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未来の今日の1冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の1冊】雨の日のすてきな風景、すてきな出来事

6月22日~6月28日までの絵本「今日の1冊」をご紹介

梅雨時期は、空もどんより。雨の日が多くて、気持ちもなんとなく晴れなくて‥‥‥。そんな時には、雨の日ならではの楽しみを教えてくれる絵本や物語を開いてみませんか?
絵本の中の雨に濡れる景色を味わったり、雨の音に耳をすませてみたり、雨の日の頼もしいパートナーである傘にまつわる物語や、雨の日に起きる冒険ファンタジーの世界にはまってみたり。今週は、雨の日のすてきな風景やすてきな出来事に出会える本をご紹介します。

6月22日 雨の目線で描かれる、雨と女の子のやさしい交流

月曜日は『おんなのことあめ』

おんなのことあめ

みどころ

女の子と雨のやさしい交流を詩情豊かに描いたチェコの傑作絵本、待望の復刊です!

「だれかにあいたいな だれかいないかな・・・ あれ! 
 おんなのこは あめにであいました。」
外を歩いていた女の子が雨に出会います。雨は女の子と一緒に遊びたいのですが、女の子が家に入ってしまって置いてきぼり。
「おじょうちゃん!おじょうちゃん!」
雨は悲しくてしくしく泣きながら女の子を探し回ります。そこへレインコートを着た女の子が再び現れて・・・。

チェコの国民的絵本作家ヤン・クドゥラーチェクの描く雨は、点描のように細かな雨粒ひとつひとつが丁寧に描きこまれ、ため息が出るほどの美しさ。
傘をさした人ごみの中 女の子を探しまわる雨や、女の子と遊ぶ幸せそうな雨・・・。ページをめくるたび雨の色彩が変化し、雨の気持ちがシャワーのように読み手の心に降り注ぎます。
降り出した雨から逃げる大人や動物たちと対照的に、がちょうやなめくじ、かえるなど、雨を喜ぶ生き物たちのいきいきとした姿もとても印象的です。
読んだあとはきっと雨が好きになる、雨の日の美しさを教えてくれる絵本です。

読者の声より

はっとするほど美しい絵本に出逢えました。

やわらかな色調と独特な手法の絵が
見返しに至るまで繊細に表現されていてうっとりします。

ストーリーは女の子と雨のほほえましい交流。
雨が話したり、泣いたり、女の子と遊んだり…と、とてもロマンチック。
その豊かな表情や心の動きにも惹きつけられます。

この絵本を読めば雨が苦手な人も好きになってしまうかも。
復刊していただけて本当に嬉しく思います!
(rikoさん 40代・その他の方)

6月23日 お気に入りと一緒なら、雨の日はきっと楽しい♪

火曜日は『雨の日は、いっしょに』

雨の日は、いっしょに

出版社からの内容紹介

僕は、ハルくんの黄色いかさ。今日は雨ふりだからうれしい。だって、かさって、雨の日しか外に出られないからね。でも、たまには別の人のかさになって、いつもとちがう景色を見てみたいなあ……。風に乗って小さな空の旅に出た、黄色いかさくん。はたして素敵な“お似合い”を見つけることはできるのでしょうか――。ちがう世界を知って、初めて大事なことに気づくことができた黄色いかさくんの、冒険と成長の物語。

読者の声より

傘が主人公のお話。
傘目線で書かれるストーリーで、ワクワクします。
主人公の傘の持ち主が、小学生で、自分の傘を大事にする気持ちも、上手にかかれています。
どうしても、憂鬱になってしまう雨の日。また、子供の頃は大事にしていた傘への想いも大人になるにしたがって、うすれていってしまっていました。
でも、自分の傘に気持ちがあったら、なんて考えると、雨の日も悪くないな、と思わせてくれた、本です。
(タケえさん 30代・ママ 女の子7歳、男の子4歳)

6月24日 くもった心にきくという「くもりがさ」とは?

水曜日は『日がさ雨がさくもりがさ』

日がさ 雨がさ くもりがさ

出版社からの内容紹介

「日がさー、雨がさー、くもりがさー。なかがいいなら、あいあいがさー。かさならなんでもなおしますー」

なかよしのマミちゃんとケンカしてしまい、 心のなかがどんよりくもり空の未央のまえに、 突然やってきた、ふしぎなかさの修理屋さん。 くもった心にきくという「くもりがさ」をかしてくれて…

6月25日 雨の日のピクニックは、すてきなことがいっぱい!

