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みんなでつくる!森のえほんプロジェクト

【絵本完成報告】絵本ナビユーザーのレビューを経てついに完成!絵本『ふしぎな森のものがたり』

人気絵本作家・あいはらひろゆきさんの発案で、2021年3月からスタートした参加型絵本制作企画「みんなでつくる!森のえほんプロジェクト」が、ついに絵本の完成・発売を迎えました。完成した絵本の紹介とあわせ、このプロジェクトのコンセプトである「絵本を買うと、木を増やし森を守る」仕組みについて、改めて紹介します。

『ふしぎな森のものがたり』の絵本制作を担当したのはこのおふたり!

あいはらひろゆき

 1961年仙台市生まれ。長女の誕生をきっかけに絵本作家としてデビュー。 代表作は「くまのがっこう」シリーズ(ブロンズ新社)、『はっはっはくしょーん』(カドカワ)など。2020年に「サニーサイドブックス」を設立し、『トモダチ』、『笑顔が守った命』、『おばけのうんどうかい』などを出版。

ちゅうがんじたかむ(株式会社ベイシカ所属)

キャラクターデザイン会社「ベイシカ」にて絵本製作やキャラクターデザイン、プロモーションを行う。主な作品に「はっはっはくしょーん」シリーズ(KADOKAWA 2020年1月刊行)、『シャングリラ占星術』(あさ出版2020年9月発刊)イラスト担当などがある。ちょっと人間みたいな雰囲気のある動物や、かわいくて憂鬱そうな女の子のイラストにファン多数。

アイデア募集から投票、レビューまで 絵本ナビユーザーが参加した絵本が完成!

「ふしぎな森のものがたり」は、ある山に1本だけ生えているふしぎな木の隣に、いろんな動物や人がやってきて木を植えると、ふしぎな実がなるストーリーです。応募総数459案から一次審査で20案に絞り、さらに読者投票による二次審査で10案の採用が決定しました。

そこからは、あいはらさんがアイデアを組み合わせておはなしの流れを構成し、今回絵を担当するちゅうがんじ たかむさんが採用されたアイデアを元にゲラ(下書き)を制作。さらにそのゲラに対して、レビューで意見を募って最終調整を行いました。まずは、完成した絵本をご覧ください!

ふしぎな木を中心に、いろんな動物や植物が描かれた極彩色のイラストが表紙カバーに。おはなしに登場した動物を探すのも楽しそう!
ふしぎな木の隣に最初に木を植えたのは、カメレオンさん。「最初はかわいい動物がいいなと思って、カメレオンにしました」(あいはら)
カメレオンさんが植えたふしぎな木には、きれいな虹色の実がなりました

こんな風に、だれかがやってきてお世話をすると「うーん うーんの」と木ががんばって、ページをめくると「ポーン!」と実がなるという“節の繰り返し”と、どんな実がなるかというアイデアの意外性が楽しめる構成になっています。みんなが植えた木が増えると、山がとってもカラフルに! 「森に木を植える」というプロジェクトのコンセプトを視覚的に表現した、夢のあるすてきな物語ができあがりました。

ふしぎな森のものがたり

絵本を読んだ分だけ植林などの森林保全活動のための寄付につながる! そんな画期的な絵本が今まであっただろうか?

 

日本最大級の絵本サイト「絵本ナビ」と「くまのがっこう」の人気絵本作家あいはらひろゆき、画家のちゅうがんじたかむがコラボし、「みんなでつくる!森のえほんプロジェクト」をスタート、日本全国の「絵本ナビ」ユーザーに「不思議な木の実」のアイデアを募集して作った読者参加型絵本。

 

また、この企画には一般社団法人モア・トゥリーズ(坂本龍一主宰)も参加、約25冊の購入で1本の植林に相当する金額の寄付につながる絵本となっていて、日本SDGs協会も推薦している。

