【今週の今日の1冊】さあ、「こどもの読書週間」がはじまります。
4月22日~4月28日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
4月23日は「サン・ジョルディの日」。「本の日」とも呼ばれ、スペインのカタルーニャ地方では親しい人に本を贈る記念日とされているのだとか。日本では「子ども読書の日」に制定され、4月23日から5月12日まで「こどもの読書週間」が行われます。子どもも大人もあらためて読書を楽しみたいですね。今週の今日の1冊は、本をテーマにした絵本や物語をお届けします。本自身が主人公になっているという面白い本もありますよ。
4月22日 あなたの読み方はどっちのタイプ?
月曜日は『ふたりはとっても本がすき!』
チーターのチッタちゃんとカバのヒッポくんは、本が大好き。でも、読み方がちょっと違います。はやく、たくさん読むチッタちゃんと、ゆっくりじっくり読むヒッポくん。正反対のふたりが本を通して友情を深める物語。
4月23日 本の気持ちが分かっちゃう、本が主人公の本
4月24日 本屋の看板ねこになれますように!
水曜日は『本屋さんのルビねこ』
ねこのルビは、ある日、本屋さんのかたすみで本に積もったほこりから生まれました。最初はねずみに間違われるほどちっちゃかった子ねこが、はじめてのミルク、はじめてのゆで卵、はじめてのおそうじ、はじめての友だち、はじめてのぼうけん……たくさんの「はじめて」に出会いながらどんどん成長し、本屋さんの看板ねこを目ざすまでになるのでした。
この世界に生まれてきて良かったなと思える、ピュアな新シリーズがスタート。
編集者コメント
ねこも人間も生まれたときはひとりぼっち、だから友だちになれるのかもしれません……。生まれたときからピュアで前向きなねこのルビのお話。各見開きにイラストもたっぷり入った一冊です。
4月25日 本好きでない少年が読書にチャレンジ!
木曜日は『ぼくは本を読んでいる。』
ぼくの家には壁一面に天井まである本棚が置かれた「本部屋」がある。そこで見つけた、紙カバーに包まれた文庫サイズの本。ぼくの両親のどちらかが小学生のころに読んだはずの本。
どうしてだかぼくは、それを親に隠れてこっそり読みたくなった――。
『小公女』を読み始めたルカは、主人公のセーラ・クルーの行動にツッコミを入れつつ、両親がまだスマホを与えてくれない理由を聞きつつ、幼なじみや転校生と日々の雑談をこなしつつ、手にした本を読み終えることができるのだろうか?
幼なじみのナナ、2年ぶりに一緒のクラスになった安田、読書好きの転校生カズサとの日常は、この「読書」によってどんなふうに変わっていくのだろうか?
映画化もされた『お引越し』で知られる児童文学作家、ひこ・田中が描く、本好きではない少年の1週間の読書体験。「読書離れ」とか言われてしまう今時の子どもたちよ、本なんて好きではなくても読書はできる! この本で逆襲せよ!!
4月26日 物語の種を守るため、冒険の旅へ
4月27日 本を愛する人、本に愛された人に贈るファンタジー
4月28日 本はひらかれるのを待っている
日曜日は『ほんをひらいて』
たなにならんでいるほんは、みんなひらかれるのをまっているー。ノーベル文学賞作家トニ・モリスンとその息子スレイドが、図書館を舞台に本を読むことによって生まれる可能性や、本のすばらしさをまっすぐに伝える絵本。
いかがでしたか。
「こどもの読書週間」「子ども読書の日」とは、子どもたちにもっと本を、子どもたちにもっと本を読む場所を、との願いから誕生し、子どもに読書を勧めるだけでなく、大人にとっても子どもの読書の大切さを考えましょうという取り組みなのだそうです。子ども時代の読書の大切さについてあちこちで活発な交流や気づきのある期間となりますように。
この記事が気に入ったらいいね!しよう ※最近の情報をお届けします |