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自分だけの特別な「猫絵本」大集合!!【おしえて! あなたの推し猫絵本 2023】集まったのは…?

2月22日は”2(ニャン)”がたくさん揃う「猫の日」。絵本と猫は相性ぴったり。大人気の「猫絵本」がたくさんありますよね。でも猫を愛する皆さんにとっての特別な「猫絵本」は、みんな違うはず。

 

「我が家の猫にそっくり」
「黒猫が好き」「トラ猫がいい」「いいや、三毛猫でしょ」
「可愛らしい猫が見たい」「猫はやっぱり貫禄がなきゃ」

 

……聞いていたら、時間があっという間になくなってしまいそうです。
そこで、皆さんにこんな質問をさせていただきました。

 

「おしえて! あなたの推し猫絵本」

 

2023年2月22日「猫の日」に向けて開催されたこの企画。皆さんにとってのとっておきの「猫絵本」、そして素敵なエピソードがたくさん集まりました。これは広くご紹介しないともったいない!……ということで、集まった投稿の内容を集めてみました。絵本と一緒に写っている愛猫さんたち。どの子もみんなリラックスしていて、幸せそうですよね。

自分だけの特別な「猫絵本」大集合!!

「うちの子」に似た猫が出てくる絵本を見つけると、ついまた欲しくなる……。

毛の色や手足のシルエット、表情や首のかしげ方。「うちの子」に似た猫が出てくる絵本を見つけると、ついまた欲しくなる……。そうやって本棚に猫絵本がどんどん増えていっています。「ちびねこのチュチュ」は、おしゃまでマイペース。ちょっととぼけたところも我が家の猫に似ているようでたまりません。見た目もそっくりじゃないですか?(親バカ)

――サルミアッキさんより

シルエットも色も本当にそっくり!でも、チュチュに性格まで似ているなんて…それは欲しくなっちゃいますね。

ちびねこのチュチュと、スプーンのあかちゃん

ちびねこのチュチュと、スプーンのあかちゃん

ちびねこのチュチュがピアノの練習をしていると、友達の、とかげのウィルフレッドがやってきて、スプーンの家に生まれた赤ちゃんを見に行くことになりました。不思議で楽しい、ちびねこチュチュ達の世界。おしゃまさんのチュチュの動きのかわいらしさに魅了されます。

表紙と同じ構図で箱にすっぽり…!

表紙と同じ構図で箱にすっぽりおさまった愛猫。
猫の特徴をよく捉え、耳が楽しくなるオノマトペが癖になる1冊です。
2歳の息子もお気に入りで、爪を研ぐ姿を見ては「がりがり がりがり」トイレに入ると「がんばってー!ぴとーん!」と応援しています。
――まろさっくさんより

まさに、ねこはすっぽり!これはたまりませんね。「がりがり」「くるくる」、絵本の猫も愛猫もどちらも「がんばってー」!

ねこは すっぽり

ねこは すっぽり

ごろりーん ごろりーん ねこはすきなばしょで ごろりーん。のびーんと伸びたり、爪でがりがりしたり、ぺちゃぺちゃ食べたり、すっぽりはまったり。どこまでも自由で幸せそうなねこの一日を、のびやかな線と、特色刷りの鮮やかな色で描きました。楽しいオノマトペも、幼い子どもの心をとらえてはなしません。大人も子どもも、みんな一緒に、ごろりーん、のびーん、ぴとーん。

あれ?このこ…はいいろだし、まんまる顔だし…うちの猫?

子どもたちとねこが静かに少しずつ心を通わしていく様子が可愛らしく、以前からずっと本棚にある気に入りの1冊でした。数年前わがやに猫がやってきてからしばらくして読み返した時、あれ?このこ…はいいろだし、まんまる顔だし、物静かな性格も窓の外をじっと見ている表情も何だかうちの猫に似てるんじゃない…?ということで、たくさんある猫絵本の中からさらに推し推しの1冊なったのでした!

――スタッフTより

目の色とまなざしがそっくり!じっと見ているその先にはなにがあるのでしょうね…。

ふゆねこさん

ふゆねこさん

雪の野原にいる猫は、子どもたちが呼んでも近づきません・・・。猫と子どもたちのほのぼのとした心の交流を描いた、味わい深い絵本。

ハナマルみたいなねこと一緒に暮らしてみたいなぁ。

ねこの名前が「ハナマル」なのも、いつもまんまるで褒めてもらえるところも、隅々までハッピーなおはなしで大好きです。褒められても威張らず、かと言って謙虚で否定するでもないハナマルが愛おしい!ハナマルみたいなねこと一緒に暮らしてみたいなぁ。
――せとぐっじょぶさんより

「まんまるで褒めてもらえる」って、本当に幸せな気もちになれるし、うらやましくなっちゃいます。でもやっぱり褒めたくなっちゃいますよねー。「まんまる」だと。

まんまるがかり

まんまるがかり

ネコのハナマルは、まんまるになるのがとっても上手。
ネコ好きの人も、そうでない人も、いっしょにまるまって読んでみよう!

