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「読書好き」を育てるロアルド・ダールの世界。その面白さと魅力を小6女子&小4男子と一緒にご紹介!

ロアルド・ダールという作家をご存知でしょうか?

この名前を初めて聞く方でも、「チャーリーとチョコレート工場」という映画は観たことがある、タイトルを聞いたことがある、という方が多いのではないかと思います。

 

ロアルド・ダールさんは、映画『チャーリーとチョコレート工場』の原作である「チョコレート工場の秘密」を書いたイギリスの作家。ブラックユーモアがたっぷり込められたその唯一無二な世界が、世界中の人々を魅了しています。

 

読み始めると止まらなくなるロアルド・ダールさんの小説は、子どもたちにも大人気。特に、絵本を卒業して児童書、小説へとステップアップしていく小学校中学年から高学年のお子さんにぴったりなんです。

 

かくゆう筆者の子どもたち(小6&小4)もロアルド・ダールさんの作品に「ドはまり」しており、毎日夢中になって読み漁っています。

そこで、ロアルド・ダールさんの魅力がつまった「ロアルド・ダールコレクション」(評論社刊)の全作品を、読者の方から寄せられた声と、わが家の小6女子&小4男子によるコメントと共に、紹介してまいります。

ロアルド・ダール(Roald Dahl)
1916~1990年。イギリスの作家。サウス・ウェールズに生まれ、パブリック・スクール卒業後、シェル石油会社の東アフリカ支社に勤務。第二次大戦が始まると、イギリス空軍の戦闘機パイロットとして従軍したが、不時着し、長く生死の境をさまよった。戦後、この経験をもとにした作品で作家生活に入り、変わった味わいの短編小説を次々に発表して人気を確立。結婚後は児童小説も書きはじめ、この分野でも、イギリスをはじめ世界じゅうで評価され、愛される作家となっている。 人生のモットーは――  " わがロウソクは両端から燃える 朝まで保つまい それゆえ敵に味方に照り映える 愉しき光の舞い " (柳瀬尚紀訳)

まずは、映像化された作品からご紹介

映画「チャーリーとチョコレート工場」のみならず、ロアルド・ダールさんの作品は多数映画やミュージカルになっています。

ここではまず、コレクションの中からこれまでに映像化された作品を紹介していきます。

映画「チャーリーとチョコレート工場」原作! 世界中で大人気の名作、迷ったらまずはこれを!

チョコレート工場の秘密

チャーリーの町にあるチョコレート工場は、世界一有名。でも、働く人たちの姿をだれも見たことがない、ナゾの工場! そこへ5人のこどもたちが招待されることになった。そして…? 国際アンデルセン賞画家Q・ブレイクの軽妙洒脱な挿画、柳瀬尚紀による渾身の〈新訳〉で贈る新シリーズ・第一回配本。本書を原作とする映画『チャーリーとチョコレート工場』は、ジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督で2005年秋公開。

■小6女子のコメント

チョコレート工場の中の世界観がとても不思議で面白い!

■小4男子のコメント

工場が、すごすぎる!

■読者の声より

映画の原作本

映画「チャーリーとチョコレート工場」が親子で大好きで、何度も見ました。こちらはその原作本です。読書が苦手な我が家の子供も、内容を知っているので読みやすいのか、1人でどんどん読み進めていました。
続編「ガラスの大エレベーター」も読みたいというので、購入決定。
普段あまり読書しないという子も、好きな映画の原作本ならハードルが低いかも。
そういう本を他にも探してみようと思います。

(クッチーナママさん 40代 ママ 東京都 女の子16歳、女の子13歳、男の子11歳

「チョコレート工場の秘密」の続編! 次の舞台は……宇宙!?

ガラスの大エレベーター

チャーリーたちののったガラスのエレベーターが、とんだまちがいで宇宙にとびだしてしまった! そして奇想天外な冒険がはじまるー!? 傑作『チョコレート工場の秘密』続編。鬼才Q・ブレイクの新イラストと名人・柳瀬尚紀の〈新訳〉で、おもしろさ全開!

