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小学生の読み聞かせにおすすめの絵本

小学生の読み聞かせにおすすめの絵本100冊③ 心に残る名作・昔話の絵本

小学校で読み聞かせの担当になった。さてどうしよう? まず悩むのは、何を読むか、ということではないでしょうか。絵本とひと口にいっても、面白い本、びっくりする本、考えさせられる本、感動する本、知識がつく本など内容もさまざまで、それだけに読む本を選ぶのが大変! というお悩み、良く分かります。そこで、読み聞かせの担当になった時の本選びのお手伝いとして、また先生方の日々の読み聞かせのご参考に、小学生の読み聞かせにおすすめの絵本を100冊ご紹介していきます。

 

まず第1弾では、つかみはバッチリ! 導入におすすめの絵本、ユーモア絵本、驚きの展開の絵本のおすすめを、つづく第2弾では、「気持ちを育む絵本、想像する絵本」をテーマに、ご紹介しました。つづく第3弾の本記事では、「心に残る名作・昔話の絵本」をテーマにご紹介していきたいと思います。

 

各絵本に入れているおすすめの対象学年につきましては目安です。対象学年を目安としながらも、目の前の読んであげる子どもたちに合いそうな内容かどうかをじっくり想像しながら選んでみることをおすすめします。

一度は出会ってほしい名作絵本

何十年も読み継がれる作品や大人も子どもの頃に読んで深く心に残っている作品……、子どもたちにもぜひ伝えたいと思っている方が多いのではないでしょうか。心が大きく成長する感受性が豊かな時期に出会わせたい名作をご紹介します。

『どろぼうがっこう』【おすすめ学年:小学1年生~2年生】

学校や宿題に緊張している1、2年生に読んであげたい1冊

どろぼうがっこう

みどころ

山また山の村はずれにあるおかしな「どろぼうがっこう」の話・・・どろぼうの学校?

そう、もう子どもたちはこのキーワードだけで目がキラキラしちゃうはずです。
だって、どろぼうが学校で何を教わるのでしょう。
先生はどんなどろぼうなのでしょう。
生徒たちはどんな様子なのでしょう。

どろぼうがっこうの校長先生は、世にも名高い「くまさか とらえもん」先生。
くまさか先生はあるとき授業の終わりに宿題を出します。
「明日までに何かどろぼうをやってこい。」
「はーい。」「へーい。」「ほーい。」「わかりやしたー。」
可愛い(?)生徒たちは、返事をして帰っていきます。

翌日。さて、どんなどろぼうをしてくるのかと思いきや。
自分のうちから取ってきたとか、ありのたまごをどろぼうしてきたとか・・・
とんでもないどろぼうばかりで、くまさか先生はかんかん!
でも、すぐににっこりしてこう言うのです。
「明日は隣村まで、みんなで遠足にいきます。」
どろぼうが遠足、つまり!?

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(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

読者の声より

えっ、どろぼうがっこう??
もうこのタイトルを見ただけで、6歳長女は食い付いていました。 
わるいどろぼうになる為に通う、どろぼうがっこう。
宿題は、明日までに何かどろぼうをやってこい! わかりやしたー。
でも、だめだめな生徒たち。
今度は遠足に行って、どろぼうをはたらこうとします。立派な建物を見つけて忍び込みますが…。
最後までドタバタで、かこさとしさんらしい作品でした。
(tori.madamさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子3歳)

『ないたあかおに』【おすすめ学年:小学1年生~4年生】

深い友情ゆえの切なさが心に深く残る名作

ないたあかおに

出版社からの内容紹介

村人となかよくしたい赤おにと、そのねがいをかなえてやろうと、自分が悪者になる青おに。おに同士の友情を感動的に描きます。

読者の声より
自分も子どものときに読んで、なんだか感動する話だったな・・・という印象でした。
小学校で子どもたちに読み聞かせをすることになり、この絵本が選ばれ、再度読みました。
読み聞かせのお母さんたちが、思わず涙ぐんでしまうほどの切ないお話です。
赤鬼が村人と仲良くなりたいと思ったのに、誤解されて逃げられてしまう。青鬼は、そんな赤鬼の気持ちを理解して悪役になり、赤鬼が村人と仲良くなったところを見届けて、赤鬼のために姿を消してしまう。そんな深い友情ゆえの切なさは、まだ小学1年生の子どもたちにも伝わったようです。
多少古い言い回しもありますが、ストーリーが良いので、子どもたちは真剣に聞いてくれました。引き込まれるようです。「友情」について考える、とても日本らしい絵本だと思います。
(solicaさん 30代・ママ 北海道 女の子6歳、女の子3歳)

