【幻の未刊行作が絵本に!】『くまの子ウーフのたからもの』がついに発売!
ロングセラー「くまの子ウーフ」の新しい絵本『くまの子ウーフのたからもの』
ポプラ社から、絵本『くまの子ウーフのたからもの』が2022年10月11日に刊行されました。
くまの子ウーフのたからもの
どんぐり ころりん すっとんとん
もひとつ ころりん すっとんとん
くまの子ウーフは、秋の山できょうもいいものを
みつけました。ところが、ポケットにしまったはずの
「たからもの」は、ぽとん ぽとんとポケットの
あなからおちてしまい、ねずみのふくろのなかへ……。
「ほかに いいもの みつけるさ」
ウーフがまたあるいていると、こんどは赤くて小さくて、
まるくてひらたい、きれいなものをみつけました。
1968年に雑誌に発表された本作「ウーのたからもの」は、翌年に刊行された童話集「くまの子ウーフ」には収録されていない未刊行作品です。
長く読み継がれてきたウーフの世界の原点ともいえる、みずみずしくおおらかなこのお話を、広瀬弦の絵で絵本として刊行します。
作者、神沢利子さんからのメッセージ
物語が誕生したのは今から50年以上前。1968年に雑誌にて発表されたくまの子ウーフの未刊行作品(原題:「ウーのたからもの」)が、三鷹市・神沢利子研究会メンバーの方のご尽力により、2019年に発見されました。
この作品をもとに、絵本『くまの子ウーフのたからもの』が誕生しました。作者の神沢利子さんは「もうすぐ(来年1月)99歳になる私へ贈られたたからもの」と大変喜んでいらっしゃいます。
神沢利子さんからのメッセージ
数年前、「主婦の友」に掲載された「くまの子ウー」のお話の中に、作者の私がすっかり忘れていた未刊行の作品があることを、三鷹市の神沢利子研究会のメンバーが見つけてくださいました。
半世紀もの時を経て再会した「ウーのたからもの」はおおらかで、とぼけた味わいが楽しく、生まれたてのくまの子はみずみずしく輝いて見えました。
この度、広瀬弦さんの絵によって誕生した新しい絵本『くまの子ウーフのたからもの』は、もうすぐ99歳になる私へ贈られたたからもの、そして、ウーフのお話を愛読してくださる読者のみなさんへの贈りものです。
(『くまの子ウーフのたからもの』あとがきより)
広瀬弦さんが描く新しいくまの子ウーフ
長年に渡って「くまの子ウーフ」シリーズの絵を担当した井上洋介さん(1931年-2016年)に代わり、今回は画家の広瀬弦さんが色鮮やかにウーフの世界を描きます。
新たに誕生した広瀬版ウーフが見せる、様々な表情をお楽しみください!
広瀬さんが作成した粘土のウーフ人形。こちらを参考に絵が描かれました。
詳しい絵本誕生エピソードはnoteにてご紹介中!
https://note.com/poplar_jidousho/n/n4dc46b58245b
親子で読みたい、愉快であたたかな秋のお話
「どんぐり ころりん すっとんとん もひとつ ころりん すっとんとん」
声に出して読んでも楽しめる、のんびりとユーモラスなストーリー。ウーフが見つけた「たからもの」は、一体どんなものだったのでしょう?
カラフルな色使いに、心がわくわく弾む、読み聞かせにぴったりの一冊です!
書籍紹介
『くまの子ウーフのたからもの』
作:神沢利子
絵:広瀬弦
定価:1,540円(税込)
発売日:2022年10月11日
出版社:ポプラ社
著者プロフィール
作:神沢利子
1924年福岡県生まれ。文化学院文学部卒業。詩人・児童文学者。少女時代を樺太(今のサハリン)ですごす。日本児童文学者協会賞、日本童謡賞、路傍の石文学賞、モービル児童文化大賞などを受賞。作品に、代表作「ちびっこカムのぼうけん」(理論社)ほか「あひるのバーバちゃん」「はけたよはけたよ」(以上偕成社)「くまの子ウーフ」(ポプラ社)「ふらいぱんじいさん」(あかね書房)「くまのまこちゃん」(のら書店)など作品多数。
絵:広瀬弦
1968年東京都生まれ。絵本・さし絵などで、個性ゆたかな仕事が高く評価されている。ユーモラスで独創的なキャラクターづくりの名人でもある。『かばのなんでもやすぅすぅすぅ、ふあああん』(佐野洋子作/リブロポート)でサンケイ児童出版文化賞推薦。『空へつづく神話』(富安陽子作/偕成社)で産経児童出版文化賞受賞。主な作品に『サメのサメザメ』(講談社)、『おにいちゃんにまかしとき』(ベネッセコーポレーション)、『まり』(クレヨンハウス)、『かってなくま』(偕成社)、「西遊記」シリーズ(理論社)などがある。
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