読み出したら止まらない…!『あらしのよるに』
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
友達がいる幸せ
気の置けない友達とのおしゃべり、楽しいですね。
そんな相手がいる、あたりまえではありません。
雨が轟々と叩きつける嵐の夜、白いヤギはやっとの思いで丘を滑り降り、壊れかけた小さな小屋にもぐりこんだ。
小屋の中は真っ暗で何も見えない。
ガタン!と音がして、脚をケガしたオオカミが小屋に入ってくる。
風邪で鼻も利かず、お互いの姿も見えない中、
ヤギは相手をヤギと、オオカミは相手をオオカミだと思い込む。
勘違いしたまま二匹は話を続け、やがて不思議な友情が芽生えて・・・。
<みんなの声から>
友情について考えさせられる
(はなしんさん 30代・ママ・千葉県市川市 女5歳、男3歳)
読んだ後に、いろいろと深く考えさせられる。嵐の日にはぐくまれた友情は、はたして永遠なのでしょうか。種族を超えた、天敵同士の友情は、成立するのでしょうか。
オオカミとヤギが嵐の夜の雨宿りの暗闇の中で出会った。
お互い、雨に濡れて鼻かぜをひいていて、嗅覚を失っていたため、話だけで相手を自分と同種の存在と勘違いしてしまう。
いつ、ばれて食べられてしまうのか、ドキドキしてたまらない。
話の面白さは、ぴか一である。長さも気にならず、話に集中し、子供も私も夢中になってしまった。
一体、あくる日に再開して、何が起こるのか、読んだ後も気になって仕方がない。もう、続きを読むしかないでしょう。
一気に全作読みきってしまった!
(キティママさん 40代・ママ・広島県世羅郡 女12歳、女10歳、男8歳)
あまりにも話題沸騰だったから,本屋さんでちょっと立ち読みしたらもうダメ...
これは家でじっくり読みたいと,その場で財布をひっくり返してセットを購入しました。
その夜,8歳の息子と10歳の娘に,「今夜から一冊づつ読むね。」と言って読みはじめたものの,私も続きが読みたいし,子どもも聞きたくてたまらないせつない顔をしてて...やめられなーい。
なんと,2時間かかって最後まで読んでしまいました。
最後は読み手も聞き手も涙涙で大変!
まるで感動巨編の映画を一本観終わったような気分になりました。そして次の日...「今日も読んで~」と言う息子に『カンベンしてえ~』と言いつつもまた2時間。
みなさんも是非是非ご一読を!友達を大切にしたくなりますよ。
<作者紹介>
木村 裕一(きむら ゆういち)
1948年東京生まれ。多摩美大卒。造形教育の指導、白鴎短大講師、テレビ幼児番組のブレーンなどを経て、現在、絵本、童話の創作、戯曲、コミックの原作など広く活躍している。「あらしのよるに」で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞受賞。「いないいないばああそび」「オオカミのごちそう」(以上偕成社刊)などの作品がある。
あべ 弘士(あべ ひろし)
1948年北海道生まれ。旭川市旭川動物園の飼育係から絵本作家になる。「あらしのよるに」で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞受賞。「ゴリラにっき」(小学館刊)で小学館児童出版文化賞受賞。「ハリネズミのプルプルシリーズ」(文渓堂刊)で赤い鳥さし絵賞受賞。他に「わにのスワニー」(講談社刊)などの作品がある。
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※校正前の原稿を元に掲載していますので、実際の本の内容と異なる部分があります。
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