木曜日は『あめかっぱ』

あめかっぱ

みどころ

「きょうは ピクニックびよりですよ」

お留守番をしているなおちゃんに話しかけてくるのは、かっぱ。このあたりでは、雨の日にお留守番をする時は、かっぱと一緒に過ごすのです。なおちゃんは驚いて聞きます。

「あめなのに?」
「あめだから!」

のりで巻いたおにぎりを持って、二人でお出かけです。人通りの少ない道を行き、やってきたのは緑の生い茂る林の中。おやつとふきのかさを買ってもらい、奥へと進むと目の前に広がったのは大きな広場 。真ん中には池があり、ほかの子どもたちもたくさん来ています。どんどん大きくなっていく池にやって来たのは船。「あめがたくさんふらないと辿り着けないところ」に向かうのです。そして着いた場所とは……。

どこもかしこも雨で濡れ、空は重く、どこか全体的に薄暗い……はずなのに。かっぱが案内してくれたその遊び場所の素敵なことといったら! 雨の中に佇む巨木や深い緑の美しさといったら!

「あめのひに みんなで あまやどり。これ、さいこうの ぜいたくです」

そんなかっぱの言葉に思わずうなずきながら、絵本の中の子どもたちと一緒になって静かに雨音に耳を傾けてしまうのです。こんなにも、しっとりと深く味わえる雨の絵本があるなんて。日常のすぐ隣にありながら、果てしないスケールの大きさをも感じさせてくれるこの世界観。むらかみさおりさんのデビュー作品なのだそうです。きっとこの絵本自体が、子どもたちの雨の記憶の一つとして残っていくのでしょうね。

読者の声より

妖怪のカッパがとてもとても愛らしく描かれた作品。表紙を見ると、一見暗い作品と思うかもしれませんが、とても楽しい作品でした。こんなすてきなかっぱたちが子守をしてくれるのなら、子供たちは雨の日が待ち遠しくて仕方なくなるはず!

可愛らしいキャラクターに目を奪われてしまいますが、背景の草木の緻密な描写がすばらしいです。本当にどれだけの時間をかけて描いたのだろうと、、、。

偕成社のYouTubeに作家さんの「かっぱお守り」の動画があって、こちらもとてもかわいいです。

すてきな作品だったので、お子さんのいる友人にもプレゼントしました。
(おざこんぐさん 30代・その他の方 )

6月26日 いったい、だれが泣いているの?

金曜日は『6月のおはなし 雨がしくしく、ふった日は』

6月のおはなし 雨がしくしく、ふった日は

みどころ

季節に合ったお話とともに、その月の行事の背景などのまめちしきが学べる新しい童話シリーズ「おはなし12か月」が今年刊行されました。4月のはやみねかおるさん(テーマは新学期)、5月の斉藤洋さん(テーマはこいのぼり)に続く6月は、森絵都さんで雨をテーマにした童話です。さて、どんなお話なのでしょう?

クマのマーくんは、雨がふると、こまったなあ、と思います。なぜなら、しとしと、しとしと、大地をぬらす雨の音が、マーくんの耳には「しくしく、しくしく」と泣いているように聞こえて落ち着かないから。とくに6月は梅雨なので雨が続いてホッとできる時がないのです。

「ないているのは、だれですか。かなしいのは、だれですか」
マーくんは気になって、森の中へ泣き声の主を探しに行くことにします。さて、マーくんが出会った泣き声の主はだれだったのでしょうか?マーくんは、泣いているだれかと出会うたびに、自分ができる精一杯を相手にしてあげます。時には失敗しながらも一生懸命なマーくんに助けられて泣き声の主たちにもだんだん変化が…。そして、一番最後に出会ったのは、泣くことがあるなんてマーくんも読者もちょっとびっくり!してしまうような相手。いったいどんな理由で泣いていたのでしょうか?

