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絵本ナビニュース2022

『ねことワルツを』12年の歳月をかけ、猫への愛情溢れる絵本が完成

ピアニスト フジコ・ヘミング × 詩人・石津ちひろ『ねことワルツを』

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=177470

福音館書店から、世界的ピアニストのフジコ・ヘミングさんと詩人・絵本作家の石津ちひろさんの初のコラボレーション絵本『ねことワルツを』が、2022年11月に発売されます。

ねことワルツを

ねことワルツを

ねこへの愛情を表現した石津ちひろさんのことばが15編。それにフジコ・ヘミングさんが心温まる絵で応えました。早口ことばあり、韻を踏んだ詩がありと、ねこについて存分に楽しんでいただけます。特にタイトルにもなった「ねことワルツを」は、幼き日のフジコさんがお父さんとワルツを踊る喜びと、その後の別れの哀しみを詠んだ詩で、胸に迫るものがあります。

12 年越しに生まれた美しく情感豊かな絵本

『ねことワルツを』は、世界的なピアニストとして活躍するフジコ・ヘミングさんと、詩人・絵本作家・ 翻訳家として多くの人気著作がある石津ちひろさんが初めてコラボレーションした絵本で、猫への愛情を、早口ことばや韻を踏んだ詩で表現した石津ちひろさんの文と、フジコさんの温かみのある絵が合わさった、情感豊かな作品です。

本作は、当社の編集者がフジコさんのドキュメンタリー番組を見て、その中で紹介されていたフジコさんの描いた絵に魅了されたことがきっかけとなり、企画がスタートしました。 フジコさんと同じく、猫好きであった石津ちひろさんが練り上げた文に対して、世界中を忙しく飛び回るフジコさんは少しずつ絵を描いて下さり、12年の歳月を経てついに完成にこぎつけました。

装丁を手がけたのは、様々なフィールドにおける数々のデザインで高い評価を受け続ける、デザイン事務所「コズフィッシュ」の祖父江慎さんと藤井瑶さんで、詩情豊かな本作にふさわしい美しい装丁の作品に仕上げました。当代一流の作家、ピアニスト、デザイナーたちの手が結集し、12 年越しに生まれた美しく情感豊かな絵本を、ぜひお楽しみ下さい。

書籍紹介

『ねことワルツを』

絵:フジコ・ヘミング

文:石津ちひろ

装丁:祖父江慎+藤井瑶(コズフィッシュ)

発売日:2022年11月

定価:2,420円 (税込)

サイズ:22×17cm

ページ数:48 ページ

著者プロフィール

絵:フジコ・ヘミング

ピアニスト。本名、ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ。スウェー デン人の父と日本人の母のもと、ベルリンに生まれる。5 歳でピアノを始め、 10 歳でレオニード・クロイツァーに師事。東京芸大卒業後、28 歳でベルリン 音楽学校に留学。ウィーンではパウル・バドゥラ=スコダに師事。レナード・バ ーンスタインやブルーノ・マデルナに才能を認められるが、聴力を失うアクシ デントに遭遇。日本に帰国後の 1999 年、NHK「フジコ あるピアニストの軌 跡」が大反響を呼び、デビューCD「奇蹟のカンパネラ」が 200 万枚を超える 大ヒット。以降、世界各国で演奏活動をおこなっている。絵を描くのも好きで、 小さい頃から描き続けている。著書に『フジコ・ヘミング 14 歳の夏休み絵日 記』(暮しの手帖社)、『永遠の今』(CCC メディアハウス)など多数。被災者や 動物などの支援活動も続けている。

文:石津ちひろ

愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3 年間のフランス滞在を経て、 絵本作家、翻訳家、詩人として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館) でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で 日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫 少年詩賞を受賞。絵本に『くだもの だもの』『おやおや、おやさい』『おかし な おかし』『どきどきキッチンサーカス』(以上、福音館書店)、『バレエのお けいこ』(ブロンズ新社)。訳書に『あおのじかん』(岩波書店)、『マイロのス ケッチブック』(鈴木出版)など多数。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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