みんなハマった!イギリス生まれのダークファンタジー「ダレン・シャン」の魅力と、シリーズ全作品を紹介!
イギリス生まれのファンタジー小説「ダレン・シャン」シリーズ。
第1作が日本で刊行されたのが2001年なので、「子どもの頃読んでた!」「ハマってた!」という方も多いのではないでしょうか?
子ども時代に夢中になっていた、大きな影響を受けた作品として、SNSでも度々話題にのぼる「ダレン・シャン」シリーズ。刊行から20年以上経っても全く色褪せないその魅力について、改めて紹介いたします!
「ダレン・シャン」シリーズとは?
イギリスの小説家、ダレン・シャンによるファンタジー小説です。
主人公は、作者と同名のダレン・シャン。友だちの命を救うために「半バンパイア」になった主人公の少年、ダレン・シャンが辿る過酷な運命と、世界を震撼させる壮絶な戦いが描かれてています。日本では2001年~2004年末に日本語版を刊行し、全12巻で完結。シリーズ累計700万部を超える大ヒットシリーズとなっています。
作者&訳者はこんな人!
作者は、イギリス生まれの小説家、ダレン・シャン。
(どうして作者と主人公が同じ名前なのか、そこにも深い理由があります!)
もともとはいとこを楽しませるために『ダレン・シャン』の1作目を書いたのだとか。
そして、シリーズ全作の翻訳は、作者からのオファーと日本のファンからの熱烈な支持を得て、橋本恵さんが担当されています。絵を担当する田口智子さんは、ダレン・シャン作品の日本での著書の装画をすべて手掛けられています。
■作者: ダレン・シャン プロフィール
1972年、ロンドン生まれ。6歳でアイルランドに移る。子どものころから夢は作家になること。作家として最初に書いたのは大人向けの作品で、数冊本になっている。子ども向けの本をはじめて書いたのが『ダレン・シャン―奇怪なサーカス―』。仕事と旅以外の時間は映画をみるのが趣味。
●訳者: 橋本 恵(はしもとめぐみ) プロフィール
翻訳家。東京都生まれ。東京大学教養学部卒。大人向けのノンフィクションを中心に翻訳してきたが「子育てに奮闘中の現役ママ」として児童書・ヤングアダルト分野に転向。代表作は『ダレン・シャン』『ニッポン縦断歩き旅』『ニッポン百名山よじ登り』『四国八十八か所ガイジン夏遍路』『西国三十三か所ガイジン巡礼珍道中』(小学館)。ほかに『チャイニーズ・シンデレラ』(文藝春秋)など訳書多数。
●絵: 田口 智子(たぐちともこ) プロフィール
東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。『運命が見えるタロット占い』(成美堂出版)『I miss you…Boys 僕たちのアイミスユー』(ディスカバー)等作品多数。最近の作品に創作絵本『イリス』『ダレン・シャン』(小学館)がある。
「ダレン・シャン」シリーズの魅力とは?
世界でも31の言語に翻訳され、39カ国、すべての大陸で販売されているファンタジー小説の傑作。その魅力はどこにあるのでしょうか?
「ダレン・シャン」シリーズを初めて読む方、これから手に取る方に向けて、できるだけわかりやすく紹介します。
魅力その1 唯一無二のダークファンタジー
「ダレン・シャン」シリーズの大きな魅力の一つは、そのダークな世界観にあります。
「ファンタジー小説」というと、魔法使いや妖精など憧れのキャラクターが登場したり、仲間と力を合わせて冒険に出て成長したりと、明るいイメージがありますが、「ダレン・シャン」シリーズは一貫して「ダーク・ファンタジー」。
それは、主人公が「半バンパイア」であることから夜をイメージさせられるだけでなく、かつての親友から向けられるやるせない敵対心や救いのない別れ、どうしようもない孤独感など、児童文学とは思えないずっしりと重いテーマが終始一貫して投げかけられているのです。
実は発刊当初、その不気味さと過激さで、子どもに読ませることへ反感を持つ大人も多かったとか!