■小6女子のコメント

チョコレート工場から話がこんなにも発展していくことに驚いた

■読者の声より

ドキドキハラハラ
「チョコレート工場の秘密」に夢中になった娘が、「続きはないの?」と言うので、さらに読んでみました。それまでは絵本や簡単な児童書しか読んだことがなかったので、舞台が宇宙であることがすごく興味を引いたみたいでした。そして、何よりも害獣グニッド!!出てくるたびに手足をバタバタさせて大興奮!!

大統領などに関する言葉は、まだまだ難しいようでしたが、それでも十分楽しみました。そしてさらに「続きはないの?」。
ロアルド・ダールはまだまだ面白い本がたっぷりあるので、また一緒に読もうと思っています。
(ねがいさん 30代・ママ 女の子7歳、男の子2歳)

ミュージカルにもなった、爽快なブラックユーモア!

マチルダは小さな大天才

4才ちょっとで図書館の本を読破しちゃった、天才少女マチルダ。ところが両親ときたら、そんな娘を「かさぶた」あつかい。学校にあがると、凶暴な女校長がいて、生徒たちを痛めつけている。横暴で悪どい大人たちに頭脳で立ち向かうマチルダの、痛快な仕返し大作戦!

■小6女子のコメント

マチルダが悪い大人をやっつける方法にとても驚いた!

■小4男子のコメント

マチルダの頭脳がすごい!

■読者の声より

止まらなくなる本です

子どもに面白いとおしえてもらって読みました。ほんとに面白い!
ダールの毒舌だけど笑えて、さらりと読める軽快な文章が、かなり過激な内容でも気持ちよく読めました。

勧善懲悪なラストは、昔話にある悪者がこてんぱんにやられるのと同じで、すっきりと読み終えることができます。

マチルダの復讐もかなり心から応援できるのも、両親や校長がとことん愚かで悪者だからでしょう。
小学生でも安心して読めます。マチルダの人柄も素敵ですね。逞しさ・賢さを読んで楽しんでもらいたいです。

(おるがんさん 40代 ママ 高知県 女の子、男の子)

2023年に公開されたNetflix映画「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」の原作を収録した短編集

奇才ヘンリー・シュガーの物語

世界中のカジノで勝ち続けるギャンブラー、シュガー氏の秘密。海ガメの背にのり海に消えた少年、超天才のスリの話、またダールが作家になったいきさつを語る一編など、7つの物語を収めた傑作短編集。人気版画家・山本容子のオリジナル・カラーイラストも収録

■小6女子のコメント

ヘンリー・シュガーさんはもともとお金持ちだし、ある方法でもっとお金持ちになるけど、自分もそうなりたいとは思わなかった。なぜなら、それだと人生が面白くないから。

■読者の声より

作品ごとに違う味わいの短編集

娘は6年生の時に「ロアルド・ダールコレクション」を夢中で読んでいました。
ダールはブラックユーモアが多めの印象ですが、前半の3編はいわゆるショートショートで、とても面白く読めました。「白鳥」は過激な感じでした。「思いがけない幸運 いかにして作家となったか」は、ダールの自伝的な物語で、興味深かったです。

(みいのさん 60代 その他の方 東京都)

1996年に公開された映画「ジャイアント・ピーチ」の原作。

おばけ桃が行く

意地悪な叔母さんに引き取られ、つらい毎日をおくるジェイムズ少年。そこへ、奇妙な老人があらわれて、奇妙なプレゼント。それは…。巨大桃に、巨大で不気味な虫が七匹。ジェイムズと虫たちを乗せた巨大桃は、海へ飛び込み、はるかな冒険の旅へ出発!