『てぶくろをかいに』【おすすめ学年:小学1年生~4年生】

母ぎつねの子を想う気持ち、帽子屋さんの優しさ、たくさんの温かさに触れる名作

手ぶくろを買いに

みどころ

狐の親子の住んでいる森に冬がやってきました。母ぎつねは冷たくなった子ぎつねの手にあう毛糸の手袋を買ってやろうと思います。
でも昔、町へ出かけたときの怖い出来事を思い出して足が進まなくなった母ぎつねは、しかたなく、子ぎつねをひとりで町へ行かすことに。
人間に悟られないように、子ぎつねの片手を人間の子供の手に変え、お店に行ったら必ず人間の手のほうを差し出して、この手にちょうどいい手袋ちょうだいと言うように言い聞かせますが、こんばんは、と戸を開いた帽子屋の光がまばゆくて、きつねは反対の手――きつねの手を出してしまいます。

人間は恐い、と思いながらも子ぎつねを町へ送り出した母ぎつねの気持ち、ドキドキしながら買い物をする子ぎつねの気持ち、おやおやきつねだな、と思いながらもちゃんと対応してあげる帽子屋さんの気持ち、それぞれの心情がよく伝わってきます。
美しい日本語と柔らかなイラストがあいまって、素敵な温かさを感じることができます。

新美南吉の文章は声に出して読んで心地よく、黒井健のイラストは美しく幻想的です。日本の誇る、名作中の名作。
ふと気持ちが寒くなってしまった冬の日に、心を暖めてくれる、本棚に揃えておきたい一冊です。

(金柿秀幸  絵本ナビ事務局長)

読者の声より

新美南吉の、名作中の名作。
いろいろ出版されていますが、私は、やっぱり黒井健さんのこの美しい幻想的な絵が大好きです。てぶくろを買いに、こぎつねを人間の町へ行かせる母さんぎつね。「にんげんはおそろしいものなのよ」と、いいきかせ。はじめてみる人間の世界。「おそろしい」はずの人間からうけた優しさ。人間の親子のあたたかい光景。ひどい目にあったことのある母親ぎつねと、人間にやさしくされた子ぎつね。どっちが本当の人間なのでしょう。きつねも人間も、親が子を思う気持ちは同じはずなのに。人間とどうぶつの共存をかんがえさせられる絵本でもあります。
でも何よりも、あたたかみのある美しい絵が、この物語をより深みのあるものにしてくれていると思います。こどものころから、私の大好きな絵本です。
こどもに初めて読んでみましたが、長いおはなしにも飽きず、何度も何度もよんでくれました。子供の心にも同じように、この美しい絵とお話が心に残ってくれるといいな。
(りらまいらさん 30代・ママ 男の子4歳、男の子2歳)

ごんぎつね【おすすめ学年:小学1年生~4年生】

教科書でもおなじみの心に深く残る名作

ごんぎつね

出版社からの内容紹介

兵十が病気の母親のためにとったウナギを、いたずら心からついとってしまった“ごん”…。名作の世界を格調高い絵画で再現した大型絵本。

読者の声より

昔、黒井健さんのごんぎつねが出てすぐに買いました。ごんぎつね自体は赤い鳥時代から好きな絵本でしたが、このお話に、黒井健さんの絵はぴったりです。

小学校教諭でもあった作者の新美南吉が言っていたのは、本当に子どもが喜ぶお話というものは、大人も感動する話である・・ということでした。その意味で、この本はまさに子どもも大人も感動する話です。優しい気持ちはときとして、報われないときもあるし、気付いてもらえないときもあるかもしれないけれども、それでも、その尊い心を大切にしてほしい・・という気持ちがこめられているように思います。
(妖精ブッキーさん 30代・ママ 男の子2歳)

じごくのそうべえ【おすすめ学年:小学1年生~5年生】

関西弁と勢いのある絵に、読み手もつい熱弁に。教室中に笑いを巻き起こそう!

じごくのそうべえ

みどころ

「とざい とうざい。かるわざしの そうべえ。
いっせいいちだいの かるわざでござあい。」
扇を手にもって軽業師そうべえが「そうれ。ぺペン ペンペン ペーン」と綱渡りを披露していたそのとき、「おっとっとっとっと。あーーーーっ。」落ちて死んでしまったからさあたいへん。
気がつくとどうやらそこは地獄への道。そうべえは衣をはぎとられ、さんずの川をわたり、鏡の前でえんま大王に地獄行きを命じられます。しかし途中で出会った山伏ふっかい、歯ぬき師しかい、医者ちくあんと、4人そろって地獄のなかを大暴れ。糞尿地獄も、熱湯釜ゆでも、針の山も、それぞれの特技をいかして平気のへっちゃらです。人呑鬼(じんどんき。人を食べてしまう鬼)の腹のなかで4人がいっせいにいたずらをする絵は最高!

