お気に入りの絵本だからこそ、いつまででも探していたい! 「探し絵」絵本大集合!
「どこにあるかな?」「ここにあったよ!」見開きいっぱいに描かれた絵の中から、探しているものを見つけ出す。そんな「探し絵」絵本が子どもたちは大好き。好奇心を刺激してくれるだけでなく、じっくりと隅々まで絵を堪能する喜びもあるのでしょう。
だからこそ、その絵本の世界が気に入ってしまったなら。お話が好きになってしまったのなら。それはもう、何度だって、いつまでだって、探していたくなるものです。答えはもうわかっていたとしても、ね。
……例えば、こんな魅力的な「探し絵」絵本があるんですよ。
何度だって探したくなる魅力的な「探し絵」絵本
クラクラするほど甘くて可愛いいものがぎっしり!
「さがしものやさん」をひらく女の子、ルッコラと可愛い相棒たちが活躍する物語。「さがしもの」の依頼は、可愛いものから美味しそうなもの、ちょっと不思議なものまで。心をときめかせながら、「探し絵」を楽しんでくださいね。
ルッコラのちいさなさがしものやさん
町の真ん中にある小さなお店。小さな小さなルッコラが、ねこのローズマリー、伝書ばとのパクチーと一緒に「さがしものやさん」をひらいているのです。ルッコラは、毎朝ポストに届いた依頼のお手紙を一通ずつ読んで、さがしものの順番を決めます。
「ローズマリー、ほら、おしごとの時間よ」
ルッコラはローズマリーの背中に乗って、最初のさがしものの場所に向かいます。依頼主はふたごのラビとバニ。おそろいでお出かけしたいのに、バニの身に着けるものが見つけらないのだと言います。ふたりの部屋に到着すると、そこには……うさぎの洋服や小物がたくさん!
さらに依頼はケーキ屋さんのクレムさん、風変りな紳士ハトカワさん、肉屋のミスター・ベーコンさんと続きます。いちごのケーキに変わったおもちゃ、不思議ないきものたちに食料市場、どの部屋もどの場所も、クラクラするほど甘くて可愛いいものがぎっしり! ルッコラは全てを見つけられるのでしょうか。
装画や広告、パッケージなどで活躍されている北澤平祐さんの絵を浴びるように楽しめるのがこの「さがし絵えほん」。パステルカラーに彩られた小物の数々、個性的なキャラクターたちが身に着ける華やかな洋服、見るだけで心がときめくスイーツ。働き者のルッコラと一緒に挑戦すさがし絵は、意外と難しくて大人も子どももしっかりと夢中にさせてくれるのです。ああ、私の町にもルッコラがいたらいいのに……!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
バカンス中の楽団員をさがして!フランス生まれの「探す絵本」
休暇を楽しんでいるオーケストラのメンバーを、ハガキの文面を手がかりに探していくこの絵本。世界中を旅しているような気分になれるはず!
オーケストラ 世界の町で楽団員をさがそう!
表紙には、自然の中で楽しそうに演奏するオーケストラの様子が描かれたこの絵本。なんのお話がはじまるのかな……と思いきや。これはフランス生まれの「探す絵本」。
探し出すのは、オーケストラのメンバー。でも、そのメンバーたちはバカンス中。世界中に散らばって、休暇を楽しんでいるのです。さあ、コンサートまではあと1週間。これは大変なことになりましたよ。
唯一の手がかりは、バカンス先からマエストロに送られてきたハガキだけ。アイスランドの海辺の村にいるのは大だいこのミシェル。ヴァイオリンチームの6人は東京に、ロシアの小さな村のお祭りで演奏しているのは、管楽器チーム。ポルトガル、フランス、ギリシャ、トルコ、エジプト、イタリア、ブラジル、コートジボワールなど、さまざまな国の個性的な町が次々に登場し、22人のメンバーの大捜索!