■小6女子のコメント

巨大な桃の中に入っている虫たちがとても愉快で楽しくなる

■読者の声より

逆境に耐えて

作者ダールは寄宿学校に入っていたそうで、規則の厳しい生活がきっと窮屈だったのでしょう。主人公のジェームズ君は、両親を亡くして叔母二人にひきとられ、虐げられた生活をします。他の作品にも、厳しい親戚に預けられ、辛い生活をしている登場人物が出てきます。その虐げられた気持ちは強い心を育てます。
ジェームズ君がそんなひどい生活から抜け出し、巨大な巨大な桃にのって、昆虫のなかまと一緒にとんでもない旅に出ます。さまざまなピンチがありますが、ジェームズ君の機転で乗り切るのです。

読み始めると止まらなくなるジェットコースターのようなおはなしです。ちょっと本が苦手な子どもたちでも楽しく読めると思います。4年生くらいからこのユーモアが分かると思います。

(おるがんさん 40代 ママ 高知県 女の子、男の子)

2011年公開映画「ファンタスティック Mr. Fox」原作。家族のために、お父さんがんばります!

すばらしき父さん狐

金持ちのくせに、けちんぼで意地悪な三人の農夫の農場から、食料を失敬していた狐の父さん。ところがある日…。父さん狐と農夫たちの知恵くらべがはじまる! 母さん狐と子狐たちのために、父さん狐が獅子奮迅の大活躍。

■小6女子のコメント

父さんギツネが家族のために闘うのがかっこいい

■読者の声より

父さん狐の奮闘

息子と「チョコレート工場の秘密」を読み始めたのですが,好みに合わなかったようで,代わりに同じダールのこの本を読んであげたら,とても面白がっていました。

けちんぼで意地悪な三人の農場主と父さん狐の知恵比べが描かれています。息子は,農場主の名前(ブヨブク、ブクゼニ、ゼニシブリ)の名前が気に入ったようで、とても面白がっていました。(この農場主の名前をどう翻訳したかは,訳者の後書きで詳しく書かれています。)

巣穴に閉じこめられた狐一家がどうやって危機を脱出するのか? そして父さん狐が思いついた素晴らしい考えとは?
映画化もされたダールの興味深い1冊です。

(ウルトラのぱぱさん 40代 パパ 宮崎県 男の子7歳)

2016年公開映画「BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」原作

オ・ヤサシ巨人BFG

ある夜、ソフィーは巨人にさらわれた。巨人の名は、オ・ヤサシ巨人BFG。連れていかれたのは、巨人国。恐ろしいことに、巨人たちは、ニンゲンマメ(人間)を好物にしていた。はたして、ソフィーの運命は…? ソフィーとBFGの、人喰い巨人退治大作戦が始まる!

■読者の声より

やさしさ 智慧 勇気!
本好きの小学低学年たちは、「ダール」の虜になる時期があるんじゃないかな。独特の世界なんだけど、

夢の入ったガラス瓶が並んだ棚
ニンゲンマメを食べていく場面
野原にうずまく巨人たち

見事な情景描写に、本当にイギリスってこんな国なんかも知れないなぁと思わせる面白い作品の数々なんです。

小説読むの苦手な母さん達も ダールを読んだら楽しいよ!

この作品は「オ・ヤサシ」と呼ばれる巨人と偶然であった小さなソフィーが巨人だっていい奴がいるんだぞ! 巨人だってこの世の中の大切な構成員の一人なんだぞ(とは言わないが)
巨人だって生きてていいじゃんか! と、大きなオ・ヤサシと小さなソフィーが智慧と勇気をしぼって戦う物語です。
(ひだまりピッピさん 40代・せんせい 男の子3歳)

魔女たちに戦いを挑む、小さなネズミ(少年)の痛快大活劇! 2020年に映画化されました。

魔女がいっぱい

この世の中、ほんとは魔女がウジャウジャいるんだよ…。ぐうぜん魔女たちの集会にまよいこんじゃった少年。魔女に見つかり、ネズミにされてしまう! 少年は祖母の知恵をかり、世界中の魔女たちに戦いを挑む。小さなネズミ(少年)が痛快な大活躍。

■小6女子のコメント

ロアルド・ダールコレクションの中で一番好きな作品。どうしてこんなことを思いつくの?と感心してしまう。

■小4男子のコメント

こわいの?面白いの?

