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小学生の読み聞かせにおすすめの絵本

小学生の読み聞かせにおすすめの絵本100冊④ 科学絵本

小学生の読み聞かせにおすすめの絵本100冊紹介、第1弾つかみはバッチリ! 導入におすすめの絵本、ユーモア絵本、第2弾「気持ちを育む絵本、想像する絵本」、第3弾「心に残る名作・昔話の絵本」につづく、第4弾のテーマは「科学絵本」

 

読み聞かせというと、すぐに頭に浮かぶのは「物語絵本」が多いかと思うのですが、「科学絵本」にも読み聞かせにおすすめの絵本がたくさんあるんです。会への取り入れ方としては、何冊か読む場合の読み聞かせ会(おはなし会)の導入や、「物語絵本」がつづく合間に挟むのがおすすめ。「科学絵本」がプログラムの中に入ると、ぱっと空気が変わり、会のメリハリにもなります。

紹介本の中で、小学生に読んでみたいという本が見つかったら、読み聞かせの時間にぜひ、「科学絵本」も取り入れてみませんか。

 

各絵本に入れているおすすめの対象学年につきましては目安です。対象学年を目安としながらも、目の前の読んであげる子どもたちに合いそうかどうかをじっくり想像しながら選んでみてくださいね。また少し小学生には幼いかな? と思われる絵本もあるかもしれませんが、大勢の前で読む読み聞かせの時には、科学絵本はとくに少し易しめのものを選ぶ方が、しっかり内容が伝わります。

目次
 
 
 
 
 
 

つかみ・導入におすすめの科学絵本・迫力の写真絵本

1ページ1ページ絵や写真を見せながら、子どもたちに問いかけるクイズ形式のような科学絵本、また、写真に迫力のある絵本は、読み聞かせの導入におすすめ。子どもたちとコミュニケーションをとると場が温まったり、子どもたちの集中力も増すので、その後の読み聞かせもスムーズになります。

あれあれそっくり【おすすめ学年:小学1年生~2年生】

みんなでよーく写真を見て、自然の中に身をひそめる虫を見つけよう!

あれあれ?そっくり!

はじめて昆虫の魅力にであう絵本。あれあれ? はっぱかな? かれはかな? こえだかな? 木かな? そっと ちかづくと......みえてくる! あれあれ? ふくろうや、おさるがこっちをみているよ! かくれんぼやおしゃれをたのしむ昆虫たちは、自然の中に身をひそめている。目をこらして、そっとちかづくと、みえてくる!

読者の声より

昆虫の擬態を写した写真絵本です。

虫が、まわりの葉っぱや木の幹などとそっくり!見分けがつきません。それから、羽の模様が、ふくろうやおサルの顔に見えちゃう蝶や蛾もいるんです。とにかくすごい。

虫が上手にまわりのものに溶け込んだり、他のものに見せる様子には、驚くばかり。いったいどういうこと?不思議で仕方がありません。忍者顔負けですが、虫たちは、身を守るため、進化の過程でこうなったんだそうです。
 
著者の今森さんは、あとがきで、更にこんなことをおっしゃってます。~昆虫たちには独自の美意識がそなわっていて、凝ったオシャレを楽しんでいるのではないか~。

なんだか夢がありますね。理由はともあれ、自然の不思議と楽しさを満喫できる写真絵本です。特に虫が好きな子どもさんには、ぜひ、見せてあげたいですね。
(なみ@えほんさん 50代・ママ) 

このあいだになにがあった?【おすすめ学年:小学1年生~4年生】

クイズのように読んで、みんなで答えを予測しよう

このあいだに なにがあった?

質問はとてもシンプル。写真を2枚並べて…

「この あいだに なにが あった?」

毛がもこもこしている羊と、とっても短い毛の羊。もちろん、瞬間的に変身するなんて事はあり得ません。何かが起こっているのです。
答えはわかりますよね。飼い主さんが羊の毛を刈ったのです。「あいだ」に入った写真を見れば一目瞭然です。

更に続きます。「オタマジャクシ」と「カエル」の写真。「ひっくり返ったカメ」と「起き上がっているカメ」の写真。「湯船に浮かんだおもちゃ」と「洗い場に転がったおもちゃ」の写真。

一体「あいだ」には何が起きているのでしょう。ページをめくれば、すぐに答えの写真を見ることができます。でも、ちょっと待って。推理してみましょうよ。知らないことだからこそ、想像してみましょう。経験の少ない子どもたちの方が、とんでもない答えを導き出してしまうかもしれませんよ。

この絵本は言っています。「推理する面白さと喜びを味わえる写真絵本」だと。確かに推理するという行為は、人間ならではの能力であり、人生を楽しむ醍醐味でもあるかもしれません。だったら、思いっきり味わいましょう、隠された「あいだ」を。遠回りするのは自由です。ゴールにたどり着けばいいわけですから。

…なんだか「あいだ」って、クセになりそうですね。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=115485
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=115485

読者の声より

この間になにがあった? 

こういうタイトルと写真えほんのおもしろさ
ひつじ ― 羊の毛を刈った ― 毛を刈られた羊
ニュージーランドに行ったとき毛を刈るところを見ました
なかなか うまいものですよ!

こどもたちなら おたまじゃくし ― カエルこの変化は体験している子が多いですね(私の周りには 田んぼもありますから)
カメとヒトデが 裏返る様子もおもしろい!

