絵本ナビスタイル トップ  >  絵本・本・よみきかせ   >   ヨシタケシンスケさんの言葉をもっと聞きたい! NHK「あさイチ」ご出演記念 ヨシタケシンスケさんインタビュー特集

ヨシタケシンスケさんの言葉をもっと聞きたい! NHK「あさイチ」ご出演記念 ヨシタケシンスケさんインタビュー特集

NHK情報番組『あさイチ』で「心がほどける…オトナに人気の絵本 名作から話題の新作まで」が特集されました(2025年2月5日放送)。

 

番組には絵本ナビの磯崎編集長が生出演し、時代とともに変わってきた大人に人気の「絵本の変遷」や最新トレンドについて解説しました。

 

また、番組内ではヨシタケシンスケさんのインタビューが放送され、ヨシタケさんの言葉に共感したり、独創的な発想が生まれる秘密を興味深くご覧になられた方も多かったのではないでしょうか。

 

絵本ナビでは、ヨシタケシンスケさんのことをもっと知りたい、もっといろいろな話を聞いてみたいという方のために、絵本ナビに掲載中のヨシタケシンスケさんのインタビュー記事をまとめてみました。2024年に行った最新の『一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』のインタビューから順にご紹介します。

ヨシタケシンスケさんの素敵な言葉に出会えるインタビューをまとめてご紹介!!

『一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』ヨシタケシンスケさんインタビュー

「せんせい、あのね」という一文ではじまる日記「あのね帳」。「あのね帳」は、神戸の小学校で40年以上先生をしていた、鹿島和夫さんがはじめた、子どもたちとの交換日記のようなもの。この「あのね帳」はやがて全国に広まり、過去には「一年一組せんせいあのね」として全4巻、そして「1ねん1くみ子どもの詩の本」として全10巻発売されました。この以前出版された作品の中から54編を厳選し、装いも新たに生まれ変わったのが『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』。
今回ヨシタケシンスケさんが絵を担当されたということで、子どもたちの作品に向き合って絵を描くことへのお気持ちを伺いました。
 

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=2797 『一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』ヨシタケシンスケさんインタビュー

インタビュー記事から一部を抜粋してご紹介!

この作品をどんな風に楽しんでほしいですか?

ヨシタケさん

小学校1年生だった時ってみなさんにあるはずで、『せんせいあのね』は、「自分はこうだったな」とか「うちの子と一緒だなあ」とか、いろいろな人にとっての1年生を思い出すきっかけになる本だと思います。同時に、今まさに1年生の子たちがいるのも確かなので、リアルタイムで1年生の子に思いを馳せるきっかけになって、今と昔の違いを考えたり、単純に小さい子の発想のすばらしさに感動したり、いろいろな楽しみ方をしてもらえたら嬉しいです。

 

『せんせいあのね』は、リニューアルされながら生き続けている名作です。今回はぼくが絵を描きましたが、それを見て「ぼくだったら、こういう絵を描くよな」と考える方も当然いらっしゃると思います。「この作品に絵を描いてください」と言われたらどう描くか、考えて描いてくださったら、ぼく自身、この仕事をやった甲斐があります。絵ってそういうものなので。あくまでも今回の『せんせいあのね』の絵はぼく個人の感想なので、この絵を見て、自分も何か言いたくなったり、自分も何か表現したくなったりしてくれたら嬉しいですね。

『一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』

一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション

鹿島和夫と担任した小学校一年生たちとの、いわば交換日記であった「あのね帳」からセレクト。笑いをさそうもの、胸をうつもの…こどもたちから生まれた生のことばがヨシタケシンスケの絵とタッグを組み、新たに心をゆさぶる。

【連載】「せんせいあのね」で育ったワタシとこれから出会うアナタへも合わせてどうぞ♪

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/essays/serialization.asp?id=162

『こねて のばして』ヨシタケシンスケさんインタビュー

絵本『こねて のばして』は、“ヨシタケ史上いちばん短くて読みやすい!” 親子で楽しめるスキンシップ絵本。いったいどんな作品なのでしょうか。初育児イラストエッセイ『ヨチヨチ父』ではパパの顔も見せてくださっているヨシタケさん。親子に向けてどんな思いでこの本を作ったのかを伺いました。ヨシタケさん独特の控えめなあたたかさが伝わってくるインタビューです。
 

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents_old.asp?id=375 『こねて のばして』ヨシタケシンスケさんインタビュー

インタビュー記事から一部を抜粋してご紹介!

『こねて のばして』をどんな風に楽しんでほしいですか?

ヨシタケさん

子どもにとって、お母さんのやわらかさは何よりも求めるものです。子どもの「さわりたい」「さわられたい」という気持ちを『こねて のばして』で肯定できたらいいなあと思います。
それに、小さな子どものほっぺや体のやわらかさって、子育て中の親にとっては親冥利に尽きるというか、日々の何よりも救いになるものですから。この本を読むときはお互いにさわっていい!もんでこねていい!

