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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の1冊】毎年会いたくなる、クリスマスの人気者、大集合!

11月29日~12月5日までの絵本「今日の1冊」をご紹介

いよいよクリスマス本番の月がやってきますね♪ 今週はクリスマス気分をさらに盛り上げてくれる、人気クリスマス絵本をお届けします。表紙を目にした途端に、ああ、今年もクリスマスの時期がやってきたなあ、と嬉しい気持ちにさせてくれますよね。お気に入りの絵本を今年もまた親子で読んでみたり、これから出会う子どもたちにはクリスマスギフトのご参考になど、ぜひお役立て下さい。

11月29日 あわてもののサンタさん、その贈り物で合ってる?

月曜日は『まどからおくりもの』

まどから おくりもの

みどころ

「きょうは どうやら クリスマス。」

サンタクロースが空からやってきましたよ。これから、みんなの家をまわって、窓から贈り物を配るみたい。部屋をのぞいてみると、みんなぐっすり眠っています。目が覚めたら喜ぶよね、きっと!

……ところが。
このサンタさん、なんだかちょっと慌てもので大ざっぱ!?
窓からのぞくと見える姿はねこさんの顔。じゃあ、贈りものは可愛いリボンね!
サンタクロースは投げ込みましたが、ページをめくると、なんとそこに寝ていたのは「ねこさん」の絵柄のパジャマを着たブタさんだったのです。

次にやってきた家の窓。今度はしましまの模様が見えます。
サンタクロースは、思います。

「ここは どうやら しましまさんのおうち。」

ページをめくってみると、やっぱり違う。
その部屋で寝ていたのは、なんと…!?

「五味太郎 しかけ絵本」シリーズ3作目のこの絵本。みんなの家の「窓」の部分が穴あきのしかけになっていて、ページをめくると、その部屋の中の意外な様子が見られるのです。慌てもののサンタクロースは間違ってばかり。だけど、この絵本を読んでいる子どもたちは、その間違え方に夢中!笑ったり、正しい答えを叫んだり。ページをめくるたびに楽しい事件が巻き起こります。

さて、どうやら全て配り終わったサンタクロース。間違った贈り物をもらったみんなは、ちゃんと喜んだのかな? 安心してくださいね、ちゃんと最後には上手いことおさまったようです。しかけが楽しい小さな子どもから、勘違いを楽しめる子どもたちまで。幅広い年齢層に毎年大人気のクリスマス絵本です。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

読者の声より

久しぶりに手にとった五味太郎さんの絵本。娘が2、3歳の頃にはよく読んだけれど、絵よりもストーリーのおもしろさを堪能し始めた年頃・・・反応はどうかな?
「この本、おもしろい! もう1回読んで!」 どうやらしかけ絵本の楽しさが伝わったようです。しかけ絵本と言っても、ただの窓が開いているだけのしかけではありません。そこには五味ワールドのユーモアがいっぱい! 大人でも笑ってしまいます。

娘は、最初のページから、「なんでサンタさん、ヘリコプターで来るの~?」と不思議がり、くまさんの家が留守だと勘違いしたサンタさんが、「だーれも いない。だから なーんにも あーげない。」と言うセリフに、どきり! まるで自分のことのように心配しています。でも、最後は、みんなみーんなよかったね!
(ガーリャさん 40代・ママ 女の子6歳)

11月30日 よるくまとぼくが一緒に過ごす、ふしぎな夜の時間。

火曜日は『よるくまクリスマスのまえのよる』

よるくま クリスマスのまえのよる

みどころ

あしたは楽しいクリスマス。
でも、ぼくは心配でねむれない。
だって、サンタさんは「いいこ」にしか来ないんだもん。
ぼくは……

ちょっぴり不安な夜を過ごすぼくのところにやってきたのは、「よるくま」。
夜みたいに黒くて、胸にはお月さまがひかっている、ぼくの可愛いともだち。
だけど、よるくまはサンタさんを知らないって言うのです。

「おかしいな、クマの子にはサンタさん、こないのかな」

そこで、ぼくはよるくまにサンタさんのかわりになることを思いつきます。
クリスマスツリーの飾りの中から、彼が選んだのは、おうちと、ちいさなイエスさま。
それからひこうきも。よるくまに手渡したその瞬間、あたりが真っ暗になり。

よるくまとぼくが一緒に過ごす、ふしぎで素敵な夜の時間。
そこにはあるのは優しさと、甘さと、あたたかさと……
あ、ぼくがもどりたい場所は!