絵本「ふしぎな森のものがたり」3つの注目ポイント

注目その1:絵本ナビユーザーのレビューを参考に最終調整

鉛筆でざっと描かれたゲラのレビューには、読んでみた感想やおもしろいと思ったところ、「もっとこうなったらいいな」といったアイデアまで、ユーザーの視点からさまざまな意見が寄せられました。その一部を紹介しましょう。

とてもおもしろく「次はなんの実がなるのかな?」とウキウキしたり、思っていたのと違う実がなっていると「なるほどね~」と感心したり、続きが気になってどんどん読み進めてしまいました。繰り返しの絵本なので、1~2歳もとても楽しめるなと思いました(K.Kさん)

そのキャラクターにあったサイズのジョウロを持っているのが良い。カメレオンの所は虹色の色が入っていて、「わぁ~!」と声をあげていました。全体的に「うーん うーんの」「ポーン!」は一緒に口に出すことが多かったです。繰り返しはやっぱり楽しいし、次はどんな実がなるのだろうと想像がふくらむ絵本。子どもたちが好きそうな絵本になったと思います(K.Mさん)

絵の登場人物の表情が豊かで、内容に惹き込まれます。木が生えたシーンでは、必ずハッピーな笑顔になっている作りがとても読んでて気分が上がります。お話の内容も、不安や悲しい気持ち、悩みを「ポーン!」と解決してくれる流れになっているので、明るい気持ちになれました(K.Yさん)

読み終わるとすぐに「もう一回読んで!」と何度もせがまれました。3歳の子は、男の子が登場するといつも「これ、私!」と言います。世界観に浸って自分も一緒に登場したくなるようです。いろいろな動物が出てくるので「あっ、◯◯!」といいながら指差して楽しんで読んでいました(E.Uさん)

あいはらさんとちゅうがんじさんは、寄せられたレビューにすべて目を通し、もっと読みやすくて楽しくなりそうだと感じた内容を、実際に絵本に反映していきました。

例えば、ふしぎな実がなったのを見たほかのだれかが、次に木を植えるこちらのシーンは、このレビューの意見を取り入れて変更されたものです。

「隣に植えました」となっているので、次のキャラクターのページと地続きになっているような演出があると楽しいかなぁと思いました!(K.Yさん)

下絵の段階では左と右、それぞれのページが独立したシーンとして描かれています

最終的な絵として完成したのがこちら。

地面が繋がって、同じ山に木を植えていることがわかりやすくなりました

レビューに参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

注目その2:アイデアの応募者全員のお名前を絵本に掲載

実際にアイデアが採用された10名の応募者の方は、それぞれふしぎな実が「ポーン!」となっているページに、応募時のニックネーム(または本名)を掲載しました。さらに絵本の見返しには、アイデアを応募してくださった194名全員のニックネームが掲載されています。

これは、みんな「森のえほんプロジェクト」に参加してくれた仲間であり、一緒に絵本づくりをしたという具体的な行動に敬意を表した、あいはらさんの提案。自分ががんばったこと、勇気を出して参加したことが、こうやって形に残るというのは、とてもうれしいですよね。応募された方は、ぜひ絵本で自分の名前を見つけて、周りのみんなに自慢してください!

注目その3:絵本を買えばだれでもSDGsの活動ができる

絵本ナビでも「SDGs」についてたくさんの記事を紹介していますが、具体的にどんな行動をすることが「SDGs」に繋がるのか、まだよくわからないという方も多いと思います。そこでプロジェクト発案者のあいはらさんは、絵本を買うことが、森を守ることにつながる仕組みを作りました!

 

協力をしてくれるのが、音楽家の坂本龍一さんが代表を務める森林保全団体「more trees」。絵本の売り上げの3%が「more trees」に寄付され、「more treesの森」がある国内16地域での植林などの森林保全活動に活用される仕組みになっているのです。

植林された苗木のイメージ

more trees代表 坂本龍一さんからのメッセージ

 

木が集まると森になり、森は多くの生き物を育むゆりかごとなります。

そして森は私たちにきれいな空気や水などのさまざまな恵みをもたらしてくれます。

かけがいのない森を一緒に育てていきましょう!