『こねて のばして』

こねて のばして

♪こねてのばしてまたこねて、たたいてゆらしてころがして~♫ ヨシタケワールド全開の、やさしくてゆるりとした1冊。親子でふれあいながら、一緒に楽しめるスキンシップ絵本。

『あるかしら書店』発売記念 ヨシタケシンスケ×金柿秀幸 対談レポート

『あるかしら書店』は、「本」をテーマに繰り広げられる、イラストエッセイ集。出版を記念して、ヨシタケシンスケさんと絵本ナビ代表・金柿秀幸の対談が実現しました。「本が大好き」が共通点の2人が、『あるかしら書店』を手にどんなトークを繰り広げるのでしょうか。

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents_old.asp?id=334 『あるかしら書店』発売記念 ヨシタケシンスケ×金柿秀幸 対談レポート

対談レポートから、一部を抜粋してご紹介!

金柿

『あるかしら書店』は、子どもにとっての「分からない」がバランスよく出てくる本かもしれませんね。少し、ヨシタケさんの発想の方法について伺いたいのですが、『あるかしら書店』に出てくるたくさんの妄想は、どのように思いつくのですか?
 

ヨシタケさん

毎回毎回、締切前に「本って何だろう?」という、根本に立ち返って考えます。例えば、「本は四角い」「本には文字や写真が載っている」「本はページをめくって読む」などなど。次に、その根本を限定させるような「本」があるとしたら、どんなものだろう……と考えるんです。

『あるかしら書店』

あるかしら書店

「なんでもある」書店の店主が、お客の「ありますか?」にかならず「ありますよ」と本を差し出してくれる。本っていいよねと言いたくなるような一冊。

『ヨチヨチ父 とまどう日々』ヨシタケシンスケさんインタビュー

『ヨチヨチ父 とまどう日々』は、ヨシタケさん初となる育児エッセイ。月刊雑誌「赤ちゃんとママ」で約3年間連載されていた「ヨチヨチ父」をまとめた作品です。「“ヨチヨチ”ってどういうこと?」「パパ目線の育児エッセイ?」など、本を手にする前からいろいろな想像が膨らみます。今回、ヨシタケさんのアトリエにお邪魔し、『ヨチヨチ父 とまどう日々』に込めた思いを伺いました。全国のパパママ必読の内容です。ぜひ、お楽しみください。

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents_old.asp?id=314 『ヨチヨチ父 とまどう日々』ヨシタケシンスケさんインタビュー

インタビュー記事から一部を抜粋してご紹介!

『ヨチヨチ父』はヨシタケさんが感じた育児の体験記であるとともに、ヨシタケさんが読みたいと思った育児エッセイでもあるんですね。
 

それは間違いなくありますね。ぼくは絵本を描くときも、自分が子どもの頃に読みたかった絵本を描くというのがスタンスなので。結局、ほかの人のことってよく分からないので、「自分だったら、こういう作品があったら嬉しいな」という感覚で作るしかないんですよね。だから『ヨチヨチ父』で、全てのパパママの悩みを解決できないというのは、もう仕方のないことなんですけど、100人に2人くらい、これを読んで共感してくれたという人がいれば、もう御の字です。

『ヨチヨチ父 -とまどう日々- 新装版』

ヨチヨチ父 -とまどう日々- 新装版

パパは共感。ママは落胆。

ママっていつもイライラしてるよね? パパって何か蚊帳の外だよね…?

話題の絵本作家・ヨシタケシンスケが父になってわかった“トホホな真実"を描く初の育児イラストエッセイ!

育児に疲れた夜、パラパラ読むとフッと脱力――

◎子育てって楽しい? 幸せ?
「かわいい我が子の寝顔を見ると、疲れもすべてふっとぶ」なんて言いますが、
アレはウソです。
実際はせいぜい「ちょっと軽減された気がする」程度です。

◎何より大事なこと
赤ちゃんとの新しい生活のイメージが
「けっこう大変!」になるか
「……メチャクチャ大変…」になるかは、
「赤ちゃんが夜、まとまった時間寝てくれるかどうか」。
この一点にかかっています。

・本書は2013年から約3年間、育児雑誌『赤ちゃんとママ』で連載されていた育児イラストエッセイをまとめた一冊です。

『ことわざ生活 あっち篇 こっち篇』ヨシタケシンスケさんインタビュー

ヨシタケシンスケさんは自作の絵本だけでなく、児童書のイラストでも活躍されています。そんなヨシタケさんがイラストを担当した『ことわざ生活』が発売されました。なんと今回は「あっち篇」「こっち篇」の2冊同時発売! 発売を記念して、ヨシタケさんのアトリエにお邪魔しました。古くからの友人だった、文章担当のあかいわしゅうごさんとのやり取りや、ヨシタケさんのことわざ観などたくさんお話ししていただきました。
 

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents_old.asp?id=280 『ことわざ生活 あっち篇 こっち篇』ヨシタケシンスケさんインタビュー

インタビュー記事から一部を抜粋してご紹介!