酒井駒子さんが描く、愛らしく繊細なぼくとよるくまの交流。クリスマスの飾りや夜の風景の美しさ。それらも相まって、読み終われば、とっても幸せな気持ちになって、安心して眠りにつけるのです。クリスマスの夜、親子で一緒に読んでくださいね。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

読者の声より

クリスマスイブの夜。
サンタさんがほんとうに来てくれるかどうか心配になる男の子。
だって、自分は、ママにたくさん叱られた悪い子だから・・・。

主人公と同じ年頃の男の子を持つ母としては・・・この子の思いに胸が痛くなります。
そうやって反省している気持ちがあるあなたは、とってもいい子なのよ、安心してねと言ってあげたくて。

この主人公の子に、無事サンタさんは来てくれるのでしょうか?
ぜひ、結末を読んでみてください。

我が家の息子もこの主人公に共感するのか、今年もまたクリスマスが近づいてきた時期に、この本を取り出して読み返しています。

素敵なクリスマス絵本です。
(あんれいさん  30代・ママ 男の子4歳)

12月1日 雪の上の大きな足跡をたどって着いたところは…?

水曜日は『ぐりとぐらのおきゃくさま』

ぐりとぐらのおきゃくさま

みどころ

森で雪合戦をしていたぐりとぐらが見つけたのは、大きなあしあと。きつねよりもくまよりも大きな、長靴のあしあと。一体だれのものなのでしょう。ふたりがあとを追ってみると、やがて一件の家があらわれます。

「おやおや。なんだか みたことのある…」

それはそうです。そこはぐりとぐら、ふたりが暮らす家だったのです! ドアを開ければ玄関には大きな長靴、壁には真っ赤なオーバー、まっしろなえりまきや、大きな赤い帽子までかかっています。そして暖炉の横には……。

こんな風に、ぐりとぐらと一緒にドキドキしながらページをめくっていくと、謎のおきゃくさまのヒントが次々にあらわれます。あれ、もしかしたら…? 少しずつ期待の気持ちが芽生えてきた頃、突然ふたりの鼻が何かを捉えます。

「ああ、いいにおい!」

青と赤のとんがり帽子とつなぎがトレードマークの「ぐり」と「ぐら」。この世で一番好きなのは、お料理すること、食べること。そんな二人が活躍する絵本「ぐりとぐら」シリーズは、発売から50年以上経った今でも変わらぬ人気者。その2冊目に登場したのが『ぐりとぐらのおきゃくさま』なのです。

冬のクリスマスの季節にぴったりなこのおはなし。サンタクロースの登場の仕方がとっても個性的なのが強く印象に残るのですが、それに負けないくらい美味しそうなケーキもしっかりと登場します。やっぱり「ぐりとぐら」は、これですよね。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

読者の声より

もうすぐクリスマス。ぐりとぐらのクリスマスにはステキなお客様が。
ぐりとぐらのおうちに、大きな長ぐつが、オーバーが、えりまきが、帽子が。
だれかがおうちにきています。ドキドキしながら誰かなどこにいるかな、と探します。
それはとっても素敵なお客様。そしてとっても素敵なプレゼント。
そして最後はいつものお友だちもいっぱい来て、本当に楽しいクリスマスです。
クリスマスは大人にも子どもにも楽しみでウキウキします。待ち遠しいクリスマスを思いながら読みました
(おうさまさん 30代・ママ 男の子3歳)

12月2日 ねこのサンタは、どこにいるのだろう?