子ども達に一番受けたのは お風呂の場面 クイズです(学童で)
ハイ ハイと手を挙げて 自分の思いを答えてくれました

日食を見ている姿も おもしろい!
(にぎりすしさん 60代・その他の方)

ふしぎいっぱい写真絵本(9) むしをたべるくさ【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

なかなか見れない虫を食べる瞬間の写真にくぎづけに!

むしを たべる くさ

虫をたべる草? ハエトリグサ、モウセンゴケなどの食虫植物は面白いしかけをもつ植物。その不思議を美しい写真で解説します。

読者の声より

2年生に読み聞かせてきました。
まずはタイトルを読んで
「“くさをたべるむし”じゃなくて“むしをたべるくさ”なんだって。
一体どういうことなんだろうね??」と言ったら 
うつむいて聞いてる子も さっと頭をあげて注目してくれました。
食虫植物の不思議がふんだんに写真で紹介されています。
虫を圧死させて溶かしたりする写真の場面では
「こわーい」とか「ありえない!」とかさまざまに感想が飛び出していました。
私自身も食虫植物がこんなにも種類があるということに驚きました。
(さえら♪さん 40代・ママ 女の子7歳)

ふしぎいっぱい写真絵本(20) おかしなゆき ふしぎなこおり【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

インパクトのある楽しい雪の写真がつぎつぎに。ページをめくるたび歓声があがる一冊

おかしなゆき ふしぎなこおり

冬の日。外へ出かけてみると、雪や氷の、おかしな、ふしぎなかたちが見つかります。きれいで、迫力あふれる冬の写真絵本です。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=88839

読者の声より

1月のはじめ、ちょうど1年で一番寒いこの季節にぴったりな、雪と氷の写真絵本。

絵本のよみきかせ、導入用に読みました。みんな、写真に興味津々、目がランラン!お正月にちょっぴり雪は降ったけど、めったなことでは積もらない地域に住んでいる都会の子供たちにとって、これだけの大雪は「未知の世界」。とくに、樹に大雪が張り付いてできる樹氷、「アイスモンスター」のページに一番くいついていました。滝が凍る「氷瀑」の写真にも、わあ・・・と歓声が。ほんとうに寒い日には、関西でもこうやって凍ってしまう滝があるんだよ~と補足すると、みんなええっ!?という反応でした。

いつもは絵が優しい、いかにもな絵本を読むことが多いのですが、たまにはこんな実写の絵本も変化球でいいかもしれません。最後のページの解説は、教室での読み聞かせだったので(絵が小さいのです)断念。そこを抜いて、5分半くらいです。
(ぬらりさん 30代・その他の方)

パンプキン【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

ハロウィンの時期に紹介したい、パンプキンのことがよく分かる一冊

パンプキン

ハロウィーンの人気者、パンプキン。種まきの段階から、農家での収穫の模様、ハロウィーンでの様子など、パンプキンにまつわる一年の様子をつづった硬派な写真えほん。

読者の声より

カボチャの生育や、ハロウィンでおなじみのおばけランタンの作成の様子を追った写真絵本。
科学絵本としても、行事絵本としても使える優れものです。
おばけランタンは写真で見たのは初めてで、その迫力にびっくりです。
定番の三角目玉だけでなく、なかにはひょうきんな表情のランタンも。
小学校のおはなし会で読みましたが、子どもたちも興味津々でした。
(レイラさん 40代・ママ 男の子16歳、男の子13歳)
 

セミたちの夏【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

たくましく生きるセミたちの命のドラマを伝える一冊

セミたちの夏

都会の限られた自然の中でたくましく生きる

日本の夏は、いつもセミたちとともにめぐってきます。
いなかでも都会でも、その声はひびきわたります。

でも、セミたちの命は、夏の終わりとともにつきてしまいます。
成虫が生きていられるのは、たった2週間ほどなのです。

翌年の梅雨に、残された卵から幼虫が生まれ、土の中をめざします。
しかし、待ちかまえていたアリたちにつかまってしまい、
ほとんどの幼虫が命を落としてしまいます。
命からがら、土の中にもぐりこんだ幼虫は、ゆっくりと成長をして、
生まれてから5年目の夏に、ようやく地上をめざします。
いよいよ成虫へと羽化するときがきました。
メスのセミが卵を産んでからは、6年もたっています……

都会のかぎられた自然の中でもたくましく生きるセミたち。
長い年月をかけて引きつがれていく命をとらえた写真絵本です。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=87229

読者の声より

ホントに細かくセミの一生をレポートしてくれいる写真絵本でした。
多少はいろいろなところで見聞きしていましたが、これほどじっくり丁寧にセミの一生を追っかけて、その1つ1つをきちんと見せてくれている作品には初めて出会いました。

セミの卵がこんなふうに木の枝に差し込むように産まれていることや、
そこから生まれえた1齢幼虫たち(乳白色でいっぱいいると結構気持ち悪い)がどんな危険を冒して地面に移動するとか、
土の中でどんな風に過ごしているとか、長い長い土の中の7年間を見ることができて勉強になったというか、よかったです。

特に羽化するとkの連続写真はすごかったです!
セミへの愛を感じる作品でした。
虫の好きなお子さんたちにはぜひ読んであげたいです。
(てんぐざるさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子13歳)

生き物の生態を伝える科学絵本

動物の体の仕組みや行動のヒミツを分かりやすく教えてくれる知識絵本。ひとつの動物をじっくり掘り下げたり、特定の視点でいろんな動物で比較したり、深い興味への入り口に。
 

ホネホネどうぶつえん【おすすめ学年:小学1年生~4年生】

このホネをもっているぼくがだれだが分かるかな? ホネと実際の姿の違いにびっくり!

