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絵本ナビニュース2018

【news】震災で失った人と地域のつながりを野球で取り戻すまでを描いた絵本『ぼんやきゅう』発売

地元のエース、菊池雄星投手が推薦!一緒に野球をした人のことは、絶対にわすれない。

『ぼんやきゅう』(文/指田和、絵/長谷川義史)は、盆野球の復活を通して、震災でばらばらになった地域のつながりや、亡くなった人たちとのつながりを描いた絵本です。刊行にあたり、帯には、埼玉西武ライオンズの菊池雄星投手の推薦コメントを掲載しています。


この絵本は、指田和氏による、釜石を舞台にした東日本大震災を伝える絵本3部作の完結編です。
第1作『はしれ、上へ!』(伊藤秀男・絵)は、震災当日の子どもたちを、第2作『あしたがすき』(阿部恭子・絵)は、子どもたちの笑顔を取り戻すために奮闘する大人の姿を描きました。そして第3作『ぼんやきゅう』は、盆野球の復活を通して、震災でばらばらになった地域のつながりや、亡くなった人たちとのつながりを描いています。

ぼんやきゅう

東日本大震災によって被災地域の人々が失ったものは、人のいのち、住まい、仕事、日々の暮らしだけではありません。
「地域のつながり」もまた、そうでした。震災後の仮設住宅暮らしは地域を分断し、復興の遅れは、多くの人の離村を招きました。中には、戻りたくても戻れずに亡くなる人もいました。

それでも、とぎれかけた人と人・集落のつながりを取り戻そうという動きが出あります。そのひとつが「盆野球」です。震災前までずっと続いていた、お盆のイベント、岩手県釜石市鵜住居地区の「盆野球」。鵜住居地区は、津波で、ほとんどの住宅が流されてしまった地区です。この地区の盆野球の復活を描いたのが、この絵本です。

 

お盆は、亡くなられた方がたを迎えるとき。
復活した盆野球は、震災で亡くなったひとたちと、いまを生きているものとの交信の場でもあるのです。それぞれのひとが、大切な人と一緒に白球を追う。それが、盆野球なのです。

菊池雄星投手の推薦コメント

一緒に野球をした人のことは、絶対にわすれない。
野球は地域や人をつなぐ力があるんだと思う。
ぼくは野球を精一杯することで、復興の応援をしていきたい。
埼玉西武ライオンズ 菊池雄星投手(花巻東高等学校出身)

釜石を舞台にした東日本大震災を伝える絵本3部作

はしれ、上へ! つなみてんでんこ

人々の強さや思いやりが溢れた絵本
3.11の大津波を逃げた釜石の子どもたちの実話を描いた絵本です。小学生に読み聞かせをしたという方から、この絵本の存在を教えてもらいました。東日本大震災のことは、忘れずに子供たちにもきちんと話しておきたいことではありますが、絵本にするにはあまりにもショックな出来事だと思います。でもこの絵本は、地震や津波の怖さよりも、子供たちや人々の強さや思いやりが感じられて、生きる勇気をもらえます。私もこの絵本を読んでもらって、涙しました。自分で読むよりも、人に読んでもらいたい絵本です。ぜひ子供たちに読んであげてほしいです。
(クッチーナママさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子6歳、男の子3歳)

あしたがすき

希望の壁画
工場の壁が、あの津波を思い出させる。
東日本大震災の残した心の傷は、その場にいた人でなければわからないほどの深さを持っているのだと痛感しました。
被災児童のために作られた公園の横にあった工場ののっぺりした壁が、子どもたちに津波を思い起こさせるなんて考えなかったでしょう。
でも、そこに明るい壁画を描くことで、希望に満ちた公園に変わることが出来ました。
事実を淡々と描いているので派手さはありませんが、描かれた壁画は圧巻です。
解説や、裏表紙に実際の写真があるのも良かったと思います。
(ヒラP21さん 60代・パパ )

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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