ゆっくりと、そしておおまじめに、みんなで、この絵本を開き読んでみてください。笑いがこみ上げてくる絵本です。

読者の声より

小学校1年生の読み聞かせの会に選びました。
以前、幼稚園でほかのお母さんが読んだときは、絵の強烈さだけが印象にのこり、ダジャレが理解できなかった様子でした。
一年生になるとダジャレが大好き。
表紙の可愛さをまずじっくり見せて、最初の一ページは優しい声で読みました。
さて、その次の展開から、教室はびっくり&オオウケ!
ページをめくる前に、教室をゆっくり見回し、
一呼吸おいてからページをめくると更に衝撃がはしります。

短い本なので、ゆっくり反応をみながら読むのがオススメです。
(木花さん 30代・ママ 女の子7歳、女の子2歳)

 

読者の声より

まだの方は小学校での読み聞かせに、
ぜひ一度お試ししてみてはいかがでしょう?

私は、怖がらない中学年くらいからをおススメします。
可愛らしい表紙からは想像不可能な展開が…
声の調子を抑え気味にして、
ひと呼吸あけてからページをすすめると、
子どもたちの「!?」という反応がきっと返ってくることでしょう。
『ぎえ~』『うえ~』『気もちワルっ』
どんな言葉が聞こえてきても、
褒め言葉だと思えば良いのです(たぶん)。
ラストのオチは、
「おお~そうきたか~」の満足そうなニンマリ顔をプレゼントしてくれるはずです(と、思う)。
(みのきっちゃん。さん 40代・ママ 女の子15歳、女の子12歳、女の子9歳)

ねこガム【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

想像を超える驚きで子どもから大人の方まで一気に惹き込むすごい一冊。全学年におすすめ。

ねこガム

男の子がガムを噛んでいます。プープーふくらませはじめましたよ。風船はどんどんどんどん大きくなってきました。ああ、そんなにふくらませたらパーンってはじけちゃいます……って、あれれ? なにやら顔のようなものが見えてきた? あれれ? なにやら耳のようなものが? ヒゲのようなものが?? あ! ネコの顔になってますよ! 今度はそのネコが男の子を吸い込んじゃったし!……
 月刊誌での発行当初から、子どもたちと、子どもの心を忘れない大人たちを夢中にした、奇妙奇天烈なナンセンス絵本の傑作が、満を持しての登場です。
(「こどものとも年少版」2005年1月号として刊行された作品です)

読者の声より

「どうなるんだろう?」という緊張と
「あ~あ。やっぱりね」という脱力を楽しめる絵本です。

男の子がガムを噛んでいます。
クチャクチャ・・クチャクチャ・・・。
ぷ~っと膨らませるとどうなるのか?
絵本を読んで、是非 見てみてください。

小学校4年生の読み聞かせに使用しました。
1分もかからないほどの短いお話ですが、お話のシュールさに、子供達は釘づけになって楽しんでくれていました。

入園前の小さなお子さんはもちろん、小学校高学年でも読んであげられると思います。
何冊か読まれるときの 導入部分に持ってくるのもいいんじゃないかと思います。
(ちょし★さん 30代・ママ 男の子10歳、男の子9歳、男の子8歳)

なにをたべたかわかる?【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

高学年の導入にイチオシ! 読んだ後にみんなで食べたものをぜひ復習してみると盛り上がります。

なにをたべたかわかる?

長 新太さんといえばユーモアとナンセンス。スミと黄色のみで描かれたこの絵本、フルカラーの絵本に比べてちょっと地味かなと思う方もいるでしょうが・・ところがどっこい、大違い!想像を絶する展開(?!)が、なんとも長新太ワールド。ちょっとブラックなナンセンスがたまらない。読み終えても、必ずもう一度最初から読みたくなる!(それには秘密が・・)
忘れられないおもしろさです。

読者の声より

あれ?長新太さんの絵??と思うほど、色彩が押さえられています。

ネコが釣りをして、大きな魚を釣り上げる。
かついで歩いていく内に、なぜか魚はどんどん大きくなります。

どうして大きくなるのかな?
知らないのは、ネコだけです。

ビックリする展開に、子ども達は釘付け!
長さんの優しい話し言葉でぐんぐん引きつけ、
そして最後には、なぞなぞが。

小さめの絵本ですが、一クラスくらいの人数で読めます。
1年生、2年生、4年生で読みましたが、どの学年も大ウケでした!
大人の読み聞かせでも、思わずビックリの声が上がりました。

読み聞かせに行く時、必ず持っていく「お守り本」です。
カバーと本体の表紙の絵が違うので、カバーも持っていくことをお薦めします。
(ちゅら。さん 40代・ママ 男の子12歳)

とっています【おすすめ学年:小学3年生~6年生】

ユーモアたっぷり、ひねりの効いたことばあそびで頭の体操を!

