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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の一冊】子どもとのお出かけや待ち時間にパパママを助けてくれる本特集!

いよいよゴールデンウィーク期間! 今年はちょっと遠出をされる方も多いかもしれませんね。
さて、楽しいお出かけではありますが、子どもたちを連れての移動や旅行はなかなか難がつきものですよね。車や電車、飛行機などの移動時間に飽きてしまったり、また目的地に着いた後も、人気のスポットでは待ち時間が長かったり‥‥‥。でも大丈夫! 今週は、子どもたちが退屈した時にパパママを助けてくれるようなお助け本をご紹介します。小さめサイズの軽い本はもちろん、さらには、本を持ち歩かなくても、絵本ナビ公式アプリで全ページ読める作品もいっぱいあります♪ ゴールデンウィークのお出かけに、ぜひ便利にご活用ください。

2023年5月1日から5月7日までの絵本「今日の一冊」をご紹介

5月1日 しりとりになっている絵を楽しく当てっこしよう!

月曜日は『おえかきしりとり』

おえかきしりとり

絵だけでしりとりを進めていく「おえかきしりとり」。
お友だちと、家族と。ひまを持てあましている時にはぴったりです。
お母さんが意外に絵が上手なことを発見したり、何を描いているか誰もわからなくなったり。
どんなに下手でも大盛り上がりするのがこの遊びのすごいところ。

ではでは、絵がとっても上手な絵本作家さん同士で「おえかきしりとり」をしたらどんなことになるのでしょう・・・それは見てみたい!!

と、そんな夢のような設定が実現してしまったのがこの絵本なのです。
作者は、今大活躍中の若手絵本作家の4名。
新井洋行さん(『れいぞうこ』『いろいろ ばあ』『みずたまりちゃん』他)、鈴木のりたけさん(『しごとば』『ぼくのトイレ』『おしりをしりたい』他)、高畠那生さん(『カエルのおでかけ』『でっこりぼっこり』『バナナじけん』他)、よしながこうたくさん(『給食番長』『ぼくだってウルトラマン』『ようかいガマとの』他)。こんな個性的な4人がどうやって絵本を作り上げていったのでしょう。ケンカなどはしなかったのでしょうか。

そんな心配はさておき『おえかきしりとり』では、4人全員で話し合い、物語を作り、全員で絵を完成させていったそうです。驚くのは、本当に4人が順番にしりとりをしながら絵を描いてつなげていったということ!この果てしなく豪華な作業を経て出来上がったページには4人の絵がぎっしり。読者はその4人のしりとりのやりとりを追体験できる、というわけです。

最初は「しりとり」→「りんご」→「ゴリラ」→「ラッパ」→「パトカー」・・・と定番しりとりで始まります。ところがそんなに普通に進んでいくわけがないのは想像がつきますよね。徐々に難易度があがり、ひっかけも出てきて。二重の意味を持たせたり、前の人の絵を真似して続けたり、他の人の絵と合体してしまったり!? 作家さんならではの遊びがどんどん登場してきて、読者も一緒に気持ちが盛り上がっていきます。
さらに、それぞれの作家さんの見せ場として迫力の見開きページが登場したり、思いもよらない展開が待っていたり。絵本としてもちゃんと楽しめるようになっているのは、さすがなのです。

さあ、さっそく絵本を開いてみてくださいね。
一人でじっくり、お友だちや家族とワイワイ。想像力たくましく、しりとり物語を進めていってください。
前見返しにはしりとりのルール、最後にはしりとりの答えが描いてあります。読み終わったら、今度は自分たちで「おえかきしりとり」に挑戦してみてくださいね。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=103484
https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents_old.asp?id=121 作者4人へのインタビューページはこちら

読者の声より

3歳の長女と一緒に読みました。
長女は「しりとり」についてはよく理解していて、普段からもよくやっています。しりとりの絵本も何冊も読みました。
その中でもこの絵本はすごくよかったです!
絵だけでしりとりをしていくので、いつもよりもずっと想像力が働いているような感じがしました。
絵も分かりやすいものが多いですし、逆に知らないものに出会うと、「あぁ、娘はまだこれを知らなかったのか!」と親として発見にもなります。一緒にワイワイ言いながらやっています。
(りおらんらんさん  30代・ママ 女の子3歳、男の子0歳)

5月2日 あの「ミッケ」が持ち運びやすいポケット版に!

