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小学生の読書感想文におすすめの本

【絵本クラブの名作からおすすめ】まだ間に合う! すぐ読める! 読書感想文におすすめの本

夏休みも終盤。宿題の進み具合はいかがですか? 
今回は、宿題のうち、読書感想文が進んでいないという人のために、読みやすくて、さらに感想文が書きやすい、とっておきの本をご紹介します。
学年別におすすめの名作が揃っている絵本クラブのコース作品の中からご紹介しますので、「宿題のため」に読んだ一冊が、心に残る忘れられない一冊になるかもしれません。

 

さあ、本を味方につけて、宿題のラストスパート! がんばって下さいね。

※記事では、学年別でおすすめ本を並べていますが、前後の学年の作品で読んだり書いたりしていただいても全く問題ありません。

自分の学年でピンとくるものがなかった場合には、前後の学年の作品もぜひ参考になさってみてください。

【学年別】読書感想文におすすめの読みやすくて書きやすい本!

小学1年生の読書感想文におすすめの読みやすい名作

【絵本】『としょかんライオン』(絵本クラブ小学1年生コース9月の配本)

図書館にライオンがいたらいいなあ、と思わず憧れてしまう一冊。きまりについて考えるきっかけにも

としょかんライオン

いつも静かな図書館にライオンが現れ、みんな大あわて。でもお行儀のいいライオンは、すぐにみんなと仲良しに。ところがある日…。深い感動を呼び世界中で話題の絵本。

読者の声より

小学生初めての夏休み!読書感想文に挑戦しようと本を探していましたが
やさしい気持ちを親子で味わいたくて、この本に決定。
絵を見ているだけでも 心が癒され、穏やかな気持ちになれます。
息子に読み聞かせながら、ライオンやメリウェザーさんたちに言いたいこと、自分が思ったことなどを付箋に簡単にメモしてページに貼り付けていきました。息子が、こちらが思っている以上にいろいろ考えたり、思いを巡らせたりしながら、本を楽しんでいることが分かりました。
この本を選んで、大正解。
としょかんを出て行くライオンの後ろ姿には、胸があつくなるおもいがします。よみおわった後の息子の言葉。「きまりはまもるもの。でもいのちときまりは、いのちをまもるほうがたいせつ」
(こうせいママさん 40代・ママ 男の子6歳)

【読み物】『オタマジャクシのうんどうかい』(絵本クラブ小学1年生コース4月の配本)

読む子によっていろいろな考えが出てくるかも? 親子で感想を交流してみるのもおすすめ

オタマジャクシのうんどうかい

子どもにも大人にも、大切な問いかけを与えてくれる1冊です。運動会のかけっこで、しっぽが短いタマを助けてあげようとするみんな。けれどもタマの気持ちは?「たいせつなのは、あいての気もちになって、かんがえることだぞ。」というカエル先生のことばを実行することはどれほど難しいことなのでしょう。短いお話ながらも心に残るものがあります。

読者の声より

オタマ学校の運動会でオタマジャクシ達が
競争するのですが・・・

絵がかわいいので楽しいお話かと思い読み進むと
とっても深い内容でした。
しっぽの短いタマちゃんにとってどうすることが
良いのか・・・

この春に学校に上がる上の子に読んで一緒に考えたい
童話だと思いました。
本人の気持ち、お友達の気持ち・・・
沢山のお友達、親、先生にも読んでもらって
みんなで考えていかないといけない内容だと思いました。
(のぽぽんぽんさん 30代・ママ 男の子6歳、男の子4歳)

小学2年生の読書感想文におすすめの読みやすい名作

【絵本】『ともだちやもんな、ぼくら』(絵本クラブ小学2年生コース8月の配本)

仲良しの友だちがカミナリじいさんにつかまってしまった! 自分だったらどうする?