ホネホネどうぶつえん

ホネホネたんけんたい、どうぶつえんへいく! ホネからわかることを紹介します。ゾウは、じつは鼻の骨がない?パンダはクマの仲間だけれど頭がとっても大きい。キリンの長い首にも、わたしたちヒトと同じ7つの骨がある…など。最後に詳しい解説つき。

読者の声より

『ホネホネたんけんたい』の続刊です。
今回はクイズ形式になっているので読みやすく、しかも、動物園で人気の動物達ばかりなので、
グッと親近感もわき、ヒントもあるので楽しかったです。娘と息子とホネ動物園を楽しみました。
ホネだけ見ると動物の1番の特徴が消えていてわからないけれど、ヒントで「あっ~。○○だ!」と大歓声。
ホネだけなんだけど、なんとなくその動物の特徴を強調している!
1番分からなかったのは”パンダ”でした。

(ぜんママさん 30代・ママ 男の子11歳、女の子10歳)

これがほんとの大きさ!【おすすめ学年:小学1年生~4年生】

さぁ、自分の手や顔の大きさと、くらべて、くらべて!

これがほんとの大きさ!

ダイオウイカの目玉をのぞいたことある?
ゴリラとあくしゅ、トラとにらめっこ、したことある?

この絵本に出てくる動物たちは、何とみーんな本物と同じサイズ。
ダイオウイカの目玉の直径は、なんと30cmで、体長は18mも!
世界一小さな魚は、8mmだって!
ゴリラの大きな手の横には、その手にすっぽり入ってしまう、
ピグミーネズミキツネザル。体長180cmと6cmの差を納得できます。
カエルのあまりの足の長さに興奮したり、
人食いワニのするどいキバについ悲鳴をあげたり、
ページをめくるたび、子どもたちの歓声が聞こえてくるはず。
動物園で見るより、臨場感があったりして!?
さぁ、自分の手や顔の大きさと、くらべて、くらべて!

動物絵本を得意とする作者の、ダイナミックな貼り絵で、
見開きも抜群の迫力。美しくて、つい見とれてしまいます。
これなら、ちょっとリアルな動物が苦手なママも、
安心して子どもと楽しめますよ。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=18787

読者の声より

1ページ1ページめくっていくとね、見たこともないような動物たちが、本物の大きさで現れます。
大きいもの、小さいもの、そして長い、短い、いろいろだけど、どれも、「へぇ~。すごいね。」と感嘆の声でした。
昆虫ひとつとっても、かえるひとつとっても、自分たちが普段目にしている大きさが常識と思ってはいけないですね。
世界には、ほんとにいろんな動物がいるんですねぇ。

本の中に全体像が入っていなくても、本物の一部分の大きさを知るだけでも、想像が働いて、親子ともども楽しめました。
これは、ぜひ、小学校の読み聞かせでも読んでみたいと思います。
(たかくんママさん 30代・ママ 女の子9歳、男の子6歳)

とりになったきょうりゅうのはなし【おすすめ学年】小学1年生~3年生

長い歴史における生命の進化の驚きを、恐竜好きでない子にも伝えたい!

とりになったきょうりゅうのはなし 改訂版

絶滅したと思われている恐竜は、実は姿を変えて今も生きています――それは、鳥です。恐竜には、体が小さく羽毛や翼を持つものがいました。そして恐竜が絶滅しても、「翼を持ち飛ぶことの出来る恐竜」の子孫だけが生き残りました。それが鳥です。羽毛恐竜の化石から証明された、恐竜と鳥の関係を描いた絵本が、恐竜の色や模様も推定できるようになった最新研究を反映させて、絵柄や解説文も新たに改訂版として生まれ変わりました。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=124664

読者の声より

恐竜好きの6歳息子に読み聞かせました。
恐竜ってとにかく大きくて昔にいた生き物。と、ちょっと遠い存在でしたが、恐竜も進化しながら少しずつ姿を変えて、大きくなっていたものもいましたが、逆に小さくなっていったものもいたんだということを知ることが出来ました。

犬や猫みたいな大きさのものもいて、空を飛ぶためにどんどん軽く小さくなった恐竜。空を飛べたから絶滅はせず、鳥になった。正に進化ですね!
(なりおママさん 30代・ママ 男の子6歳、男の子3歳)
 

シロナガスクジラより 大きいものって いるの?【おすすめ学年:小学2年生~6年生】

スケールの大きすぎる、大きさのくらべっこに驚いたり、想像が膨らんだり…

シロナガスクジラより 大きいものって いるの?

地球上のすべての生き物の中で、一番大きいシロナガスクジラ。それより大きいエベレスト山、それよりも地球、それよりも太陽、それよりも……どんどん探していくと、宇宙の銀河までたどりつくよ! やさしくユーモラスに解き明かす、好評の科学絵本。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=14232

読者の声より

読み手に語りかけているような文章がいいです。
まるで、「世界一受けたい科学の授業」!
有名教授の科学講座を受けているみたいです。

シロナガスクジラの大きさを表すことから始まって、それはエベレスト山に比べたら・・・こんなに小さいもの。
と大きさの概念を崩し、驚きを与え、さらに大きなものへと話の展開が続きます。

ページを開くたびにグングン引き込まれていきました☆
息子も、私も(*^_^*)

例え方も絵も、とても分かりやすいので、1年生の息子にも十分理解できたよう。
驚きに目を輝かせていました。

「ふしぎだな?知らないこといっぱい」シリーズ。他にも読んでみたいです!
(カトリーヌみどりんさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子3歳)

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

世界でまだ誰も解明していない動物たちのナゾ、みんなはどう考える?

