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絵本ナビスタッフ便り

将来は甲子園球児!? 野球が大好きになる絵本5選

毎年夏がやって来ると、甲子園球児たちの熱い戦いに興奮したり、涙してしまうというパパやママ。
「もしかしたら、うちの子も・・・?」
なんて淡い期待を抱いてしまうのは素直な気持ちです。

 

だけど一番大事なのは、子どもたちが夢中になれるってこと。
野球が大好きになるってことですよね。
きっかけは何だっていいのです。絵本を読んでるうちに目覚めてしまうことだってあるかもしれませんよ。
そこで、「野球が大好きになる絵本5選」をご紹介します。

■ 「上手にできなくたって、好きって言ってもいいんだよ」

最初に登場するのは、のんびり大らかなふうたくん。
あれあれ、ヘルメットをかぶってキリリとかまえていますよ。
大好きな野球をするとなると、さすがに人が変わるのかも?

「さんしん、バッター、アウト!」
「どんまい どんまい」

 

・・・やっぱり、ふうたくんはふうたくんみたい。
楽しそうなのが何よりです。
ああ、またトンネル。エラーしちゃってるよ。
「どんまい どんまい」
さあ、次の打席は逆転のチャンスです。
「ふうたくーん、がんばって!」

 

どんなに失敗しても、みんなの応援を一身に受けるこんな子、いるいる。
愛すべきふうたくんに、私だって手に汗握って応援しちゃいます。
野球が好きだっていう気持ちが伝わってくるからかもしれませんね。
楽しませてくれてありがとう、ふうたくん。

■ 「やったね!ホームラン」 あきらめずにがんばった

こちらは読み物ですが、字が大きくて絵もたくさんあるので、小さな子から楽しめます。
今は体が小さくてなかなか試合に出られなくても、いつかはきっと・・・

ハロルドは、リトル・リーグのなかでも、いちばん小さな選手。

 

「あんたは かえった ほうが いいんじゃない?」
「まだ小さすぎるんだもの。らいねん、また くると いいわ。」
「きみなんか かえれよ。かえったほうが いいぞ。」

 

みんなにそう言われたハロルドだけど、よけい一生懸命に練習します。
本当だったら、そろそろ嫌になってしまうところだけど。
コーチのロンバルドは優しく励ましてくれます。
そして、ついにその時が。
シーズン最終戦で、ピンチヒッターとしてバッターボックスに立つと・・・!

■ 「すきなだけ 海を かっとばしに こいよ!」

「今はベンチの身だけど、夏の大会はなんとしてでも試合に出るんだ!」
野球少年ワタルは、海辺での特訓を決意します。
読んでいると、その爽快感は野球をやらない私にまで伝わってきます。

野球チームに入ったばかりの少年ワタルは、秘密の特訓を決意します。毎朝、海辺まで走り、100回素振りをするのです。無心でバットを振り続けるワタルの前に現れたのは、海の上に立つ不思議な男の子。練習を手伝ってくれると言うと、波の裏側に消えていきます。すると、海の向こうから真っ白いボールが飛んできた!「かっとばせ、ワタル!」

 

少年と海を描くファンタジー絵本。少年の心の高揚をさわやかに描きます。
一心不乱に素ぶりをする、すべての野球少年に向かって絵本の中の海は言ってくれています。
「すきなだけ 海を かっとばしに こいよ!」

■ 「オレだってまだあきらめてないぞ」

「ほんとうのことを言うとさ、オレもホームランを打ったことないのよ。打ちてえなあ、ホームラン!」
「ああ、打ちたいよ」

試合でちっとも打てないぼくは、野球部出身の仙吉に出会う。彼はけがをしても野球への情熱を失っていなかった。
ぼくもいつかホームランを打つ。あきらめずにがんばろうと誓うのだった…。
夢にむかって歩き続けることの大切さを、野球が大好きな少年と野球を愛し続ける青年の交流を通して描きます。

 

小さい頃から野球が大好きだったいう絵本作家の長谷川集平さんが、その野球の魅力を語るべく絵本をつくりました。やっぱりホームランを打ったことのない長谷川さんだけど、本当のことを言うと、まだあきらめていないそうですよ。

■ 野球場の一日から、野球の楽しさ、仕事場の楽しさが伝わってきます

野球に興味を持ちだした頃が大事な時期!
プロの試合が生で見られる野球場は、野球大好き少年へと導く一番の近道かもしれませんね。

「きょうは、おとうさんと野球を見にいく日です。」

細密な街の鳥瞰図に描かれた朝の風景から、球場の一日がはじまっていきます。
球場内部のふだんは見られない選手食堂、選手用のお風呂など、子どもたちの知らない野球場が丁寧な取材のもとに描かれていきます。ボールの中はどうなっているの? グローブにはどんな種類があるの? など野球場で使われる道具や用具もイラストで見せていきます。楽しい売店の様子や球場内で働く車などをそこで働く人も紹介しながら、野球の楽しさ、仕事場の楽しさが伝わってきます。
野球観戦に行く前に読んでおくと、さらに楽しめることは間違いのない1冊です!


野球に全く縁がなかったとしても、息子が一生懸命練習する姿には心を打たれるもの。
「野球って、そんなに面白いの?」
やっと少し野球に興味を持ち始めた私にとっては、どれも本当に魅力的な絵本ばかりです。
親の方が先に夢中になっちゃったりして!?

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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