(続きはコチラ>>>

読者の声より

雨ふりのお話ですし、かわいくてしっとりと落ち着いたお話なのかなあと
思って読み始めたのですが、意に反して、楽しかった~!!
娘もずうっとけらんけらん笑いながら聴いていました。
くまのマーくん。かわいいのはかわいいんです!愛すべきマーくんって
思います。でも、ほんとにかわいいだけじゃなくて、ぼんやりさんと
いうかちょっとずっこけた感じが楽しい!
梅雨を楽しめると同時に、梅雨でも楽しくなっちゃう(この微妙な
感じ、わかるかしら?)と思います。
この本は「おはなし12か月」シリーズの6月の本なので、また別の
月の本も読んでみたいなあと思っています。
(ぽこさんママさん 40代・ママ 女の子6歳)

6月27日 雨の季節に読みたい、物語を救う冒険ファンタジー

土曜日は『雨ふる本屋』

雨ふる本屋

出版社からの内容紹介

おつかいの帰り、ルウ子は、カタツムリにさそわれて“雨ふる本屋”へ。出迎えてくれたのは、摩訶不思議な本と、ドードー鳥の店主と助手の舞々子、そして妖精たち。ドードー鳥の店主が、ここにある本は、人間に忘れられた物語に、雨をかけてできあがるという…。

読者の声より

久しぶりに、私自身がワクワクドキドキして読みました。

激しく降る雨の中、ルウ子が駆け込んだのは市立図書館でした。
そこで、カタツムリを追いかけて着いた先が、雨ふる本屋。
一歩踏み入ると、そこは先が読めない不思議な世界でした。

その不思議な古本屋には、これまた不思議な住人がいました。
フルホンさんと呼ばれている気難しい大きな喋る鳥や、
妖精使いという舞々子さんに、シオリとセビョーシというふたりの妖精など、
個性的というか一癖もふた癖もある登場人物に、
〈雨ふる本〉のつくり方ってなに?
鳥の男の子ってなにもの?
ほっぽり森ってどんなとこ?
とにかく、奇想天外な展開が次から次へとやってきて、
あれよあれよって感じで不思議な世界へ引き込まれていきました。
ルウ子が体験する不思議な冒険は、
息もつかせぬ展開で、どうなるんだろうとハラハラしました。

現実にもどるころには、ちょっと成長したルウ子がいました。

「面白いよ。」と、娘にすすめられて読み始めた私ですが、
ほんと、面白かった。こういうお話は大好きです。
大人の私でも、読み応えがありましたが、
ちょうど娘と同じ小学校中学年からなら楽しんで読めると思います。
(多夢さん 40代・ママ 女の子10歳)

6月28日 ぼくのところに あめのこえが ふってくる

日曜日は『どしゃぶり』

どしゃぶり

みどころ

暑い暑い夏の午後。ぼつっ、ぼつっ、ぼつっ。
突然アスファルトを濡らすのは…

「あめだ!」

大きな水玉がはじけ、傘の上に太鼓の様な音を鳴らしながら、

「ずだだだだだだだ ぼぼぼぼぼぼぼ ぼぼぼぼぼ」

すごい勢いで降ってくる。

「ずざあ ずざあ」「じゃばばば ざばああああ」「ぽとととと ぴしゃっ」

これは、雨の声? 雨のうた? ぼくのところに降ってくる。
ぼくだって、こうしてはいられない。
雨の中を走り出し、はだしで水しぶきを飛ばし、思いっきり顔にあびて。
遊ぼう、遊ぼう、もっと遊ぼう!
(続きはコチラ>>>

読者の声より

雨音、雨のしずく、豪雨、にわか雨が視覚的にも、聴覚的にも素晴らしい表現で形づくられていて、思いきり雨を楽しむ少年の心になってしまいました。思わず雨の中でずぶ濡れになって、裸足になって、雨がやんだときには、とても幸せになっている…、あのときめきをまだ感じることができたことに、感謝いたします
(ヒラPさん 60代・パパ)

読者の声より

雨の音というと、ぽつぽつ、ざーざー、しとしと・・色々あると思いますが、最近ではゲリラ豪雨といういわゆる土砂降りの降り方も珍しくなくなりました。
雨の音にはいろんな表現があるのだなーと感心しました。
感性が素敵!
自分ではざーざーと表現してしまいがちな音も色んな音で楽しませてくれる絵本です。

そして、その音のどれもが・・確かにそう聞こえるなーと納得。

こんなふうに音に心をよせて・・雨と友だちになってみると、こんな素敵な音に聞こえてくるのかもしれません。

作者の素敵な擬音のセンス!そして絵もどしゃぶりなのになんだかとてもワクワクする楽しさも描かれています。

雨で外に行けない時も、この絵本を見たらどしゃぶりの散歩にでも出かけてみたくなります!
(Pocketさん 40代・ママ 女の子17歳、男の子13歳)

いかがでしたか。

雨の日になるとなんだか読みたくなってしまう……。そんな絵本や物語があると、雨の日がもっと愛おしく感じられそうですね。

秋山朋恵(絵本ナビ)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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