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

キリンはほとんど声を出さない。
それはわかっていること。

でも、なんで声を出さないのか。
それはわかっていない。

なんでだろう?

他の動物は色んなことに声を使っているし、人間だって色んなことに声を使っている。もしかして、ツノに秘密があるのかな。それとも首が長すぎるから? それとも……。

世界には、わかっているようでわかっていないことがたくさんある。わかっていることの先には、いつもわかっていないことがある。ゾウの鼻がイヌの何百倍もいいのはなんのため?ユキヒョウが世界で一番高いところに住んでいるのはどうして?

京都大学の野生動物研究者の監修によって誕生したこの絵本。わからないことを「わかった!」にする第一歩は、自由な発想でたくさんの仮説をたて、じっくりと考えていくことから始まるのだと教えてくれます。これからの子どもたちに必要とされている、「答えのない問いに向き合う力」。こんな遊びの延長からついていくものなのかもしれませんよね。

さあ、頭の中を「?」でいっぱいにして。「わかっていない」この世界を、もっと深く楽しんでみることにしましょうか。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=176518
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=176518

読者の声より

動物が大好きな娘に、読んであげた絵本です。
世の中にはまだまだ解明されていないことがあって、それをいろいろと思い知らされました。
いつか解明されるときがくるのだろうかと、なんだかわくわくさせてくれる絵本でした。
うまく説明できないのですが、普通の絵本とは違う何かを感じさせてくれる絵本でした。
(スケボウさん 40代・ママ 女の子12歳)

自然のふしぎ、自然の営みを伝える科学絵本

身近な花や野菜、道端の雑草や木など植物の生態を分かりやすく伝える科学絵本から、読み聞かせにおすすめの絵本をご紹介します。日常の中で出会う疑問や興味を広げるきっかけに。

あさがお【おすすめ学年:小学1年生】

あさがおを育てた後の復習におすすめ。美しいあさがおの絵もじっくり見せたい

あさがお

さいた! さいた! 自然のふしぎにみちたアサガオの一生を、美しい細密画で描いた絵本。小学1年生のアサガオ観察に役立つヒントがいっぱい!

小さな種から芽がでて、ふた葉をひろげ、つるをのばし、つぼみがふくらみ、美しい花を咲かせ、また種ができる……、アサガオの一生を描いた絵本。あたたかみのある細密画が、自然のふしぎ、命の神秘を伝えます。

読者の声より

あさがおについて学ぶ絵本です。
小学1年生になると必ずといっていいほど
学校で育てる植物の一つです。

おさらいの意味で子供と一緒によみました。
つるの巻く方向があったなんて知らなかった!

大人が読んでも関心できる本です。

そしてなにより、朝顔の絵がすばらしい、葉っぱも
さわったらチクチク感じるようなイキイキとした絵と
精密さに感動しました。
(そよかぜはなさん 40代・ママ)

やさいのはな なんのはな?【おすすめ学年】小学1年生~3年生

この花は何の野菜の花だろう? 意外と難しいクイズ、みんなで考えてみよう

やさいのはな なんのはな?

おほしさまみたいな きいろい はな。ラッパみたいな はな。
やさいのはなだよ、なんのはな?

いつも たべている やさいは、どの「ぶぶん」を たべている?
かがくのめでみると、ふしぎがいっぱい!
知る たのしさにであえる クイズ形式の認識えほん。

ぽっとんころころ どんぐり【おすすめ学年】小学1年生~2年生

秋に拾うどんぐり、春や夏はどうなっている? どんぐりの一年間を追ってみよう

ぽっとんころころ どんぐり

秋にひろうくぬぎのどんぐりは、春や夏、どうなってるの? くぬぎのどんぐりがどうやってうまれ、新しい木に育つのか、絵本ならではの迫力ある構図や展開で描かれています。他の種類のどんぐりや動物たちも登場!

  

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=124933

読者の声より

「どんぐり」というと秋の印象が強いですが、秋の風物詩というくらいのイメージでもありますが、春や夏にはどんぐりはどうなっているのだろうという疑問を解決してくれる絵本です。
どんぐりがどんなふうに、あの形に実っていくのかがよくわかる1冊になっています。
どんぐりは子供にも身近な存在なので、楽しめるかと思います。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)

宇宙のふしぎや世界について伝える、科学絵本

宇宙のこと、世界のこと、大きいテーマではありますが、なにか特定の視点から読み解いていくと、子どもなりに掴めたり、感じられるものがあるはず。宇宙や世界について子どもたちに知識やメッセージを伝える絵本をご紹介します。

うちゅうはきみのすぐそばに【おすすめ学年:小学1年生~4年生】

宇宙が意外と近い!?地上からふわりと浮かんでいく風船をたどって上へ上へ……

うちゅうはきみのすぐそばに

「宇宙はブラジルより近い」という話を耳にしたことはありますか? 宇宙は、一般的には大気がほとんどなくなる100キロメートルより上空とされています。 直線距離では東京駅から富士山よりも近いんです。 でも、宇宙に行くためには莫大な費用と設備が必要ですから、 すごく遠い場所とされています。 この本では、宇宙は遠い、まるでワープをしなければ行くことのできない所ではないということを感じてもらえるよう、地面から順を追って、宇宙までを描いた絵本です。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=117714