関西弁と勢いのある絵にのせられ、子どもたちに熱弁ふるって読み聞かせると、息切れしそうなスケール感が味わえます。「もう一回読んで!」といわれると「ちょっと待って・・・」と息を整える間が必要なほど(笑)。
上方落語の「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」を題材にした落語絵本。元の落語が大作だというのもうなずけます。でも決して難しくはありません。一気に読めます。そして子どもも大人も抱腹絶倒。圧倒的存在感を誇るロングセラーです。

(大和田佳世  絵本ナビライター)

読者の声より

息子の小学校の読み聞かせ(1年生のクラス)で読みました。

普段廊下にチョロチョロ出歩いてしまう悪がき(失礼!)達も興味津々。どんどんお話に引き込まれて最後まで真剣に、時々大笑いもしつつ聞いてくれました。東京で生まれ育った私には関西弁が上手く語れるか不安でしたが、物語に流れに関西弁がピッタリと合っていて、気持ちが自然とのめりこみ、「それなりに」読めたと思います。

どんな物事も楽天的に考えた方が乗り越えやすかったりするもの・・。
そんなパワーを与えてくれるとともに、今時の子供たちには、なかなか話しをしてやる機会もない、日本人なら誰もが知っているはずの「地獄」のキーワード(閻魔様、三途の川、針の山など・・)が盛りだくさんなのもポイント!
(ナオッチママさん 40代・ママ 男の子6歳)

 

5年生に読みきかせをしました。
男の子が多いクラスだったためか、絵本に出てくる ふんにょうじごく のところは盛り上がりました。そうべえが地獄へ行ってしまったときの唄は、youtubeで流れている読み聞かせを参考にして唄ってみました。途中の擬態語には、それらしい音を使って出してみました。
担任の先生から、「児童が話の中にのめりこんでいた」という感想をいただきました。おそらく、高学年になってくると味わえるおもしろみがあるのだと思います。 最後に「医者の先生の名前はなんていう名前でしょう?」と質問したら答えられなかったので、こんどは『そうべえごくらくへゆく』や『そうべえまっくろけのけ』を読み聞かせして思い出してもらおうと思います。
(ピンキーリーフさん 20代・せんせい)

ウェン王子とトラ【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

暴力に暴力で立ち向かっても何も解決しない……心に残る物語と、迫力満載の美しい絵に出会わせたい

ウェン王子とトラ

出版社からの内容紹介

むかし、夜ごと村をおそうトラにこまりはてた王に、国の占い師が予言した。「王子をトラにさしだせば、国に平穏がおとずれる」と。王は、おさない王子をトラのすむ森に置き去りにするが…? 人間を憎みながらも、おさない者を愛する気もちを忘れなかったトラ。トラの元で強く優しい少年に育った王子。人とけもののあいだに生まれた絆が心ゆさぶる、迫力の大型絵本。中国の水墨画の手法で描かれた力強い絵は、各国で高い評価を得ています。

読者の声より

絵やストーリーが素晴らしくても、あまり長すぎる本はどうしても集団の読み聞かせ時には避けてしまいがちなので、いつも残念に思ってきました。しかし、この絵本は表紙から受けるイメージと全く違っていて・・・まさに目からウロコの心境です。
読み聞かせに理想的な、見開きでのストーリー展開の絵は、コマ割りされていても自然な流れを感じます。そこにある『読むべき言葉』は最低限に抑えられているのに、訴えかけるような美しく迫力のある絵が充分に物語ってくれます。
使われている言葉もけっして難しい語り口ではないので、高学年はもちろんのこと、もっと低い学年でも充分理解できるのではないでしょうか。
ぜひ、わが子だけでなく小学校でも読ませていただきたいと思います。
 (みのきっちゃん。さん 40代・ママ 女の子15歳、女の子12歳、女の子9歳)

かたあしだちょうのエルフ【おすすめ学年:小学3年生~6年生】

「ほんとうのやさしさ」とは何かをうったえかけてくる名作

かたあしだちょうのエルフ

出版社からの内容紹介

わかくてつよくてすばらしく大きなだちょうのエルフは、草原にすむ動物の子どもたちの人気者でした。
ところが、ある日、子どもたちをまもるためにライオンとたたかって、たいせつな片足をなくしてしまいます。
はじめのうちこそみんなしんぱいして、食べ物をとどけてくれたりしましたが、日がたつにつれてなんとなくわすれられていき、エルフはひとりぼっちになりました。
そんなとき、こんどはくろひょうがおそってきたのです。
エルフは、にげおくれた子どもたちをせなかにのせると、さいごの力をふりしぼり、くろひょうにたたかいをいどみました。
そして・・・。

