真似をしている子どもの顔の表情が、とっても豊かになりました『かお かお どんなかお』
絵本ナビに日々寄せられてくるのは、ユーザーからのたくさんの生の声。
「どんな絵本を選んだらいいのかわからない」「購入するかどうか迷ってしまう」
そんな方のために、絵本ナビユーザーがおすすめする絵本をレビューとともにご紹介します。
ご紹介する絵本は、発売以来ベストセラーのあかちゃん絵本。『かお かお どんなかお』
赤とピンクの印象的なまるい顔の表紙。絵本は知らなくとも、どこかで見かけたのことのあるような・・・。
そう、この絵本の作者は、イラストレーター、漫画家、アニメーション作家、エッセイスト、そして絵本作家と、多彩な顔をもつ柳原良平さんです。2015年8月に天寿を全うされた柳原さん。サントリースピリッツから発売されているトリスウィスキーのCMキャラクター「アンクルトリス」の産みの親として広く知られていますが、たくさんの素敵な絵本も残されています。
魔法の本
かお かおにめがふたつ はなはひとつ
と、ページをめくる度に顔がどんどん完成されていく。顔ができたら、次は表情。
たのしいかお かなしいかお
と、とても簡単な顔ですが、しっかりと表情がかかれています。
子どもがお腹にいるときから読み聞かせていました。
赤ちゃんの時でも、しっかり絵本をみつめていて、1歳になっても大好きな絵本の一つでした。
産まれてきて目がみえるようになってからは、お母さんの顔を見ては、色々と感じてきている事だと思います。
それがこの絵本の中に、しっかりと詰まっていて、赤ちゃんにとっても、もっとも身近な内容の絵本だと思います。
読んでいる自分の声も、怒った顔のページでは怒った感じに、笑った顔のときは微笑んで、困ったら困った声で、自然と自分の顔の表情も絵本と同じになっいて、それに合わせた声を出して読んでいました。
そういう意味でも、絵本を読んでる間に、赤ちゃんにはしっかり感情と表情を伝える良い機会にもなったのではと思います。
そんな読み手の感情がおもむろにでるこの絵本は、本当に魔法の絵本だと思います。絵本に描かれている顔と声が絵本から飛び出した状態です。なぜか読み手もすっかり絵本と同じ状態になっていました。
泣いた顔や、怒った顔、笑った顔、すべて理解できるようになるまではお腹にいるころから読み始めていたら相当先だとは思いますが、きっと絵本の中の顔と、日常の自分をとりまく人達の顔をしっかりかぶらせていたのではと思います。
そのうち、この絵本の顔の真似をするようになりました。
真似をしている子どもの顔の表情が、とっても豊かになりました。
(ルザさん 30代・ママ 男の子6歳、男の子4歳)
ずっとお気に入り!
すごく良い絵本だと思います。
息子も長い間、ずっとお気に入りです。
たのしいかお、かなしいかお、おこったかお、たくましいかお・・・
いろいろな表情がとても味のあるイラストで描かれていて、おもしろいです。
とくに笑った顔は息子が好きなページで、つられて一緒に笑っています。ただ自分で本棚から出しては、笑った顔のページを開くので、このページはびりびりで(笑)
何回もセロテープで補修しています。
(うどんあさん 30代 ママ 男の子1歳)
楽しい顔、悲しい顔、笑った顔、泣いた顔、いたずらな顔…。さまざまな顔の表情を大胆にデフォルメして切り絵で表現した“表情の絵本”。赤ちゃんはもちろん、幼児も絵本を見ながら百面相をして楽しんでいます。
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