読者の声より

宇宙というと果てしなく遠い場所というイメージがありますが、意外と近いということを教えてくれる絵本です。
最初は地面の上から始まり、どんどん上空へ進み、最後は宇宙までたどり着きます。
あとがきで、地球と宇宙の距離をスイカに例えて説明されているのですが、これが実に分かりやすい!
地球と宇宙ステーションの距離は、スイカを地球に見たてるなら、わずか7ミリで、スイカの種1こ分。こう説明されると、随分と近いのですね。
(tori.madamさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子4歳)

つき ちきゅうの いちばんの ともだち【おすすめ学年:小学2年生~3年生】

月のことをはじめて知るときに読みたい、親しみやすく易しい一冊

つき  ちきゅうの いちばんの ともだち

<つき>本人が語る、月と地球の科学絵本

45億年前、生まれたての地球に火星くらいの大きな「岩」がぶつかって、さあ大変! 地球の周りにちらばったものが集まって、月ができました。それ以来、ずっと地球のそばで、不思議な関係を保ちながらまわっている月。
そんな月と地球のひみつを<つき>本人がやさしく語る、宇宙科学の入門絵本です。

「夜空に明るくかがやくお月さま。
毎日、場所をかえながら、形も変わる不思議なお月さま。
実は、わたしたちがすむ地球にとっても、とても大切なんだ。
そんなお月さまについて、この本で学んでみよう!」
監修/国立天文台 渡部潤一教授

読者の声より

「月」のことがいろいろわかる科学絵本でした。
けれども、この愛らしい表紙絵からもうかがえますが、難しい言葉は少しもなく、まるで月自身が読み手に話しかけているかのように優しく分かりやすかったです。
絵もテキストの文字も大きく遠目がききます。
地球と月の違いや距離のこと、地球にとって、月がどういった存在であるかなど、ほんとにシンプルに伝えてくれていました。
特に月が地球からどんな風に見えるか描いてくれているシーンは、少しずつ違った影の部分の表現が月の表情ともよくあっていて、素敵でした。
(てんぐざるさん 50代・ママ 女の子19歳)

ほら、ここにいるよ このちきゅうで くらすためのメモ【おすすめ学年:小学4年生~6年生】

大切なメッセージが伝わるように、心を込めて読みたい一冊

ほら、ここにいるよ このちきゅうで くらすためのメモ

「やあ! このほしへようこそ」

広い宇宙にぽっかりと浮かんでいるこの大きな星。
それがぼくらの住んでいる“ちきゅう”。

このちきゅうには、見るものも、やる事も、いっぱいある。
陸があれば、海もある。空だって。
そして、たくさんの“にんげん”がいる。
にんげんは、色もかたちも大きさもそれぞれ。
“どうぶつ”なんて、もっと色んなかたちや大きさがあるよね。
言葉があるし、昼や夜がある。時間もね。
なんて素晴らしい世界なんだろう!

でも、ぼくらだって全てがわかっているわけじゃない。
まだまだできることがたくさんある。
だからこそ……

世界的絵本作家オリヴァー・ジェファーズが、誕生したばかりの息子に向けてつくられたというこの絵本。自分たちの生きていくこの場所を、ずっと離れた宇宙からの視点で、壮大に、そしてポップに描きだすことで、ここにいる奇跡、不思議さを感じることができます。日本の子どもたちのためにこの絵本を翻訳してくれているのはtupera tupera。オリヴァーの魅力的な世界にぴったりとはまる書き文字にも注目です。

「このちきゅうで とほうにくれているかもしれない すべてのきみたちへ」

絵本の中には、きっと進むべき道へのヒントが隠されているはず。迷った時には何度でも読み直してもらいたい一冊です。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=124928
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=124928

読者の声より

不思議な絵本です。

図鑑でもないし、地図でもないし、教科書でもない。
でも、とっても大切なエッセンスが詰まったような凝縮された絵本でした。

地図もなく、いまどこにいるかもわからず目的地を探すのは不安だけれど、
この本では、ざっくりと今いる場所を教えてくれ、世界はこんな風に成り立ち、
こんな人たちや生き物の中で生きているんだよと伝えてくれるので、
子どもたちにも分かりやすく、また、安心して世界に飛び込んでいけるような気がします。

読み始める前に一人で読んでいた7歳児が
「なかなかいいよ~」とお薦めしてくれるだけはあると思います。
(まことあつさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子4歳)

からだのふしぎ・いのちのふしぎを伝える科学絵本

自分の体のひとつひとつ、どうしてこうなっているんだろう? 何のためにあるんだろう? 毎日の生活の中で不思議に思うことがたくさんあるのでは? そんな体の仕組みについて教えてくれる科学絵本や、さらに命の誕生について伝える科学絵本も、読み聞かせしてみませんか。

かさぶたくん【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

かさぶたはどうしてできるの? かさぶたの仕組みが分かる貴重な一冊

かさぶたくん

かさぶた、できたことがありますね。「ひざこぞうをすりむいたときに、できた」「ナイフで切って、できた」などなど。かさぶたは、血でできた傷のふたなんだよ。まるで、しぜんのバンソウコウみたい。ほら、かさぶたのしたでは、新しい皮膚がどんどん作られています。こどもに身近なかさぶたをめぐってユーモラスに展開しながら、身体の不思議をときあかしていく科学絵本です。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=300
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=300

読者の声より

かさぶたを取りたい気持ち、大人でもよくわかります。
かさぶたはとってはダメ、とよく言われますが、
どうしてかちゃんと理解していると、子どもたちも納得だと思います。
注目なのは、登場人物の子どもたちが、「どうしてだろう?」「何だろう?」などと
考えるシーンがたくさんあること。
これは大事ですよね。
血小板やフィブリンが集まり、血を固めてかさぶたを作るって、
大人もやはり知っておきたい知識です。
「かさぶたくん」ととらえることで、ほら、かさぶたの事を大事に思えますしね。
自分の体を修復する力、やはり不思議で偉大で、感動です。
『ちのはなし』とセットで小学校で読みます。
(レイラさん 40代・ママ 男の子21歳、男の子19歳)