読者の声より

お話の始まりがとても流ちょうできれいなので、声を出してスラスラとお話を読み進めていました。おのぎがくさんの版画が優しく、また迫力があって、作者の心に秘めたパワーを感じました。
エルフとは、アフリカのことばで千のことなのも初めて知りました。前にエルフの本は読んでいたのですが、こういう意味があってエルフというと言う名前がついているんですね。子供が大好きなエルフの優しさにみんなが信頼しています。ジャングルは平和ばかりではありません。ジャッカルやライオン、くろひょうと立ち向かってみんなを守ろうとするエルフ! エルフのこの優しさとパワーはどこからわいてくるのでしょう!!
なかなか 私たち人間にはまねのできないことです。エルフの優しさに感動しながら読みました。 
なぜ、かたあしだちょうのエルフになったのか……。
高学年の子供たちに是非読んで欲しい本です! 大人が読んであげるのも良いと思いますが、自分で読んだらまた感動が違うように思います。
(にぎりすしさん 50代・その他の方 )

宮沢賢治の絵本 注文の多い料理店【おすすめ学年:小学4年生~6年生】

聞けば聞くほど続きが気になる! 高学年向けに挑戦したい宮沢賢治の名作

宮沢賢治の絵本 注文の多い料理店

出版社からの内容紹介

2人の紳士が山の中でたどり着いたのは一軒の西洋料理店、「山猫軒」。 お腹をすかせていた男たちはどんな料理が出てくるのか楽しみにしながら、扉に書かれた注文を受けていくのです。一体、扉の向こうには何があるのか!?ページをめくる度に現れる注文の数々に 興味をひかれずにはいられません!おなじみのこの名作にスズキコージによる不思議な雰囲気の絵が新しい風を吹き込みます。改めて読み返してみると、驚くほどえほんの中へ引き込まれていきます。

読者の声より

宮沢賢治というとやっぱり「注文の多い料理店」。子どもにも分かりやすい内容なので、読み聞かせにもいいと思います。
日本のすばらしいお話に接してほしい気持ちで、高学年の読み聞かせによくこの絵本を読みます。
いろいろなところから「注文の多い料理店」の絵本はでていますが、私はこの絵がピッタリだと思います。6年生に読んだときに、このお話を知らない男の子がラストが近づくにつれて、「こわいよ~、こわいよ~」とつぶやきながら聞いてくれました。そのドキドキは、スズキコージさんの絵にあると思います。子どもを引きつけ、何となく不気味な雰囲気を出しているあの絵。このお話にはピッタリです。
同じお話でも、挿絵によって雰囲気も変わってくるのだと思います。高学年には、このくらいドキドキする絵がおすすめだと思います。もっと小さい子には、ちょっと怖すぎる?かもしれませんが。でも、このお話のラストのドキドキを味わうには、やっぱりこの絵がおすすめです!
(さわこさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子0歳)

宮沢賢治の絵本 どんぐりと山猫【おすすめ学年:小学4年生~6年生】

いちばん偉いのはだれか?という命題を考えさせる、こちらも高学年向けに挑戦したい宮沢賢治の名作

宮沢賢治の絵本 どんぐりと山猫

出版社からの内容紹介

ある土曜日の夕方、一郎の元に届いたおかしな葉書。果たして一番偉いどんぐりは誰なのか?山猫裁判長に頼まれて一郎が思いついた判決とは?ユーモアに包まれた、メッセージの深さに思わずしんとする・・・。宮沢賢治の生前にただ一冊出版された童話集「注文の多い料理店」の冒頭を飾った傑作を、「小学館絵画賞」をはじめとする数々の賞を受賞している田島征三が、自然界ののどかな雰囲気をダイナミックに描いています。お子さんが成長しても記憶に残る傑作です。

読者の声より

古典的な童話には難しい言い回しやことばがたくさんですが、こちらのお話しはわりと分かりやすく書かれています。挿絵も田島征三さんの担当とあって、ダイナミックで自然界ののどかな雰囲気も感じられたりします。
さて、お話しですが宮沢賢治さんお作品の感想には娘が大ファンだと言うことを必ずっていうほど書き込んでますが、こちらは、今まで読んだ作品に比べると、とても子供の世界に近く親しみさえも感じたようです。
娘の目に止まったのは“どんぐり裁判”どんなじゃ?って私たちも思いますね? それから何かしらとてもワクワクしてきますね☆~そのワクワク感を一郎くん(多分娘の年齢と変わらないかな?)のもとに届いたおかしなはがき。そのはがきは山猫裁判長からのはがきらしく「めんどうな裁判しますから・・・」なんて書かれてるのです。ね?その先をどんどん読んでみたくなっちゃうでしょう?
どんぐり裁判って?山猫裁判長って?面倒な裁判って??
そんな一郎君を通して、子供目線たっぷりに描かれたこのお話しに娘も吸い込まれるようにして一気に読んでしまいました。裁判での一郎くんが思いついた判決もユーモアがあって笑っちゃいました。でも、そのユーモアな判決にもいろんなメッセージが込められてるようで娘も感心してました。
(かおりんせんせいさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子5歳)

