【今週の今日の1冊】チョコレートをたっぷり味わう1週間
2月10日~2月16日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
1年のうちでも1番チョコレートをたくさん買ったり、作ったり、食べたりする行事といえば、バレンタインデー。本来は、好きな人にチョコレートを渡して想いを伝える日として知られていますが、毎年この時期に登場するチョコレートのデザインがあまりに素敵だったり、味もどんどん追求される様子に、思わず友達にも、家族にも、自分用にも・・・・・・なんて胸がときめいてしまいますよね。そんなチョコレートの楽しみがいっぱいのバレンタインデーを迎える今週は、本の中でもチョコレートの世界を満喫してみませんか?
今週は、チョコレートにまつわる物語や、チョコレートの奥深さを発見できる本をご紹介します。美味しいレシピ絵本もありますよ。
2月10日 チョコレートの世界を新たに発見!
月曜日は『イチからつくるチョコレート』
出版社からの内容紹介
チョコレートって何からできてるの?どうやって作るの?――父の日に父親にプレゼントするチョコレートを買いにいったことをきっかけに、原料や原産地のことを調べ始めた姉弟。家でタネからカカオを栽培したり、カカオ豆からチョコレートを手作りしていくなかで、それまで見えていなかったチョコレートの背景にある世界を知り、新たな発見をしていく。
読者の声より
カカオの木の、種→苗→カカオの木→カカオの実→収穫→種の発酵→乾燥→焙煎→チョコレートへ加工…美味しいチョコレートを食べるまでの全てを絵と写真で、わかりやすく紹介。
カカオの歴史、流通、原材料生産地での社会問題など、様々な角度から「チョコレート」を知る絵本。
この絵本を見ると、本当に多くの人によって美味しいチョコレートが作られて、食べられるのだということがよくわかる。大事に食べようと思う。どうして値段が高いものと、やすいものがあるのか?長年の疑問が解決しました。
特に、驚いたのは、チョコレートの原料となるカカオの種は、発酵させてあの独特の風味を出しているということ!発酵食品だったのですね!!今まで、カカオ自体が甘い香りがあるのだと思い込んでいたので、びっくりました。人生はいつでも新鮮なおどろきや発見があり、それによって物事の見方が変わっていきます。
子ども以上に、大人が読んだら、非常にためになると思われます。
農文協の絵本は、食べ物の歴史、栽培、加工方法、社会に対する影響など、内容が盛りだくさんですが、わかりやすい表現で書かれています。
お菓子作りが趣味の方、製菓関係のお仕事の方、食品関係の方、食育に関係する方などにも、あるいはそれらを目指している方にもお勧めしたい入門書・実用書だと思います。
(渡辺諦さん 30代・その他の方 )
2月11日 チョコレートレシピ付きの恋のお話♪
火曜日は『ルルとララのおかしやさん(5)ルルとララのチョコレート』
出版社からの内容紹介
明日は自分の気持ちをチョコレートに託してだれかに送るチョコレート・デイです。うさぎのミリーもティッピのためにすてきなチョコレートをルルたちに教えてもらいます。
読者の声より
表紙からおいしそうな匂いがしそうな、
アーモンドチョコにチョコタルトにチョコシューに
ストロベリーチョコとおいしそうなチョコデザートのオンパレード!
娘とチョコレート食べたくなっちゃったね~と言って読み始めました。
内容は、妹思いの白ウサギのミリーが小さなころから思いを寄せている
男の子に思いを伝えるために、ルルとララがお手伝いするのですが…。
バレンタインの内容なので、2月ごろに読むと良いと思います♪
作り方が載っているので、参考にしながらチョコレート菓子を
作れます。お菓子作りが初めての子にも出来る優しいチョコレートの
作り方もありますよ。
(ぷりこさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子3歳)
2月12日 チョコレートのお城をめぐる名誉の戦い
水曜日は『新・名作の愛蔵版チョコレート戦争』
みどころ
すずらん通りにある町いちばんの洋菓子屋さん、金泉堂。
特に、ショートケーキ、シュー・ア・ラ・クレーム、エクレールなどは舌もとろけそうなうまさで、金泉堂の洋菓子をいくつたべたかが、子どもたちのじまんの種にもなっているという憧れのお店です。その金泉堂と子どもたちの間で何やらトラブルが?!