こいぬがうまれるよ【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

小さな生命が誕生するすばらしさを。

こいぬがうまれるよ

こいぬが生まれてきて、成長していく姿をとらえたアメリカのロングセラー写真絵本。おなかのおおきな母犬から、赤ちゃんがふくろに入って生まれてくる出産の様子や、生まれたては目が見えない、耳も聞こえないにもかかわらず、本能的におっぱいをのみはじめます。座ることや食べることができるようになっていく様子もみられ、こいぬの成長過程も楽しめます。小さな生命が誕生するすばらしさを白黒の写真で伝えます。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1902

読者の声より

子犬が産まれるシーンから自分のペットになるまでの、赤ちゃん写真絵本です。
出産シーンには圧倒されました。
産まれたばかりで袋に入っている子どもを、自ら袋を破りへその緒を噛みきる母犬には感動しました。
犬から命の大切さを学ぶ貴重な絵本だと思います。
もらい受けて自分のペットになった子犬の名前が「ソーセージ」だなんて、みたまんまなところが微笑ましいですね。
(ヒラP21さん 60代・パパ)

おすしやさんへいらっしゃい【おすすめ学年:小学1年生~3年生】

生き物が食べ物に変わるまでを写真で追う一冊。食べたものは、自分の体の一部になる。

おすしやさんにいらっしゃい!生きものが食べものになるまで

おすしやさんに子どもたちがやってきます。
目の前に並ぶのは、美しい魚や貝たち。

「さあて、どれをおすしにしようか。」
キンメダイ、アナゴ、イカの順に、寿司職人がおすしにしてくれます。

まずはキンメダイの体をじっくり観察していきますよ。
せびれ、むなびれ、はらびれ、しりびれ、おびれ、角度を変えると金色に光る目、前から下からのぞいたり、口を開いて中を見てみたり。うろこをはがすと、子どもたちにうろこが飛んでいきます。赤くてとってもきれいなうろこ。水に入れると、ピンク色になってキラキラしています。頭を切り落とすと胃ぶくろが出てきました。胃ぶくろにはいったい何が入っているのでしょう? そのあと内臓を取って中をきれいに洗ったら三枚におろし、皮ももったいないのであぶってしっかりいただきます。

次はアナゴ。
顔を下から見たり、上から見たり、前から見たり。キバのように見えたのは鼻の穴で‥‥‥。お顔をじっと見ているとなんだか可愛らしく思えてきます。体を開いていくとホースみたいな腸が出てきました。おっ! 腸になにか入っています。ぐうっと押していくとおしりのあなから出てきたのはウンチ!「くさいのかな~!?」「そんなににおわないな。」

子どもたちの目の前でゆっくりと丁寧にさばかれ、どんどん姿が変わっていく魚たち。子どもたちは見たり、触ったり、においを嗅いだりしながら五感をいっぱいに使って、観察していきます。魚の体の細部にわたるたくさんの美しい写真から伝わるのは、大人でもなかなかお目にかかれないような魚の生態。「生きもの」としての営みです。

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(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

読者の声より

キンメダイ、アナゴ、イカを釣ったところから裁き、お寿司を握るまでの過程がたくさんの写真とともに描かれています。お寿司屋さんのカウンターで小学生5人を前に職人さんはいのちの授業をしているよう。子ども達の表情からもこの本描かれている内容の面白さが伝わってきます。裁く前にそれぞれの魚の体の部位、一つ一つ順を追って裁く様子を丁寧に説明し、命があった生き物であったことが分かります。
(marimeさん 30代・ママ 女の子3歳、男の子1歳)
 

13800000000ねん きみのたび【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

親しみやすい言葉で長い歴史のドラマが易しく伝わります。

13800000000ねん きみのたび

うちゅうもたいようもちきゅうも、いろんないきものも、みんなきみにつながっている。
だからいま、きみがここにいるんだね。
138おくねんのながーいたびをたどってみようよ。

宇宙が生まれて約138億年、地球が生まれて約46億年、生命が生まれて約40億年といわれます。
この絵本では、宇宙の誕生にはじまる物質と物質のつながり、物質と生命のつながり。生命と生命のつながりを、お子様も旅にたとえて表現しました。
私たちはどのような歴史をたどって今に至ったのか、お子様と旅することができます。

●監修●
国立科学博物館
動物研修部長 倉持利明博士

読者の声より

13800000000年分の旅を1冊の絵本で表現するのですから、とても長いです。
最後の「科学博物館にいってみよう」のページも合わせると39ページもありました。
でも科学や地球の歴史に興味のあるお子さんたちには、超お薦めの1冊です。絵は遠目は聞きそうですが、39ページもあるので、読み聞かせに使うより、テーマを決めてブックトークで紹介する方がいいかもしれません。

個人的に一番面白い表現だなぁと、思ったのはP14の「580000000年前」の地球の話をしているページです。
ある程度の細胞分裂時期が終わって、原子生物になった頃の(仮)主人公の姿が良かったです。あえてこの形の原子生物を選んだ訳を知りたいなぁと、思いました。

恐竜が好きなお子さんたちなら、白亜紀・ジュラ紀のあたりのページ(250000000年前くらいから140000000年くらい前)が好きになるかもしれません。
大人が読んでも勉強になります。でも、難しい勉強ではありません。読み終わるまで、「わぁー、へぇー」という感じで楽しかったです。
(てんぐざるさん 50代・ママ 女の子23歳、女の子18歳)

身近にある環境問題について、考えるきっかけになる科学絵本

プラスチックごみや、ポリぶくろなど、普段使っているものがどう環境に影響していくのか、身近なものから環境問題を考えるきっかけになる科学絵本をご紹介します。

いろのかけらのしま【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

鳥が住んでいる小さな島にあふれるいろいろな色の正体とは…!?