とっています

おすもうさんが すもうを 「とっています」。
そのうち ちょうちょを 「とっています」。
そのあと バランスを 「とっています」。
つづいて しゃしんを 「とっています」。
どれも おんなじ「とっています」だけど、
なにかが ちがうよ 「とっています」。
とっても たのしい 「とっています」。
大人気絵本『もいもい』の作家が描く、 同音異義語×ナンセンス! 
ひとりで読んでも、みんなで読んでも楽しい一冊。

読者の声より

不思議な題名に、相撲のシーン。
なるほど、その「とっています」なのですね。
いろいろな「とっています」シーンがあるのかと思いきや、
意外に相撲のシーンだけで「とっています」というのがすごいです。
取組中、ちょうちょを取り、バランスを取り。
もちろん、物語はどんどん進み、いろんな「とっています」に唸ります。
全部、相撲だからこその展開が実にうまいです。
そして、愉快愉快。
時勢柄でしょうか、ウーバーイーツ?のお兄さんもいますね。
裏表紙のシーンも、れっきとした「とっています」シーン。
脱帽です。
小学生くらいから、言葉遊びの豊かさを楽しく実感できると思います。
(レイラさん 50代・ママ)

楽しいお話で笑わせたい! ユーモア絵本

子どもたちを楽しませたい、思いっきり笑わせたい! と思った方は、こちらをどうぞ。ありえないかもしれないけど、でも面白い絵本が盛りだくさん。絵本を通して、小学生と仲良くなれちゃいそうなとっておきの楽しい絵本をご紹介します。読み手の方は、普段よりもちょっとテンションをあげてリズム良く読んでみると、より楽しい時間が倍増しますよ。

やきいもするぞ【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

「やきいもするぞ!」を合言葉に、みんなで「エイエイオー!」と声を出して楽しもう♪

やきいもするぞ

森の動物たちは、焼き芋に夢中! お腹いっぱい食べたあとは「おなら大会」のはじまりです。
かわいいおなら、元気なおなら、おどりたくなるおなら、いろんなおならのオンパレード。〈おいものかみさま〉もあらわれて……。
あたらしい「やきいも絵本」の登場です!!

読者の声より

1年生の10月の読み聞かせとして読みました。
この本を読むために、おならの読み聞かせを練習する、という稀有な体験をすることに(笑)
練習の甲斐あって、おかげさまでクラスは大爆笑。
終わったあとは早速子供たちに借りられ、予約も入ったそうです。
ありがとうございました。

そうそう、練習でうちの子達に読んだら、前半からとある発見をしていました。子供の観察眼には驚くばかり。
(ドレミ♪さん 40代・ママ 女の子10歳、女の子7歳)

しんごうきピコリ【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

ピンクにオレンジ、むらさきの信号!? 車はいったい、どうしたらいいのでしょう?

しんごうきピコリ

信号が青に変わったら、車はどうするかな? とパトカーが信号機の色を見ながら話をします。ところが、ピコリ! 信号機がとつぜんピンク色に変わりました。なんと車は、さかだちをしなければいけません。信号機がどんどんめずらしい色に変わるたび、車たちにはいろんなことが起こります。ピコリは何色光るのでしょう? 信号機のルールのお話かと思いきや、ふしぎな信号機のピコリに、パトカーと車たちがふりまわされる楽しい絵本。

読者の声より

保育系の仕事をしている関係で、小学1年生に読み聞かせをしており、昨年から小学校の読み聞かせボランティアとしても活動しています。
私がこの本を手に取った時、「これだっ!」と見つけたことに嬉しささえ感じた絵本です。

信号機は青・黄・赤しかないという固定観念を良い意味で吹き飛ばしてくれました!
不思議な色に変わるたびに「車はどうするかな?」と子ども達に質問しながら読み進めると、子ども達は最後まで食い入るように本の世界へ。。。
小学2・3年生の反応も良く、5歳児の息子に関しては毎晩「読んで!」と言ってくるほどです。
最後は、交通ルールはきちんと守ろうね!と締めくくり、◯◯色になったらどうするんだっけ?と問題を出すと、より子ども達の本への関心を高めます。
ママになって7年、読み聞かせを始めて3年…
私の中でのTOP3に入る素敵な絵本です!
(ママリコさん 30代・ママ  女の子7歳、男の子5歳)

アブナイかえりみち【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

小学生男子の妄想が炸裂!? 読んだ後、地名の秘密を共有してみて下さいね (途中で気づく子もいるかしら?)

