【今週の今日の1冊】ひなまつりに向けておひなさまの物語はいかが?
2月24日~3月1日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
3月の大きな行事といえば「ひなまつり」。「ひなまつり」に欠かせないものといえば、華やかな「おひなさま」ですよね。それぞれのお家で引き継がれている伝統的なひな人形を飾るのも趣があって素敵ですし、折り紙や工作でお子さんと一緒に作る手作りのひな人形もいいですね。
今週は、絵本や物語の世界で活躍するおひなさまのお話を中心に集めてみました。物語を楽しみながら、おひなさまについていろいろ楽しい想像を巡らせてみませんか?
2月24日 行事が分かる! 最新ひなまつり絵本
月曜日は『おひなさまの平安生活えほん』
出版社からの内容紹介
いつどこではじまったの?/どうして3月3日なの?/おひなさまのお食事は?/など、ひな祭りの由来やおひなさまの種類はもちろん、知っていそうで意外と知らないひな道具の使い道まで!おひなさまのモデルとなった平安貴族の暮らしぶりもわかる行事の絵本。
2月25日 おひなさまが身近になる中学年向けファンタジー
火曜日は『かりんちゃんと十五人のおひなさま』
出版社からの内容紹介
ひな人形たちは、守り子のかりんにだけ、自分たちの本当の姿を見せてくれました。小さなおひなさまたちが活躍する楽しいファンタジー。
読者の声より
小学生のかりんちゃんと、ひいおばあちゃんから譲られてかりんちゃんの元にやってきたひな人形たちとのファンタジー。楽しくて温かくて、大人が読んでもきゅんとなるお話しでした。
小学校中学年向きとあり文章量も多かったので、小学校1年生の娘にはちょっと難しいかな?とも思いながらも、ちょうど桃の節句だったので手渡したところ、夢中になって読んでいました。漢字にはすべてひらがながふってありましたし、短く章が分かれていたので、すこしずつ読み進められたようです。
ひな祭りの由来や風習、ことわざなども登場するので、おひなさまのことをより身近に感じることが出来ると思います。娘は「右大臣が若くて、左大臣が年寄りなんだよ」と妹にうれしそうに教えていました。
この本を読むと、ますます自分のひな人形が愛おしく感じるようになると思います。小学生の女の子に、そして昔女の子だった人たちに、是非読んでもらいたいです。
(クッチーナママさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子4歳、男の子2歳)
2月26日 自立したアクティブなおひなさまが新鮮!
水曜日は『おひなさまの いえ』
みどころ
雛壇に可憐に並んだ雛人形たちが、とても華やかな表紙のこの絵本。
みんなおすましして可愛らしいですよね。
でも実は「自分たちの住む家は自分たちで探す!」なんて言って冒険に出ちゃう、斬新でアクティブなお話なんです。
真夜中の雛人形のお店から、おひなさまたちの声が聞こえてきます。
「私たちだけ残っちゃったわ」「こうしちゃいられないよ」
売れ残ってしまったおひなさまたちは、なんと住む家を自分たちで探すために、外へ出発するのです。
ところが、すでにこけしがいたり、五月人形がいたり。なかなかいい家を見つけることができません。
その時、川の方から何か流れてきます。
それは、紙のおひなさまを川へ流して、子どもたちが病気をしないようにと祈る「ながしびな」たちでした。
そこで、おひなさまたちも一緒に藁の舟に乗って川下り!降りた先でやっと見つけたのは、ぼろぼろの古い家。
さあ、どうするおひなさま?
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読者の声より
売れ残ってしまったお雛様たちが、自ら定住の地を求めて、出発するお話です。
人が全く出てこないので、伝統的な雛祭りからは、少し離れてるかな?とも思いますが、何より、お雛様たちが楽しそうで、読んでいてもなんだかウキウキしてくるカンジでした。
自分たちで道を切り開いていく様子は、元気をもらえます。
最後は、お料理や雛壇も出てくるので、雛祭りの雰囲気も充分楽しめます。
フェルトやちりめんで作られた絵が、すごく素敵な作品です!
(しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子6歳)
2月27日 親子で簡単に作れる春のごちそうレシピ
木曜日は『ひなまつりパーティーはるらんらん』
出版社からの内容紹介
本屋のままこさんはお料理が大好き。きょうはひなまつりなので、「おひなさまのおすし」「はるののはらサラダ」「ひなあられのはるのやま」など、春を祝うごちそうを、子どもたちと一緒につくります。
親子で簡単に作れるハレのお料理の絵本です。
2月28日 ひな人形に詳しくなれる低学年向けのお話
金曜日は『3月のおはなし ひなまつりのお手紙』
出版社からの内容紹介
毎月読みたい、季節にぴったりの童話たち――シリーズ「おはなし12か月」
現代を代表する一流童話作家の書きおろし。
物語の楽しさを味わいながら、日本の豊かな季節感にふれることができます。
上質なイラストもたっぷり。低学年から、ひとりで読めます。
巻末の「まめちしき」で、行事の背景についての知識が高まります。
もと高校の先生で、家中にはりがみがしてあるような厳しいすみおばあちゃんの家へ遊びに行って緊張気味のゆいちゃんは、七段飾りのおひなさまの重箱の中身が気になっていました。おばあちゃんの猫のシューが眠っているのを確認したゆいちゃんは……。
読者の声より
ひな祭りのおはなしですが、なかなか重厚です。
なにしろ、小学生のゆいちゃんが、お行儀に厳格な、元高校校長のおばあちゃんと一緒にひな人形を飾るのですから。
それだけに、人形の解説などはかなり本格的です。
後半は、お道具に隠れていた手紙が、おばあちゃんの子どもの頃を映し出します。
時空を超えてのつながりがとても素敵です。
ひな人形、やはり奥深いです。
読んでいるだけで、立派な雛飾りに対峙している気分が味わえると思います。
(レイラさん 50代・ママ )
2月29日 ますますおひなさまが好きになるお話
読者の声より
森に住む野ねずみの子どもたちから、ぜひお雛様を森のひな祭りに連れてきてほしいと頼まれたねずみばあちゃん。
少し心配しながらも、お雛様を連れて森へと出掛けます。
皆で歌ったり踊ったり…と、楽しい一時を過ごしたお雛様と森の動物たちでしたが、ひな祭りを終え、そろそろ帰ろうというときになって、ちらちら雪が舞い始め…。
森の動物やお雛様たちの表情やしぐさが細かく描かれていて、絵を見ているだけでも楽しい一冊。
娘も毎回、絵本のお雛様と自分のお雛様とを見比べては、「おんなじだね~」と嬉しそうにしています。
この絵本を読んで、ますますお雛様が好きになった様子。
家に着いてからのねずみばあちゃんの活躍ぶりも素晴らしく、お雛様がみるみる綺麗になっていく様子は、見ていてワクワクしてしまいます。
(まどかめさん 30代・ママ 女の子2歳)
3月1日 作ってみたいね、たんぽぽのおひなさま
日曜日は『のはらのひなまつり-桃の節句-』
出版社からの内容紹介
色紙で作ったともこのおひなさまが、風にとばされてたんぽぽのはらの動物たちのところへ。人間も動物もひとつになれる幼児の遊びの世界で、ひなまつりの楽しい情景をいきいきと伝えます。たんぽぽびなの作り方付。
読者の声より
森に住む野ねずみの子どもたちから、ぜひお雛様を森のひな祭りに連れてきてほしいと頼まれたねずみばあちゃん。
少し心配しながらも、お雛様を連れて森へと出掛けます。
皆で歌ったり踊ったり…と、楽しい一時を過ごしたお雛様と森の動物たちでしたが、ひな祭りを終え、そろそろ帰ろうというときになって、ちらちら雪が舞い始め…。
森の動物やお雛様たちの表情やしぐさが細かく描かれていて、絵を見ているだけでも楽しい一冊。
娘も毎回、絵本のお雛様と自分のお雛様とを見比べては、「おんなじだね~」と嬉しそうにしています。
この絵本を読んで、ますますお雛様が好きになった様子。
家に着いてからのねずみばあちゃんの活躍ぶりも素晴らしく、お雛様がみるみる綺麗になっていく様子は、見ていてワクワクしてしまいます。
(まどかめさん 30代・ママ 女の子2歳)
いかがでしたか。
お子さまのすこやかな成長と幸せを願うひなまつり、どうぞ楽しい時間となりますように。
最近、デパートでとっても小さなミニひな人形がたくさん登場しているのを見つけました。あまりにもかわいくて、自分用にも欲しくなってしまったのですが、小さなおひなさまにはさらに物語が生まれそうな気がして楽しい気持ちになりました。
秋山朋恵(絵本ナビ)
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