『どんなにきみがすきだか あててごらん』 愛し愛される幸せ
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
愛し愛される幸せ
夫婦、恋人、親子。
愛すること、愛されることって、なんて素敵なことでしょう。
いつもは言えない「すき」という言葉が、すっと出てきます。
チビウサギがベッドへ眠りに行く途中、デカウサギにきいてみたくなりました。
「どんなに、きみがすきだか あててごらん」
「こんなにさ」と腕を思い切り伸ばすチビウサギに、
「でも、ぼくはこーんなにだよ」とデカウサギ。
お互いにどんなに好きかを比べあいます。
何度も比べあったところで、もうチビウサギは眠くて何も思いつかなくなり、
「ぼく、おつきさまにとどくぐらい きみがすき」といって目をとじます。
<みんなの声から>
眠りにつく前に・・・
(しゃなこさん 30代・ママ・神奈川県横浜市 男6歳)
実は、題名があまりにストレートだったので最初は手に取ることをちゅうちょしていました。
読んでみて、息子と私の宝物になりました。
一番気に入っているのは、眠りについてしまった子ウサギに語る最後の言葉・・・
夜、眠りに付く寸前の子供の顔を見るととっても幸せな気分にさせられます。親なら誰でもきっと、その1日の終わりの大事な瞬間にいてあげたいと思います。
そして、その瞬間こそが本当の真実の顔であり、その時耳に届いた言葉はきっと何よりの真実として子供の心に残ると思っています。
その日、1日怒ってばっかりだったけどその瞬間だけは絶対、ニコニコの笑顔で眠りについて欲しいと思います。
もれなく幸せを運んでくれる絵本
(サラミさん 20代・ママ・兵庫県芦屋市 女3歳)
人間は、死ぬまでにいった何度眠りにつくでしょう。泣きながらいつのまにか眠ることもあるでしょうし、眠るつもりじゃなかったのに、疲れすぎてばったりと眠ってしまうこともあるでしょう。修学旅行のときのように、いつまでもくすくす笑ってしまってなかなか寝付けないくらい、楽しい気持ちで眠ることもあるでしょう。
でも、この絵本のチビウサギのように眠りにつけたら、きっとそれは人生のなかでもいちばんといえるくらいに幸せなことだなと思うのです。おおきな腕のなかでいつも守られているという無意識の安心感、好きだよと迷いなく伝えられるまっすぐな安心感が、チビウサギの行動や言葉から思いっきり伝わってきます。
わくわくしたり笑ったりするようなお話ではないですが、寝る前に読み聞かせてあげるのにぴったりの絵本だと思います。そして、この本を読み聞かせようと思うお母さんも、その子供たちも、人生でいちばんしあわせな夜をすごしていることを実感できる本だと思います。
<作者紹介>
サム・マクブラットニィ
アニタ・ジェラームとのコンビで生まれたこの作品は世界各国で翻訳され、ぬいぐるみやしかけ絵本などのグッズとともに子ども達に愛されている。
アニタ・ジェラーム
「ぼくはぼくのほんがすき」「ママ、わすれてるじゃない」「ちっちゃいかわいいちゃん」「ぼうや、おくちをあけて」(以上評論社刊)などの作品がある。
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※校正前の原稿を元に掲載していますので、実際の本の内容と異なる部分があります。
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