絵本選びはプロ5人に聞こう!
絵本専門店の書店員さんおすすめの絵本
―― 幼少期に好きだった絵本と、そのエピソードがあれば教えて下さい。
まりーちゃんとひつじ
小さなマリーちゃんと羊のパタポンは,大の仲よし.パタポンが子羊をたくさん産んでくれたらと,マリーちゃんは楽しみに待っています.詩のようにリズミカルな原文の味わいを生かした,かわいい絵本.
いつも傍にあって夢中で読んだ絵本です。たぶん、初めて、本に夢中になって他のことが一切分からなくなり、終わると途端に「はっ、現実に戻ってきた、今まで私何していたんだろう」と気づくようなことを体験した(それがとても心地よかった)のが、この1冊。
フランソワーズの描く動物の可愛らしさに、何度も真似して描いてみたけれど、全然可愛く描けなくて、心底くやしがった記憶が。日本語の耳触りの良さ、数が大きくなっていくワクワク感、ふくらんだ風船がしゅっとしぼむようなみごとなお話の終わり方、装丁の美しさ、登場する人物の名前の可愛らしさ・・・
隅から隅まで眺めては、うっとりしたり、本を抱きしめては「完璧だ!」と叫んで興奮したり…の小さな頃。小さい頃に出会えてよかった。
―― 人生観が変わった!と思える絵本と、そのエピソードがあれば教えて下さい。
ブルッキーのひつじ
最初にどこかのお店で気軽に手に取り、ぱらぱら立ち読みをしていた時のこと。どのページも素敵で、ドキドキ心臓の高鳴りが最高潮になっていったあるページに現れた、「みみのうしろをかいてやる」というフレーズ。この一言に、思わず崩れ落ちました。あまりの感動に。そして、しばらく立ち上がれなく、しゃがみながら震えていたら、書店員さんが心配して声をかけてくださったことをよく覚えています。
白い部分が物語るということ、そして詩人の言葉の紡ぎ方の偉大さ(単純な言葉しか使われていないのに、なぜこんなに胸を打つんだろう!)に初めて気づかせてくれた絵本です。
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掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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