それぞれの町の文化に溶け込んでいる楽団員を探すのは、なかなか難しいのです。なにしろバカンス中ですからね。見開き画面いっぱいに描かれている魅力的な町並みや、そこに暮らす人々のちょっとした物語。気がづけば、そちらに夢中になってしまったり。お店や看板の文字、服装や季節感など、見比べて楽しめる小物もたくさん。でも、そこは楽団員。楽器は手放さないのです。
見返しに描かれたメンバーの絵、マエストロとアシスタントの会話、そして小鳥の気の利いた一言もヒントに(?)、がんばって探し出してみてくださいね。巻末には答えもありますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
大好きなノラネコぐんだんと、大好きなクッキーにアイスクリームに…
ノラネコぐんだんの「写真探し絵絵本」第2弾! ノラネコぐんだんが好きで、お菓子が好きな人には、もうたまらないページの目白押し。
ノラネコぐんだん おかしなさがしえブック
工藤ノリコさんの人気シリーズ「ノラネコぐんだん」から生まれた「写真探し絵絵本」第2弾です。幼児がわかる簡単なものから、大人向けの難問まで141問! かわいいミニチュアフィギュアのノラネコたちと、お菓子の世界をたっぷり堪能できちゃいます。
色とりどりのキャンディー、柑橘系やミントな色合いのフルーツも楽しいアイスクリーム、サクサクしそうなビスケットに和菓子に、ファンシーなアイシングクッキー! うー、たまらない。「おかしのいえ」のページは冬のクリスマスシーズンに開いて飾りたくなるくらい。各ページの季節感にワクワクします。
小さなお子さんとは「マーミーちゃん、ペンペンはどこかな?」と楽しく絵探し。巻末には「みつかったらすごい!」の星印の探しものも。誰が一番たくさん見つけられたか、後ろ見返しで「答え合わせ」をしたらスッキリ! 友達と、家族と遊び尽くしてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
絵探しをしながら、ポコポコのお話を楽しんで!
さあ、ポコポコはこねこさんを見つけられるかな?「ちいさなちいさなポコポコえほん」シリーズの最新作は、「絵探し」も楽しめるのです。
ちいさなちいさなこねこをさがして
これは世界のどこかに住んでいる、ちいさなちいさな動物たちのおはなし。さかいさちえさんの断面図が楽しい「ちいさなちいさなポコポコえほん 」シリーズの最新作です。
ポコポコは公園にお散歩にやってきました。ソフトクリームを食べながらベンチでひと休み。すると横に座っていた白いこねこさんが紙袋を置いたまま行ってしまいます。ポコポコはこねこさんを慌てて追いかけました。
スタコラサッサ、こねこさんはハートのおうちに入っていきます。ここはどんな場所なのでしょうか?ページをめくると、おうちの断面図を見ることができます。ハートの中は雑貨屋さん。ペンやノート、鏡にぬいぐるみなど、かわいいものがいっぱい棚に詰まっています。
スタコラサッサ、こねこさんはポコポコが追いかけているとは知らず、また次の場所へ。「プリンのおうち」「テントのおうち」「たからばこのおうち」を次々訪れます。それぞれのおうちの断面図を楽しみながら、中にいるこねこさんを探してみましょう。他にもいろんなねこたちがいるので間違えないで。目印は肩からかけたハートマークのついたピンクのポシェットです。
今回もおなじみの相棒、ありさんも登場します。思いがけず大冒険になったポコポコとありさん。旅の途中では、こねこさんたちに紛れて、ちゃっかりおめかしもしていますよ。カラフルでキュートなイラストを隅々までたっぷり楽しんでくださいね。
(出合聡美 絵本ナビライター)
「探し絵」を楽しめるロングセラー絵本も!
合わせておすすめ!人気の「探し絵」絵本
子どもたちは探すのがとっても得意。あっという間に見つけ出して「ここ、ここ!」と教えてくれます。だけど、ゆっくり探すのだって好きなはず。そんな時は、邪魔をしないように見守ってあげてみて。絵本の世界にどっぷりと浸っているのかもしれませんからね。
磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
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