日本と世界の昔話・民話

大人は当たり前のように知っている昔話でも、子どもたちは実は知らないということがあるのではないでしょうか。できれば小学3年生ぐらいまでに出会わせてあげれるよう、しっかり伝える機会を作りたいものですね。口承で伝えられてきた昔話は、ひとりで読むよりも肉声で読んでもらい耳から聞くことで、より深く子どもたちの心に残っていくことでしょう。

ちからたろう【おすすめ学年:小学1年生~2年生】

テンポ良く進むゆかいな物語展開と、迫力たっぷりの力強い絵が楽しい1冊

ちからたろう

出版社からの内容紹介

百かんめの金ぼうをかた手に、のっしじゃんが、のっしじゃんがと力修行にでて行くちからたろうのゆかいなお話。

読者の声より

1年生の娘のリクエストで読みました。
昔話らしい親しみのある文章と、力強くて躍動感のある挿し絵で、グイグイとおはなしに吸い込まれていきます。
登場人物のギャグっぽい表情と動きがとても面白かったです。あかでできた人形に、せっせとご飯を運ぶおじいさんとおばあさんの姿など、何度見ても笑えます。読み終わった後に娘が「昔話って面白いね!」と一言。私もそう思います。
(クッチーナママさん 30代・ママ 女の子10歳、女の子7歳、男の子5歳)

てぶくろ【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

登場する動物の名前とやりとりの繰り返しが声に出すといっそう楽しい

てぶくろ

みどころ

降りつづく雪の中、ぽつんと落ちていたのは片方だけの暖かそうな手袋。最初に見つけたのは小さなねずみ。彼女は中にもぐり込み、言うのです。

「ここで くらすことに するわ」

確かに、ねずみが暮らすのにはいい大きさ。居心地も良さそうです。そこへやって来たのは、かえるさん。中に入りたいと言います。手袋の中にはねずみとかえるの二ひき。確かにこれも悪くない。ところが今度はうさぎがやってきて、言うのです。「ぼくも いれてよ」あっという間に三びきです。大丈夫かしら…。これで終わることなく、さらにやってきたのはきつねです。さらにさらに、おおかみも、いのししも、しまいには驚くほど大きいあの動物まで! いったい、そんなことって可能なの!?

ウクライナ民話から生まれた絵本『てぶくろ』は、日本でも1965年に内田莉莎子さんの翻訳で発売され、今でも変らず子どもたちに読み継がれている傑作です。

 

その魅力はいくつもあります。まずはなんといっても、少し不思議な展開です。最初はただの手袋だったはずなのに、「いれて」「どうぞ」の繰り返しにより、子どもたちの心にはドキドキが生まれてくるのです。「ほんとに入るのかな?」「ちょっと怖そうなきつねがやってきたけど、大丈夫?」「この後どうなるんだろう…」。新しい動物が登場するたびに心配になり、ページをめくればその様子に驚き、絵本と一緒にハラハラするのです。だけど、それこそがこのお話の醍醐味ですよね。

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(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

読者の声より

民話ということですが、まったく古さを感じませんでした。おじいさんが手袋を落とし、それを拾いに戻ってくるまでの出来事です。こんな短い時間に、素敵な物語があるんだなと思いました。
おじいさんの暖かそうな手袋に、次々と動物が入ります。手袋には、はしごがついたり、窓がついたり、だんだんと改装されていくことが、おもしろかったです。6匹入ったときには、もうパンパン。手袋の縫い目が張り裂けそうになっていて、ハラハラです。
動物の名前も、個性的でとてもおもしろいですよ。
(なしなしなしさん 20代・ママ 女の子6歳、女の子1歳)

やまなしもぎ【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

「ゆけっちゃ かさかさ」というフレーズが心地良い。山梨もぎに出かけた3人兄弟の行く末は……

やまなしもぎ

出版社からの内容紹介

病気のお母さんに食べさせようと山梨もぎに出かける3人の兄弟。長男がはじめに行き、次男が次に行きますが帰ってきません。上の2人は、山のふもとでのどが渇いているおばあさんに親切にしなかったために、沼のぬしに呑まれてしまっていました。とうとう三男の三郎の番になりますが……。「ゆけっちゃ かさかさ」という言葉を信じて三郎は突き進みます。力強い傑作昔話絵本です。

