ともだち1時間100円…!?ともだちってなんだろう?を考える絵本『ともだちや』
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
友達がいる幸せ
気の置けない友達とのおしゃべり、楽しいですね。
そんな相手がいる、あたりまえではありません。
「えー、ともだちやです。ともだちはいりませんか。」
キツネはともだちやをはじめることを思いつきました。
一時間百円で友達になってあげるのです。
クマに呼ばれて、食事の相手をすることに。食べたくないイチゴを無理に食べて、しくしくするおなかを押さえながら二百円いただきました。
「えー、ともだちやです。ともだちはいりませんか。」
オオカミに呼ばれて、トランプの相手をすることに。
楽しく遊んだ後、オオカミにお代を請求すると、オオカミは・・・?
<みんなの声から>
大好きなシリーズです。
(けろちゃんのたまごさん 30代・ママ・福岡県福岡市 男8歳、男6歳)
ともだちやシリーズ第1弾。きつねとおおかみが出会ってともだちになるまでという内容です。
不器用なきつねとおおかみが、とても身近に感じられます。
それぞれの性格や心境の変化などが、セリフや絵からしっかり伝わってきます。
笑いの中にもホロリとする場面もあり読み終わるといつも「よかった~」とあったかい気持ちになります。
せつないね~
(SESIRIAさん 30代・ママ・神奈川県横浜市 男8歳、女7歳)
ともだちシリーズを飾る第1冊目。導入としてはなかなかの内容かな・・。その後の話の展開に心が動かされます。
小学生低学年までの子ども達にとって「ともだち」は大切な存在。どうやったら仲良くなれるのかと興味津々です。でもお金では買えないものだとはきがついているはず・・。きつねの姿が切なく思えました。
がんばれ、きつね!いいやつだね、おおかみ!
「友達屋」って何だろう?
(みぃままさん 30代・ママ・東京都多摩市 女7歳)
大阪弁のタイトルかと思いきや、「友達屋さん」のことらしい。きつねさんが「ともだち1時間100円」と友達屋さんをして森の中を歩いていきます。え?友達からお金をとるの?変なお話と思いながらも読み進んでいくと、そうっか、自分の嫌なことでも付き合ってあげたりするからお金をもらったりするのかなぁ?と思えなくもない・・それでもやっぱり変だな変だなという思いで読んでしまいますが、そんなことはない。きつねさんは、「友達」のあるべき姿をちゃぁんと見つけます。読んだ後に『あぁ、読んでよかった!』ときっと思えるすてきなお話です。1年生、2年生読んでみませんか。
<作者紹介>
内田 麟太郎(うちだ りんたろう)
1941年福岡県大牟田市生まれ。個性的な文体で独自の世界を展開。「さかさまライオン」(童心社刊)で絵本にっぽん大賞、「うそつきのつき」(文渓堂刊)で小学館児童出版文化賞、「がたごとがたごと」(童心社刊)で日本絵本賞を受賞。絵本の他にも、読み物、詩集など作品多数。
降矢 なな(ふりや なな)
1961年東京生まれ。スロヴァキア共和国のブラチスラヴァ美術大学で石版画を学ぶ。「めっきらもっきらどおんどん」「きょだいなきょだいな」(以上福音館書店刊)、「ともだちやシリーズ」(偕成社刊)などの作品がある。
<関連商品>
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※校正前の原稿を元に掲載していますので、実際の本の内容と異なる部分があります。
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