アブナイかえりみち

学校からのかえりみちは、キケンがいっぱい!ぼくたちは「ほうかごスペシャル探検隊」になって目的地をめざすんだ。男子のモウソウさくれつの、ハチャメチャで、アツイ、楽しい「男子絵本」。

読者の声より

8歳の息子と読みました。

「チンダ・ダラハ」を目指す小学生男子五人組の
冒険の物語。

目指す「チンダ・ダラハ」までの道々、
「ンラズス」や「チマンホ」で遭遇する危険の数々!

と、途中で冒険の種明かしがあり、
息子は大笑い!

種が明かされたあとは、
本当の世界はどんなになっているのかを想像しながら、
時々ちらっと見えるヒントにも大ウケしながら、
最後まで一緒に冒険を楽しませてもらいました。

や~最後のオチにもかなり参りました。
本当に面白い一冊で、
是非小学生男子に読んで欲しい一冊です!
(ムスカンさん  30代・ママ 男の子8歳、女の子3歳)

しゃっくりがいこつ【おすすめ学年:小学1年生~5年生】

読んでいるうちに、みんなで「ヒックヒック」の大合唱!? 一緒にしゃっくりの真似をしながら楽しもう。

しゃっくりがいこつ

しゃっくりをとめるには、いきをとめる? めだまをおさえる? 水をのむ? がいこつなのに、できるのかな?

読者の声より

今朝、5年生に読んできました。

鼻をつまんで水を飲む、がいこつさんの表紙を見せると、興味津々!
最初から身を乗り出して聞いてくれるので、導入にピッタリですよ♪
何をやっても、しゃっくりが止まらないがいこつさん。
特に、入れ歯が飛び出したり、砂糖を食べたり、逆立ちして水を飲むシーンは大爆笑。
「ありえね~!」と、口々に言う子も。

それにしても、こんなにしゃっくりを止める方法があるなんて、この絵本読むまで、知りませんでした~!!
今度、自分がそうなったら、片っぱしから試してみたくなりますね。

さて、親友のおかげで、無事しゃっくりが止まったがいこつさん。
その方法は・・・???
読んでからのお楽しみ~ってことで・・・。

バナナじけん【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

なんということが起きてしまったのでしょう。繰り返しの面白さがたまりません。

バナナじけん

くるまから、バナナがひとつ落ちました。
そこへさるがきて、バナナをはっけん! 
どうするとおもう? もちろん、パクッ! そして皮をポイッ! 
すると、そのあと……。
高畠那生さんの大胆で楽しい絵が魅力的なユーモア絵本。
読み聞かせ会にもおすすめです。

読者の声より

裏表紙とつながったダイナミックな表紙の絵、思わせぶりなタイトル、見返しに描かれた大量のバナナ、さりげない出だしの文、お話が始まる前から、とても良い感じです。

 2年生のクラスで読みましたが、大ウケ!「どうすると思う?」で「食べるー!」「どうなると思う?」で「すべるー!」と大合唱。「どったん!ばったん!てっどん!ばっどん!・・・」とうさぎがすべる場面では大笑い。とても楽しんでくれました。

 初めて会った子どもたち、おそらく再び会うことはない子どもたち。でも、一緒に絵本を楽しんだことで、気分はすっかり「同士」でした。「バナナじけん」で、読み聞かせの醍醐味を味わわせて頂きました。

 実はいつも、「あんなに深いコンテナの底のバナナは、どうやって外に落ちたんだろう?よっぽど、ガタガタと揺れたのかな?」と気になっているのです・・・。あ、でも、細かいこと、気にしちゃいけませんよね?
(なみ@えほんさん 50代・ママ) 

そらからぼふ~ん【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

この気持ち良さをぜひ味わってほしい。五感が刺激されるびっくり絵本!