読者の声より

兄弟が親の言付けで知恵比べをするお話はたくさんありますが、これは、言葉のテンポが良く読み手・聞き手とも心地よかったです。たろう、じろう、さぶろうと、読み進める中でゆけっちゃ かさかさ…のフレーズでどんどん話しに引き込まれて行きました。最後に3人揃って話を導いたばあさまにやまなしを供え、かあさんに無事なしを届ける納まりのよさも爽快でした。
(クマトラさん 40代・ママ 男の子6歳、男の子1歳)

三まいのおふだ【おすすめ学年:小学1年生~4年生】

やまんばに追いかけられる怖さと3枚のおふだで立ち向かう面白さが小学生に人気のお話

さんまいのおふだ 改訂版

出版社からの内容紹介

むかし、山の寺の小さな小僧が、山に栗ひろいに行ったところ、ひとりのばあさまが出てきて、「くりっこたべにこい」と誘ってきた。和尚さんは「それはきっとやまんばだ」というが…。ロングセラーのリニューアル版。

読者の声より

このお話は色んな出版社で発行されてますよね。内容もビミョウに違っていたりして読み比べるのが楽しいです。我が家には福音館書店さんのがあるのですがそれに比べたら方言があまりなくて 絵に迫力があるなと思いました。そして内容も違うのです。
さんまいのおふだは和尚さんがくれるんですよね。ちょっとビックリしました。
ちょうど低学年の読み聞かせの機会があったので読んでみたらドキドキハラハラな展開が楽しかったようです。判らない言葉もなかったようですんなりと入ってきたのだと思います。まだまだ色々発行されるので読み比べて楽しみたいと思います。
(さえら♪さん 40代・ママ 女の子6歳)

あたまにかきの木【おすすめ学年:小学1年生~4年生】

※現在品切のため、図書館等でお探し下さい。

柿の種を飲んだ主人公の頭から柿の木が! つぎつぎに起こる奇想天外な出来事に驚きが止まらない1冊

読者の声より

お酒の大好きなじろべえさんは、毎日毎日飲んでばかり。ある日柿の種を飲み込んでしまったじろべえさん、なんと頭から柿の芽が…。ところがこの男、ちゃっかり柿を売ってそのお金でまた酒を。そして次から次へとじろべえさんの頭にはいろんなモノが。
そんなばかな、という、奇想天外な笑える絵本です。文章だけ聞いて想像するとすごい事になっているお話なのですが、田島征三さんの絵が大胆でユーモラスで、妙に納得できるのが不思議です。お話し会でもウケました。
(絵本のとびらさん)

かえるをのんだととさん【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

腹痛を治すためにつぎつぎに飲み込むととさん。その結末は……!?

かえるをのんだととさん

みどころ

ある日、ととさんが腹が痛くなったと訴えると、かかさんに「お寺の和尚さまに聞いてみるといい」と言われ、お寺に出かけていった。

「そりゃあ、腹の中に虫がいるせいだ。
 かえるを飲むといいぞ」

和尚さんに言われた通り、ととさんがかえるをぺろっと飲み込むと、かえるが腹の虫を食ったので、腹痛が治って調子いい。ところが今度は、かえるがぺたらくたら歩いて気持ち悪い。

「へびを飲むといい」

言われるがまま、へびをぐーいと飲み込んで……!? 驚きの展開を見せ始めるこのお話。あっけにとられている間にも、ととさんは、次から次へと色々なものを飲み込んでいくのです。さて、いったい最後にはどうなってしまうのでしょう?

とんとん進んでいきながらも、気がつけば子どもたちの笑いが止まらなくなって。大人も一つ一つの出来事に考え込んでいる場合じゃありません。カラッとテンポよく読んであげて、大きな声で笑っちゃうのが昔話の醍醐味ですよね。ああ、面白い。

新潟県の「まわりもちの運命」という昔話が元になっているというこの絵本、最後はきれいに節分のお話に結びついていくのですが、どの時期に読んでも楽しめますよ。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

読者の声より

楽しくって、気分爽快!文句なしのお気に入り!
おいしそうにお団子をほおばる姿から、一転して恐怖の腹痛地獄!しかも、その先に待ち受けていたものは、さらなる壮絶な苦行~!腹の虫を、退治すべく、おしょうさまのすすめでいろいろなものを飲まされるととさん。律儀に従うととさんであったが、飲まされるものはどんどんエスカレートし、ついには あんな物まで!
つぎは、何を飲まされるのかと、大人も子供もドキドキ ワクワク!最後には あんな物まで飲まされてしまい、もうお先真っ暗~、と思いきや、さすが おしょうさま、ただ者ではない! 全部お見通し。
予想外のチビスケの大活躍に、子供も大爆笑!一件落着、めでたしめでたし。その結末には、だれもが大満足。何事もなかったように、仲良くゆうげをとる二人の姿には、晴れ晴れとしたやすらぎすら感じる。
絵は豪快ながらも あたたかく、ユーモラスで、日本特有の滑稽さを余すところ無く表現している。あっけらかんとした文章にベストマッチ。ひょうひょうとしたかかさん、芝居がかったおしょうさまもいい味出している。
はっきりした絵と、展開のよいストーリー、おかしげでやわらかい言葉遣いと、三拍子そろっているので、読み聞かせに最適。小さい方からおとなまで楽しめる。節分のころのおすすめ。この本を読んだ後の豆まきは、盛り上がること間違いなし!
(もにいのさん 30代・ママ 男の子7歳、女の子3歳)

