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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の1冊】もうすぐ猫の日! 猫が活躍する物語をたっぷりご紹介♪

2月15日~2月21日までの絵本「今日の1冊」をご紹介

2月22日は「猫の日」。猫の日が近づくと盛り上がりを見せるのが、猫の絵本。けれども、ちょっと長い物語に出てくる猫も負けてはいません。主人公として果敢に冒険するカッコいい猫もいれば、ご主人さまに寄り添ってサポートする猫がいたり、あるいは、不思議な世界への道案内をする猫がいたり、探してみると本当にたくさんの猫が物語の中にも登場しています。
今週は、そんな猫が活躍する物語をご紹介します。ロングセラーから新しい作品まで、あの話にもこの話にも、そういえば猫が! なんて発見しながら、楽しんでみて下さいね。
 

2月15日 なんでねこがすきかっていうとね‥‥‥

月曜日は『わたしといろんなねこ』

わたしといろんなねこ

出版社からの内容紹介

あやは、大のねこ好きの小学3年生。両親は共働きで、学校が終わるとひとりで家に帰ります。仲よしのアッキーとはケンカをしてしまうし、知りあったばかりのさくらちゃんは会うとすぐににげてしまうし、まったくつまりません。そんなある日、いつもどおり家へ帰ると大きいねこが、またある日には小さいねこが現れました。日常とふしぎを往きかうなか、あやが思い出したことや、決心したこととは…? 絵本作家のおくはらゆめさんが、はじめて書き下ろした童話です。

★全国学校図書館協議会選定図書
★第68回小学館児童出版文化賞

2月16日 魔女の相棒として有名な猫といえば……?

火曜日は『キキとジジ魔女の宅急便特別編 その2』

キキとジジ 魔女の宅急便 特別編その2

出版社からの内容紹介

わたし、魔女になりたいってわかるのかな?

人間の男の人オキノさんと、魔女のコキリさんのあいだに生まれた女の子、キキ。将来、魔女として活躍するキキが、赤ちゃんから10歳の女の子に成長していくまでを、黒猫の相棒ジジとの関わりを中心に描きます。魔女の娘として育ったキキは、どのように、魔女になる決意をするのでしょう。はたしてジジは「魔女猫」になれるのでしょうか。

読者の声より

キキが生まれたてのほやほやのところからお話がはじまっています。
黒猫の子猫ちゃんが、感心にも家を間違えずに
早速飛び込んできてジジと名付けられます。
二人の成長ぶりが描かれていて楽しい一冊でした。
キキが歩いた日に、家出するジジ。
ジジの寂しさがクローズアップされていて、可愛そうで
ハラハラしました。
キキとジジの10年が描かれています。
(魔女ねこはゆっくりと成長するらしいです)

capellaさん 60代・じいじ・ばあば)

2月17日 ネコが足で走るタクシー!?

水曜日は『ネコのタクシー』

ネコのタクシー

みどころ

ネコ専門動物病院の、キャットドクター!?
異色の経歴を持つ著者が描くのは、タクシードライバーになったネコの物語。

黒くてピカピカのタクシー。
1ポンド硬貨の乗車賃。
ランチのフィッシュ・アンド・チップス。
そう、舞台はイギリス!
主人公のトムは、足の速いのが取り柄のネコ。
港の倉庫で生まれましたが、今ではタクシー運転手であるランスさんの飼いネコです。

ある朝、うっかり階段から落っこちて、ランスさんが足の骨を折ってしまいます。
とてもタクシーを運転することはできません。
そこで、トムはランスさんにこう提案します。

「ぼくにも運転できるタクシーを作ってください。小さなネコのタクシーを。そうすれば、ぼく、仕事をしますから」
(続きはコチラ>>>

読者の声より

足が速いことだけが取り柄のネコのトム。
怪我した飼い主のタクシードライバー・ランスさんに、自分のタクシーを作って欲しいと訴えて・・・・。

ネコのお客さんを乗せる、トムのタクシーにエンジンはありません。
トムが足で走るのです!
一見地味な印象でしたが、
様々な猫と人間が出てくる10章のお話が楽しく、
また、後半盛り上がってきたのでやめられず、一気に読み聞かせました。

1回、1回、時には失敗しながら、真面目に頑張るトムのお仕事が
だんだんつながっていくのが嬉しい。
お客さんはネコだけど、なるほど~な方法で、ちゃんとお金も貰います。
銀行強盗を追跡して閉じ込められた灯台の場面で、息子達は挿絵を見て大笑い。
トムを真似て、一緒に飛び上がっていました。

名誉よりも、自分が役に立てたことを喜ぶトム。
お仕事することの魅力って、それに尽きるかもしれないなぁ、と感じました。
年長さん位から小学校低学年のお子さんにおすすめです。
(ランタナさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子6歳)