そらから ぼふ~ん

そらから「ぼふ~ん」と落ちてきたのは、巨大な巨大なホットケーキ!

あまりにも大きくて、男は悩みます。これ、食べていいの…?

そうこうするうちに「トゥン」とおちてきたのは、バターの滝。

つぎに「どっぷーん!」と落ちてきたのは、はちみつの洪水。

はちみつだらけになった男は、なんとホットケーキの中へ…

こ~んなに大きなホットケーキに遭遇したら、さあ、あなたならどうしますか?

ふしぎで意外で、ムズムズ五感を刺激する、高畠那生の絵本ワールドへようこそ!

読者の声より

小3の読み聞かせで読みました。
ナンセンスって何?というテーマで
読んだ1冊です。

朝の読み聞かせで読んだのですが、こどもたちは
とってもおなかが空いてしまったようで、
ちょっとかわいそうだったかも?!しれません。(笑)

「なんで空から??」
「うわぁ~ベタベタ~」
「食べた~い、おなかすいた~」
などこどもたちの反応が大きかったです。
五感を想像できる絵本でもあり、ナンセンスや
オノマトペも知ることができる絵本です。

ちょっとおなかは空いてしまいますが。
(そよかぜはなさん 40代・ママ)

ねこはるすばん【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

「ねこがおとなしく、るすばんしてるとおもうなよ」。ねこの表情に注目しよう。

ねこはるすばん

にんげん、でかけていった。ねこは、るすばん。とおもいきや……? 猫だってカフェに行くし、身だしなみを整える。──あなたのしらない猫の世界。「ねこがおとなしく、るすばんしてるとおもうなよ」。

読者の声より

購入してから何度、この絵本を開いたことか。

猫を飼っている者としては、猫絵本がたくさん出版されている現在では、登場するのがハチワレなのか白猫か黒猫かなど、柄にまでこだわって選んでしまうのですが、町田さんの描く猫ちゃんは、不思議と柄に関係なく「うちの子にそっくり」と思って感情移入できるのです。

猫の表情や、しぐさや、セリフが擬人化されているとはいっても、猫らしさが満載だからでしょうか。

思わず笑みがこぼれてしまったり、ウルっときてしまったり、猫好きの感情を大いに揺さぶってくれます。

子供たちも喜んでくれそうなシーンがたくさん!
読み聞かせでも盛り上がりそうな楽しい絵本です。
(ロアルドダールさん 40代・その他の方)

オニのサラリーマン【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

オニの毎日もなかなか大変。じごくカンパニーでの仕事ぶりをみんなで見守ってあげてね。

オニのサラリーマン

赤鬼のオニガワラ・ケン、地獄カンパニーの平社員。今日もびしっとスーツで決め、愛妻弁当を携え勇んで出勤です。閻魔大王の指示で血の池地獄の見張りにつきましたが……。

読者の声より

サラリーマン家庭にはズドンとヒットします。
めちゃめちゃおもしろい!
関西弁なのもまた魅力!
地獄に勤めているサラリーマンの鬼が主役なのですが、
大島妙子さんの細かい描きこみも面白く、
隅々まで見たくなります。
地獄にはバス通勤なのですが、そのバスが
病院経由なので、バスを待っている妖怪が
風邪を引いていたり。
そして衝撃のオチは、なんとあの有名な
芥川作品のイメージなのです!!!
このひねりはすばらしい!
2015年下半期ベスト3に入ります。これは!
これを読んだ後に、蜘蛛の糸を読んであげたら
おもしろくてためになる読み聞かせ時間
間違いなしです!
(はっしゅぱぴーさん 40代・ママ )

驚きの展開! 子どもたちをたちまち絵本の世界に引き込む絵本

次は驚きの展開で、あっという間に子どもたちを夢中にさせてくれる絵本を集めてみました。
絵本自体に力があるので、読み聞かせにちょっと自信がない方にもおすすめです。
まずは一読してみて、読み手の方が心から面白い! と思えたら、その面白さを伝えるつもりで読み聞かせをしてみて下さいね。
※ユーモア絵本に分類しても良さそうな作品もありますが、ユーモア絵本の中でもとくに驚きが感じられるものをこちらに入れさせていただきました。 
 

ぼくのかえりみち【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

白線の上だけをたどって帰る遊び、やったことある?