では、何冊絵本を買うと、どれぐらいの森林保全に活用されるのか、植林を例にして計算してみた結果がこちらです。

「26冊も買う必要があるんだ!」と驚く方もいるでしょう。ひとりの力では大変なことですが、ひとり1冊ずつ26人が買うと……そう、木が1本植えられますよね! だからぜひ、周りの友だちや先生、親戚や近所の人を「絵本を買って、みんなで森を増やして守ろう」と誘って欲しいのです。

 

目標は「森を守ること」、そのための行動が「絵本を買うこと」。

 

シンプルでわかりやすいですよね! また多様性や自然の大切さについても、絵本を通じてイメージしやすいので、家庭や地域、教育機関などで考えるきっかけにぴったりです。この「森のえほんプロジェクト」に対して、日本SDGs協会からは推薦の声をいただいています。

日本SDGs協会 代表理事:堤 晶子さんからのメッセージ

 

いよいよ「みなでつくる!森の絵本プロジェクト」のスタートです。

さぁ!みんながつながって、1本の木を植えることから始めていきませんか!

これから、みんなが植えていく1本ずつの木は、いずれ豊かな森を育み、

生命の源である海さえも守る力となってくれることでしょう。

あいはら ひろゆきさん&ちゅうかんじ たかむさんからのメッセージ

サニーサイドブックスオフィスにて撮影

ここにしかない1冊の絵本作りに参加してもらい、一緒に絵本を作ることができて本当に楽しかったです。こういう絵本作りが、今後も増えて行ったら良いなと思っています。

また制作に参加していない方も、絵本を買うことでプロジェクトに参加できますので、たくさんの方の参加をお待ちしています。ありがとうございました(あいはら ひろゆき)

好きなことを思いっきりやって良いことに繋がるのって、とても素晴らしいことだと思います。僕は、みなさんから寄せられたたくさんのアイデアを、絵にするのがとっても楽しかったです。そんな風に絵本作りの楽しさをみなさんと共有し、体験させてくれたプロジェクトでしたね。ぜひ絵本もよろしくお願いします(ちゅうかんじ たかむ)

アイデア応募や投票、レビューに参加してくださった方々、そしてこのプロジェクトを見守ってきてくださったみなさま、ありがとうございました。

絵本は完成しましたが、実際に森を守るプロジェクトはここからがスタートです。絵本を買って森林を守る活動に参加して、さまざまな生き物が暮らす、豊かな森をみんなで育てていきましょう。

初版3500部 発売決定! 136.7本分相当になります。

みんなで木を増やし、森を守っていきましょう!

制作秘話も公開中!

『ふしぎな森のものがたり』あいはらひろゆきさん&ちゅうがんじたかむさんインタビュー

詳細はこちら

文・中村美奈子(絵本ナビライター)

私たちもこのプロジェクトを応援しています!

株式会社 大和屋

1924年創業の子ども家具専門メーカー。「コドモとツクルくらし」というコンセプトのもと、子どもと家族の笑顔をつくるために、ヒト、空間、モノをトータルに見ながら「モノづくり」「コトづくり」を展開。ベビーベッド、ベビーチェアなど子どもとの暮らしが楽しくなる木製の家具づくりを軸足に、子育てをサポートしています。

 

>>公式HPはこちら

森のえほんを応援してくれる方を募集中!

会社や団体、学校、サークルやグループなどでまとめて絵本を購入して、SDGsの活動に貢献してくださる方を募集しています!

ご興味がございましたら、ぜひお問い合わせください。

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絵本ナビ 森のえほんプロジェクト担当 contact@ehonnavi.net

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絵本ナビ編集部
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