■読者の声より

魔女、怖い

ロアルド・ダールの作品を読むのは5作品目。毎度、とってもシュールで面白いけどちょっとこわい……。

魔女を具体的に想像したことがなかったかもしれないけど、そんなに悪いイメージはなかったのに(魔法使いと勘違いかも)この本の魔女、ホントにこわい。外見も性格も魔法の使い方も……。

こども嫌いも意外だったけど、本当に驚いたのは魔女の姿。そんなん、マジ怖いやん!!ってどんどん本に引き込まれて3時間で読破。主人公の男の子、よく頑張ったよ・えらいぞ!

私の読んだ5作品の中では、だんとつオススメです。

(ねーねーさん 30代 ママ 山口県 女の子13歳、女の子12歳)

初めて手に取る方におすすめの読みやすい作品はこちら!

いきなり長い本を読むのは難しいかも、という方は、まずは読みやすいこちらの作品はいかがでしょう? 短いからと言って侮ることなかれ。ロアルド・ダールさんの魅力は、しっかりと詰まっています!

コレクションの中でも一番さし絵が多い、絵本のような一冊

どでかいワニのはなし

ジャングルの嫌われものの、どでかいワニ。ランチに人間の子どもを食べようと、つぎつぎに巧妙きわまる隠密作戦を展開。そして、仰天の結末が…!? 痛快愉快な驚愕の物語。Q・ブレイクのカラー挿画多数収録。

■小6女子のコメント

ワニが子どもを食べようとする方法がとても恐ろしくて怖かった

■小4男子のコメント

あなたは気をつけて……

■読者の声より

どう猛さと非情さが伝わってくるはずが……

ダールさん独特の残酷で愉快な短めの読み物です。巻末にもありますが、“わがロウソクは両端から燃える 朝まで保つまい それゆえ敵に味方に照り映える 愉しき光の舞い” という言葉に彼のユーモアのセンスと信条が伺い知れます。

さて、お話はアフリカで一番大きな、一番こげ茶色の、一番どろんこの川に浮かんでいたどでかいワニが、川を出て、ジャングルを抜け、町へお昼ご飯にする人間のこどもを探しに行くお話です。
荒々しい言葉使いに、どう猛さと非情さが伝わってくるはずが、ワニの間の抜けた失態の連続に、読みながらこどもたちも安心できるでしょう。
隠密作戦ににたっと笑うところから、どんなことになるのやらと、別な意味で期待してしまいます。妙策第一号・二号……と畳みかけるように、人間のこども捕獲に取り組むも、ことごとく失敗の果てに、ワニは、・・・。

ちょっと乱暴な言葉遣いもありますので、善し悪しを認識している4年生くらいからお勧めでしょうか。ブレイクさんの絵もふんだんで、楽しめました。

(アダム&デヴさん 50代 ママ 青森県 男の子12歳)

究極のブラックユーモア満載! 驚きの連続の動物詩集

こわいい動物

頭脳明晰すぎて飼い主を喰っちゃったブタ、空飛ぶウシ・モモコのクソ爆弾、昼食は人間の子ども6人のワニ、ざらにライオン、サソリ、アリクイなどなど…「かわいい」けれど「こわ~い」やつらが続々登場。究極のブラック・ユーモア満載。ダールのビックリ動物詩集。
 

■小6女子のコメント

動物の特徴が変化していて、その違いがとても面白い

■小4男子のコメント

どの動物も「こわいい」ね!

■読者の声より

とんでもない力作です

かなりブラックです。
かなりおげれつです。
いきなりブタが飼い主を食べてしまうところでぶったまげました。
かなり強引な言葉遊びです。
ロアルド・ダールさんのハチャメチャな(?)原作の雰囲気を大切にした超訳さでしょうか。訳者が灰島かりさんであることに、さらにビックリしました。
あまりに意外性一杯の作品です。
恐る恐る読み進んで、読み終えてほっとしたのですが、食前には読まない方が良さそうです。でも、面白かったです。

(ヒラP21さん 60代 パパ 千葉県)