ぼくのかえりみち

ある日の放課後、そらくんは道にかかれた白線の上をたどって家に帰ることにしました。
落ちないように、ゆっくりゆっくり、そろーりそろり…。
まぶしいくらいの青い空に、あざやかな緑の田舎道。
そんななかで、そらくんの頭の中には さまざまな想像が広がります。
さて、そらくんは無事に家に帰れるでしょうか。
子どものころ誰もが一度は試みた遊びを、子どもの目線でダイナミックに描いています。

読者の声より

初めて読んだとき、あれ?と思いました。
既視感?!
それから、道を歩く時、自分の決めたルールで危なっかしく歩いている子どもの頃の自分の視界がばーっと思いだされて、懐かしい気持ちになりました。
そうそう、そうなのよ。こんな感じだった。この線からはみ出したら落ちちゃうの。
東さんの絵はあの時のドキドキを蘇らせてくれます。

ちょっと期待して、息子に読み聞かせたら
「あー、俺もこういうことやるよ。」と一言。
親子でしょうもない空想してフラフラ歩いてるのか、と苦笑しつつ
なんだか嬉しかったです。
これだから絵本はやめられない。

私はそらくんのお母さんみたいに、息子を受け止めているかしら?と考えさせられます。
どうも、周りをちゃんと見て!とよく怒っていた私の母そっくりになっているような・・・?
(今となっては、母の気持ちもよく分かりますが、ね。)

幼児さんから小学校低学年のお子さんに
そして、そらくんみたいな子ども時代を体験した大人の方に
おススメです。
(ランタナさん 30代・ママ 男の子8歳、男の子5歳)

ぼくのジイちゃん【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

運動会で知る、ジィちゃんの秘密とは!?

ぼくのジィちゃん

ぼくの運動会の応援に、田舎からやってきたジィちゃん。ださいし、ニコニコしているだけで、なんだかカッコ悪い。でも、運動会当日、ぼくのジィちゃんのすごい秘密を知ってしまったんだ……!新しいおじいちゃん像を描いた、心温まる作品です。運動会シーンでの、スピード感あふれる絵にもご注目ください!

読者の声より

2年生のクラスにて読み聞かせ。

最初この話を読んだ時には自分が感動してうるうるしてしまったので、読み聞かせがうまくできるか自信がなかったのですが、とてもいい話なのでぜひ読みたく、何度も練習して臨みました。

その甲斐あって、一番の見せ場、ジィちゃんにバトンが渡ったシーンでは、笑いと歓声が上がりとっても盛り上がりました。

運動会前の読み聞かせにはもってこいだと思います!
(ねないこだらけさん 40代・ママ 女の子7歳)

あかにんじゃ【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

うまく変身しても「赤色」のせいでどこにいても目立ってしまう赤忍者。すっごく面白いのにすっごく美しい絵本!

あかにんじゃ

赤忍者は真っ赤な忍者。お城に忍び込みますが、真っ赤な姿はすぐに見つかってしまいます。
おいつめられてドロンドローン。変身上手な赤忍者が活躍する痛快娯楽活劇!

読者の声より

小学1年生のクラスの読み聞かせで使わせていただきました。
子どもたち、小さな小さなにんじゃでも、ページのなかからすぐに見つけ出せます。すばらしい。
にんじゃだから、いろんなものに変身できるのだけど、どれも赤いから、すぐに注目の的。そして、危険と遭遇!そこが、子どもたちにとってはおもしろいポイントだと思います。どんなものに変身するのかを想像しながらページをめくると、期待通り想像を裏切って登場してくれるので、とっても爽快です。
最後の変身は、みんなの心をわしづかみ。心をうっとりさせることまちがいなしです。
子どもたちから「おもしろかった!」と声をもらいました。おすすめです。
(けいご!さん 40代・ママ  女の子15歳、男の子11歳)

メアリー・スミス【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

この人、何してるか分かる? チューブをふいて豆をとばすお仕事とは?

メアリー・スミス

乾いた豆をチューブにこめて、吹いて飛ばして窓に当てるメアリー・スミスさんのお仕事とは?めざまし時計がまだ少なかったころ、イギリスに実在した「めざまし屋」を紹介する絵本。

読者の声より

読む前に
「みんなは、どうやって起きてる?」と聞くと
「お母さんに起こしてもらってる」「目覚まし時計で!」とわいわい。
「自分で起きてるよ」と胸を張る子も。
「目覚まし時計が、まだすごく高かった頃のお話です」で始めました。

百発百中、抜群のコントロール、
すたすた歩く健脚、あれはかなりの時速ですよね。
毎日仕事を終える時間がぴたり同じという正確さ。
まさに職人技!
目覚めたのを確認してから次へ
というのもさすがプロ!