いろのかけらのしま

プラスチックで作られたものがあふれるわたしたちのくらし。そして、消費され、捨てられた後のプラスチックが世界中の海をただよい、破砕されたマイクロプラスチックが生態系へ大きな影響を与えていることが、現在新しい海の環境問題として関心を集めています。
本書はこの問題を鳥の目線で描いた絵本。鳥たちのどこかさびしげな表情は、学習参考書からだけでは得られない「環境問題を考えるための感性」を読者の心に育みます。
韓国で初版が発行された本書は、世界で高く評価され、ボローニャ国際絵本原画展入選(2015)、国際ナミコンクールグリーンアイランド賞(銀賞)受賞(2015)、ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌受賞(2015)。

読者の声より

タイトルは「いろのかけらのしま」 なんだかきれいないろのなんて・・・・ところが 読んでみたら まずはじめに トリが 長いくちばしに 缶の赤いプルタブをぶら下げてる
ぼくが住んでいる 海の真ん中の小さな島 
その島にはたくさんの人がいろんなものを持っています
そして トリたちが 海の中の島を見て びっくりするのです
そこに流れ着いている島には 人間が生活している いろんなものがあるのです
タイヤ ペットボトル  キャップ お菓子の袋  空き缶などなど
時々 ご飯と一緒に食べてしまうトリもいるそうです

海が こんなに汚染されてしまうのはなぜ?誰が?海をこんなにしたの?
プラスチックの島  恐ろしいですね こんな事になったら・・・・

私達の生活が 時代と共にかわり 生活スタイルがかわり 自然を壊してしまったのでしょうか?なんだかぞっとします。

作者が何を訴えているのかを受け止めて、私達は、これからの生活スタイルを見直さなければと思いました
(にぎりすしさん 60代・その他の方)

ポリぶくろ、一まいすてた【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

アフリカのガンビアという国で、実際にあったお話です。

ポリぶくろ、1まい、すてた

プラスチックバッグ―日本でいうポリぶくろのゴミが、せかいじゅうでもんだいになっています。ポリぶくろはべんりでつかいやすいけれど、たくさんすてられて、たくさんのゴミになっています。このゴミはびょうきのもとになることがあります。このゴミをたべたどうぶつやさかなが、たくさんしんでいます。

アフリカのガンビアというくにに、アイサトという女の人がいました。アイサトがすてた1まいのポリぶくろ。やがてゴミは2まいになり、それが10まいに、ついには100まいになりました。アイサトはじぶんたちでなんとかしようと、なかまたちといっしょにたちあがりました。これからも、きれいな村でくらしていけるように―

環境とリサイクルに取り組んだ実在の女性、アイサト・シーセイの物語です。

読者の声より

これはガンビアで実際にあったお話。
主人公の女性は、道端に捨てられたポリ袋のことをあれこれ思い悩んだ末に、お財布を編んで、売ります。
ゴミが姿を変えることで、人々の意識も変えていった・・・という良い例だと思います。
周囲の賛同を得るまでに時間はかかったようですが、意識を変えようと思う人が増えるにつれ、環境が良くなっていく・・・というのが、淡々と進む文章の中から感じられました。
ただこの本を読んで思ったのは、日本はごみ箱という習慣が浸透しており、道端にごみ溜めが出来ることはあまりないけれど、ごみ箱の習慣がないと、こうもポリ袋が道端にたまるのか・・・ということです。
ポリ袋だけでなく、ごみそのもののあり方を社会全体で考えていくことが、環境改善により良い成果をもたらすのではないか。そんな風にも思える内容でした。
(hime59153 40代・ママ 男の子8歳)

視点を変えるとどう見える?

私たちが目にしているもの、見えている世界は、実は他の生き物から見たら大きさが違ってみえるかもしれない。また、世界の子どもたちが体験している生活は自分とはぜんぜん違うのかも? 視点が変わると、世界が違うものに見えてくる! 

アリからみると【おすすめ学年:小学1年生~2年生】

視点を変えるだけで、こんなにも違って見えることがひと目で伝わる!

アリからみると

栗林慧さんは以前、5万分の1秒という驚異的な瞬間を撮すカメラを開発して、今まで誰も見ることのできなかった虫の世界を見せてくれました。それから十数年もの時をかけて、今度は従来のレンズの弱点、接写をすると背景がぼけることを克服した「超深度接写レンズ」を開発しました。小さな虫を撮っても背景がぼけないのです。虫の世界をスナップ写真で撮れるようになった、その驚異の世界をお楽しみください。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=10074

読者の声より

すっごい迫力ですっ!
ありからみると、本当にこんななんだろうなぁ…。
バッタなんてまるで甲冑のよう。
人間にとっては小さくてかわいいアマガエルだけど、
ありにとってはまるで大仏様みたい…。

私は虫が苦手なので、最初のトノサマバッタの足の
迫力にうへぇ~~ってなっちゃいましたけど、
それでも最後まで目が離せない本でした。

小学校で読み聞かせをしています。夏休み前に
ぜひ子供たちに読んでみたいなぁ~と思います。
(あみむさん 30代・ママ 男の子12歳)

世界に生きる子どもたち すごいね!みんなの通学路【おすすめ学年:小学1年生~6年生】

想像を超える通学路がつぎつぎに登場! みんなで驚きながら読むのが楽しい!