2月18日 黒ねこと宝探しの旅へ出かける冒険ファンタジー

木曜日は『黒ねこサンゴロウ1旅のはじまり』

黒ねこサンゴロウ1 旅のはじまり

出版社からの内容紹介

黒ねこサンゴロウは、失われたうみねこ族の宝をもとめてケン少年と旅にでる。海に生きる黒ねこサンゴロウの冒険ファンタジー。

読者の声より

小学校2年生の娘が、図書館のブックトークで勧められ、借りてきました。夢中で読み進め、あっという間に読了。「超面白かった!ママも絶対読んだ方がいいよ」というので、読んでみることに。いつのまにか、こんな本格的な物語が読めるようになったのかと、うれしい驚きでもありました。
ひとり旅の好きな男の子ケンと、立って歩く黒ねこサンゴロウが特急の中で出会い、宝探しの旅に出かける冒険物語です。小学生向けと侮るなかれ。大人も夢中にさせられました。セリフも気が利いているし、何より文中に時折入るサンゴロウのカットがどれもかっこいいんです。
1話完結でしたが、このお話は前編5冊、後編5冊のシリーズになっているようで、このお話はまだプロローグといった感じです。これからもっと本格的な冒険が始まるんだろうなぁと期待が高まり、娘と同じく、私もどんどん読み進めたくなりました。
(クッチーナママさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子5歳、男の子3歳)

2月19日 ルドルフが教えてくれる冒険と友情と教養とは?

金曜日は『ルドルフとイッパイアッテナ』

ルドルフとイッパイアッテナ

出版社からの内容紹介

猫と人間、それぞれの愛と友情の物語。
ひょんなことから、長距離トラックで東京にきてしまった黒猫ルドルフ。土地のボス猫と出会い、このイッパイアッテナとの愉快なノラ猫生活がはじまった……。

読者の声より

もう高校生になった息子が大好きだった「ルドルフとイッパイアッテナ」。
このたび8年ぶりに5冊目の新刊「ルドルフとノラねこブッチー」が出たのを機に、1巻から読み直すことに。

この作品自体は30年以上前に書かれたものですが、今読んでも全く古さは感じないし、やっぱり面白かったです。
世の中には沢山の本があって、一度読んだらもう十分な本もあれば、繰り返し何度も読みたい本もあります。この作品は間違いなく後者でしょう。

まずこの本がルドルフ自身が書いた設定になっているのが面白い。そしてそれを作者の斉藤洋さんが清書して出版したのだと。
斉藤さんにとってこの作品がデビュー作とのことでしたが、子どもたちはペンギンシリーズやナツカシリーズも大好きでよく読んでいました。
杉浦範茂さんの挿絵も良いですね。

とにかく話のテンポが良くて、展開もドキドキワクワク、続きが気になってどんどん読めてしまうので、小学校低学年の子にもオススメです。
冒険、友情、教養、イッパイアッテナのちょっとしたつぶやきも、人として(猫として?)大切なことを沢山教えてくれる作品です。
(MYHOUSEさん 40代・ママ)

2月20日 レイコも学校にいって、かしこくなりたいよー

土曜日は『こねこのレイコは一年生』

こねこのレイコは一年生

出版社からの内容紹介

 

“レイコも学校にいって、かしこくなりたいよー”

小学校に通うことになった、元気いっぱいな赤さび色のこねこのレイコ。

わんぱくな黒ねこのパコ・しっかりもののミュウ・あまえんぼうのぶちねこリク・たれ目のしまねこヨーイチ……ゆかいな友だちや、トラキチ先生にかこまれて、にぎやかな毎日がはじまります。

読者の声より

霊園で、電気屋さんに拾われたこねこのレイコ。
電気屋のご主人は、レイコに賢いネコになってもらうため、ねこの小学校に通わせることにします。
猫がきちんと学校に通い、交通ルールや世の中のことをきちんと学ぶというところが面白いです。
ほのぼのしていて、クスッと笑えて、温かな気分に。
1年生に、ゆっくり読んであげたいお話でした。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子10歳)

2月21日 プーはモモちゃんが生まれた時からのお友達

日曜日は『モモちゃんとアカネちゃんの本(2)モモちゃんとプー』

モモちゃんとアカネちゃんの本(2)モモちゃんとプー

出版社からの内容紹介

シリーズ第2作。いつのまにかママの手助けができるほどにすくすくと成長したモモちゃんに妹のアカネちゃんが誕生します。そして、黒ねこのプーにはめすねこのジャムという友だちができました。母と子の心のふれあいをふくよかで歯切れのよい文と対話でつづり、生き生きとした幼児世界を描いた名作。

読者の声より

私が初めて自分で買った本が、この本です。
何かのお祝いにもらった図書券を握り締めて買いに行ったことを、今でも覚えています。
今では新書版の方が手に入りやすいのかもしれませんが、やはり人形の写真がついたこの本が、私はお気に入りです。

一人っ子で幼かったモモちゃんが、いろいろな仲間と出会い、お姉ちゃんになっていく姿が描かれています。
誰もが体験したような日常が描かれていて、モモちゃんは私かもしれないという気持ちになってしまいます。
全体的にほんわかとした雰囲気が漂っているのですが、実は結構厳しいことが書かれていたり、重いテーマが隠れていたりします。
それを、わかりやすい文章とファンタジーの部分がうまくオブラートに包んでいて、子どもが読んでも大人が読んでも楽しく愛らしいお話になっています。

モモちゃんの妹、アカネちゃんの他に、愛すべき猫プーのお嫁さんになるジャムが登場するのも、この本です。

いつの時代になっても、子どもたちに読んで欲しいと思うシリーズです。
(金のりんごさん 40代・ママ 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳)

選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ編集部)

編集協力:富田直美(絵本ナビ編集部)

 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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