最後のノッカーアップについての説明も読んでから
最初の写真に戻って
「これが、メアリー・スミス。ほんとにいた人なんだって」
と言うと
「え~!?」
一番驚かれてたのは先生だったみたい。

ところで
メアリー・スミスその人は
どうやって起きてたんでしょうね?
気になって仕方ない。
夜勤の方みたいに
昼間に寝て、夜は仕事に出かけるまで起きてたのかなぁ?
(白井音子さん  60代・その他の方)

世界に生きる子どもたち すごいね!みんなの通学路【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

世界各国の通学風景は、予想もつかない驚きの連続! こんな写真絵本も読み聞かせにおすすめです。

世界に生きる子どもたち すごいね!みんなの通学路

朝、「行ってきます」と元気よく出かける子どもたち。
その風景は実にさまざま!
世界各国の通学風景を収めた、勇気をもらえる写真絵本です。

世界のさまざまな地域に住む子どもたちは、どうやって学校に通っているのでしょう。
てくてく歩いて?
バスや車に乗って?
学校まで、とても遠い道のりを歩かなくてはならなかったり、
自分の机や、飲み水の入った重いたらいを、運んでいかなければならないこともあります。

本書には、自然災害や、川の急流、けわしい山道、高いがけにも負けず、
毎日懸命に学校へとむかう世界中の子どもたちの写真を収めました。
「学ぶのは楽しい」「友達にも会える」「だから学校へ通うんだ」……
そんな彼らの気持ちが伝わってきます。
そのひたむきな姿は、私たちに勇気と元気を与えてくれます。
●巻頭にはノーベル平和賞受賞、マララさんの写真を収録。

読者の声より

16か国の子どもたちの通学風景を紹介した写真絵本です。
バス通学もあれば、船を漕いで通う子もいます。
高い崖を登ったり、綱渡りのように川を渡ったり。
水や机を運んでこなければいけない子もいます。
いろんな国の現実を知ることのできる、貴重な絵本です。
小学校での読み聞かせで、この絵本を読みました。
低学年の子も、高学年の子も、興味深く聞いてくれました。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子14歳、男の子11歳)

3びきのかわいいオオカミ【おすすめ学年:小学3年生~6年生】

『3びきのこぶた』をひねったお話なので、『3びきのこぶた』を踏まえた上で読んであげるのがおすすめ。

3びきのかわいいオオカミ

「3びきのこぶた」をすてきにひねった愉快なお話。あちこちで話題になり、幼稚園や小学校でも
子どもたちが劇にして楽しんでいます。 犯罪学者と人気画家のコンビによる、極上の絵本です。

読者の声より

「3びきのこぶたって知ってる?」といいながら読み聞かせをはじめました。開いたとたん、「逆なのー?!」と、大騒ぎ。かわいくて3びき仲のいいおおかみと対照的に、大きくていかにも悪そうな大ブタ。3びきのおおかみが作っていくお家をブタが壊していきますが、壊し方がもう過激で過激で!「悪いのなんのって、とんでもない悪ブタだったのです。」といいながら、次のページを開くたびに「えーーーーーーーーーーっ!!!」と大合唱。爆弾のシーンなんて前のページから爆弾を発見した子どもたち。それでもページを開けば、「うわーーーーーーーーっ!!」って。なんて素直な反応でしょう。そして、最後にハッピーエンドっていうのがいいですね。あんなに悪かったブタがいてどうしてハッピーエンド?それは… ぜひぜひ読んでみてください。
(こたつむりさん 20代・せんせい)

 

読者の声より

現在、卒業間近な6年生の担任をしておりますが、絵本の読み聞かせを楽しんでいます。たくさんの絵本の中で、特にヒットだったのがこの本です。まず、おおかみと豚が逆転しているので興味をそそられます。そして、悪い豚が、ダイナマイトでかわいいおおかみたちの家を吹っ飛ばすところは大受け。でも、その後の展開に一同しーんとなります。おおかみたちがフラミンゴからもらったお花で家を作ったからです。悪い豚は吹き飛ばそうと息を思いっきり吸うのですが、花のいい匂いが体いっぱいに広がって・・・。お話が終わると、子どもたちはとってもいい顔になります。(ちゅんさん 30代・せんせい)
 

おさる日記【おすすめ学年:小学3年生~5年生】

おさるの子がだんだん人間みたいになってきた!? と思っていたら、まさかの結末が!!