なつやすみのラジオ体操の帰り道、
ヒデトシ、マナブ、ぼくの三人はカブトムシをみつけます。
喜び勇んで木に登ってカブトムシを捕まえる三人。
ところが、よりによってその木は、近所でも厳しくて有名なカミナリじいさんの家の木だったのです。
カミナリ声にびっくりしたヒデトシは先に逃げだしたものの、転んでしまいカミナリじいさんにつかまってしまいます。
なんとか逃げだしたマナブとぼく。
いくらまってもヒデトシはやって来なくて・・・。

カブトムシを夢中で捕っていたら、カミナリじいさんに見つかってしまって・・・

読者の声より

『いこうか? ヒデトシを たすけに』
『ええときだけの ともだちと ちがうしな』

人を思いやる心が
カミナリじいさんに怒られる恐怖を乗り越えさせた。

『いっしょに怒られよう。ものすごくこわいけど。』

そこに至るまでの二人の葛藤の場面が
最高におかしい!
(ふたりは大まじめですけど。だからこそ、なおさらに)

そして、助けに行った後
晴れ晴れとして三人で帰る後ろ姿。
この一冊で色んな事に気づかされます。

内緒で人の敷地に入ってはいけない
責任を押し付けて、知らんふりしてはいけない
ともだちってどういう事?
ごめんなさいと言える勇気
胸のつかえが降りた爽快感

こどもも大人も共感できる一冊だと思います。
(てらいかーさん 40代・ママ 女の子18歳、男の子15歳、女の子11歳、女の子11歳)

【読み物】『はれときどきぶた』(絵本クラブ小学2年生コース3月の配本)

笑えるお話の中に考えさせられる内容が。本の苦手な子にもおすすめ!

とにかく面白く、笑えるお話です。自分の日記をお母さんに読まれていることを知り、「あしたの日記」としてウソの日記を書きはじめた主人公の則安。けれども日記に書いたウソが本当に起こりはじめたから、さあ大変! 本が苦手な子でも無理なく読め、笑える1冊でありながらも、大人になってからも楽しいエピソードが心に残り続ける名作です。

読者の声より

6歳の長女が、一人で1時間近くかけて読破しました。読みながら大爆笑。おわってから、母のところに来て、鉛筆の天ぷらが面白かった、日記を書いたら本当になるの、などど、とにかくズーーーと感想を話していました。

これが続き物の第1巻だと思いますが、長女はその後自分で続きを図書館で借りてきてまた読んでました。

5歳の次女には読み聞かせましたが、やっぱり一気に読まされました。とにかくストーリーが面白い。ストーリーも追いやすいので、物語の本を読み始めようと思っている年少さんぐらいからお薦めしたいです。
(セルバさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子5歳、男の子0歳)

小学3年生の読書感想文におすすめの読みやすい名作

【絵本】『宮沢賢治の絵本 注文の多い料理店』(絵本クラブ小学3年生コース2月の配本)

ページを開くとあっという間に奇妙な世界へ

2人の紳士が山の中でたどり着いたのは一軒の西洋料理店、「山猫軒」。 お腹をすかせていた男たちはどんな料理が出てくるのか楽しみにしながら、扉に書かれた注文を受けていくのです。一体、扉の向こうには何があるのか!?ページをめくる度に現れる注文の数々に 興味をひかれずにはいられません!おなじみのこの名作にスズキコージによる不思議な雰囲気の絵が新しい風を吹き込みます。改めて読み返してみると、驚くほどえほんの中へ引き込まれていきます。 

読者の声より

しんしたちが、犬がしんでもかなしくないからびっくりしました。たいせつじゃないのかな。

りょうりてんに入ると、いろいろちゅうもんされるからなんでだろうと思いました。

ふしぎなおみせだと思いました。

えらい人がいるならふくはぬがないだろうと思いました。へんだと思わないのかな。

なんかちょっとこわい話でした。

こんなやみせにはいきたくないなあと思いました。

ほんとうに二人のかおが、かみくずみたいになっていたのでびっくりしました。

こわいみせです。
(はなびや2号さん 10代以下・その他の方)

【読み物】『先生、しゅくだいわすれました』(絵本クラブ小学3年生コース5月の配本)

ウソにも想像力が必要!?上手にウソをつくってなかなか難しい……

子どもたちが毎日やらなければならない「しゅくだい」。でも「しゅくだい」を忘れても、その理由を上手にウソで話せたら怒られない…!?そんな子どもたちの願いが叶ってしまうユニークなお話。けれどもウソの理由を考えるのもなかなか大変!想像力を働かせてウソ(物語)をつむぐ楽しさと難しさに気づくことのできるお話です。