しかし、読んでみるとその不気味さにこそシリーズの魅力があると、ハマる大人も激増したそうです。
魅力その2 キャラクターが深い
シリーズにはたくさんのキャラクターが登場しますが、どの人物もみな「一筋縄ではいかない」それぞれの物語を背負っています。
それぞれのキャラクターに、ときには感情移入したり、ときには怒りを覚えたり。
運命に翻弄され、もがき、葛藤しながら自らの人生を歩む登場人物たちにハマってしまうのですが、読み進めていくと次々に悲しい別れが……。
こんなにもショッキングな展開がある児童文学はなかなかないでしょう。
『鬼滅の刃』で人気キャラクターたちが次々と死亡し、「推しの死」という言葉が話題になりましたが、まさのその元祖と言えるかもしれません。
魅力その3 世界観が深い
先ほどもチラリと触れましたが、このシリーズの主人公が作者と同姓同名なのは、とても深い理由があります。
これを解説するとこのシリーズで最大の「ネタバレ」になってしまうのでここでは控えますが、読むと「え!? なるほど!? そういうこと!?」と、ずっしりと心に響いてうなってしまうのです。
フィクションでありながらも、もしかするとこれは現実に起こっていることなのでは? と思わせるその深い世界観。
ぜひ、読んでみていただければと思います。
魅力その4 名言が多い
SNSでも度々話題になる「死してなお、勝利の栄冠に輝かんことを!」など、「ダレン・シャン」シリーズには数々の名言が登場します。
もしかすると、子どもにとっては人生の指針となる言葉に出会うかもしれません。
お子さんだけでなくぜひ親御さんも読んでいただき、「あのセリフ、深いよね!」など、好きな名言を話し合ってみるのもいいですね。
「ダレン・シャン」シリーズ全作品紹介!
「ダレン・シャン」シリーズは、本編であるダレン・シャンの物語が全12作と、周辺のキャラクターたちの物語である外伝、そして、ダレンの師匠でありナンバーワン人気を誇るキャラクター、ラーテン・クレプスリーの物語が全4作刊行されています。
ここでその全作品を、読者のレビューと共に紹介します。
ダレン・シャンの物語
親友のスティーブと一緒に不気味なサーカスの興行を観にいったことから始まるダレン・シャンの物語。
全12作をご紹介します。
物語が始まるシリーズ第1作!
■あらすじ
主人公ダレン・シャン少年は、偶然に奇怪なサーカスのチケットを手に入れた。そのサーカスを見にいった夜から、彼は数奇な運命を背負ってしまう。親友の命を救うために、ダレンが正体不明のバンパイアと取り引きしたこととは…。
■読者の声
本離れをしてしまった息子にオススメ
小さいときは本大好きだった息子が、中学生になって、すっかり本離れしてしまいました。そこで、息子が夢中になって読めそうな本をネットで探したしたところ、この「ダレン・シャン」を見つけました。
全13巻とのことで、試しに1巻だけ先に買って息子の反応をみるか、それとも、全巻取り揃えておくべきか、悩みました。
いきなり13巻買っても、全然読んでくれなかったらどうしよう…。
1巻だけ買って、次の本はないの?早く買って!とせがまれたら、どうしよう…。
後者だったら、うれしい悲鳴です。
賭けで、全巻セットを買ってみました。
すると、最初は「ふーん」と興味なさそうな反応。でも何日後かにひとたび読み出したら止まらない様子。
賭けには勝った…と心の中で静かにガッツポーズ!
夜遅くまで読んでいても、本に夢中になっていること自体うれしく、あえて注意はしない。息子を夢中にさせてくれたこの本、ありがとう、と思いました。
私も息子の後にドキドキハラハラしながら読みました。
バンパイアや毒グモやがでてきたり、奇妙な物語だけど、男の子は好きだと思います。
ところどころに、友情や家族愛が描かれています。
1巻最後のほう、主人公の家族に対する気持ちに、私は涙してしまいました。主人公が何歳なのか、謎なのですが、きっと息子も主人公の気持ちに共感するところもあったのじゃないかと思っています。
(レースさん 40代 ママ 愛知県 男の子13歳、男の子10歳)
第2作。半バンパイアとなった主人公のダレンの旅が始まる!