おさる日記

船のりのお父さんがつれて帰ったおさるの子は、だんだん人間らしくなってぼくの弟みたい。でも、ある日秘密を知って?

読者の声より

学校の読み語りでも4年生と、5年生にもいけました。
高学年になると自分で読む本は背伸びして難しい本を読む機会も増えるので、あえて、笑って楽しめる絵本ということで選書したところ、喰いつきが半端なかったです。特に男子(笑)。きちんと最後に「え!?えぇー!!」とすぐに反応してくれて、「みんなも家に帰ったらお母さんに聞いてごらん、昔、サルを飼ってなかったかって。」と〆ました。
(あおわたさん 40代・ママ 女の子11歳、男の子8歳)

だれのパンツ?【おすすめ学年:小学3年生~6年生】

この迫力、このスピード感に釘付け間違いない? 少し怖い場面もあるので3年生以上におすすめです。

だれのパンツ?

■「パンツ」のもち主はだれ?
空からおちてきた「パンツ」のもち主を探すため、団地内を冒険することになった男の子。ナゾの画家にカメレオンにおばけに……さあ、いったいだれの落とし物だったのでしょうか。もち主をさがす冒険がはじまります。

■絵のどこかに、おはなしのつづきがわかるヒントがかくれているよ! 
さがし絵要素も満載で、読むたびに発見のある一冊です。奇想天外な展開と圧倒的な絵の描写に、大人も子どもも夢中になることまちがいなし!
 

読者の声より

このイラスト、このストーリー・・
結構好きな子どもも大人も多いのではないでしょうか?
非現実的なのだけど、実は、こんな世界あったらおもしろいなという想像の中の世界が一杯広がっています。
それが、次々と展開されていくのですが、とてもテンポが良くてどんどんと引き込まれていきます。

誰のものなのかな?という結末を知りたいというより、次は誰が出てくるのかが楽しみでページをめくっている感じです。

最後のオチも素敵!現実の世界に戻ってくる方法が一瞬、食べられてしまう?と息をのんでしまいますが・・無事にハッピーエンド。

素敵な冒険ストーリーでした。
(Pocketさん 40代・ママ 女の子17歳、男の子13歳)

おおかみのおなかのなかで【おすすめ学年:小学3年生~6年生】

予測のつかない展開の繰り返しに、たくさん驚いて笑おう!

おおかみのおなかのなかで

ある朝、ねずみは、おおかみにぱくっと食べられてしまいました。ところが、おおかみのおなかのなかには、すでにあひるがすんでいました。あひるは「ここは、すみごこちがとってもいいから、外の世界にはもどりたくない」と言います。そこで、ねずみもいっしょ
にくらしはじめますが…? 
大人気絵本作家コンビが贈る、ゆかいな絵本。読み聞かせにおすすめ!

読者の声より

どの絵本でも動物たちはおおかみに食べられるのを恐れていますよね。食べられてしまったら死んでしまうか、外へ出る方法を必死に探すか、助け出してもらうかしかありません。

でもそうではない展開がこの絵本にはありました。おおかみのおなかの中は思っていたよりも快適で、そして何より安全!だっておおかみのおなかの中にはおおかみがいないのだから。

なんだか「あれ?」となってしまいそうな理屈ですが、楽しそうなあひるとねずみを見ているとそんな暮らしもいいのかもと思えてきます。

そして次々と展開するはちゃめちゃなお話に最後まで楽しい気持ちになりました。
(ouchijikanさん 40代・ママ )

地球をほる【おすすめ学年:小学4年生~6年生】

地面に穴をほって地球の裏側にいくなんて、絵本だからできる技かも! 英語の部分は練習が必要ですがチャレンジできる方はぜひ!