火曜日は『ポケット版チャレンジミッケ!(8) おもちゃとっきゅう』

ポケット版チャレンジミッケ!(8) おもちゃとっきゅう

ベストセラー絵本がポケット版になった

ベストセラー絵本「チャレンジミッケ!」シリーズが、手軽に持ち運べるポケット版となって新登場。
「チャレンジミッケ!」シリーズは、美しい写真の世界からたくさんのアイテムを探すさがしっこ絵本の決定版。
小さくなって難易度もアップ。子どもも大人も時間を忘れて夢中になる絵本です。

8巻目は、汽車と一緒におもちゃワールドを旅します。物語は、おもちゃの汽車ができるところから始まります。最後はどこへ行き着くのでしょうか?

5月3日 絵本を開いて、地図を広げて、日本列島縦断の旅へ

水曜日は『DX版新幹線のたび』(2014年9月刊行)

DX版 新幹線のたび

〃いままでとは違う〃角度から日本列島を眺める、
特大ポスターがついた『新幹線のたび』が登場!
2015年3月開業の、北陸新幹線E7系かがやきも走ります。

大パノラマで、新幹線とともに日本列島を縦断する『新幹線のたび』が登場したのは2011年3月。それから約4年が経ちました。新幹線は開業50周年を迎え、E7系・W7系「かがやき」やE6系「こまち」、デザインを新たにしたE3系「つばさ」などが登場。
そこで、『新幹線のたび』の本文中を走行する車両を差しかえ、さらに日本全国を南の方角からコマヤスカンさんが新たに描いた特大地図(ヨコ38㎝×タテ58㎝)がつきました。

はるかちゃんが新青森駅から新幹線を乗り継いでたどりついた鹿児島中央駅。まるで、その旅程をさかのぼるように、列島を眺めます。本文では盛り込めなかった北海道や日本海側も一目瞭然。阿蘇のカルデラ、日本アルプスの山脈など、平面地図ではなかなか感じることのできない日本列島の姿が、パノラマだからこそ楽しめます。

絵本を開いて、地図を広げて、日本列島縦断のたびをぜひ疑似体験してみてください!

ストーリー/
朝8時、はるかちゃんとお父さんは、雪の青森を出発します。太平洋側にでると雪はすっかり消え、草の緑も徐々に濃くなっていきます。東京駅につき、乗り継いだ東海道新幹線では、富士山を間近に眺めて感激。そして新大阪でいちばん新しい新幹線、「さくら」に乗り換え。日が傾いていく瀬戸内沿いを320キロで走り抜けていきます。九州に入ると菜の花があちこちに咲いています。熊本では、つばめが高く低く飛んでいます。そして夕方7時、「さくら」は桜がほころびはじめた夕暮れの鹿児島に到着します。

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=105035
https://cp.ehonnavi.net/premium/ehon_acti_books/read_unlimited/theme_classifications/50

5月4日 だあれも気がついていないのに、気づいてしまった

木曜日は『世界は気になることばかり』

世界は気になることばかり

だあれも気がついていないのに、気づいてしまったたくさんのこと。
たこあげ大会、夏の海、雪のふる日。日常のなかにひそむ、おかしなできごと。

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=71567

読者の声より

見開きで大きな絵があって、下の部分の空白に一行のみ文章が載っている絵本です。
『世界は気になることばかり』のタイトルからして気になります!

主人公の「ぼく」が世界のいろいろなことに気づいていくという絵本なのですが、ぼくが気づいたこと以外もたくさんの『気になること』が詰まっています。
絵本を開く度に新しいことに気づくことができる、何度でも楽しめる内容です。

現実の世界にも、絵本の中の絵と似たようなことが起こっているかもしれないですね。世の中の気になることに目を向けたくなる、向けるきっかけをくれる絵本です。
(みいここさん 30代・ママ 女の子6歳) 

https://cp.ehonnavi.net/premium/ehon_acti_books/read_unlimited/series_classifications/59

5月5日 てのひらサイズのちいさななぞなぞ絵本、全50問!