■あらすじ
友人の命を救うためバンパイアのクレスプリーとの取引で自分がバンパイアになってしまったダレン少年。半分人間、半分バンパイアとして生きていくために家族と友人を失い寂しい毎日を送っていた。ある日クレスプリーの提案で「シルク・ド・フリーク」のメンバーになり友達も出来て、ようやく笑顔がとりもどせるようになったが…。
■読者の声
ますます引き込まれそう
図書室に置いている学校も多いという、ダレン・シャンシリーズ。第2巻は、人間の血を飲まなくては生きていけないダレンの苦悩の日々が細かに書かれています。
この2巻は、今後の話にも出てくる重要人物が登場したり、布石として名前が出てきたりと読み逃したくない巻でもあります。
ワクワク・ドキドキがいっぱいだったり、話の先を考えてみたりと楽しみが沢山あり、小学生から大人まで楽しめる事間違いなしのお勧め本です。
(ぽにょさん 30代 ママ 埼玉県 女の子4歳)
第3作。ダレンの淡い初恋と、命をかけた戦い
■あらすじ
半バンパイアとなり家族や親友と別れ、「シルク・ド・フリーク」の一員として毎日を送っていたダレン少年。そんなある日、クレプスリーが再び旅に出ると言う。親友の蛇少年エブラとともに「シルク・ド・フリーク」を離れはるか遠くの都会へ。ダレンはそこで出会った同じ年頃の少女デビーに恋心を抱くが、世にも恐ろしい殺人事件に巻き込まれることに。
■読者の声
親子でハマるシリーズ
親子でハマっています。私は3巻を読み終わりましたが息子はもう8巻!夢中です。
ダレンが半バンパイアになって初のクリスマスが訪れます。
今回はサーカスを離れてのお話。
ダレンの初ガールフレンドが登場したり、見どころ満載です。クレプスリーとダレンがお互いを尊重し合ったり、信頼しあうようになっていく様子が気に入っています。
(lunaさん 30代 ママ 大阪府 男の子10歳)
第4作。試練のバンパイアマウンテン編スタート!
■あらすじ
バンパイア総会に出席にするために急遽バンパイア・マウンテンへ旅をすることになったダレン。きびしい旅をしながらもようやくバンパイア・マウンテンへ到着したダレンにさらなる試練が。
■読者の声
バンパイア辞典
読み出したら止まらない、眠る間も惜しんで読みたくなる『ダレン・シャン』ですが、今までは1冊ごとに物語が完結していたのに、今回は次号へ続いてしまうから、なおさら気になるところです。
副題のとおり、バンパイア・マウンテンでのお話なので、まるでバンパイア辞典のようにバンパイアの事が詳しく書かれています。
それから、リトル・ピープルやバンパニーズの事も、この巻で色々な事がわかるので、見逃せません。
そして、バンパイア・マウンテンについたダレンを待つ試練。
これが、次回へのキーワードになっています。
(ぽにょさん 30代 ママ 埼玉県 女の子4歳)
第5作。バンパイアマウンテンで命がけの試練!
■あらすじ
バンパイア一族に認められるため命がけの試練を受けることになったダレン。「水の迷路」「針の道」「炎の間」といった困難な試練も仲間の協力で次々とクリアしていったがとうとう絶体絶命の危機に追い込まれる。そんなとき意外な人物が予想もしなかった行動にでたために…。
■読者の声
どこまで広がる?この物語
バンパイアとして認められるために、試練を受けるダレン。
そこはホレ、主人公だから早々失敗してさよなら~なんて事にはならないだろう。。。って思っていたら(確かに途中までは予想通りなんだけど)予想を裏切るのが作者ダレン氏。
ちょっとまって、それってあり?な展開がどんどん出てくる。
もちろん、物語だっていつまでもバンパイア・マウンテンにとどまっているわけがない。どんどん先が読みたくなり、中毒になりそうなほど面白い。
(ぽにょさん 30代 ママ 埼玉県 女の子4歳)
第6作。バンパイアマウンテン編いよいよ完結!