キーワードは「さかさま言葉」! 言葉遊びが楽しい一冊

したかみ村の牧師さん

村にやってきた新任の牧師さん。とってもいい人なのだが、ひとつ問題がある。ときどき言葉をさかさまに言っちゃうんだ。おかげで村は、てんやわんやの大騒ぎ、たまげるほどの大混乱。大爆笑の言葉あそびがいっぱい! Q・ブレイクのカラー挿画収録。

■小6女子のコメント

こんな病気の治し方があるなんて、ロアルド・ダールさんの発想に驚いた

■読者の声より

さかさま言葉で大騒動。
さかさま言葉を使う牧師さんのお話で、大騒動とドタバタ劇が面白い1冊です。確か旧版は題名が違って「ねぶそくの牧師さん」だったかしら?で出ています。
言葉遊びいっぱいの楽しい絵本です。これを翻訳するの大変だったのでは~と脱帽しました。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)

回分で味わう、「ダール流」大人の恋の物語

ことっとスタート

ホッピー氏はシルバー夫人に、恋をしている。でもすごくシャイなので、お茶にも誘えない。そこにシルバー夫人のペット、カメのアルフィー登場。ホッピー氏はすごいことを思いついた。ゆかいな恋の結末は…?『恋のまじない、ヨンサメカ』改題。

■小6女子のコメント

恋をしたおじさんは何でもするんだと感心した

■読者の声より

翻訳を楽しむ。

考えると、ロアルド・ダールの作品は原作に言葉遊びが入っているので、翻訳者泣かせであったり、翻訳者冥利であったりする作品が多いように思います。
この「ことっとスタート」は「恋のまじない、ヨメサンカ」と同じ原作の翻訳ですが、キーとなる部分に回文を使っているので、印象がかなり変わってきます。「カメさんよ」が「ヨメサンカ」、「トータス」が「スタート」と、日本語的にはタイトルは「ヨメサンカ」が良いような気がしますが、それぞれに味わいがあるので、読み比べをお薦めしたいと思います。
ホッピー氏とシルバー婦人のトンデモラブロマンスは、ホッピー氏の計算ずくのアプローチで、無事成就しました。

(ヒラP21さん 60代 パパ 千葉県)

「入れ替わり」のお話が、ロアルド・ダールさんの手にかかると、こうなる!

魔法のゆび

〈魔法のゆび〉は、わたしの秘密。でも、それは使っちゃいけない。不幸なことがおこるから。なのに、ある日、おとなりのグレッグさん一家が、シカを撃ちころして運んでいるのを見たとき、思わずカッとなり…。グレッグさん一家にゲゲッとおどろく災難が!

■小6女子のコメント

自分がやったことは、いつか自分に返ってくるかもしれない。そうと思うと怖くなった

■小4男子のコメント

悪さはしない方がいいと思った

■読者の声より

面白くて読みやすい

ロアルド・ダールの物語は、面白くて読みやすいので、あっという間に読んでしまいます。

特に、このお話は短くて、絵もあるので30分以内で読めました。

それでも、内容は子どもたちにもよく言っている「自分が同じ立場になって考えてごらん」で、ありふれているけれど、わかりやすく、大切なことが凝縮されていて、読み聞かせにもいいと思いました。

(まことあつさん 30代 ママ 東京都 男の子7歳、男の子4歳)

挿絵が多いので読みやすい! ユーモアいっぱいのゆかいな物語

こちらゆかいな窓ふき会社

ビリー少年が好きだった、すてきなオンボロ家が売れてしまった。買ったのは、なんと、キリンとサルとペリカンの、おかしなへんてこりんな3人組。そして〈窓ふき会社〉をはじめた!  ひょんなことからビリーも手伝うことに…。ユーモアいっぱいのゆかいな物語。

