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子どもと絵本のエピソード

【保育士がっちょに聞く】保育園・幼稚園で交通安全ルールを楽しく学ぶ絵本4選

現役保育士で絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。私は公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験したのち、現在は株式会社が運営する保育園にて園長を務めています。また、子育て支援のイベントを主催・運営したり、保護者向け・保育士向けの絵本講座をしています。子どもとの絵本エピソードや活用方法についてお話しします。

交通安全ルールを楽しく学ぶ絵本4選

5月は春の交通安全週間があります。

保育園や幼稚園でも、交通安全について触れたり学んだりする機会があるのではないでしょうか?

子どもたちには楽しく分かりやすく交通安全や交通ルールについて、知ることができたら良いですよね。

絵本をうまく活用して、楽しみながら学べる絵本を4冊紹介します。

参考にしていただけたらと思います。

【1】信号機のルールを楽しく学べる絵本

この絵本に出会ったときは、こんなに面白く信号機に親しめる絵本があるのか!と驚きつつ、子どもたちと繰り返し楽しんだ絵本です。

「ピコリ!あおになりました。くるまはどうするかな?」と色が変化しながら、子どもたちに問いかけるようにストーリーが展開していきます。

子どもたちは思わず「進む!」「進め!」などと口々に応えながら楽しく読み進めていくことができます。しかし、赤の次は思いもよらない色へと変化していく信号機。まさかの展開に子どもたちは驚きつつも、次第に慣れ楽しんでいきます。楽しみながら信号機のルールを学べる最高の1冊です。ぜひ子どもたちと楽しんでみてください。

担任時代は、子どもたちの中で取り合いになるほど人気の絵本です。

しんごうきピコリ

信号が青に変わったら、車はどうするかな? とパトカーが信号機の色を見ながら話をします。ところが、ピコリ! 信号機がとつぜんピンク色に変わりました。なんと車は、さかだちをしなければいけません。信号機がどんどんめずらしい色に変わるたび、車たちにはいろんなことが起こります。ピコリは何色光るのでしょう? 信号機のルールのお話かと思いきや、ふしぎな信号機のピコリに、パトカーと車たちがふりまわされる楽しい絵本。

【2】身近な危ないを楽しく学べる絵本

子どもたちにとって身近な危ないことをきょうりゅうの世界でおもしろおかしく描いた1冊。

交通安全に限らず、子どもたちの身近な危険について、触れることができます。このきょうりゅうシリーズは子どもたちに大人気のシリーズで、どの絵本も子どもたちがついついツッコミを入れてしまうほど、愉快な絵本です。

きょうりゅう好きな子や元気いっぱいの子どもたちは好きになってしまう絵本ではないかと思います。子どもたちとおもしろおかしく楽しんでみてください。

きょうりゅうたちのおーっとあぶない

「おーっと、あぶない!」元気いっぱいのきょうりゅうたちには、ひやっとする瞬間もいっぱい!どうやったら、安全に楽しく遊べるかな?

【3】散歩の交通安全ルールが楽しく学べる絵本

散歩の交通安全ルールはバッチリ!と断言できてしまう、わたなべあやさんのイラストが印象的な交通安全絵本です。

この絵本はくだものさんたちが公園までの道のりを交通ルールを教えてくれながら、読み進めることができるので、1度読めば、交通安全についての知識はしっかりと頭に入っていくことと思います。

交通安全ルールの大切さを感じながら学ぶことができる絵本は数少ないと思います。

しっかり覚えてもらいたい、身について欲しいという方にオススメです!

おさんぽのおやくそくだもの

りんごくんとあおりんごちゃんが、くだもの公園までおさんぽします。「じてんしゃが きたよ」「はしっこに いくと ぶつからないよ」「くるまが きたよ」「てをつなごうね」「あかはとまれ あおになったらわたろうね」……かわいいくだものたちが、交通ルールを優しく伝えます。子どものおさんぽには、心配がつきもの。幼児クラスからでも読める、待望の交通安全絵本です。

【4】道路標識などを楽しく学べる図鑑

こちらは、生活に馴染みのある身近な「マーク」に特化した図鑑です。

道路標識や案内表示など交通ルールに大切なマークが描かれており、それぞれがどんなマークなのか一目見て分かるようになっています。

子どもたちはマークが大好きです。

保育園や幼稚園の先生にとって、バイブルでもある「保育所保育指針」「幼稚園教育要領」などにも、標識などに関心をもつことへの重要性が明記されています。子どもにとって、身近で目に触れることの多い道路標識や案内表示に親しむことで、交通安全ルールへの理解にも繋がっていきます。マークから、交通安全に親しんでいくのも1つではないでしょうか?

マークのずかん

子どもたちにとって大切なマークを、身近なものを中心に満載。道路標識、案内表示、環境に関するマークなどをテーマ別に分類し、わかりやすく構成。50音順の索引、マーク解説付き。

大事なことを絵本から学ぶ。

交通安全について知ることは、生きていく上で大切なことです。

その大切なことを、絵本から楽しく学ぶことで、子どもたちにとっては、より深く印象に残ったり、スムーズな理解へと繋がっていき、交通安全ルールやそれらに関するマークなどに関心をもってもらえたらと思います。

アプローチの仕方もマークなどといった子どもたちの興味を持ちやすいところから始めてみるのも良いかもしれませんね。

大河原悠哉(がっちょ)

公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験ののち退職。現在は、株式会社が運営する保育園にて園長を務める。 平成29年6月に独立行政法人国立青少年教育振興機構による「絵本専門士」を取得。子育て支援センターや図書館、本屋などでおはなし会や保育者・親子向けの絵本講座や研修を行っている。 現在は、保育士・ライター・子育て支援イベントの主催、運営・講師など様々な顔を持つ。 『がっちょの絵本ブログ』を運営。

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絵本ナビ編集部
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