■あらすじ
カーダの裏切りによりガブナーは殺され、逃げ切れずにバンパイア・マウンテンの地下水脈に流されてしまったダレン。奇跡的に狼たちに助けられ体力を回復している時にカーダたちがダレンを捜索していることを知りカーダの目的を理解する。この危機を一刻も早く元帥に伝えるためダレンは処分を覚悟で再びバンパイア・マウンテンに向かう決意をする。
■読者の声
バンパイアのために
ダレンは前々からそうですが勇気がある少年だなー。
とある人物の行動はびっくりでした。伏線はあるのですが。
4~6巻はまとめてのお話になっていて、この巻で完結です。もちろんダレンシャンシリーズそのものはまだ続いています。
みんながバンパイアの運命を考えるお話でした。
(みちんさんさん 30代 ママ 愛知県 女の子2歳、女の子0歳)
第7作。バンパニーズ大王を討つための旅が始まる!
■あらすじ
最年少で元帥に選ばれ、バンパイア・マウンテンで6年間修行と経験をつんできたダレン。そんなある日、突然現れたミスター・タイニーが、バンパニーズとの戦争でバンパイア一族が生き残るためには「選ばれし者」がバンパニーズ大王を倒すしかないという予言をする。そして「選ばれし者」としてダレンとクレプスリーが大王を倒すための旅に出ることに…。
■読者の声
個性的なキャラクター満載
バンパニーズ大王を倒す為に旅に出たダレン一行。次はどこへ行けばいいんだ?と考えて進む、ロールプレイングゲームになったら面白そうな話しの展開です。
シルク・ド・フリークの面々の、時間の経過による変化や、新しく加わったキャラクター達が個性的で、ますます話が面白くなってきました。
小学校3・4年生位から充分楽しめる内容だと思いますが、もちろん大人が読んでも楽しめる物語です。
(ぽにょさん 30代 ママ 埼玉県 女の子4歳)
第8作。懐かしいキャラクターたちとの再会!
■あらすじ
十二か月の間に3回、バンパニーズ大王とめぐりあうチャンスがあり、そのどこかで大王をたおせれば、バンパイア一族が傷ある者の戦に勝つ、というミスター・タイニーの不吉な予言で旅に出たダレン、クレプスリー、バンチャ元帥の3人。残るチャンスはあと2回、運命の力に身をまかせて心の声が命じる場所へとおもむいたダレンを待っていたのは、連続殺人事件と、なつかしい人たちとの再会、そして残酷な運命だった。
■読者の声
懐かしいあのキャラとこのキャラとそのキャラが!
以前、出会ったあのキャラ達の再登場と、ダレンが人間だった頃の友人が満を辞して登場します。
今後、ラストに向けての役者が揃った!というところでしょうか?先が気になる終わり方をしましたし、今後更に目が離せなくなりそうです。
(lunaさん 30代・ママ 男の子10歳)
第9作。壮絶な死闘と悲しい別れ
■あらすじ
ダレンたちに「運命の時」がいやおうなく迫っていた。バンパニーズとバンペットが地下の迷路にときはなされ、血に飢えた猟犬と化して襲ってくる。はたしてダレンたちは、いままでで最大級の危機を脱することができるのか。
■読者の声
こんな結末あり!?
作者ダレン氏は、主人公でも死なせてしまうのでは!?と思うくらい、重要な人物を物語の中で死なせてしまう。
この第9巻の中でも、そんな現象がおこっています。
バンパニーズとの戦いも、一旦、終止符を打つ第9巻。
やっぱりそうかと思わせる展開と、そんなのアリなの!?と思わせる意外な展開が織り交ざり、最後までいっきに読みふけってしまう魅力満載です。
7・8・9巻を読んでいると、ダレンとスティーブの物語が描かれた第1巻をもう一度読み返したくなりますね。
(ぽにょさん 30代 ママ 埼玉県 女の子4歳)
第10作。失意のどん底にいるダレンの新たなる旅
■あらすじ
父親代わりのクレプスリーを失い孤独にうちひしがれていたダレン。そんな時、ハーキャットに危険がせまっていた。
■読者の声
新展開
前巻で一区切りで新展開な感じの巻でした。
ファンタジーな雰囲気。
ダレンの心強い親友と言ってもよさそうなハーキャット。
彼の正体がわかります。
私はぜんぜん予想していなかった人物だったので予想外でびっくりしました。
(みちんさんさん 30代・ママ 女の子2歳、女の子0歳)
第11作。クライマックス直前!ダレンの生まれ故郷で迎える「決戦前夜」
■あらすじ
なつかしの生まれ故郷へ帰ることになったダレン。ハーキャットやシルク・ド・フリークとともに、故郷をめざす旅に出るが…。ダレンの原点ともいえるこの場所でどんな運命が待ちうけているのか。
■読者の声
クライマックスに向けてつっぱしれ
バンパニーズとの戦いも、いよいよ終盤。
ダレンが勝か、スティーブが勝か!?