■読者の声より

ぼくとキリンとペリカンに

キリンのことが大好きな娘、当時は6歳でしたが大事に選んできた一冊です。「大丈夫?ちょっと長そうだよ?」ときくと「心配しないで」とおっしゃるので。
物語のはじめに現れる、おんぼろの木造三階建ての空き家、FOR SAILと書かれたペン書きの水彩画、禿げた看板にはTHE GRUBBERって書いてある。昔お菓子屋だったっていうから、娘の興味は一気にヒートアップしたのでしょう。はたしてそれが、二階まで届く背の高い赤いドアをもったThe LWCC2という窓ふき会社に変身する。それだけでもう十分なくらい、キリンの登場が待ち遠しいのでしょう。
 物語はその会社に現れる、キリンとペリカンとサル、それに朽ちたお菓子屋グラバーをいつも見上げていた少年ビリーが、町の大金持ちハンプシャー公爵の邸宅で大活躍するおはなし。ロアルド・ダールの本です、ハズレはありません。グッとくる最後の文章に、娘と一緒になって涙ぐむのでした。

  この本をひらいてよ
  そうすれば ぼくらはいつもいっしょだよ
  君の友だちでいっぱいの本に
  終わりなんてないんだよ
  ぼくとキリンとペリカンに

控えめだけどクエンティン・ブレイクのユーモアタッチが目にやさしい。文章と絵のかけ合いが、6歳の娘にも快い印象を残したGood Bookでした。感謝

(もゆらさん 50代 その他の方 神奈川県)

少し長いけど頑張って読んでほしい傑作!

短い本を読んでロアルド・ダールさんの魅力にハマったら、次は少し長い本にもぜひトライしてみてください。

大丈夫、本当に面白いので、読み始めると夢中になってどんどん読み進めることになるでしょう。

全部読み終わったら、「こんなに長くて字が多い本を読めた!」と、お子さんの自信になること間違いありません。

奇想天外な「薬を作る過程」が、子どもたちを魅了する!

ぼくのつくった魔法のくすり

ジョージのおばあさんは、いじわるで、身勝手で、ブーブー文句ばっかり言っている。ジョージは、仕返しをしてやりたくなった。何か、とてつもないやりかたで……。あっと驚く結末に背すじが寒くなる、ブラック・ユーモアたっぷりの作品。

■小6女子のコメント

魔法の薬を作る方法がとても面白い

■小4男子のコメント

まねしないでね♪

■読者の声より

薬を作る過程が最高!

「魔法がいっぱい」を読んでから、すっかりロアルド・ダールの作品に夢中。児童文学という部類に入るんだろうけど、やさしさとか、家族愛とか、そういう道徳的なこととは無縁なお話の数々が新鮮。押し付けがましさがなく、ユーモアにあふれ、笑わずにはいられない愉快なお話ばかり。
ぼくの作った魔法の薬も、これ、自分のおばあちゃんに飲ませるためのものなんです。いじわるなおばあちゃんに、ちょっと仕返しのつもりで。
薬を作る過程が最高です。混ぜ合わせたものは、シャンプーに、脱毛剤、ふけとり、犬のノミトリ粉から家畜の薬まで……
うわぁ~、げぇ~なんて思いながら、でも、笑わずにはいられない。そして、その薬をほんとに飲んでしまったおばあちゃんは……
結局、小さくなって消えてなくなってしまったおばあちゃん。仕方がないわね、と納得してしまう家族にまたひと笑い。おいおい、ほんとにそれでいいのか?!

(たかくんママさん 30代 ママ 広島県 女の子7歳、男の子4歳)

最強の父子がお届けする、あっと驚く「冒険」のお話

ダニーは世界チャンピオン

ぼくは、父さんと二人暮らし。でもちっとも寂しくなんかない。だって世界一素晴らしい、わくわくする父さんなんだ。そしてある日、すごい冒険が始まった…。最強の父子の、あっと驚くキジ捕り大作戦!『ぼくらは世界一の名コンビ!』改題。

■小6女子のコメント

色々考えを巡らせて工夫したことでも、うまくいかないこともあるんだと思った

■読者の声より

最高のコンビですね。
ロアルド・ダールの作品はその過激さがまた面白いのですが、子供にはどうかな~と思うのも正直あって(笑)。こちらは安心して子供に読ませられる作品に思いました。
父子二人暮らしのぼく。でも寂しくない、最高のお父さんがいるから。そう思えるって素敵だな~と思いました。
最高のコンビ!!いつまでも仲良く幸せにね!!
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)

ロアルド・ダールの魅力が詰まったこちらの作品もお見逃しなく!