木曜日は『ノンタン!サンタクロースだよ』

ノンタン!サンタクロースだよ

出版社からの内容紹介

空いっぱいに飛びかういろんなサンタクロースたち。ノンタンはねこのサンタに、プレゼントをたのみたいのですが会えません。

読者の声より

やっぱりノンタンは、子供も大好きなキャラクターの一つです。
ノンタンのお話は、たくさんあって、どれもおもしろいのですが、
クリスマスの時期にはやっぱりこれです。
いろんな動物のサンタがでてくるシーンでは「あ、こんなサンタもいるんだ!」「わぁ!こんなのも」と親子で発見する楽しみがあります。
プレゼントをたくさんつんだそりに乗って、空を駆け巡るサンタさんたち。
夢がありますね。子供には、こういう夢にあふれた絵本をたくさん見せたいと思います。
最後にノンタンにも、ねこのサンタさんがきてくれて、
ほっとした子供たちです。
(カサブランカリラさん 30代・ママ 男の子4歳)

12月3日 ツリーの先っぽが、特別なクリスマスツリーに変身!

金曜日は『おおきいツリーちいさいツリー』

おおきいツリー ちいさいツリー

みどころ

もうすぐクリスマスがやってきます。キラキラ輝く町のイルミネーションも素敵だけれど、おうちに飾るクリスマスツリーって、特別な存在ですよね。

ウィロビーさんのお屋敷に、トラックでツリーがとどきました。青々とした、見たこともないくらい大きなツリー。さっそく大広間に飾りますが、あれあれ、大きすぎて天井につっかえてしまいます。執事のバクスターが木の先っぽをおのでばっさり。ちょうどいいサイズになりました。

切られた先っぽは、小間使いのアデレードへのプレゼントに。アデレードの部屋に飾られたツリーはちょっぴり大きくて、はさみで先っぽをちょきん。その先っぽを庭師のチムが見つけて……。

今度は誰が拾うのかな? 自分のおうちにちょうどいいサイズにするために切られたツリーの先っぽが、見つけた人や動物たちの特別なクリスマスツリーになっていくようすは、まるで魔法のよう。なんとも楽しい気持ちになります。

そしてツリーがおうちにやってきたらどんな飾りつけをしましょうか。みんなのおうちをちょっとのぞいてみましょう。
金や銀のきらきらしたものや、鈴や、はちみつのお菓子や、ポップコーンを糸でつないだものや、チーズで作ったお星様! なんとも素敵なアイディアが満載です。それぞれのおうちのクリスマスの飾りつけもかわいらしくて、見どころのひとつ。

み~んな笑顔で幸せなクリスマス、いいですね。クリスマスを待ちながら、楽しみに読みたい一冊です。

(光森優子  編集者・ライター)

読者の声より

数あるクリスマスツリーのお話の中で、一押しの絵本です。
ウィロビーさんのお屋敷に届けられた大きなツリー。でも少々背が高すぎて天井につかえるのです。早速先っぽをちょんぎってめでたし。切れ端は小間使いにあげるのです。ところが彼女のツリー置き場でもつかえて先っぽをちょん切って、その切れ端を庭師が拾って・・・。お話は延々と続きます。
最後の切れ端なんて、お屋敷のツリーからしたらとてつもなく小さいんですが、それでもねずみ一家にはちょうどよい幸せサイズ。おおきいツリーからちいさいツリーまでみんなみんな幸せ!
その発想が我が子達には受けました。
ツリーの存在感を感じます。
ページを繰るたびにツリーの緑色がとても素敵です。
いろんな人々、動物達の飾りつけも見所です。
(レイラさん 30代・ママ 男の子12歳、男の子9歳)

12月4日 クリスマスの夜、こびとたちはどこへ行くのかな?