この巻を読んでいると、つくづくスティーブって酷い奴!って思えることが多いかも。
しかもまたまた、意外な人物が登場しちゃったりで、最終巻へ行く前に、じっくり読んでおかないといけない大切なところです。
パンパニーズどころか、闇の帝王の存在までもが浮き上がり、最後は一体どうなるの?とドキドキです。
(ぽにょさん 30代 ママ 埼玉県 女の子4歳)
シリーズ最終巻!ダレンとスティーブを巡る運命の結末は!?
■あらすじ
スティーブのむごい仕打ちを目の当たりにし、ダレンの心の中で凶暴で冷酷な「自分」が目覚めてしまう。ダレンはこのまま怪物になってしまうのか?ファンタジー・ミステリーついに完結。
■読者の声
ラスト
ダレン・シャンシリーズ最終巻です。
バンパニーズとバンパイアの戦いはいったいどうなるのか?
双方どちらが勝っても暗黒の未来って…?
ラストはハッピーエンドなようなそうでないような。
人によって解釈が分かれそうな気がします。
私はなんか素直にハッピーエンドだという気はしませんでした。
読後、また1巻が読みたくなりました。
(みちんさんさん 30代・ママ 女の子2歳、女の子0歳)
人気ナンバーワンキャラ、ラーテン・クレプスリーの物語
ダレン・シャン少年の師匠であるバンパイア、ラーテン・クレプスリーの生い立ちを描いた物語が、『ダレン・シャン前史』として全4巻で刊行されています。
これは、読者人気ナンバーワンのクレプスリーについて、読者から「その生い立ちが知りたい!」「クレプスリーのもっと前の物語を読みたい!」という読者の声が日本語版を出版している小学館の編集部に多く寄せられ、当時の編集担当者が著者ダレン・シャン氏に執筆を依頼したのだそうです。
つまり、「日本発」の作品なのです!
貧しくつらい少年時代、彼がバンパイアとして生きるきっかけとなった陰惨な事件に始まり、ダレン少年との出会いまでを描いた全4巻。ぜひ、お楽しみください。
クレプスリーの物語第1作。バンパイアとして生きて いくことを決めた彼の、数奇な人生の始まり
バンパイア、クレプスリーの数奇な物語。
あの「ダレン・シャン」が帰ってきた!!
「ダレン・シャン」で人気ナンバーワンのキャラクター、ラーテン・クレプスリーの数奇な生い立ちを描いた新シリーズです。
全4巻で、「ダレン・シャン」第1巻へとつながっていく、まさにダレン・シャン前史となる物語。
第1巻は、クレプスリーの少年時代から青年時代までが描かれます。
貧しくつらい少年時代、クレプスリーは、ある残虐なできごとをきっかけに殺人を犯してしまいます。そして、その逃亡中、バンパイアとして生きるきっかけとなるある人物に出会うのです。はたして、その人物とは…?!
前シリーズ「ダレン・シャン」のファンにとっては、興味深い登場人物や、エピソードが随所にちりばめられています。もちろん、新しい読者にとっても、ダレン氏ならではの、先の読めないストーリー展開やダーク・ファンタジーの世界に引き込まれ、「ダレン・シャン」シリーズをも読み始めたくなること間違いなしです。
クレプスリーの物語第2作。若きクレプスリーの「死の旅」
クレプスリーの死への航海が始まる!
バンパイアのアウトローとしての放蕩ざんまいの旅にあきたクレプスリーとウェスターは、ふたたび師匠のもとへ戻り、バンパイアとしての修行を始める。しかし、日々の訓練の中で、閉塞したバンパイアの世界に疑問を生じたクレプスリーは、人間の世界へひとり飛び出す。
人間の世界でも自分の生き方をみつけられずにいたクレプスリーは、旅のとちゅうで出会った少女とともに、伝説の「死の宮殿」があるという地をめざし、航海に出る。が、その船上で彼が起こしてしまったいまわしい事件とは・・・!?