金曜日は『ちっちゃなつぶやきなぞなぞちゃん』

ちっちゃなつぶやき なぞなぞちゃん

いろいろな「たべもの」「いきもの」「いえにあるもの」の楽しいなぞなぞがたっぷり入った小さな絵本。書き込まれた魅力的な絵は、何度見ても楽しめます!各章の終わりには、楽しい探し絵のページも入っています。

読者の声より

子どもが言葉を話し始めたら、ぜひこの本を読んであげましょう。きっと、ボロボロになるまで、繰り返し「読んで!」とせがまれることでしょう。
大人の手のひらに収まってしまうくらいの小さな絵本です。けれども、厚さは2cmほどもあります。
50個のなぞなぞと答えの絵が、1枚1枚丁寧に描かれているのですから、この分厚さは納得です。一体1枚にどれだけの労力を費やしているのでしょう?本物の特徴が手に取るようによく分かります。
ページをめくりながら「ああ、こうやって物の名前や特徴が、子どもの中で一つになっていくんだなぁ。」と感じました。
(kimiegangi 50代・せんせい 香川県)

5月6日 移動中のおもちゃとしてもぴったりのふくわらい絵本

土曜日は『かおノート』

かおノート

顔が52ページ分に、目・鼻・口などの顔パーツのシールが6枚ついた「アートなふくわらい」絵本。
付属のシールを貼ったりペンや色鉛筆で描き加えたりして、自由な発想で顔を完成させてみよう!
うれしい顔、笑った顔、困った顔、照れた顔、いろ~んな顔を作って・遊んで・笑える「かおノート」。
シールは本のページにセットされているので、お子さまの移動中のおもちゃとしてもぴったりです。
友だち同士や親子で作って、出来上がったおもしろ顔を見せ合っても楽しいです!
 

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=21075
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=21075

読者の声より

シール好きな娘たちに、かおノート2と合わせて購入、一冊ずつ与えました。

これがまたぴたりとハマってしまって・・・一日で貼り尽くしてしまいそうだったので途中で取り上げてしまったほどです(汗)

お友達が遊びにきた時にも一緒にやっていましたが、例外なく誰もが夢中になってしまいますね。
正解もなければ間違いもないので、子どもたちも自由に楽しめるようです。「顔」としては輪郭がおかしなものも、「これは目?口?」と悩んでしまうようなシールもあるので、本当に個性的な顔の出来上がり!

同じ一冊を与えても全く違うものに仕上がるのが面白いです。
(まきのすけさん 30代・ママ 女の子5歳、女の子2歳)

5月7日 小学生にはこちらを。アプリで6巻まで読めます♪

日曜日は『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂

「いらっしゃい。ここは銭天堂。幸運をもとめる幸運な人だけが、見つけられる店でござんす。幸運なお客さんのおのぞみは、この紅子さんが、きっとかなえてさしあげましょ」

うたうような節回しでそう話すのは、古銭の柄の入った濃い赤紫色の着物を着て、どっしりと太り、真っ白な髪を結い上げた紅子さん。そう、この本の表紙でこちらをみてほほえんでいる存在感たっぷりの女性が紅子さんです。

心に悩みや望みをもつ6人の主人公たちが、それぞれ銭天堂で手に入れたのは、「型ぬき人魚グミ」「猛獣ビスケット」「ホーンテッドアイス」「釣り鯛焼き」「カリスマボンボン」「クッキングツリー」。その駄菓子を食べた時に主人公たちに起こる何とも奇妙で不思議な体験が、このお話の面白さ。毎回ドキドキハラハラさせられてしまうのは、みんな、説明書をちゃんと読まずに駄菓子を食べてしまうから。初めに説明書をきちんと読んでいれば問題なく幸運になれたものを、あせって間違った食べ方をして、それはそれは大変なことに‥‥‥。

駄菓子は五円や十円などとても安い値段で買うことができます。店主の紅子さんは、毎回、銭をお宝と呼んで、何年ものか、などじっくり調べます。どうやら銭に強いこだわりがある様子。紅子さんの本当の仕事は駄菓子を売ることでなく、めずらしい銭を集めることなのでしょうか。いや最後まで読むとそれも本来の目的ではなさそう!?

ちょっとこわいけど、読んだ後は商店街の路地にあるという銭天堂を探し出して、不思議な駄菓子を手にいれたくなってしまうこのお話。けれども、運良く駄菓子を買えたとしても、食べる前には説明書を必ず最後まで読むのをお忘れなく!

「ようござんすね?かならずでござんすよ?」今にも紅子さんの声が聞こえてきそうです。

(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

https://cp.ehonnavi.net/premium/contents/yomimono/groups/68

いかがでしたか。

移動時間や待ち時間も楽しく、happyに!

どうぞ楽しいお休みをお過ごしくださいね。

秋山朋恵(絵本ナビ 副編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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