読者の声より

小学校中学年くらいのお子さんの読書にぴったりな児童書に思いました。
読書好きなお子さんなら低学年でも楽しめそうです。
小学生にとっては「しゅくだい」はもう毎日の日課で切っては切り離せないもの。
その身近な「しゅくだい」について、こんなにユーモアある本があるとは!
こんな本なら、毎年苦労している読書感想文も我が家の娘も楽しく書けるかも~なんて思いました。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子8歳)

小学4年生の読書感想文におすすめの読みやすい名作

【読み物】『口で歩く』(絵本クラブ小学4年生コース9月の配本)

口で歩くとはいったいどういうことなのでしょう? 障がいをもった方の気持ちが自分のことのように感じられる1冊

口で歩く

「だれひとりとして意味のない人は、いない」「ひとりひとりが なにかの役割をになって人のささえあう輪の中に生きているのです」冒頭に書かれた作者のことばがお話と共に心に残ります。障がいを持った人への理解を深めたり、気持ちを想像するのに、まず手に取ってほしい作品です。障がいがテーマではありますが、主人公のタチバナさんが明るいので初めから終わりまで楽しく読めます。

読者の声より

骨の病気で体が自由に動かないタチバナさんが散歩する・・・?どうやって・・・?
それが口で歩くというタイトルなのです
もし自分がタチバナさんの様だったら・・・、こんなに積極的に外にかかわろうと行動することが出来るのだろうか・・・
体に障害があることが「不幸」とは限らない
ひとつの個性として素直に現実を受け入れ、そして果敢に挑戦していく強さを感じます
タチバナさんが出会った人たちもそれぞれの生き方がありました
学校へ行かれない子供が待っていてくれた場面は、とても感動しました。
(風の秋桜さん 40代・その他の方)

【読み物】『きまぐれロボット』(絵本クラブ小学4年生コース10月の配本)

短編だから読みやすい! 気に入った短編をいくつか選んで感想文を書くのでも!

お金持ちのエヌ氏が買ったロボットは、人間と同じようによく仕事をしてくれるが、
時々動かなくなる…。SF短編31話をおさめる。
 

※お父さんお母さんの世代から読み継がれている星新一さんの作品の面白さにぜひ小学生のうちに出会ってほしいと思います。この本によって、はじめて短編集やSFというジャンルの面白さを知る子も多いでしょう。お話は全部で31話。それぞれ6ページほどの短いお話ながらもあっと驚く結末が待っていて、どんどん読める一冊です。

読者の声より

普段はマンガばかり読んでいる、やんちゃな息子に本を少しでも読ませたい、と与えたところ、楽しんで読んでいました。長い本は敬遠してしまいますが、短編が集まっているのと、それぞれオチがあるので、楽しく読み進められたようです。親子でここが面白かった、こんなのあったらいいな、と感想を言い合って楽しめました。いろいろな発明に関するお話で、必ずどんでん返しが待っているので、面白いことが大好きな男子にオススメです。
(acooさん 30代・ママ 男の子10歳、女の子7歳)

小学5年生の読書感想文におすすめの読みやすい名作

【読み物】二分間の冒険(絵本クラブ小学5年生コース7月の配本)

あなたが思う「いちばんたしかなもの」とは何ですか?

二分間の冒険

(この世でいちばんたしかなもの・ダレカ)を探すことになった悟は、思いがけず竜退治の冒険に出ることになった。

 

読み始めたらたちまちお話に惹きこまれ、つづきが気になって一気に読めてしまう迫力満点の冒険物語です。作者の岡田淳さんの作品の面白さは、子どもたちの最も身近な日常である学校という場所からあっという間に非現実(ファンタジー)の世界に繋がるところにあります。ファンタジーがちょっと苦手という子でも面白く読める1冊です。

読者の声より

最近、江戸川乱歩に、はまっている小4の息子。
二十面相もいいけど、少しは他のジャンルもどう?ということで、いろいろなサイトで、面白いと評判でしたので、オススメしてみました。