大人になってから読んでも胸が熱くなり…

猫の絵本といえば、黒ネコジェニーのおはなしのシリーズが大好きでした。控えめな性格の猫ジェニーが、ご近所の猫たちと、様々な事件を解決しながら、お近づきになっていくプロセスが楽しく、大人になってから読んでも胸が熱くなります。猫の集会の、ちょっと気取った会話も、楽しめるところ。イラストもスタイリッシュで、猫がお好きな方にはきっと気に入ってもらえるシリーズです。
――songbirdさんより

シリーズ3冊、続けて読みたくなりますね! イラストも本当に素敵。

黒ネコジェニーのおはなし(2) ジェニーのぼうけん

黒ネコジェニーのおはなし(2) ジェニーのぼうけん

ハロウィンの夜、けがをしたマダム・バタフライのために鼻笛を届けることになったジェニー。
通りの犬は怖いけど、勇気を奮い起こして、夜の街にでかけます。他1編を収録。

猫絵本大好きです! 1冊推すなら…

猫絵本大好きです!
1冊推すなら…「ひゃくまんびきのねこ」
アメリカでの出版はなんと1929年!
ワイドに広がるイラストがおじいさんの歩いている距離も時間も物語っていて、どのページも構図が違って面白いです。テキストもリズムがいいので、声に出して読むと心地良いっ。
そして、ラストの展開は大人の私はビックリしましたが、子どもたちは楽しんでいました。
可愛いだけではない猫絵本だなぁと思います!
――robinさんより

おっしゃるとおり、可愛いだけではない猫絵本。でも、子どもたちが夢中になるであろう理由がたくさんつまっていますよね。

100まんびきのねこ

100まんびきのねこ

年をとったおじいさんとおばあさんは、寂しいのでねこを飼うことに決めました。ねこを探しに出かけたおじいさんは、たくさんのねこであふれた丘にたどりつきます。しろいねこ、しろくろのねこ、はいいろのねこ、どのねこもかわいく見え、おじいさんはみんなを連れてうちに帰ってきます。でも、そんなにたくさんのねこは飼えません。そこで、おじいさんとおばあさんは、どのねこを家に置くかをねこたちに決めさせようとしますが……。

うちの子と出会えた喜びを改めて感じることのできた1冊

我が家の黒猫にそっくりで思わず手に取り購入しました。身を守るために、今まで体の奥に留めていた声が溢れ出るページが印象的です。うちの子はよく喋る子なので、安心して気持ちを出してくれているのかなと、出会えた喜びを改めて感じることのできた1冊です。
――サスケさんより

安心して気持ちを出してくれている…そう思えたら、何よりですよね!本当にそっくり。

ぼくはいしころ

ぼくはいしころ

ぼくは街でひとり暮らす猫。だれもぼくのことを気にとめない。道端の石ころと同じ。でもある日「こんばんは」と声をかけてくる人間がいた。紙版画で描く、ある黒猫の物語。

外で見つけた、小さな黒い毛玉。猫じゃらしはあんまり好きじゃない。

初めて猫と暮らしだした。
外で見つけた、小さな黒い毛玉。ダミ声で鳴く。
噛みつく。猫じゃらしはあんまり好きじゃない。

Twitterで知った坂本千明さんの作った本。
たまたま県内で個展があり、そこで買った本。
書かれている猫は、ちょっとうちの猫に似ていました。サインをいただき、猫の名前も入れていただきました。ずっとの宝物です。

猫は、相変わらず猫じゃらしはあんまり好きじゃありません。
――うーですさんより

うーですさんと猫さんの関係性が目に浮かんできます。愛しい退屈、いいですね。

退屈をあげる

退屈をあげる

ごはんたべて
ねて
うんちして

くり返し

この愛しい退屈は
ずっとつづくのだと思う

愛猫とのかけがえのない日々を綴った話題の詩画集、待望の書籍化!