それは、光一と明が学校の帰り道に金泉堂に立ち寄った時のこと。2人がショーウインドーに飾ってあるチョコレートのお城をのぞいていると、いきなり目の前のガラスが割れて、出てきたお店の人に犯人扱いされてしまうのです。支配人、そして社長の谷川金兵衛氏の前に連れていかれる2人。「やっていない」といくら言っても信じてもらえず、ただひとり信じてくれたのは、桜井先生という若い女の先生だけでした。
くやしくて気がおさまらない光一は、金泉堂の大事な看板であるチョコレートのお城を盗む計画を立てます。そう、これは子どもたちの名誉をかけた戦いなのです。(続きはコチラ>>>)
2月13日 ロアルド・ダールの名作がしかけ絵本に!
木曜日は『チョコレート工場のひみつ』
出版社からの内容紹介
長年イギリスで愛され続けている児童文学「チャーリーとチョコレート工場のひみつ」がしかけえほんで登場です!
奇想天外なストーリーがさまざまなしかけによってユーモアたっぷりに表現されています!
2月14日 バレンタインカードの謎にネートが挑む!
金曜日は『ぼくはめいたんてい(16)ふたつのバレンタインじけん』
みどころ
「だいすきよ スラッジ チョコレートよりも ずっと」
バレンタインの日に、犬小屋に届いたハートの形の赤いカード。めいたんていネートのあいぼう犬スラッジあてのカードです。差出人はABHと名前の頭文字があるだけ。その名前にネートもスラッジも全く心あたりがありません。むむっ、これは事件のにおい?!そこに現われたのは、友達のかわいい女の子アニー。アニーは、手作りのバレンタインカードがなくなったのでネートに探してほしいというのです。
犬のスラッジに届いたカードの差出人と、アニーのなくなったカードの行方。同時に起きた二つの事件は、なにか関係があるのでしょうか?ネートは両方のナゾを無事解くことができるかな?途中で頭がこんがらがってきたら……、あわてずに大好物のパンケーキを食べながらじっくりナゾを整理していきますよ。(続きはコチラ>>>)
2月15日 チョコレート作りに全てを捧げたモロゾフ一家の物語
土曜日は『チョコレート物語』
出版社からの内容紹介
ロシア革命からのがれるようにして中国、アメリカへ、そして関東大震災後の日本へとやってきたロシア人のモロゾフ一家。ようやく神戸に腰を落ちつけ、チョコレート店を開店させました。
ところが、チョコレートづくりには不向きな日本の猛暑、亡命者に対する不信、太平洋戦争よる材料不足と店の焼失、戦後の混乱など、次つぎにおそってくる困難に直面します。それでもあきらめずに家族で立ちむかい、みんなを幸せな気持ちにさせる本物のチョコレートをつくりつづけ、たくさんの人びとに届けました。
ロシア革命から、百年がすぎました。世界や日本で起こったできごとを追いながら、一粒一粒のチョコレートづくりにすべてをささげた、モロゾフ一家を描きます。
読者の声より
モロゾフ一家の物語。
ロシア革命からいろいろ困難にあってきたのだなーと思えました。
当時は日本のチョコレートは子供向けのものしかなく、大人のおもてなしに出したりはしないものだったのですね。
この本を読むだけあって、私はチョコレートが大好きなので、チョコレートの地位を上げてくれたモロゾフ一家のみなさんにお礼を言いたいです。
チョコレートが食べたくなりました。
(みちんさんさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子4歳、女の子0歳)
2月16日 寒い日は、ホットチョコレートをつくろう!
日曜日は『Hot chocolate for you モカとつくるホットチョコレート』
出版社からの内容紹介
板チョコが表紙にあしらわれた美味しそうなミニ絵本
多くの読者を癒した『モカと幸せのコーヒー』の白うさぎ“モカ”が主人公のレシピ付き絵本。寒い日は、モカといっしょにホットチョコレートをつくってポカポカになろう! チョコレートを添えて、大切な人へプレゼントしてみては?
同時刊の『マローネとつくるクッキー 』とペアでもっておきたい一冊。
いかがでしたか。
まだまだ寒さは続きそうですが、甘~いチョコと温かい飲み物で、ほっこりした時間を作ってみてはいかがでしょうか。今年はホットチョコレート作りに挑戦してみようかな。
秋山朋恵(絵本ナビ)
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