地球をほる

旅行にいくことにしたつよしとけんた。地面に穴をほって、地球の裏側にいってみよう。
めざすはアメリカ! ほって、ほって、着いたところは…。
各ページの絵と文に角度がついていて、少しずつ回転させながら読んでいく構成。
日本を出発したときには縦書きだった文章も、アメリカに着くころには横書きに。
子どもたちの冒険心をくすぐる、ウルトラ・ナンセンス・アドベンチャー絵本です。

読者の声より

学校図書館に勤務して9年になります。
1年生から3年生までに授業の一環として読み聞かせを数名のスタッフで行っています。
5年生の先生から久しぶりに読み聞かせをしてほしいと連絡があり、私が当番の日だったので担当となり、とても悩みました。
こちらのサイトを参考にさせていただいて、何冊かピックアップしました。 借りられている本もありましたが、幸運なことに『地球をほる』は在架でしたので、早速練習しました。
夏休み前なので皆に楽しんでもらえそうと確信しました。
英語の訳の文章が小さくて読みにくいので何回も練習しました。
英語の授業もある5年生なので、英会話の部分も練習しました。 本番では日本語で読み終えた後に英語でも読みますと言ってから英会話の部分も読みました。少し大げさなリアクションとともに、
児童たちは「あり得ない」とか「英語ガわかった」と反応は様々でしたが、楽しんで聞いていました。
何よりも5年生の1年生のころの姿が目に浮かび、皆がとっても成長している事を嬉しく思いました。
(図書館べにおさん 50代・その他の方)

綱渡りの男【おすすめ学年:小学4年生~6年生】

最後まで読み終えた後に、実在した人物だとの種明かしをすると子どもたちから驚きの声があがります。

綱渡りの男

ニューヨークでストリート・パフォーマンスをしているフランス人の綱渡り師フィリップ・プティはマンハッタンに建設中の世界貿易センターのツインタワーを見つめていた。あそこで綱渡りをしたい! 今はない世界貿易センターの2棟のビルの間に綱を張り、地上400mの高さで綱渡りをした男の実話。2004年コールデコット賞受賞。

読者の声より
自分でしか読んだことのない人は、ぜひ、誰かによみきかせをしてもらってください。
1,2メートル離れた所から見て、その真価がわかる本だと思います。
私も、長いこと、自分で読むか、子どもたちに読み聞かせるかしかしていませんでした。
絵が見開きになるところで、子どもたちの目の色がさあっと変わるのを何度も見ていましたが、ある時、人に読んでもらう機会があって、聴衆の立場で見た時に、その感覚がわかりました。
一気に、眼前に、ニューヨークの町並みが広がるような迫力です。
鳥肌が立ちました。

3年生くらいでもその迫力は感じてくれますが、話の内容まで理解してくれるのは5年生くらいからでしょうか。
一緒に、ニューヨークの写真などを見せることもありますが、ツインタワーがなくなった理由を知っている子は、小学生ではもうほとんどいなくなってしまいましたね。
(桂 はなさん 20代・せんせい)

 

読者の声より
4年生のクラスで読みました。息をのむ子供たち。目も口も大きく開いて聞いてくれていました。
俄には信じがたい様子で、本当にあったお話なのかと何度も聞かれました。ツインタワーに纏わるお話ですが、子供たちは、技を極めた不屈の男を描いた物語として受け取ってくれていたかなと思います。
表紙にもなっているシーンで、鳥たちが足元を飛んでいるのに目を奪われます。
(ハンガラムさん 40代・ママ 東京都 女の子18歳、女の子10歳)

いかがでしたか。

今回は、つかみはバッチリ! 導入におすすめの絵本、ユーモア絵本、驚きの展開の絵本と、読み聞かせが盛り上がる絵本をたくさん紹介してきましたが、次回は、小学生の読み聞かせにおすすめの絵本②として、子どもたちの心により響くような、気持ちを育てる・想像する絵本をご紹介していきます。絵本の雰囲気もガラリと変わりますので、どうぞお楽しみに。

秋山朋恵(あきやま ともえ) 

絵本ナビ 副編集長・児童書主担当

<読み聞かせ活動の経歴>

書店勤務時におはなし会と出会い、読み聞かせ活動を始める。2005年より8年間、私立和光小学校の図書室に勤務し、小学生への読み聞かせを行ったり、保護者の読み聞かせサークルの相談に乗ったりしながら、経験を重ねる。その傍ら、プライベートでも読み聞かせグループを主宰。約12年間にわたりさまざまな場所で0歳から小学生を対象としたおはなし会を実施。

看板イラスト: 掛川 晶子

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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