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あなたも読みたくなる…!レビューコンテスト受賞者大推薦の絵本!

【受賞レビュー3選】大切な人へ贈り物にしたい美しい絵本

子どもにも大人にも。心に響く美しい絵本3選

子どもが絵本の世界に夢中になるように、大人の心にも絵本が響く時があります。今回のレビュー大賞から選んだ絵本は、親子で会話をしながら読んだり、お友だちに贈り物としてプレゼントするのにピッタリ。疲れた心、傷ついた心に染みわたる優しく深い絵本をご紹介します。

 

外にも、心の中にも『庭をつくろう!』!実用的なのに美しい庭の絵本

太陽の光を浴びながら、草花や土に触れ合い、自分たちの「庭をつくる」こと。実際に素敵な庭をつくるまでの一連の作業を絵本で丁寧に追っていきます。その一つ一つの作業が、忙しさに疲れてしまった心を優しく落ち着かせてくれます。美しく描かれた庭の植物の色の複雑さ、まるで緑や土の匂いがしてきそうなほど瑞々しく描かれています。実際に、庭の作り方も教えてくれる素敵な絵本。

レビュー大賞を受賞した絵本ナビユーザーさんのお子さんはまだ小さくて文字が読めないにもかかわらず、すっかり空想の自分の「庭」づくりに夢中になってしまった様子です。そういった意味では幅広い年齢層の子どもや大人を魅了する要素があるようです。贈り物にもおススメしたい1冊です。

http://www.ehonnavi.net/reviewcontest/reviewcontest.asp?uid=GKGNN レビューコンテスト対象作品『庭をつくろう!』から
http://www.ehonnavi.net/reviewcontest/reviewcontest.asp?uid=GKGNN レビューコンテスト対象作品『庭をつくろう!』から

【受賞レビュー】『庭をつくろう!』から

1歳児の欲しい庭 

 

もうすぐ2歳の息子に読みました。
文字が細かいのでいくらお花好きな息子とはいえこれは厳しい‥と思ったのですが、かなり気に入って毎日「おにわをつくる よむのー」と持ってきます(タイトルを少し間違えているところがポイントですw)。ただ、もう10回以上読んでいるのに最後まで辿りつけません。
途中大幅に飛ばしてしまったりなど。なのに毎日持ってきます。


もう、ちゃんと読まないなら持ってこなくていいのに。なんて思っていたのですが。
ある日、木のレールを組み立てて電車で遊んでいると。

「じぶんだけの しんかんせんの おにわがほしいなー」

どうやらレールをたくさんつないだままにしておけるお庭がほしいようなのです。絵本の中にあった、自分だけの庭をつくろう。というのを子どもなりに解釈して「自分なら…」と思ったというところでしょうか。

 

絵本って本当に子どもの想像力を広げてくれるんだな、とあらためて思いました。難しいと思っても年齢なりの解釈をちゃんとしてくれているんですね。最後まで読み切れるのはいつになるのか、も今後の楽しみです。


ぺんぎんさんさん 40代 ママ 兵庫県 男の子1歳

子どもと一緒に考えちゃう『たぶん ほんと』はどんな絵本?

印象的な絵と面白いのにどこか不思議で考えさせられる絵本。その絵と短いテキストの中に幾重にも仕掛けられた物語の種を紐解く作業が楽しい1冊です。子どもと読んだらどんなことに気づくかな?最初のページから読むのではなく、思いついたページを開いてその日のテーマにするのも素敵な読み方かもしれません。1冊で何冊分も面白い、空想ゴコロをくすぐる絵本です。

http://www.ehonnavi.net/reviewcontest/reviewcontest.asp?uid=Y23S3 レビューコンテスト対象作品『たぶん ほんと』から

心が温かい気持ちに 


これからたぶんほんとのはなしをします。絵本の始まりです。
ここに書かれていたことは、本当に「たぶんほんとのはなし」でした。


チョコレートのとろこまで、私には本当の話でクスっと笑ってしまいました。けれど、ページを進めるごとに、どんどん深いお話になっていき、ものすごく引き込まれました。ナタリー・レテさんの挿絵がまた素敵で、お話にとても合っていました。当たり前のようで、当たり前に出来ていないこと。決して教訓めいたお話ではなく、でも子供に伝えたい大切なことが書かれている。


大人と子供では感じ取ることが違うと思いますが、そこがまたこの絵本の魅力なのでしょう。何か困難に直面した時、この絵本を読んだら色々な物の見方があると気付かせてくれるような気がします。そして、ママを作ったのはやっぱり我が子に他ならない。いつも一緒にいられる家族って幸せで本当にいいなぁと改めて思います。私をママにしてくれた子供に感謝の気持ちを込めてこの絵本を贈りたいと思います。

 

アップルレモンさん 30代 ママ 埼玉県 男の子5歳、男の子3歳

心の成長に必要な『泣けないサボテン』

心の成長に伴い、複雑な感情を感じるようになっていく思春期。様々な環境で、その心は自分を守るために形を変えていきます。自分自身さえも、自分のことが見えなくなってしまった時、かならず見ていてくれる人はどこかにいるものです。いろいろなことに気づかせてくれる心の絵本。繊細な色使いが気持ちの移ろいを表現しているかのように心に響きます。
 

http://www.ehonnavi.net/reviewcontest/reviewcontest.asp?uid=YJ2NM レビューコンテスト対象作品『泣けないサボテン』から

【受賞レビュー】『泣けないサボテン』から

過去の私と未来の娘に。 


きれいでかわいらしい絵に惹かれて手に取った絵本。
ページをめくって1ページ目の言葉にズキュンと胸を打たれ、これは大人のための絵本だと思いました。とげのなかった幼い日の自分を思い出し、成長するにつれてとげの鎧をまとった自分がサボテンに重なり、チリチリとした淡い痛みとともに、でもなつかしく過去を思い出しました。


かわいい絵とわかりやすくきれいな言葉のおかげか、娘のお気に入りの絵本となり、何度も何度も読みました。何度も何度も読むうちに、私が娘にとっての「ぼく」なんだと気づきました。いつだって、何があったって、私は娘の味方で、ときには見守り、ときには雨を降らし、そばにいる。


これから娘が成長していく上で、いろいろ辛いこともあるかもしれない。とげをまとっていくのかもしれない。でも、「何があっても私はあなたの味方だよ」。


娘にはまだ難しいかもしれないけれど、これからずっと読んでいくうちに、いつかそれが伝わればいいな。

 

ぽんぬさん 30代 ママ 京都府 

みなさんのレビューを読むと、参考の対象年齢とは異なる反応や意外な感想を目にすることもあり、1冊の絵本の読み方や感じ方は、人によっていろいろで自由なんだということを知ることができます。レビューを読むことで絵本の新しい読み方をまた1つ知ることができるのも嬉しいところ。みなさんも是非レビューを読んで、書いて、新しい絵本との出会いを育んでくださいね。

 

レビューコンテストは絶賛開催中です!素敵な作品がたくさんそろっていますので、みなさんも参加してみてくださいね。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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