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子どもと絵本のエピソード

【子どもと絵本のエピソード】保育士がっちょに聞く!七夕に読みたい絵本5選

現役保育士で絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。私は公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験したのち、現在は株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務めています。また、子育て支援のイベントを主催・運営したり、保護者向け・保育士向けの絵本講座をしています。子どもとの絵本エピソードや活用方法についてお話しします。

七夕にオススメの絵本5選

「ささのは さーらさら…」

 

関東の埼玉県に住む私は、毎年梅雨の季節になると、そろそろ七夕の季節だな~と感じます。

保育園や幼稚園では、季節の行事の1つでもある七夕。各園では、意味や由来を伝えながら、七夕飾りを作ったり、飾ったりして楽しんでいるのではないでしょうか?

 

今回は七夕に向けて、オススメの絵本を5冊選びましたので、ご紹介していきたいと思います。

乳児クラスでも楽しめる七夕絵本

数年前は先生たちからこんな話をよく聞くことがありました。

「乳児クラス向けに読める七夕の絵本がないんだよね~」と。

その悩みを解決してくれたのが、2019年に発刊されたこちらのはじめての行事えほんシリーズの「みんなのおねがい」です。このシリーズが発刊されてからは、すっかりお世話になっているシリーズでもあります。

 

乳児はもちろん幼児クラスでも分かりやすく行事に触れることができます。また、七夕について簡単に解説されていますので、先生たちの手助けになってくれること間違いなし!園に1冊置いてみてはいかがでしょう?

みんなのおねがい

うさぎのうーちゃんは、おかあさんといっしょに、七夕の笹かざりをつくります。輪つなぎのかざりは「おねがいが、おほしさまにとどきますように」と長く長くつなげるのです。ねずみくんやくまくんもいっしょに、短冊に絵を描いてかざりました。日本の伝統行事を、2~3歳児の発達に合わせて、シンプルな物語絵本にしました。巻末には、ミニ解説がついています。

楽しく歌って空への興味に!

この時期に歌う童謡の1つ「きらきらぼし」の歌絵本です!

今、私の園でも子どもたちが繰り返し歌って楽しんでいる歌の1つです。

子どもたちにとっても親しみやすく、歌にマッチしたイラストなので、オススメです。

 

七夕の意味や由来を伝える前に、歌から空や星に興味・関心を持たせることも、七夕のお話や製作につなげていく1つの手法ではないでしょうか?

乳児クラスの子どもたちにはぜひ!

 

 

きらきらぼし

世界中で親しまれている童謡「きらきらぼし」が絵本になりました。歌詞に合わせて場面が展開しているので、ページをめくりながら歌えて、親子の楽しいひとときが過ごせます。また、子どもたちや動物たちが登場するストーリー仕立てになっているので、おやすみ前の読み聞かせにもおすすめです。

藤本ともひこさんのバスシリーズで七夕に関心を!

子どもたちに大人気の藤本ともひこさんのバスシリーズ!

藤本さんの作品は、子ども心をしっかりと捉え、どの絵本も子どもたちに人気があります。

バスシリーズは他にも「いもほり」や「まめまき」などがテーマの作品もあり、行事にはもってこいです。

 

個人的には大型絵本で繰り返し楽しんだ絵本でもあります。

大型絵本だとより魅力的で、世界観を楽しめます。七夕当日にはぜひ、大型絵本で楽しんでみてください。

たなばたバス

『いただきバス』『いもほりバス』に続くバスシリーズの3作目です。
今度のバスくんとねずみくんは星空で大活躍。おりひめさまの願いを叶えるために、
力を合わせて奮闘します。おなじみのバスくんのだじゃれも満載です。
「絵本をまるごと楽しんでもらいたい」、作者の藤本ともひこ先生が絵本を作るうえで
いつも大切にしていることです。ダイナミックな画面展開に加えて、ストーリーの要所要所に
子どもたちが参加できる遊びをたくさん入れています。カウントダウンをしたり、腕をぐるぐる
まわしたり、よいしょよいしょとすいかを引っ張りあげたりと、聞くだけでなく全身を使って
楽しめる絵本になっています。ロマンチックな七夕伝説とは一味違った『たなばたバス』で
楽しい七夕を過ごしてください。

【著作者プロフィール】
■藤本ともひこ(ふじもと・ともひこ)/東京生まれ。1991年講談社絵本新人賞を受賞。
毎週保育園では「造形あそび」「園外保育」をサポート。
絵本に『いただきバス』『となりのオジー』(鈴木出版)『すっぽんぽん』『しーらんぺったん』
(文/中川ひろたか・世界文化社)、ほかに『おひるねどうぶつえん』『おさんぽあそびハンド
ブック』(鈴木出版)などがある。

先生たちに読んでもらいたい七夕絵本

もしかしたらこんな気持ちの子どもがいるかも…とドキッとさせられる絵本です。

幼児クラスにはもちろんオススメですが、先生たちにも読んでもらいたい1冊です。

 

くすのきしげのりさんの絵本は、どの絵本も考えさせられます。

この絵本を読むと子どもが短冊にどんな願いごとを書くのか、より注目してしまいます。

素敵なお願いが書いてありますように…!