学校から帰り、読み出したところ、もう止まりません。翌日も、大慌てで帰宅し、数時間で読破してしまいました。「面白かったー。あのねあのね」と、ストーリーを話し出すほどです。いろいろな本を読みますが、ここまでというのは。
「ぼくらのサイテーの夏」も、同じ小6男子の話で、面白そうに読んでいたのですが、さすが、日本のファンタジー。

やはり、日本の、同じ小学生の男子が主人公で、学校から不思議な世界にというのが、自己投影しやすいのでしょう。西洋のファンタジーよりも身近な感じがします。ストーリーも一ひねりあり、ぐいぐい引き込まれます。力強く、前向きなメッセージを感じました。しかも、それが前面に出すぎず、お説教くさくない。

すばらしい本に出会えて感謝。
面白かったーと喜んでくれて、オススメした母もうれしい。
(宙母さん 40代・ママ 男の子9歳)

【読み物】『ピトゥスの動物園』(絵本クラブ小学5年生コース11月の配本)

可愛い挿絵で読みやすい、ワクワクしながら優しい気持ちになれる物語

病気のピトゥスを救うため、5人の仲間たちが考えたのは、1日だけの動物園!

登場人物や話の筋が分かりやすく、すっと本の世界に入り込める読みやすい作品です。スペインでは子どもたちに最も支持された作品に選ばれたこともある有名なお話だそう。病気になった友達の治療費のために自分たちで動物園を作ろうと奮闘する仲間たち。みんなで協力して何かを実現する喜びと人々の温かさに満ちた優しい物語です。

読者の声より

病気のピトゥスの治療費を集めるために、子供たちが立ち上がります。
自分たちのできることを、自分たちの得意分野で頑張る姿は、大人をも巻き込んでいきます。
やさしさあふれる作品で、わが子は「自分だったら何をするか」を考えました。
(まっちょん2さん 40代・ママ 女の子11歳)
 

【読み物】『貸出禁止の本をすくえ!』(絵本クラブ小学5年生コース2月の配本)

もし大好きな本が図書室から貸出禁止になってしまったらどうする?

貸出禁止の本をすくえ!

ある日、わたしの大好きな本が図書室から消えたのが、このお話のはじまりだった――小学4年生のエイミー・アン・オリンジャーは、放課後に図書室でゆっくり本を読んですごすのが唯一の楽しみ。でもある日、お気に入りの本、『クローディアの秘密』が、図書室の棚から消えていた。この本が、「子どもにふさわしくない本」として、貸出禁止になったのだ。でも、ある本が子どもに「ふさわしい」「ふさわしくない」って、どういうこと? いったい誰が、どうやって決めるの?
――内気で、いつでもいいたいことをいえずにいたエイミー・アンだったが、貸出禁止騒動をきっかけに、友だちの助けを借りながら行動をおこしはじめる。やがて、その行動が大きな問題となってしまい……。

小学6年生の読書感想文におすすめの読みやすい名作

【絵本】『ヤクーバとライオン(1)勇気』(絵本クラブ小学6年生コース9月の配本)

本当の勇気について、平和について強く問いかけてきます

「戦わない」という、勇気。
アフリカの少年ヤクーバは、一人前の戦士としての勇気を示すため、ライオンを倒しに出かける。しかしそこで出会ったのは、瀕死のライオンだった・・・。

「殺された側は報復のために相手を殺す。終わりのない報復の殺し合いが続いていく。その悪循環を断ち切るにはどうすればよいのか。日本の社会に目を向けると、いじめられた子が復讐の事件を起こす。虐待された子がやがて虐待する側にまわる。これも同じ悪循環だ。もうひとつの道――『殺さないことだ』という、ライオンの問いかけは重い。」――柳田邦男

読者の声より

どのお話を読んでもその時に自分が置かれている立場で感じ方が変わってくるものだと私は思っています。

この本を読んで、
そうだ!そうありたい!と思うときと、
私には無理だ…と自分の弱さを思うときもある。

ただこの絵本はいつも
「あなたにとって勇気とは?」
と問いかけてくる。

先日、小学校で読み聴かせをした時に、ある子どもから「優しい!」と声が聴こえた。
彼女にとって今、勇気とは優しさなんだなぁと感じ、私の心まで温かくなりました。

ちなみに今の私にとっての勇気は、

「他人がどう思うかではなく、自分がどう思うかを大切にする事。」

今の私にはこれが結構勇気のいることなのだ。

さて、あなたにとっての勇気とは?
(Dandelion629さん 40代・ママ)

