1歳の子と読みたい絵本ベストセレクションよりこの3冊をご紹介(1)
好奇心を刺激する絵本がおすすめ
歩き回ることができるようになって、見聞きする世界が大きく広がり、身近な物をどんどん認識して自分でも表現していきます。絵本を読む時も指をさしたり、声に出してみたり、真似してみたり。
親子で一緒に楽しめる絵本がおすすめです。
お散歩している子ザルのジョジョ。ゾウやカメレオン、ヘビなど、いろんな動物が「ぎゅっ」っとハグしているのを見ているうちに、だんだんさみしくなってきました。
「ぼくもママと『ぎゅっ』したい!」
そんなジョジョのために、ゾウさんが一緒にママを探してくれることになりました。ジョジョはママと会って、「ぎゅっ」できるかな……?
この絵本のすごいところは、全てのストーリーを、ほとんど「ぎゅっ」という言葉だけで展開していくというところです。
「ぎゅっ」という言葉だけでなぜ物語が伝わるかというと、ジョジョをはじめとする動物たちの「表情」が語ってくれているから。
楽しそうにみんなのハグを見ているジョジョ、でもだんだんとその表情が曇ってきて、とうとう泣き出してしまいます。心配そうに見つめる動物たち。そんな感情の移り変わりが、余計な言葉はなくても素直に入り込んできます。
赤ちゃんは、身近な人の表情を真似ながら脳を発達させると言われています。ページをめくるごとに変化していくジョジョの表情から、どんなことを感じ、吸収していくのでしょうか。
小さな子には「おさるさん、さみしそうだねぇ」、少し大きくなると「これってどんな気持ちなのかなぁ?」、もっと大きな子には「どうしてこんなお顔してるんだろう?」などと声をかけながら読んでいくと、親子でいろんな発見があるかもしれません。
<手を伸ばせば、珠玉の絵本がすぐに読める環境を>
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