王さまと九人のきょうだい【おすすめ学年:小学1年生~4年生】

名前と同じ能力で王さまの難題を次々にクリアしていく展開が気持ちいい傑作絵本!

王さまと九人のきょうだい

みどころ

おおむかし、ある村に、いつも「子どもがほしい、子どもがほしい」と思っている、としよりの夫婦がすんでいました。おばあさんが悲しんでいると、白いかみの老人があらわれて、ひとつぶのめば子どもがひとり生まれるという小さな丸薬を九つくれました。おばあさんがその丸薬をのむと、まもなくおなかがふくらんで、ある日とつぜん、九人のあかんぼうが生まれたのです。
その名も、「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」「ぶってくれ」「ながすね」「さむがりや」「あつがりや」「切ってくれ」「みずくぐり」という変わった名前。
九人が成長したころ、王さまの宮殿で、いちばん大事なはしらが倒れてしまいました。困った王さまは「はしらをもとどおりにできたものには、のぞみのほうびをとらせる」とおふれを出すのですが・・・。

中国の少数民族、イ族のあいだに伝わる、痛快な物語絵本。
九人の名前は、九人にそなわった能力をあらわしています。

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(大和田佳世  絵本ナビライター)

読者の声より

お友達に紹介してもらって5年生と3年生の読み聞かせに使いました。およそ13分もの長いお話。でもこの長さもものともしない面白さ、テンポの良さはピカイチ。子どもたちも飽きずに真剣に聞いてくれました。
九人のきょうだいの奇妙な名前でまずは笑いが起き、それぞれが巧いこと活躍して王さまを負かしていく様子が小気味良いです。ここまでテンポが良いと低学年に至ってはページをめくるたびに「次はあつがりやが来るぞ!」とか「ながすね、すっごい足が長い!」などまるで参加型のような賑やかな反応が見られます。
ほぼ小学生全学年で外さないお話ではないかと思います。強力にオススメします。
(さえら♪さん 40代・ママ 女の子7歳)

ロバのシルベスターとまほうの小石【おすすめ学年:小学1年生~4年生】

ある日岩になってしまったシルベスター。元の姿に戻れる日はくる?

ロバのシルベスターとまほうの小石

みどころ

何でもかなう魔法よりも大切なものがある。

ロバのシルベスターはとうさん、かあさんと一緒に住んでいました。かわった形や色の石を集めるのが楽しみだったシルベスターはある日、願ったことがかなう魔法の小石を手に入れます。大喜びで何を願おうかと考えていると、目の前に腹をすかせたライオンが。そこでシルベスターはあろうことか「ぼくはいわになりたい」と願い・・・、岩になってしまいます。

たったひとつの希望は、誰かが小石をひろって、彼が元に戻ることを願ってくれること。でもそんなことは奇跡でも起こらない限り無理でしょう。無情にも時は流れていきます。ところが、奇跡は起こるのです。魔法よりも、ずっと大切なものがある。そう感じさせてくれる作品です。

補足:1970年のコールデコット賞作品。作者のスタイグは映画「シュレック」の原作者です。2006年02月新版が刊行され、旧版は「ロバのシルベスターとまほうのこいし」と、ひらがなのタイトルでした(日本での初版1975年、ISBN4566001016)。

(金柿秀幸  絵本ナビ事務局長)

読者の声より

4年生の読み聞かせ候補として図書館で借りてきました。まずは6歳の娘に聞いてもらいます。
シルベスターが岩に変わってしまうと「あっっ!ヤバイ!」と焦り、月日が流れていくところもハラハラして聞いていたのですが、お母さんたちがピクニックで岩の上に腰掛けたところで爆笑!(←笑うところ?)
岩に変わっている時間がながいからこそ、ラストの再会がジーンときますね。
旦那にも「こんなお話やねん」とあらすじを説明すると「なんか壮大なお話やな!」と興味を持ってくれました。
そして、息子のクラスでの読み聞かせへ。少し長い(13~14分)お話ですが4年生もしっかり聞いてくれて、お話の中にひきこまれていくのを感じました。終わった後に「映画シュレックの原作者さんのお話ですよ~」というと、女の子たちも「へえ~!」と驚いてくれました。
娘も何度も練習につきあってくれたので、きっと心に残ったかな。
心にのこる本がまた1冊増えて、嬉しいです。
(ふくやま みみこさん 30代・ママ 男の子10歳、女の子6歳)