ロアルド・ダールさんといえば、はやりブラックなユーモアが最大の魅力です。

どうしてそんなことが思いつくの?と、読んでいてうなってしまうほどのブラックユーモアがつまったこちらの作品も、ぜひお楽しみください。

ブラックユーモアの真骨頂!「怖いもの見たさ」でどうぞ

アッホ夫婦

アッホ氏は、汚い毛むくじゃらのヒゲ男。アッホ夫人は、アッと目をむくひどいブス。夫婦そろってすっご~く性悪! そして世にも恐ろしい結末が…? 『いじわる夫婦が消えちゃった!』改題。名人・柳瀬尚紀、快調の〈新訳〉。

■小6女子のコメント

主役が「悪者」なお話。そこが面白い

■読者の声より

インパクト……!

改題されていたのですね。これまたインパクトある題で……笑。
このお話、こどものころの自分に強烈なインパクトを残していました。ひげだらけの男とみみずのスパゲッティ……うぅ。

いじわるな夫婦がお互いにあの手この手でいじわるをしあう姿は、ちょっとゆがんでる仲良しにも思えて笑ってしまいます。

しかしサルや鳥たちへの仕打ちは……それに反撃する動物たち。天井に家具を貼り付けちゃうところなんて、子どももクスクス笑ってます。
さいごに「ちぢみ病」で居なくなっちゃうところも、徹底して皮肉で残酷です。これには息子も「ちょっとこわい……」と云ってました。

ロアルド・ダールさんは、「チョコレート工場の秘密」でもよくばりな子どもが酷い目にあったりしてますよね。この残酷さをきっちり描く感じはグリム童話などにも似てるように感じました。かなりインパクトある1冊です。
怖いものみたさで、どうぞ……♪

(10月さん 30代 ママ 東京都 男の子7歳)

赤ずきんも、白雪姫も、シンデレラも、ダールの手にかかると……

へそまがり昔ばなし

昔話の主人公は、ふつう〈いい子〉だよね。ところがどっこい、赤ずきんはピストルをぶっぱなし、白雪姫は競馬好き。シンデレラときたら…。ブラックユーモア満載。ダールの、びっくり昔話。

■小6女子のコメント

昔話の人物がちょっと「ヘン」なところが面白い

■読者の声より

びっくりなラストの連続

ためになるまじめなお話を期待して読むと期待を裏切られますという訳者さんのまえがきはたしかに肯けるかも(笑)。有名なお話たちばかりなのですが違ったお話に仕上がっていてお話が予測不能でした。びっくりラストの連続です。
はちゃめちゃで私はなかなか面白かったのですが、読み手を選ぶ作品かもしれません。

(みちんさんさん 30代 ママ 愛知県 女の子3歳、女の子1歳)

「ヘンゼルとグレーテル」「裸の王様」「アラジンと魔法のランプ」がこんな話に!?

まぜこぜシチュー

ブラックユーモアいっぱいの詩の数々。「ヘンゼルとグレーテル」も「裸の王様」も「アラジンと魔法のランプ」も「アリババと40人の盗賊」も、こんな話だったけ? ふふふ…。

■読者の声より

大人向け

ウサギとカメ、アリババと40人の盗賊等のパロディもあれば創作も。まさにタイトル通りごちゃまぜシチューな本です。ジョーク等も含めて大人向けかなと感じます。子供が読んで意味が分からないと親に言われたらちょっと困ってしまうかも。大人になれば分かるわよ。
この本の中ですと裸の王様のお話が私は好きです。洋服狂いの王様。人の命は服より安く、みんなに憎まれ、復讐が計画されてしまいます……!

(みちんさんさん 30代 ママ 愛知県 女の子4歳、女の子2歳)

ロアルド・ダールさんって、どんな人?

「どうしてこんなことが思いつくんだろう?」という作品を数多く産み出してきたロアルド・ダールさんとは、一体どんな人物なのでしょうか。

ロアルド・ダールさんを知るための作品も、コレクションに収録されています。

こちらの3冊を読むと、他の作品の新たな魅力に気づけるかも!?