世界に生きる子どもたち すごいね!みんなの通学路

朝、「行ってきます」と元気よく出かける子どもたち。
その風景は実にさまざま!
世界各国の通学風景を収めた、勇気をもらえる写真絵本です。

世界のさまざまな地域に住む子どもたちは、どうやって学校に通っているのでしょう。
てくてく歩いて?
バスや車に乗って?
学校まで、とても遠い道のりを歩かなくてはならなかったり、
自分の机や、飲み水の入った重いたらいを、運んでいかなければならないこともあります。

本書には、自然災害や、川の急流、けわしい山道、高いがけにも負けず、
毎日懸命に学校へとむかう世界中の子どもたちの写真を収めました。
「学ぶのは楽しい」「友達にも会える」「だから学校へ通うんだ」……
そんな彼らの気持ちが伝わってきます。
そのひたむきな姿は、私たちに勇気と元気を与えてくれます。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=115991

読者の声より

3年生のクラスの読み聞かせで読みました。(4~5分)
写真絵本です。

大人の私でさえ、この本を読むまでは、世界にはこんなに過酷な通学路があるなんて思いもしませんでした。

ウガンダでは雨の降る中、傘もささずに子どもたちが自分の机を運んでいます。机や椅子がない学校があるんですね。毎日、自分で机を運んでるのか、すごいな! また、フィリピンのワイヤーを2本渡しただけの橋を渡る子、インドネシアの落ちかけて傾いた橋を毎日渡る子どもたちの写真に衝撃を受けました。

いかに我が子達の通学路が恵まれているかに改めて気づかされました。

読んであげれば1年生にも十分伝わります。
学年問わずぜひ一度読んでみて欲しい1冊です。
(Sprashuterさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子6歳)

ぼくのいちにちどんなおと?【おすすめ学年】小学1年生~小学3年生

オノマトペの部分はなかなか手ごわそう……。上級者向けの一冊ですが、ぜひ挑戦を!

ぼくのいちにちどんなおと?

顔を洗う音、歯を磨く音、犬や猫の鳴き声…一日を彩る色々な音があります。聞き慣れた音も、ピアニストの山下洋輔さんにかかれば、自由な即興音楽に早変わり。「ぴちゃらぱしゃらぷるぷるぷるぺしゃらぱしゃらぷるぷるぷる」、「にゃごらにゃごらきばがきがきほらおんほらおんぐわわんわん」など楽しいオノマトペに、音を可視化するように、陶器で立体的に作られた絵が添えられます。耳でも目でも楽しめる音の絵本です。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=112218
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=112218

読者の声より

絵を担当されたのは日本の方ですが、メキシコで絵の勉強をされてきたとかで、ちょっと日本人ぽくないアートな感覚のコラージュ絵本でした。
文は音楽家の山下洋輔さんなので、「もけらもけら」や「つきよのおんがくかい」的な“音”を楽しむ言葉の作品になっています。

 ままもめ むめめ まみむめ もめめ
 むかもかめか まかもけめけ がみげめごもきい

お母さんが怒っているときの言葉です。
よく練習してスラスラと読めたら楽しそうです。 
(てんぐざるさん 40代・ママ 女の子21歳、女の子16歳)

もしも地球がひとつのリンゴだったら【おすすめ学年:小学6年生】

大きなものを身近なものにたとえることで理解が深まる。高学年の読み聞かせに。

もしも地球がひとつのリンゴだったら

太陽系や人類の歴史のようにほんとうに「大きなもの」をわかりやすいサイズにちぢめてみよう! そう、たとえば人形や模型の飛行機のように。するとびっくりするような結果が待っている。さあ、これから見ていこう!

読者の声より

身近なものを例えに使って、ものの大きさをイメージできるようにする。

その意図はとてもおもしろい絵本だと思いました。
地球の水がコップ100杯だったら真水は3杯、残りは塩水などなど、へぇ~と興味をひく例えがたくさんありました。

でも、これは、ものの大きさや1000以上の数の概念がわかってからがおもしろい絵本です。

まだ100までしかわからない、大きさや長さの単位などがイメージしにくい年齢の子だと、もしかしたらピンとこないかもしれません。

絵本だけど、高学年向き、低学年でも絵をみればイメージできるかな?とは思うものの、やはり長さ、大きさのイメージがしっかり把握できる年齢の方がより楽しめる絵本だと思います。
(そよかぜはなさん 40代・ママ

いかがでしたか。
今回は、読み聞かせにおすすめの科学絵本を27冊ご紹介しました。他にも魅力的な作品がいろいろありますので、ぜひ科学絵本のさまざまなテーマからも選んでみてくださいね。

秋山朋恵(あきやま ともえ) 

絵本ナビ 副編集長・児童書主担当

<読み聞かせ活動の経歴>

書店勤務時におはなし会と出会い、読み聞かせ活動を始める。2005年より8年間、私立和光小学校の図書室に勤務し、小学生への読み聞かせを行ったり、保護者の読み聞かせサークルの相談に乗ったりしながら、経験を重ねる。その傍ら、プライベートでも読み聞かせグループを主宰。約12年間にわたりさまざまな場所で0歳から小学生を対象としたおはなし会を実施。

看板イラスト: 掛川 晶子

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絵本ナビ編集部
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