ことわざをことわざとしてだけで捉えるのではなく、その発祥や、どのように広まっていったかなど、いろいろな角度から考えることは『リンゴかもしれない』から続く、ヨシタケさんの作品作りのプロセスですね。

ヨシタケさん

ことわざが多くの人が共感した例えであることや、こんなに長い間残っていること、それに対してぼくのように「だから、なに?」と思っている人が少なからずいるだろうということ……。そのすべてをひっくるめて、ことわざってとても面白いと思うんです。ぼくとしては、そんなことわざの疑問を提案してみたい気持ちもありました。でも、それは『ことわざ生活』からずいぶん離れていってしまうので、今回はあかいわさんの発想に乗っかって、日本語の面白さを伝えるためのイラストを描くことに専念しようと思いました。

『ことわざ生活 あっち篇』

ことわざ生活 あっち篇

人気の絵本作家が、ことわざの海を泳ぎまわる本。「蛙の子は蛙」「類は友を呼ぶ」…。家族や世間、自分の周り(あっち)がよく見えてくることわざ・慣用句148語。

『ことわざ生活 こっち篇』

ことわざ生活 こっち篇

あっち篇と対になる本。親子で楽しむヨシタケ流ことわざの解釈・使い方。「笑う門には福来る」「思い立ったが吉日」…思わぬ自分(こっち)に気づくことわざ138語。

『りゆうがあります』ヨシタケシンスケさんインタビュー

『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で鮮烈なデビューを飾り、その年のあらゆる絵本賞を総なめにした絵本作家ヨシタケシンスケさん。『りゆうがあります』も、ヨシタケさんのユニークな着眼点が冴えわたる「クスッ」と笑えるユーモア絵本。そんなヨシタケさん、絵本作家としてのデビューは2013年ですが、イラストレーターとしての経歴は長く、日常の出来事を絶妙に切り取ったイラストが人気です。ヨシタケさんの魅力をもっと知りたい! 絵本ナビスタッフがアトリエ兼自宅へお邪魔しました。

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents_old.asp?id=159 『りゆうがあります』ヨシタケシンスケさんインタビュー

インタビュー記事から一部を抜粋してご紹介!

『りゆうがあります』のみどころ、メッセージをお願いします。

ヨシタケさん

物にはいろんな「理由」があります。この絵本を読んでくださって、何かしら思ったことにも「理由」があるはずです。そして、一生懸命宣伝しているこちらサイドにも「りゆうがあります」(笑)。くせもうそも悪くないよねと、なんか気が楽になったと思ってくれればそれだけでも成功。良いうそがつき合える余裕をお互いに持てて、それが良いなって思えてもらえたら嬉しいです。
 

『りゆうがあります』

りゆうがあります

ぼくは、ハナをほじるクセがある。おかあさんにいつもおこられる。りゆうは、「おぎょうぎがわるいから」だって。ぼくもなにかりゆうがほしい。ちゃんとしたりゆうがあれば、ハナをほじってもいいんじゃないだろうか。
ぼくがハナをほじるりゆう。それは、ぼくのハナのおくにはスイッチがついていて、このスイッチをたくさんおすと、あたまから「ウキウキビーム」がでるんだ。このビームは、みんなを楽しい気持ちにすることができるんだよ。
ツメをかんじゃうのは、ツメをくわえて、大人にはきこえない音をだしているんだ。この音は、ゴミすてばのカラスをおいはらうことができるんだよ。
びんぼうゆすりをしちゃうのは、モグラたちに、今日あったできごとを「モグラ語」で教えてあげてるの。
子どもたちがついやってしまうクセ、それには、「りゆう」があるんです。

ヨシタケシンスケさんの絵本から自分に響く一冊を見つけよう!

NHK『あさイチ』でヨシタケシンスケさんを知った方も、元々お好きだった方も、たくさんのヨシタケシンスケさんの作品の中から、より自分に響く一冊を見つけてみませんか。

ヨシタケシンスケさんの絵本(出版社ごとにまとめてご紹介)

ヨシタケシンスケさんプロフィール

絵本作家・イラストレーター。 1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。 2013年『りんごかもしれない』で絵本作家デビュー。絵本作品『りゆうがあります』、『あつかったら ぬげばいい』、イラスト集『デリカシー体操』、エッセイ『思わず考えちゃう』など多数。 MOE絵本屋さん大賞、産経児童出版文化賞美術賞、(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞、ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞などを受賞し、世界各国で翻訳出版されている。 2022年より展覧会「ヨシタケシンスケ展かもしれない」が全国を巡回中。 近著は、『ちょっぴりながもち するそうです』、『しばらくあかちゃんになりますので』。2児の父。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
Don`t copy text!