『しろくまのパンツ』10周年、しろくまさんに続いて登場するのは……?「つぎは、ぼくが主役!」
「どうしたの?」
「ぼくのパンツが、なくなっちゃったんだ」
パンツをなくして困っていたしろくまさんのお話『しろくまのパンツ』。子どもたちが嬉しそうに一緒にパンツを探す、tupera tuperaさんによる大人気絵本です。その時、しろくまさんを一番心配していたのは誰だったか覚えていますか?
発売から10年。今度はまさかのあの子がパンツをなくしちゃったみたい……!?
しろくまさんに続いて登場するのは……?『ねずみさんのパンツ』
パンツ絵本、第2弾! 『ねずみさんのパンツ』
ねずみさんのパンツが、なくなっちゃった!
パンツをなくして困っていたしろくまさんのお話『しろくまのパンツ』の発売から10年。今度は相棒だったねずみさんがパンツをなくしちゃったみたい!?
……ということで、ひとまわり小さなサイズになって『ねずみさんのパンツ』の登場です! 今回も、パンツ型スリーブケースをぬがしてから絵本を読んでくださいね。すると、ねずみさんがパンツをなくして困っているところから、お話がはじまりますよ。
「どうしたの?」
心配してやってきてくれたのは、しろくまさん。なくしたパンツを見つけるために、ふたりは一緒に探しに行きます。最初に見つけたのは、どんぐりマークのチェックのパンツ。
「これ ねずみさんのパンツ?」
「ううん ちがう」
パンツの形をした型抜きページをめくると、あっと驚くパンツの持ち主があらわれます。そうかそうか、確かにお似合いです。次はおほしさまのパンツ、レースのパンツ、ちょっとぬれたパンツ(!)……次々にパンツとその持ち主が登場します。でも、ねずみさんのパンツはいったいどこ?
活動20周年を迎え、ますます大活躍のtupera tuperaさんの最新作は、かわらぬ細部へのこだわりと遊びごごろにあふれた型抜きしかけ絵本。持っているだけでも嬉しくなる装丁ですが、もちろん読めば子どもたちはあっという間に夢中になってしまうはず。シリーズ2冊、合わせて楽しんでくださいね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
『しろくまのパンツ』と比べて、ひとまわり小さなサイズ!
もちろん、ねずみさんもパンツをしっかりはいています。
うしろ姿も味わい深いのです。
世界11言語で翻訳出版! 『しろくまのパンツ』
しましまのパンツ、かわいい花がらのパンツ、へんてこりんな水たまのパンツ......
この絵本を読む前に。まずはあかいパンツをそっとはずして……(帯になっているのです!)
ページをめくると、しろくまさんが何やら困っています。ねずみさんが心配して聞きます。
「どうしたの?」
「ぼくのパンツが、なくなっちゃったんだ」
えー!それは大変。ところがしろくまさん、今日はどんなパンツをはいていたのか忘れちゃったと言うのです。探しにいくしかありませんね。ねずみさんと一緒に出発です。
最初に見つけたのは、カラフルなしましまパンツ。これはしまうまさんのパンツでした。今度はお菓子の柄、これも違います。花柄のパンツは小さすぎる?色々なパンツが登場するけれど、どれもこれも違うみたい。いったいしろくまさんのパンツはどこにあるのでしょう。
ユニークなパンツの数々。見ているだけでも笑っちゃうのですが、tupera tuperaさんの遊びゴコロはこれだけでは終わりません。パンツの形が穴あきのしかけになっていて、めくればあっと驚く持ち主が登場。それは見事にパンツを履きこなしているのです。すっかり夢中になったころ、思わぬ展開が待っていて……。
子どもにも大人にも大人気のtupera tupera作品。ひとりでひっそり、親子で一緒に、みんなで賑やかに。まんまと「してやられて」みてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
tupera tupera(つぺらつぺら)
亀山達矢(1976年三重県生まれ)と中川敦子(1978年京都府生まれ)によるユニット。 絵本やイラストレーションをはじめ、工作、ワークショップ、舞台美術、空間デザイン、アートディレクションなど、様々な分野で幅広く活動している。著書に「かおノート」(コクヨ)「やさいさん」(学研教育出版)「いろいろバス」(大日本図書)「うんこしりとり」(白泉社)など多数。海外でも様々な国で翻訳出版されている。NHK Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションも担当。絵本「しろくまのパンツ」(ブロンズ新社)で第18回日本絵本賞読者賞、Prix Du Livre Jeunesse Marseille 2014 (マルセイユ 子どもの本大賞 2014 )グランプリ、「パンダ銭湯」(絵本館)で第3回街の本屋が選んだ絵本大賞グランプリ、第24回けんぶち絵本の里大賞 大賞、「わくせいキャベジ動物図鑑」(アリス館)で第23回日本絵本賞大賞を受賞。2019年にやなせたかしさんの遺志を継いで創設された、第1回やなせたかし文化賞の大賞を受賞。武蔵野美術大学油絵学科版画専攻 客員教授、大阪樟蔭女子大学 客員教授。
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