いつも「ちょっと待っててね」って、待たせてばかり。

いつも「待っててね」「ちょっと待っててね」って、待たせてばかり。
「すぐ帰ってくるからね」って留守番させてばかり。
お母さんのいない間、何してるのかな。あんなこと、こんなこと、してたらいいな。
病気になって、歩きにくそうにしてるけど、タンスを開けてお出かけしたら、どんどんいろんな所へ行けたらいいね。
――おかあさんさんより

娘と図書館に行き『ねこはるすばん』の表紙を見て、二人揃って表紙のねこのトリコに。娘のお気に入りの一冊になり、それから何度も図書館で借りては読むようになりました。あの時、表紙が見えるように展示してくださった司書さんに感謝です。
お話も面白く、ねこの一つひとつの表情をじっくり見て楽しみました。表紙のねこは鋭い眼差しだけれど、お話の最後のねこの表情はまた同じねこ!?と思うような表情で、思わず笑ってしまいました。
――yui_ponさんより

 

昔飼っていた愛猫にそっくりで、お留守番をしてくれた時の可愛いお出迎えの顔とお部屋の状況も同じで、笑ってしまいました。
――のらのさんより

 

5歳の娘が町田先生の絵本が好きで、時にこの本が大好きです。
まだ、自分でスラスラ読めないけど。
自分で読むといい一生懸命練習しています。
ひらがなの練習が嫌々だった娘が、読みたい一心で練習をしたり。
大切な成長の鍵をくれました。
猫さん達が、ぐうたらしてるかと思いきや人間みたいな生活をしている姿が可愛くもあり新鮮に描かれています。
本屋さんには、先生の遊び心で先生の本が陳列されていたり。
猫さん達の表情もコミカルです。
一番の謎は、猫さんが出たけた時と帰ってきた時で部屋の様子が変わっていること。
一緒に読みながら、親子でクスッとしたり考えたり。
猫さん達の不思議を垣間見る一冊です。
――mahimamaさんより

ねこはるすばん

ねこはるすばん

にんげん、でかけていった。ねこは、るすばん。とおもいきや……? 猫だってカフェに行くし、身だしなみを整える。──あなたのしらない猫の世界。「ねこがおとなしく、るすばんしてるとおもうなよ」。

お外をあきらめたのは、きっとつらかったと思うけど

うちの子になってもうすぐ1年。長かったなー。
生粋の地域猫さんだったのに、あの日、折れた足でうちまで来てくれた。
ギプスを外して何度も脱走しようとしたね。シャーシャー怒って、あちこちでおしっこして。
お外をあきらめたのは、きっとつらかったと思うけど、お家の中で「幸せかな」といつか思ってください。
――おかあさんさんより

ゆっくりと時間をかけて「うちの子」になるまで。絵本とそのまま重なりますね。

うちのねこ

うちのねこ

ある日、野良猫だったおとなのねこがうちに来た。ソファの下に隠れて出てこない。その後もねこは、かみついたり、ひっかいたり・・・。こわくないよ。だいじょうぶ。ゆっくりゆっくり「うちのねこ」になるまでのお話。

この本を読んで猫に魅入られたわたしたちは…

ある朝目覚めると、人間たちはことばを忘れていました。どの国の人も、口を開けば「ニャー」という声ばかり。こんな日は、猫をお手本に過ごそうと決めます。
今日は学校はお休みです。今日は戦争もありません。のんびり毛繕いをして、風と遊び、ぐっすり眠る。

寝る前に読むたび、うっとりするほどやさしい気持ちになって、疲れた一日のことを忘れてしまいます。そのまま、とろんと眠りにつく幸せ。

実は「世界猫の日」は8/8なのも話したくなるトリビア。この本を読んで猫に魅入られたわたしたちは、ほどなくして保護猫を迎え入れることになったのでした。
――まろんたさん

まさにこの絵本をきっかけにした出会いだったのですね。特別な思いが伝わってきます。

せかいねこのひ

せかいねこのひ

ある朝めざめたら、誰もが言葉を忘れていました。あいさつをするときも、電話をするときも、口から出るのは「ニャー」という鳴き声だけ。困った人たちは、こんな日は猫をお手本に過ごそうと決めました――。イライラしたとき、わかり合いたいとき、どんなふうに伝え合いますか?コミュニケーションのぬくもりをじんわり感じる絵本です。

エピソードもたくさん集まりました!

スピッツの同タイトルの曲が好きで手にとりました。
とくに猫好きというわけではないのですが、染色で表現されたしなやかな猫さんの動きや、田んぼの稲から紅葉とうつりゆく日本の原風景がなんともいえず優しく。ストーリーもゆったりしていて、心もからだも緩んでいくのを感じました。

ページをめくる手もゆったり、いきつもどりつ。
少し息がつまりそうなときに手にする日向ぼっこのような一冊です。
――つぐすけさんより

先代の猫達を見送ったことを思い出し、泣きながら読みます。泣くのがわかっていながらも何度も読み返してしまいます。本当に猫って愛おしいなぁ?と思います。
――メイルイままさんより