【絵本】『ルリユールおじさん』(絵本クラブ小学6年生コース11月の配本)

将来の仕事について考えはじめた子どもたちへ

壊れてしまった大事な図鑑を修復し、さらに特別な1冊へと蘇らせてくれたルリユールおじさん。おじさんの丁寧な作業と仕事への誇り、本への愛情は、小さなソフィーに目には見えない豊かなものを引き継いだようです。淡々とした語り口と美しい絵が語りかけてくるものは深く、将来の仕事について考えはじめる年齢の子どもたちにそっと手渡したい作品です。

読者の声より

こういう感じの絵本は大人ウケはすごく良いのは分かりますが、6歳の長女までもがいたく感銘を受けていたところがすごいです。
「ルリユールってなんだろう?」
「女の子の本はきれいに直るのかな。」
「ルリユールの工程をどうやって(作者は)調べたの?」
「すごいきれいな本になったね。」
「ソフィーは、大きくなって、すごくなったね。」
と、長女はストーリーの流れにのりわくわくする気持ちを抑えきれない様子でお話に聞き入っていました。
最後の最後のページまで、心に入り込む感じで読めました。

本当に充実した読後感を味合うことができ、幸せでした。
長女は
「わあ、すごかった。ソフィーもすごいね。」
と、興奮気味に感動してました。
(AAさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子3歳)

【読み物】『ポプラポケット文庫 君たちはどう生きるか』(絵本クラブ小学6年生コース6月の配本)

小学生の共感できそうな悩みがいっぱい。コペル君と叔父さんのやりとりにどんなことを感じる?

ポプラポケット文庫 君たちはどう生きるか

1937年の出版以来、多くの人に読み継がれてきた吉野源三郎さんの名作です。数年前には漫画版の発売で大きな話題となりましたが、小学生に手渡すなら、手軽に読めるこちらの児童文庫版がおすすめ。これから出会う人生のさまざまな困難や悩みに対してどう向き合えば良いのか。コペル君と叔父さんの言葉が、きっと心強いお守りになるはずです。

読者の声より(『君たちはどう生きるか』マガジンハウス版のレビューから引用)

父親が亡くなって、母と暮らす主人公の少年が、学校の友達との出来事を通して様々なことを深く考えていきます。

恵まれた家に生まれているのに、孤独のある友人。
貧しい家に生まれ、同級生にいじめられているのに、心の美しい友人。
その中で自分はどうなのか。
その掘り下げ方が、叔父の力を借りているにせよ、到底中学生とは思えないような深さで、考えさせられます。

読んでいると、昔の日本人がいかに多くのことを学び、知識として得ていたか、現代の自分は、沢山のことを学んできた筈なのに、足りないと痛感します。

最後の方に出てくる、上級生との諍いのエピソードは、何度読んでも心が痛くなります。
それぞれの立場を深く考え、どうすべきなのか、どうありたいかを諭していく叔父や、遠くからそっと見守る母の姿も、偉大で美しいと感じました。
(hime59153さん 40代・ママ 男の子7歳)

https://club.ehonnavi.net/

読みやすいけれど、心にしっかりと残っていく、絵本クラブ選定の名作。

感想文の作品選びに困ったら、参考にしてみてくださいね。

秋山朋恵(あきやま ともえ) 

絵本ナビ 副編集長・児童書主担当

書店の児童書仕入れ担当、小学校の図書室司書(8年)を経て、2013年より絵本情報サイト「絵本ナビ」に勤務。子どもたちが本に苦手意識を持たずに、本って楽しい!と感じられるように、子どもたち目線で本を選び、さまざまな切り口で紹介している。

編著書に「つぎ、なにをよむ?」シリーズ(全3冊)(偕成社)がある。

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絵本ナビ編集部
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