土曜日は『おたすけこびとのクリスマス』

おたすけこびとのクリスマス

みどころ

「小さな小さなこびと達が働く車を駆使して作ったものは・・・。」
子ども達を喜ばせ、大人達を驚かせた前作『おたすけこびと』の登場からはや二年。待望の新作の登場です。
今度の舞台はクリスマスの前の夜。小人たちに依頼した人は誰なのでしょう?そして引き受けた仕事とは?
相変わらず、その設定を想像しただけでワクワクしてしまうのが「おたすけこびと」シリーズ。まずは「働く車好き」の子は喜びます、と断言しておきましょう。今回も小人と車は大活躍していますよ。
前作と大きく違うのは舞台が夜だということ。そしてテーブルの上の世界を飛び出して外の世界に行くのです。ハラハラドキドキしながらも見事な手順で仕事をこなしていくこびと達。とても夢がある物語に魅了されながらも、実はこびと達のそういう仕事ぶりを見ているのは子ども達だって好きなのでしょうね。
コヨセ・ジュンジさんの渾身の絵もみどころ満載です。小さな遊びもたくさんかくれていますが、発見は子ども達におまかせしましょう。新たなクリスマス絵本の定番として大歓迎の一冊です。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

読者の声より

おたすけこびとたち、今回の仕事はクリスマスのプレゼントの配達です。
はたらくくるまがたくさん出てきて、4歳の息子は大興奮!
こびと達のほうもよーく見ると、例のごとく転んでる人こびとがいたり、打ち合わせをしているこびと、トランシーバーで通信中のこびと、現場監督らしきこびとがいたりと、細部までよく描かれています。読むたびに新しい発見がありとても面白いです。
仕事を終えた後はクリスマスツリーに上って遊んでいるこびとたち。おちゃめな一面です。
あれ?よーく見ると、ツリーにかかっている綿に埋もれてしまってるこびとも何人かいますね(笑)
我が家にもおたすけこびとがいたらなあー。
(ムスカンさん 30代・ママ 男の子4歳、女の子0歳)

12月5日 封筒を開いて、ゆかいなお手紙をいっぱい読もう♪

日曜日は『大判ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』

大判 ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス

みどころ

絵本の中のゆうびんやさんが届けてくれるお手紙が、実際に読めちゃう!
そんなワクワクするしかけのある「ゆかいなゆうびんやさん」シリーズは、イギリス生まれの人気お手紙しかけ絵本。

今作はクリスマスイブの日のゆうびんやさんのお話です。
たくさん雪がふった後、ゆかいな道を走りながら荷物を次々に届けます。
最初は4ひきぐまロッジ。届けたのは、クリスマスカードです。
誰からのお手紙かな?
次に届けたのは、赤ずきんちゃんのおうち。
やったー、ゆかいなゲームです。
他にもゆうびんやさんが届けたのは、ジグゾー・パズルやちいさな絵本、のぞき絵手紙まで。

なんといってもこの絵本がすごいのは、それらのお手紙が全部実際に絵本の中の封筒に入っているということ!まるで自分が受け取ったみたいな気持ちになれるなんて、子どもたちがときめかない訳がないですよね。夢中になってしまうはず。豪華なおもちゃにだって負けませんよ。

是非、クリスマスの贈り物に子どもたちに届けてあげてくださいね。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

読者の声より

「ゆかいなゆうびんやさん」のクリスマスバージョン。郵便物もさらに豪華に!
絵本のページが封筒になっていて手紙を取り出す作りで、本好き手紙好きにはたまらない、わくわくする絵本の続編です。
パズルがあったり、すごろくや豆本。そしてなんといっても、最後にあるのぞき絵!
母娘で「すごーい!」と何度も何度ものぞいてしまいました。
若干お話の元ネタが自分にはわからない封筒もあります。
おおかみさんへの手紙のくだらなさや付録が豪華で楽しめます、子どもも大好きです、
やっぱり☆5つの絵本。
クリスマスと題してあるけど、期間限定とするにはおしいくらい何度も読みたい絵本です。
(ととくろさん 30代・ママ 女の子5歳、女の子1歳)

いかがでしたか。

充実のクリスマス絵本! 今年もたっぷり堪能してみて下さいね。
 

https://www.ehonnavi.net/feat/xmas/

選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)

 

 

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絵本ナビ編集部
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