小さい頃、大好きで何度も母に読み聞かせをしてもらった絵本です。こねこと離ればなれになって、おかあさんはさみしいだろうな、と、読んでもらうたびに切なくなり、初めは「かなしい気持ちの本」だと思っていたのですが、母と会話をしながら何度も読んでもらううちに、最後の場面でおかあさんはさみしいだけではないことがわかり、心が少し成長したような気がする一冊になりました。
――おはなしせんせいさんより

いつも窓辺にいる鳥さん。鳥さんに会いにくる黒猫さん。
鳥さんは、黒猫さんにわたしのうたをたべてしまったといい黒猫さんはとんだ勘違いだといいます。
自分がまだ恋を知ったばかりのころを思い出し、愛を初めて教えてもらった気がしました。
ハンカチ必須です。
――にゃんとまーさんより

飼い主が忙しくて猫の世話を後回しにしているうちに、猫のシマシマは自分のことは自分でするようになります。キャットフードの缶を開けたり、ドアの鍵を開けたり、どんどん人並みに何でも出来るようになります。
ほめられると伸びるタイプなのか?
学習能力が凄いのか?
ついにカフェでウェイターとして働くのですが、1日働くと疲れてへとへとに…。
いろいろな経験をした猫のシマシマは、最後におりこうな生き方を選んだようです。
高学年の読み聞かせで何度か読みましたが、もしかしてニートを推奨してしまっているかも…と思いました。
私の考えすぎですね
――みいのさんより

忘れ物を取りに別荘に戻ったら飼い主家族の車は気付かず発車、置いて行かれてしまったヘンリー。
雪の中、スキーで家族を追いかけます。

小学校低学年で読んで、そんなバカな、と思いつつも、スキーを駆る姿がさまになってて説得力抜群!自分で道を切り開いて行くヘンリーにわくわくしました。
――かぜかぜさんより

片手で持てるかわいいサイズ感も推し。
無邪気なハリーがかわいい。
最後がまたたまらないです。
――いっつつさんより

猫絵本と言えばコレ。竹下文子さん、鈴木まもるさんの「黒ねこサンゴロウ」シリーズ。子供の頃からの1番のお気に入りで何度も何度も読みました。
30年近く大事にしてきたその本は、今、2人の娘たちが読んでいます。
自分の親が読んでくれた懐かしい記憶を胸に、今度は自分が親として読み聞かせる。とてもしあわせな時間をくれる本です。
――はるkさんより

私は学校司書をしていますが、猫の日には必ずこの絵本を子どもたちに読み聞かせしています。
高学年の子どもたちも、物語に惹き込まれて聞いてくれます。のらねこの母子と老犬クリームと最期の別れのシーンでは、涙する子達もいて…私も涙を堪えて読み聞かせします。
悲しい別れで終わらない、心あたたまるラスト…幸せな気持ちになれる読了感に、毎回、読んでよかったと思う絵本です。
――きなこさんより

子どもたちに何度も読み聞かせをした本です。明るくて分かりやすく、リズム感もあって子どもが楽しめます。なにより、ワガママ言っても、分からなくなって友だちにイヤな思いをさせても、ちゃんと謝れば許して貰える、そしてまた一緒に楽しく遊べるんだ、ということを教えてくれる本です。今回、中学生の娘に「ネコの本でいいのない?」と聞いたらすぐ持ってきてくれました。よく覚えてたなぁ
――池上駅のオカダさんさんより

三毛猫がレストランを開業する、しかもとびっきり美味しいメニュー! というのが小さな頃の心にとても刺さり今でも大好きなお話です。
ご飯の作り方も夢があって、なにより三毛猫のすみれがめげない性格なのも楽しいです。

――あさなさんより

たった2年で私の元から旅立ってしまったおはぎ。
病気に早く気づいてあげられなかったママを恨んでるよね。最期の瞬間に会えなくて寂しかったよね。あなたのことを考えると、後悔ばかりが浮かび、自責の念にとらわれてしまいます。
でも『チャーちゃん』に出会った時、あなたが語りかけているようで涙が止まらなかった。おはぎはきっとチャーちゃんのように踊っている。苦しみからも寂しさからも解放されて、自由に飛んでいる。何度も読んで、そう思ってもいいのかなって考えられるようになったよ。

今我が家には4匹の元保護猫がいます。
たくさん踊ってたくさん遊んで、後悔のないように一緒に生きていこうと思います。
――ぐるさんより

 

どの写真からも、どのエピソードからも、皆さんの特別な思いが伝わってきますよね。猫と絵本、ますます惹かれていきそうです。「おしえて! あなたの推し猫絵本」、また来年も開催したいと思います。その時には、また皆さんの参加をお待ちしております!

 

磯崎 園子(絵本ナビ編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
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