不器用な愛の伝え方『おまえうまそうだな』。パパの読み聞かせに!
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
愛し愛される幸せ
夫婦、恋人、親子。
愛すること、愛されることって、なんて素敵なことでしょう。
いつもは言えない「すき」という言葉が、すっと出てきます。
大昔。たまごから生まれたアンキロサウルスの赤ちゃんはひとりぼっち。そこへ恐ろしいティラノサウルスがやってきてよだれをたらし、
「ひひひひ・・・おまえ うまそうだな」。
すると、なんとアンキロサウルスは
「おとうさーん!」と言ってティラノサウルスにしがみついてしまいます。
「ぼくのなまえ、ウマソウなんでしょ?」
ティラノサウルスは戸惑いながらも「おとうさんみたいになりたい」というアンキロサウルスのために、父親として振舞います。
何日も何日も経ったある日、とうとうティラノサウルスは別れを切り出します。そして・・・。
<みんなの声から>
泣けたよ
(ウルトラマンファミリーさん 30代・ママ・静岡県島田市 男4歳)
「おとうさんはウルトラマン」シリーズから大好きで読んでいました。今回の「おまえうまそうだな」は他人への思いやりや優しさ、守ってもらえる心地よさ等いろんなことを教えてもらいました。
4歳の息子は始めは登場する恐竜に心を奪われていましたが、何度も読み聞かせをするうちに、別れの寂しさと親子の絆をうっすらと感じ取ってくれたようです。「ぼくがお母さんと離れても捜してくれる?お母さんのことはぼくがみつけてあげるからね。」なんて泣かせる台詞を言ってくれました。
私は「うまそう」と呼んでいた恐竜の気持ちを思うと、読みながらウルウルきてしまいます。
絶対おすすめです!読んでみてください。
やっぱり父はつよかった
(ござるさん 30代・ママ・沖縄県島尻郡 女11歳、男6歳、女3歳)
「今回も笑わしてもらいましょう」みたいな感じで買った本ですが、おやおや・・・。
確かにエサ(!!)にするつもりだったのに「おとうさーん」としがみつかれてきょとんとするところや、食べたくもない木の実を食べて困っているとところは笑えますが、むしろ頼まれたら断れない的な人柄(!?)のよさや、食べるつもりだったのに、尊敬されちゃって自責の念に駆られる誠実さや、何よりも自分の気持ちを押さえて子の幸せを願う強さにやられました。
裏表紙の卵の抜け殻に切なそうに歩み寄る姿にウルッときました。
本はみかけによらない。すごくいいよ~!!
(まりん♪さん 30代・ママ・福岡県北九州市 女11歳)
前から気になっていた絵本だったんですが、
恐竜ものか・・・となかなか手にしなかったんです。
あ~私のバカバカバカ!
すごくいい絵本でしたよ!!本当に。
「おまえ うまそうだな」という1文が
「おまえ ウマソウ(名前)だな」にかわるなんて
その素晴らしい発想に大爆笑してしまいました。
・・・そしてその後、切なくて・・感動。
私が今まで出会った絵本のベスト10に入るかな・・と思うくらい
素敵な絵本でした。
<作者紹介>
宮西 達也
1956年静岡県生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。「きょうはなんてうんがいいんだろう」(鈴木出版刊)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。「パパはウルトラセブン」(学研刊)などでけんぶち絵本の里大賞を受賞。「おとうさんはウルトラマン」(学研刊)などの作品がある。
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※校正前の原稿を元に掲載していますので、実際の本の内容と異なる部分があります。
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