まのいいりょうし【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

豪快で愉快な昔話を、瀬田貞二さんの再話と赤羽末吉さんの絵で

まのいいりょうし

みどころ

ある朝、猟師は息子の七つのお祝いのために何か獲ってこようと、手に取った鉄砲をうっかり落とし、下にあった石臼にガチンとぶつかり、筒がへの字に曲がってしまった。

「……なんて間の悪い。」

ところが、それが幸運の始まりだったのです。

ゲンが悪いと止める息子の言葉も一切気にせず出かけた猟師が曲がった鉄砲で放った弾は、ぎしゃぎしゃ飛んでいって鴨を13羽まとめて仕留め、たまげて躍りあがったでっかい鯉、木の根と間違えて後ろ足をつかんだ山ウサギ、飛んできた鯉にぶつかった山鳥と……次から次へと猟師の前へ転がりこんでくる。

「こんなことって、あるの!?」

読者が驚く間もなく、運は運を呼び、ものすごいスピード感と大胆さで猟師のふところにご馳走が集まってくるのです。からだ中に獲物を巻き付けた帰りがけの漁師の姿ときたら……そう、それが表紙の堂々たる格好!「間がいい」だけでなく「気もいい」猟師は、近所の人をみんな呼び、大盤振る舞いをして…。

終わってみれば、なんとも気持ちのいい物語。あんまり運がいいと人は可笑しくなってくるものなのですね。この豪快で愉快な昔話を、瀬田貞二さんの再話と赤羽末吉さんの絵で。思いっきり声を出して笑っちゃってくださいね。
(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

読者の声より

読み終わったとき、幸せな気持ちになれました。
ついていないときは、とことんついてないことが起こることも承知の上で、この絵本を読むと、ああラッキーなことが続くときもあるのだ!と、胸がすくわれる思いがするのです。
むかしの人々は、このお話を聞いて、生活の苦しさをまぎらしたり、心を晴れやかにしたりしてきたのではないでしょうか。そして、このようなお話は、今の私たちにも必要だと感じました。
お話のなかに出てくる方言やことばには、読んですぐにはわからないものもありましたが、それを調べてみるのも楽しいものですね。
高学年向けのお話とありましたが、お話に連続性があるので、くりかえしのお話が大好きな小さなころから読んであげていいと思います。
(けいご!さん 40代・ママ 福岡県 女の子15歳、男の子11歳)

アイヌのむかしばなし ひまなこなべ【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

生きていく上で守るべき大切な教えを物語にして語りついできたアイヌのお話。アイヌの精神を知るきっかけに。

アイヌのむかしばなし

出版社からの内容紹介

絵本作家どいかやがライフワークとして取り組む、先住民の昔話絵本。位の高い熊の神が、踊りの上手な若者に惹かれ、度々地上に降りてくる。はたして、その若者の正体は?

読者の声より

動物や植物、道具など、あらゆるものに魂が宿ると信じ、身のまわりのものを大切にしてきたアイヌ民族の物語。こなべを大切にしていた家に、何度もくまの神が訪れたことで裕福になったという物語なのですが、私がくまの神の立場でも、気になって何度も訪ねてしまうかもしれない理由がそこにあります。アイヌ民話はもっと難しいイメージがあったのですが、とても引き込まれるお話であったと同時に、自分自身も、もっとモノに大切に扱わなければという気持ちになりました。

(tori.madamさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子4歳)

いかがでしたか。
今回は「心に残る名作・昔話の絵本」ということで、子どもたちの心に長く残るような絵本を紹介させていただきました。次回、連載最後となる第4弾は、小学生の読み聞かせにおすすめの絵本④として「ことば遊びの絵本・科学絵本・平和の絵本」のおすすめをご紹介したいと思います。

秋山朋恵(あきやま ともえ) 

絵本ナビ 副編集長・児童書主担当

<読み聞かせ活動の経歴>

書店勤務時におはなし会と出会い、読み聞かせ活動を始める。2005年より8年間、私立和光小学校の図書室に勤務し、小学生への読み聞かせを行ったり、保護者の読み聞かせサークルの相談に乗ったりしながら、経験を重ねる。その傍ら、プライベートでも読み聞かせグループを主宰。約12年間にわたりさまざまな場所で0歳から小学生を対象としたおはなし会を実施。

看板イラスト: 掛川 晶子

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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