『カンガルーの子どもにもかあさんいるの？』 いっしょにいたいねー親子の絆を確かめ合う幸せ

子育て中は、毎日が大忙し。イライラしてしまうことも多いですね。
思わず親子で「ぎゅっ」と抱き合ってしまう作品が勢ぞろいです。

ええ、もちろん　カンガルーの子どもにもかあさんはいるわ。あなたとおなじよ。
ライオンの子どもにも、かあさん いるの？
キリン、ペンギン、はくちょう・・・と繰り返される問答は、最後のメッセージへの布石なのです。
動物の親子と同じように、あなたはあなたのかあさんに可愛がられている。
子どもにとってこれほど心強いことはないでしょう。
 

スキンシップに良い感じ★

（めろんぱんださん　20代・静岡県静岡市　　男２歳）

実はあまり私自身は好きではなかった本でした。
絵も可愛い絵が好きな私にはちょっと苦手…。
でも､子供にはかなり好評★

いつも『あなた』のところを、子供の名前に替えて読んでいます。
最後の「すごーくすごく…」のシーンで子供をムギュッて抱きしめると、嬉しそうに「いっかい、いっかい」と再度、読んでとおねだりされてしまいます。（笑）

同じような言葉の繰り返しですが、よく考えてある本だと思います。
今では息子と私のお気に入りの本です♪

おかあさんはこどもが大好き！

 （ぽぽろんさん　20代・長野県茅野市　　女４歳、男２歳）

 エリック・カールさんらしい、カラフルな動物たちに簡単な文章の繰り返しが、子供の興味をひきつけます。
動物の名前を言って楽しんだり、いるよいるよなんて答えています。
「どうぶつのかあさんは　とってもこどもを　かわいがるわ。あなたのかあさんが　あなたをかわいがるのとそっくりおんなじよ。」
なんてすごくいいです。
そこの部分を力を込めて子供の顔を見ながら読むと、ニヤニヤと嬉しそうです。

エリック・カール

1929年アメリカに生まれ、西ドイツで育つ。1968年に絵本「１，２，３どうぶつえんへ」（偕成社刊）を発表、ボローニャグラフィック大賞を受賞し、以来絵本作家として活躍。世界的な人気絵本「はらぺこあおむし」「たんじょうびのふしぎなてがみ」（以上偕成社刊）などの傑作を生む。
 

この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
※校正前の原稿を元に掲載していますので、実際の本の内容と異なる部分があります。