おやすみ前に一緒に楽しみたいね『おやすみなさいフランシス』
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
家族いっしょにいる幸せ
家族って、何でしょう。
血がつながっていること?いっしょに住んでいること?
いえいえ、家族いっしょはこんなにも楽しいのです。
夜の7時。あなぐまの女の子、フランシスはもう寝る時間です。
おとうさんとおかあさんとキスをして、おやすみなさいを言って、ベッドに入ります。
でも、眠れないんです。
部屋の隅のほうに、とらがいるんじゃないかしら?
いすのところにおおおとこがいるみたい。
天井のひびわれから、何かが出てくるかもしれない・・・。
フランシスは心配になって、その都度おとうさんとおかあさんのところへやってきては、やさしくたしなめられてベッドに戻っていきます。
<みんなの声から>
一緒に寝ればいいのに・・・
(秀のママさん 30代・ママ・愛知県名古屋市 男4歳)
4才になったばかりの息子に読んであげたら、
「ひとりで怖かったら、お父さんかお母さんと一緒に寝ればいいんだよ」って。
「フランシスはまだ園児さんなのにちゃんと1人でベットに入るなんて凄いね」と私はフランシスを誉めましたが、息子はまだまだ隣りに必要とする人がいるみたい。
いまだに眠れない時って、時計の秒針すら気になる私ですが、フランシスはひとりだったしもっともっと色々目に入るものが気になったことと思います。でもお父さんの分かり易い説明がほのぼのしていて良かったです。
デッサンのように書かれた絵が、やさしく感じ眠気を誘ってくれるようでした。振り返ってみれば、子供って寝ることが仕事なんですね。
ドア閉めて~
(トーマスママさん 30代・ママ・埼玉県川越市 男4歳)
まだ4歳になったばかりの息子にはちょっと長かったようで、しばらくしてから再度読んであげました。母としては、何度となく、不安になるフランシスの気持ちが手に取るようにわかり、自分の子供の頃を思い返しました。またフランシスの言葉を受け止めてあげる両親の姿に感動しました。
しかし、息子は途中で怖~い、「僕の家は平気?」ちょうど開いていたリビングのドアがきになり「そこのドア閉めて~」とかなりフランシスと同じ気持ちになっていた様子。そんな一人寝の不安な気持ちがとっても伝わってくる、すてきな絵本でした。
<作者紹介>
ラッセル・ホーバン
アメリカ ペンシルバニア州生まれ。大学を中退し、フィラデルフィアの美術学校で学ぶ。「フランシスのいえで」「フランシスのおともだち」(好学社刊)などの作品がある。
ガース・ウィリアムズ
1912年アメリカ ニューヨーク生まれ。7歳のときにイギリスに移り住み、ロンドンのウェストミンスター美術学校、王立美術学校で学ぶ。1942年アメリカに帰り、ニューヨーカー誌での活躍をきっかけにさし絵と絵本の仕事に打ち込む。「大きな森の小さな家」「大草原の小さな家」(以上福音館書店刊)などの作品がある。1996年没。
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※校正前の原稿を元に掲載していますので、実際の本の内容と異なる部分があります。
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