 

おこだでませんように

怒られてばかりいる子の心の中を描いた絵本

「ぼくは、いつでもおこられる。家でも学校でも…。休み時間に、友だちがなかまはずれにするからなぐったら、先生にしかられた」いつも誤解されて損ばかりしている少年が、七夕さまの短冊に書いた願いごとは…?

【作者のくすのき しげのりさんよりコメントいただきました!】
『おこだでませんように』について
お母さんや先生や友だちに言うのではなく、七夕様のお願いの短冊に、一文字一文字けんめいに書いた「おこだでませんように」。このお話の「ぼく」にとって、それは、まさに天に向けての祈りの言葉なのです。子どもたち一人一人に、その時々で揺れ動く心があります。そして、どの子の心の中にも、祈りのような思いがあるのです。私は、そんな子どもたちの心の動きや祈りのような思いに気づくことができる大人でありたいと思います。

お願いを書く前に読んでほしい七夕絵本

幼児クラスにもなれば、自分でお願いを書くなんてこともできるようになったり、自分で書いてみたりしたくなるものです。

 

子どもたちそれぞれに様々な願いごとがあると思います。「○○が欲しい」「○○が食べたい」など。

どの願いも素敵なお願いですが、この絵本を読むことで、どんな願いごとを書こうか「考えるきっかけ」になります。

子どもと関わっていく上で、この「考えるきっかけ」を与えることが大切だと思っています。

 

考えた上で子どもたちが書いたお願いはどんなお願いでもしっかりと受け止めてあげてくださいね。

たなばたのねがいごと

「こわれたり なくなったり しない もの? じかんが
たっても だいじな もの? それって、なんだろう?」

七夕の日、あおいは一生懸命考えました。
あおいが短冊にこめた願いとは……?
おばあちゃんと孫の“家族のつながり"を描いた、
珠玉の絵本。世代を超えて、深く味わえる一冊です。
七夕の行事絵本として、読み聞かせにもおすすめ。

【作者・村中李衣さんの言葉】

七夕に思い思いに記す願い事とは、その思いをずうっと
忘れずに持ち続ける、そのために心や身体を尽くすこと
を惜しまないという、空に向けてのまっすぐな誓いのこ
とばでもあるように思います。

生まれてからそれほど間がないちいさなひとと、この世
を離れるまでの時間がそれほどあるわけでもないおお
きなひとが、歩調を合わせて「いち、にい、さん」と歩
むことは、人生がまあるく繋がっていること、そのまあ
るい繋がりの中で、慈しみやいたわりが、途切れなく流
れていくということではないでしょうか。
読んでくださったみなさんが、それぞれのご家族の中で、
愛し愛される優しい関係を育ててくださいますように。

行事を子どもたちと一緒に楽しむ。

『たなばたのねがいごと』の絵本紹介の際に、「考えるきっかけ」を与えるとお伝えしました。

どの行事も同じだと思いますが、その行事をどのように捉え、どうやって子どもたちと楽しんでいくかが重要だと思っています。

 

先日、私の保育園では、クラス総出で天の川作りをしていました。というよりかは、絵の具遊びを思い切り楽しんだ結果、天の川ができた!という感じでしょうか。

青や白の絵の具を使い、模造紙に筆や指で絵を描いたり、自分たちの身体に塗ってみたりと楽しみ方は様々。

後日飾られた天の川を見て子どもたちは「きれいだね」「天の川だね」と嬉しそうにしていました。

 

行事の進め方や取り組み方は、園や先生たちによって、それぞれだと思いますが、「子どもたちと楽しむこと」を忘れず、子どもたちと関わってほしいと思います。

大河原悠哉(がっちょ)

公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験ののち退職。現在は、株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務める。 平成29年6月に独立行政法人国立青少年教育振興機構による「絵本専門士」を取得。子育て支援センターや図書館、本屋などでおはなし会や保育者・親子向けの絵本講座や研修を行っている。 現在は、保育士・ライター・子育て支援イベントの主催、運営・講師など様々な顔を持つ。 『がっちょの絵本ブログ』を運営。

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