「僕は焼いも!私はスイートポテト!」など次々と口を開きます -『おおきなおおきなおいも』
絵本ナビに日々寄せられてくるのは、ユーザーからのたくさんの生の声。実際に絵本を読んだ時の子どもたちの反応やエピソードからは、ストーリーを超えた魅力まで伝えてくれます。絵本ナビユーザーがおすすめする絵本をレビューとともにご紹介します!
秋の行事といえば、おいもほり。
おいもの絵本はたくさんあるけれど、これほど子どもたちの空想をかきたてる絵本があったでしょうか。今読んでも、なお新鮮で楽しい気持ちにさせてくれる『おおきなおおきなおいも』。読み出すと子どもたちはすっかり夢中です。
おいもほりが何よりもウキウキワクワク楽しくなって、食いしん坊の食欲をたまらなくそそる絵本です!
みんなで一緒に参加できる、そんな本でもあります!
おいも堀りを楽しみに
私の園では近くの畑を借りてさつまいもを育てています。
5月の上旬に苗を植え、先日は除草に行ってきました。10月の収穫を楽しみにしているこどもたちです。
自分が描いたような絵のタッチが子どもたちはお気に入り。おいも堀りを心待ちにしている気持ちが理解できるようです。「ひとつねるとむくっと・・・ふたつねるとむくむくっと・・・」というフレーズや、何ページにも渡って描かれたおいも。土の中で生長して見えないだけに想像が膨らみます。本当に大きなお芋が収穫できた後の運び方、プールに浮かべたりいもザウルスにしたり・・・
いかにも子どもがかんがえそうなことです。
おいもpartyのところでは「僕は焼いも!私はスイートポテト!」など次々と口を開きます。あと何といっても盛り上がるのは「いもらす」おならで飛び上がるシーンですね。じっとしていられずに飛び上がっていますよ。
みんなで一緒に参加できる、そんな本でもありますね。時々読み10月の収穫を楽しみにできればと思っています。
(あけみ先生さん 30代 せんせい)
おいもほりは、永遠の子どもの夢★
子どもの頃、おいもほりで自分の顔よりおおきな、おおきなおいもを掘って、嬉しかったことが今も僕の心に焼き付いています。
子どもの想像力や発想は、大人のはるか彼方にあり、この絵本の中の幼稚園のこどもたちは、とんでもなくおもしろい発想を繰り広げてくれ、読んでいる人みんなを幸せにしてくれます。
しかし、この絵本の魅力は、そんなおもしろい発想がつまっていること以外にもあると思います。それは、リズミカルで、ワクワクしてつい言ってみたくなるセリフと、色彩は芋の紫色以外は全て白黒で、主役である「おいも」を際立たせているところにもあると思います。
年中クラス担任の時に何十回と子どもに読みましたが、何度読んでも子どもは必ず一緒に笑ってくれます♪
(フラスープとパイナッぷり♪さん 20代 せんせい)
一人で何度も繰り返し読んでいます。
子どもが夢中になって読んでいます
4歳になったばかりの息子。絵本が大好きですが、文章が多めの絵本は自分で読みたがりません。
この本も息子が読む絵本の中ではかなりの文章量ですが、一人で何度も繰り返し読んでいます。
絵本の世界に入り込んで、絵本の中のお友達と一緒にお芋をほったり、次は何をしようか相談したり、お芋パーティをしたり、一息もつかず読み進めていました。
色合いも地味でシンプルなイラストですが、読みやすい文章と豊かな発想力が魅力の一冊です。
(ねこよんよんさん 40代 ママ 男の子4歳)
幼稚園の子どもたちが共同で描いたとてつもなく大きなさつまいもをめぐって、子どもたちの空想が無限に広がっていく愉快なお話。実際の園での遊びからヒントを得て作られました。
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