あくびのプロがいた!
朝も、昼も、夜も。
最近の私は、いつでも眠い。
起きるのはもちろん辛い。
通勤電車では、何度もガクっとしてしまう。
会社に着いても、(ここだけの話)眠気は何度も襲ってくる。
特に午後はひどい。
どうしてこんなに眠いのでしょう。
朝が早いから? それとも年齢のせい?
いや、気候のせいかもしれない。
それとも、「睡魔」にとりつかれているのでしょうか。
…いえ、わかっています。
緊張感が足りないのです。
大人がそんなに眠そうにしていては、ダメなのです。
だから、私はしばらく大好きなこの「絵本」を封印しています。
だって、読んだら寝てしまうでしょうから。
あくび
「フワーーー」
ぼくのあくび。
実はこれ、はじまりはかばさんなのです。
どういうことかというと…?
ジャングルにいたかばが一斉に口をあけて、
「フワーー」。
大きな大きな口がいくつもあって、大迫力のあくびです。
それを見たきりんにあくびがうつります。
「フワーー」。
長い首のきりん、高い所のあくびは気持ちが良さそう。
それを見て、次にあくびがうつったのは、ぞう。
その次は?そのまた次は?
そうやって、どんどんうつっていったあくびが、最後に…。
というわけ。
画面いっぱいに繰り広げられる「あくび天国」。
豪快なあくび、なんだか気の抜けるあくび、集団のあくび、一人静かなあくび。
他人のあくびって、こんなに面白かったっけ?
とにかく、見ているだけで眠くなってきます……
「グーーー」。
これ以上ないほど、幸せな眠りですね。
読み聞かせてもらうときは、「あくび」の上手な人にお願いするのがオススメですよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
この絵本がどれだけ眠気を誘ってくるのか、改めて気になってしまったので、試しに読み聞かせをしてもらうことに。頼んだ相手は、隣のデスクに座る、朗読の得意な女性スタッフ。
すると…。
想像以上に上手い!!
「あくび」がとても上手なのです。
登場するあくびの読み方を、全て変えてくるのです。
こんなところに「あくびのプロ」がいました。
素直に眠気に誘われていくことの幸せ…
まさか会社で味わうとは。
という訳で、この絵本は絶対に「あくびのプロ」に読んでもらうことをおススメします。
躊躇することなく、眠りの世界へ引き込まれていくでしょう。
ちなみに「あくびのプロ」である彼女は、寝るのが大好きだそうですよ。
ついついつられる、おひるね絵本
磯崎園子 (絵本ナビ編集長)
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