自分を抱きしめる絵本時間 -『ぐりとぐらのかいすいよく』
絵本ナビに日々寄せられてくるのは、ユーザーからのたくさんの生の声。実際に絵本を読んだ時の子どもたちの反応やエピソードからは、ストーリーを超えた魅力まで伝えてくれます。
「どんな絵本を選んだらいいのかわからない」「購入するかどうか迷ってしまう」
そんな方のために、絵本ナビユーザーがおすすめする絵本をレビューとともにご紹介します!
中学生だった私は、ぐりとぐらとうみぼうずの泳ぎの練習にすっかり魅せられて・・・
弟が園で購入予約していた絵本を家に持って帰ってきたその日、中学生の私は弟に読んであげようと手にし、ぐりとぐらとうみぼうずの泳ぎの練習にすっかり魅せられていました。
今思うと、中学に入学してから張り詰めた気持ちがあったのか、海の中のぐりとぐらの姿とうみぼうずのダイナミックな画面いっぱいの泳ぐ姿に、一緒にもぐり一緒に息つぎをし、泳いでいた時間。
「中学生で絵本なんて」という周りの目を気にしない家での時間、どこか忙しい中学になってからの自分がゆっくりと深呼吸できた。自分と今を立ち止まって見れた。
あの時間はきっと私には必要だったのだと思います。あのとき私はぐりとぐらに出会えてそうっと支えられていたのですね。
読み終わる最後の場面、夜の海を眺める砂浜のぐりとぐら。うみぼうずと出会うシーンが見たくてまた最初から開いてしまうのです。
小学校の図書室や市立図書館では幼年童話から読書時間を得ていましたが、読み聞かせで絵本を楽しむ甥や姪と一緒に過ごす私が中学の時にこの絵本時間があったことを思い出したのは50周年を迎えたぐりとぐらのおかげ。今これからも、ぐりとぐらに出会える方に(ワールドワイドですも
のね!)思いを馳せています。
(トンタさん 40代)
うみぼうず泳ぎにチャレンジした息子
私には二人の大切な息子がいます。
もう成人していますが、二人とも「ぐりとぐら」で育ったようなものです。
ぐりぐらシリーズは初刊からとびつきました。紙面いっぱいに広がる 夢いっぱい 自然いっぱい 生き物いっぱいの絵と あったっかい気持ちいっぱいになるストーリーが、息子はもとより私が魅了されました。大好きです。どの本も好きですが、印象に残っているのが『ぐりとぐらのかいすいよく』です。
息子たちが、スイミングに通いだした頃この絵本に出会いました。うみぼうずの大きさとその泳ぎの迫力に、息子たちは当時、手を叩いて歓声をあげました。 そして、スイミングに行くのを嫌がっていた息子たちが、水泳の楽しさを発見したのもこの絵本でした。
息子たちは、「うみぼうずおよぎ!!」と言いながら、いつの間にかバタフライが泳げるようになっていました。
「あかいぼうし あおいぼいし ぐりとぐら ぐりぐらぐりぐら・・・」と言いながらスイミングクラブに通った時のことは、私のかけがえのない息子との時間でした。
今も、本棚にはぐりぐらシリーズが「いつでも読んでね!」とささやいてくれています。
(ムッチさん 50代・せんせい)
野ねずみのぐりとぐらは、浜辺であきびんを見つけました。中から出てきたのは地図と浮き袋、それに海ぼうずからの手紙! ぐりとぐらの海での大冒険物語。
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