クレプスリーの物語第3作。クレプスリーは、大人のバンパイアとして生き始めた──
死の淵を逃れたクレプスリーが選んだ道は?
死を決意したクレプスリーがたどり着いたのは、バンパイア一族のにとって幻の宮殿だった! そこで出会ったのは!? そのときクレプスリーが下した決断がその後のかれの運命を大きく左右したのだった…。
出会い、決別、再会、うらぎり、家族、恋人・・・。クレプスリーの人生を大きくうごかすできごとが、つぎつぎを起こる。
はたして、クレプスリーの運命はどうダレン・シャンへとつながるのか?!
クレプスリーの物語最終巻。一人前の大人となったクレプスリーを、人生最大の悲しみが襲う!
伝説のバンパイアの物語、ついに完結!
オレンジの髪、ほおにするどい傷をもつバンパイア、クレプスリーの数奇な人生の物語。いよいよストーリーは、最終章へ!
誇り高く生きようとすればするほど、深い悲しみがクレプスリーをおそう…。それが、バンパイアの定めなのか!?
舞台は二〇世紀。人間の世界は、残虐きわまる戦争をくりひろげていた。そんななか、人間たちのある集団が、バンパイアに協力をもちかける。交渉の場に立ちあったクレプスリーは、おおいに活躍し、バンパイアたちの尊敬を集めるーー。
実力も人望も得たクレプスリーを、人生最大の悲しみが襲う!! そして、明らかになった、意外な事実とは…!?
名脇役たちにスポットを当てた「外伝」も!
名脇役のガブナー・パールや悪役のスティーブ、ダレンの妹のアニーや最重要人物であるミスター・タイニーなど、「脇役」たちにスポットライトを当てた外伝も刊行されています。
実は本書は、日本だけで刊行されているんです。
著者のダレン・シャンのホームページに掲載されていた「脇役たち」の短編7話を、訳者である橋本恵さんが日本のファンの子どもたちのために翻訳し、出版されたのだとか。
7つの短編の他にも、著者ダレン氏が解説するシリーズの秘密やロンドンとアイルランドで取材撮影された数多くのすばらしい写真、そして画家・田口智子のオリジナルイラストなど、ファン必読の嬉しい1冊です。
「名脇役たち」の短編7話
シリーズの中心にいる主人公たちではなく、彼らを支える名脇役たちにスポットを当てて作られたショートストーリーです。著者のホームページに掲載されたものを翻訳し、画家田口智子の絵を加えた日本だけの本です。
■読者の声
翻訳者の橋本恵さんの後書きも面白かった
子どもが中学生くらいのころ、「ダレン・シャン」シリーズにはまっていたのですが、外伝が出ていることに今更気がつきました。
懐かしかったけれど、うろ覚えの部分もあって、読み返しながら、あぁそうか。そんなこともあったっけと楽しみながら読みました。
この外伝は、日本のファンの子どもたちのために出版されたもので、他の国では(同じものは)出版されていないそうです。
もともと作者のネットにあげていたスピンオフの中からいくつか選んび、作者からのコメントも入れつつ編集されていました。
ここにあげられた短編も面白かったですが、個人的には作者からの作品に対してのコメントや、翻訳者の橋本恵さんの後書きが面白かったです。
ぜひぜひ、「ダレン・シャン」シリーズを読んでる君!読み終わっちゃったあなた!この外伝も読んでみてください。
(てんぐざるさん 50代・ママ 女の子23歳、女の子18歳)
大人になったからこそ気づく魅力も
ここまで、「ダレン・シャン」シリーズについてご紹介しました。
ひとりでも多くの方にその魅力が伝われば幸いです。
子どもの頃に読んでいて「なつかしい!」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
大人になった今、改めて読み返してみると、新たな魅力をたくさん発見することでしょう。
ぜひ、手に取ってみてくださいね!
「ダレン・シャン」シリーズにハマったら、作者のダレン・シャン氏の他の作品もチェックしてみてください!
編集協力・執筆:洪愛舜(ほんえすん/ライター・編集者・絵本作家)
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