【受賞レビュー3選】男の子ウケ抜群のユーモア絵本!
男の子が爆笑する絵本3選はコレ!
あ~男の子!!男の子って・・・ちょっぴりおバカで笑いには妥協がなくて、研究熱心で、それでいて単純で、純粋で、なんて面白くて愛おしいんでしょう!レビューコンテストで受賞したみんなの声(レビュー・感想)の中から、男の子がハマるユーモアたっぷりの絵本を集めてみましたよ。
まるで映画!ド迫力の面白さの先に「いのちを食べる」ことを考える絵本『ニワトリぐんだん』
絵本の表紙から、その迫力満点のニワトリたちに、なんだかパニック映画のポスターを思わせる演出!なんだかとんでもないことが起きそうな予感です。パワフルな生命力にあふれた「ニワトリぐんだん」。その勢いとユーモアたっぷりの展開に子どもたちは釘付け!そして、実は面白いだけではない、ちょっぴり深い食育を考えるきっかけを与えてくれる絵本でもあるようです。
にわとりの迫力がすごい!
子供達が小さな頃、お祭りで買ったヒヨコを4年ほど飼っていました。
キリリとした顔立ちの、立派な白色レグホンのオスに育ったピヨコは我が物顔で庭を闊歩していました。自分より弱いとみるや、ススススっと近寄り、力強い足蹴りで攻撃してきます。息子の背中にはくっきりとピヨコの足型が・・・・・・。それでも、庭から出ることは決してなく、人の与える物は疑うことなく食べ、砂浴びをする姿は愛らしく、大好きでした。この絵本のにわとりはピヨコそのものです。ピヨコを食べることはできませんでしたが、私たちは毎日、にわとりと卵をおいしく頂いています。あたりまえすぎて、にわとりが牛や豚のように生きていたことさえ忘れてしまってはいないでしょうか。から揚げも、焼き鳥も、親子丼も、元気で立派なにわとりをいただいて私たちはパワーをもらっているんだよと、言わなくとも、このパワフルな絵本をとしの初めのお話会で読みたいと思っています。
ランコタママさん 60代・じいじ・ばあば 男の子10歳、女の子9歳、男の子8歳、女の子6歳
ばかばかしくも、愛と勇気と知恵のある男の子に育ってほしい!『はなくそ』
衝撃的でダイレクトな絵本のタイトルもさることながら、主人公が堂々と「はなくそ」をほじる絵本。一体、どんな絵本なのか、あまりにも直球の絵本にママたちは笑う子どもをしり目に、絵本を手に取ることも躊躇するかもしれない・・・。でも、実はこの絵本、ドラマチックな愛と勇気の物語なんです。驚くような展開と、もちろん子どもが大好きな描写もたっぷりなのですが、やっぱり男の子ってこうでなくちゃ!絵本に隠れた大切なメッセージもきっと届くはず。
うわぁ~!の後に来る感動
子どもの頃、汚くしてて女の子に嫌われちゃう男の子っていましたよね…。
だからイヤ~!って思うかわいいジュリーちゃんの気持ちに同調してしまい「うわぁ~」なんて言いながら読んでしまいました。けれど汚ない子ブタのジュールには思わぬ転機が!!!
ジュリーちゃんと一緒にオオカミにさらわれ食べられることに!!!ここからジェットコースターに乗った時みたいに段々と恐怖が訪れます!それが誰によるものかというと、オオカミじゃなくてジュールからです!ついつい「あぁー!やめて!」「ダメダメ!」と叫びながら読んでしまいました。もはやオオカミが気の毒…けれどそのジュールのもたらした恐怖が功を奏してオオカミを追い払います!そしてピッカピカのフレッシュボーイに大変身してジュリーちゃんの前に現れ、ハッピーエンドに!途中吐き気をもよおすほどだったのに、なんだか心があったまる結末に感動を覚えました。不思議な感覚。落ち着いて大ピンチを切り抜けたジュールはすごいですね。一緒によんだ子どもは男の子ですが「うへー」という顔をしつつ、母のあまりの嫌がりっぷりにちょっと引いておりました(笑)。汚ないものに興味津々の子どもたちと一緒に楽しく、そしてちゃんと心に大切な何かを学べる一冊だと思いました。
momo*さん 30代・ママ
頑張ることのカッコよさを学べ!マッチョなアリの世紀の一大プロジェクト『でんせつの きょだいあんまんを はこべ』
男の子が大好きな絵本をたくさん世に送り出している『うんこ!』のサトシンさんと、『わんぱく小学校』シリーズのよしながこうたくさん。お二人が組んだ最強タッグの男の子絵本です。だって、お二人の手にかかれば、小さなアリの物語が、歴史を変えるような世紀の大事件として描かれているのです!「あんまん」を運ぶという、アリたちにとっては想像を絶するビッグプロジェクトが絵本の中で、熱く、熱く、真剣に実行されるのです。
登場人物たちのアリたちに驚くことなかれ、そこにはマッチョでたくましい、男気あふれる男前たちが大集合!集まったレビューの子どもたちの反応を見れば一目瞭然!楽しい絵本の時間を過ごせそうです。
【受賞レビュー】『でんせつの きょだいあんまんを はこべ』から
作者の思う壺に家族ではまってしまいました
9歳、7歳、5歳の子どもたちに寝る前に読んでいるのですが、初読みの瞬間(新しい本を読み届ける瞬間)は、まさに私にとっても特別な夜!どんな反応をわが子たちは示すのか、私の選択はどう受け取られるのだろうかなど、はやる気持ちを抑えながら届いたばかりの本を手にとりました。
最近、長女は自分の本を読むことに夢中になっていて、以前のようには楽しみに待っている様子ではないところが、実はほんの少し寂しくもあったのですが、妹、弟の「あっ!見たことない本!」の言葉にやや耳がピクリ。そして私の「でんせつのきょだいあんまんをはこべ」のタイトルコールを聴くや否や、久々に「え~面白そう!」と寄り添ってくれたのです!!!それだけでも感謝感謝の瞬間でした。
三人ともページを追って進むたびに、もはや、その他大勢のアリであるかのように物語に惹きこまれていました。最後の瞬間の三人の表情・声を私の文章でお伝えできないことが残念なほど、子どもたちにとってそれはそれは楽しい時間でした。まさに思う壺にはまった家族像だったと思います(笑)
「ばんさくつきはてたか」「ゆくてをはばまれた」「じかんをついやして」などの言い回しがすごく読んでいて心地よく、迫力のある絵と文がとても合っていて、つぎは読書会で多くの子どもたちを前に読める日を楽しみにしています。
まっ・・・世の中ってこんなこと往々にしてあるよあるある!と妙に納得させられた一冊でした。
maru34さん 30代・ママ 女の子8歳、女の子7歳、男の子4歳
みなさんから集まった声で、子どもたちの反応や新しい絵本の読み方が広がります。読み手が絵本を読み聞かせることで絵本の世界は完成し、みなさんそれぞれの個性のオリジナル絵本になっていく気がします。
レビューコンテストは絶賛開催中です!素敵な作品がたくさんそろっていますので、みなさんも参加してみてくださいね。
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