自然を愛したダールさんが、晩年に書いたエッセイ

一年中わくわくしてた

春から夏、秋、冬。美しく変化する自然の中であそびくらした、ダールの幼小時代と青春時代。鳥や虫、野の草花、そしてオートバイ…。なつかしくもかがやかしい、あの幸福な日々を思いだす。

■読者の声より

季節感あふれる

物語、ではなくエッセイのような読みものです。季節感あふれる毎月ごとのお話が楽しいです。自然の中でいっぱい遊んで、毎日ワクワクしていたことがつたわってきます。 やっぱり外で遊ぶのはいいことだなと思いました。日本の風物と違っているところも興味深かったです。「サフランの花」の話が印象に残りました。
ブレイクさんのリラックスした絵も、お話にぴったりでとてもよかったです。

(どくだみ茶さん 40代 ママ 秋田県 女の子11歳)

ロアルド・ダールさんの「普通じゃない」その人生に触れてみよう

ダールさんってどんな人?

あるときは石油会社の駐在員、あるときは戦闘機乗り、あるときはスパイにして、医学装置の発明家、映画の脚本も書けば、有名女優と結婚、そして…永遠のベストセラー作家。おちゃめで魅力にあふれるダールの、奇想天外な人生!

ロアルド・ダールさんの全てがわかる「ダール辞典」!

「ダ」ったらダールだ!

ロアルド・ダールのすべてがわかる、とっておきの事典。まじめな項目もあれば、ばかばかしい項目もある。信じがたい話があっても、全部ほんとうのこと。ページをめくればめくるほど、ダールがますます好きになる!

コレクションで揃えたい方はこちらをどうぞ

ロアルド・ダールさんの魅力が詰まった化粧箱入りのコレクション

ロアルド・ダールコレクション Part1 (全10巻)

イギリスで圧倒的大人気を誇るロアルド・ダール。軽妙洒脱なクェンティン・ブレイクのイラストで飾られた「ロアルド・ダール コレクション」。『チョコレート工場の秘密』『おばけ桃が行く』『マチルダは小さな大天才』など、映画にもなったとびきり楽しいお話をはじめ、ダール独特のブラックユーモアがきいた作品ばかり。新訳+改訳で、新しいダールの魅力をおとどけ!

ロアルド・ダールコレクション Part2 (全12巻)

大好評シリーズの第2弾。クェンティン・ブレイクのイラストも満載。しかも半数はカラー版。ダール独特のブラックユーモアもますます快調。別巻2冊では、ダールの人となりが愉快に描き出され、数々の傑作が生み出された秘密や、彼の信条などが解き明かされている。

ロアルド・ダールコレクションが、「読書好き」を育てる!

ロアルド・ダールコレクション全22冊をご紹介しました。

2023年12月には、「チャーリーとチョコレート工場」の続編である映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」が公開されます。

 

ダールさんの作品を読んでいると、自然と「本って、面白いんだ」と感じるようになります。

そして、「もっと読みたい!」という意欲が刺激されます。

だから、ロアルド・ダールコレクションは、お子さんを「読書好き」に育ててくれるのです。

 

さらに、もう一つの大きな魅力は、大人が読んでも面白いこと!

親子で読んで感想を言い合ったり、自分だけが気づいたとっておきの「ツボ」を教え合ったり、好きな登場人物を紹介し合うなど、親子で読書体験を共有することができます。

 

ぜひ、お楽しみください!

洪愛舜(ほん えすん)

ライター・編集者・絵本作家。

1977年大阪府堺市生まれ。出版社勤務を経て、現在は育児・教育系ライターとして雑誌、書籍、Webメディアなどで執筆。絵本の編集や絵本作家のアシスタントを通じて、絵本の世界の扉を開ける。一女一男2児の母。子育て中の体験からアイディアを得て、日本語と英語両方で読めるDual絵本『すき! I like it!』(教育画劇)を出版。子どもに一番たくさん読み聞かせした絵本はたぶん『おたすけこびと』。
掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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