予測不可能な展開は、頭を空っぽにしてくれる -『ゴムあたまポンたろう』
絵本ナビに日々寄せられてくるのは、ユーザーからのたくさんの生の声。実際に絵本を読んだ時の子どもたちの反応やエピソードからは、ストーリーを超えた魅力まで伝えてくれます。
「どんな絵本を選んだらいいのかわからない」「購入するかどうか迷ってしまう」
そんな方のために、絵本ナビユーザーがおすすめする絵本をレビューとともにご紹介します!
ゴムあたまポンたろうは、確かに存在していた
どうしてこうも、屈託なく笑えるのだろう。
時々、子どもたちが羨ましくなる。
ナンセンス絵本は、どうも大人には理解しがたい内容ばかり。
なんなんだ~!こいつは!
誰かが怒る声が聞こえてきそう。
でも、子どもは違う。
素直に笑ってくれる。腹の底から笑ってくれる。
私もかつて、ナンセンス絵本は意味不明だった。
でも、こどもたちに読み聞かせをしていると、
だんだんと、ナンセンス絵本の良さが見えてきた。
ゴムあたまポンたろうは、確かに存在していた。
絵本の中だけれど、絵本から飛び出して、
子どもたちを、笑いの渦に巻き込んで、
幸せのひと時を与えてくれた。
予測不可能な展開は、頭を空っぽにしてくれる。
次は?次は?と期待させて、考えも付かない落ちが待っている。
笑うしかないじゃありませんか。
ハリネズミがいっぱい遊んでいるところに、
ポンたろうが落ちてきた。
ハリにさされて、飛んでいくのだと思いきや・・・!?
子どもの笑顔を見たければ、是非ナンセンス絵本!
おすすめです。
小学2年生に読み聞かせをしましたが、
5歳くらいのお子さんからでも大丈夫だと思います。
(多夢さん 40代・ママ 女の子11歳)
息子の底抜けの笑顔が懐かしい
長先生の作品は、いつも凝り固まった大人の心まで開放してくれます。
久々に手にして思わず借りて来てしまいました。
とおくの ほうから おとこのこが とんできました。
この最初の一行から私たちは別世界へ連れて行かれます。
幼い息子を膝に乗せ読んだときの息子の底抜けの笑顔が懐かしい。
あの笑い声で、親の私までいっときピュアな気持ちになれました。
今一度読み直し、長先生って子ども心を忘れていない純粋な方だったんだな~、としみじみ思いました。
わたしもポンたろうのように、事の成り行きに身を任せ飛んでいけたら楽しいだろうなぁ~。
“ストレス”って言葉がない世界だろうなぁ~。
息子も再読し、ハリネズミの変わり身にまた大笑いしていました。
(アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子12歳)
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