【news】台風と秋雨前線に要注意!雨予報から水害を予測・備える方法は?
この夏も、全国各地で記録的な集中豪雨が発生し、その被害とともに伝えられることが度々ありましたね。
近年、1時間に50ミリ以上の雨が降る短時間強雨の発生回数は増加しています。
一般財団法人日本気象協会が推進している「トクする!防災」プロジェクトが、全国47地点で短時間強雨を観測した日数を調査したところ、47地点中34地点で短時間強雨を観測した日数が増えていることがわかりました。
また1日に100ミリ以上の大雨が降る日は、9月に増加している傾向があり(※1)、これからの季節は特に雨に注意が必要。
そこで予期せぬ大雨の被害を防ぎ、備えるために役立つ情報をご紹介します!
※1:気象庁 異常気象リスクマップ(http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/riskmap/heavyrain.html)より
大雨を事前にキャッチして備える「秋の備蓄前線」
一般財団法人 日本気象協会が推進する「トクする!防災」プロジェクトは、「秋の備蓄前線」を発表しました。
「秋の備蓄前線」は、秋雨や台風などで各地の雨が増え、土砂災害や洪水が起きやすくなる時期を参考に、食料品や生活用品などの備蓄の見直しを推奨する時期を前線図で表現したものです。
短時間に多くの雨が降ると、都市部での内水氾濫※2が発生する危険性が高まります。
また長時間雨が降り続くと河川洪水や河川氾濫※3、土砂災害にも注意が必要です。
雨が増えるシーズンに入る前に、災害に備えた食料品や生活用品の備蓄を見直し、シーズンに入ってからは気象情報や警報・注意報などの情報に気をつけましょう。
※2:内水氾濫(ないすいはんらん)とは、短時間に多くの雨が降り、容量を超えた雨水が下水道や排水路から溢れ出し建物や土地、道路などが水浸しになる現象。降雨から浸水被害が発生するまでの時間が短く、河川から離れた場所でも被害が発生する。
※3:河川洪水とは、大雨等により河川の水位が上昇する現象。さらに水位が上昇し、堤防から水が溢れたり、堤防が決壊して起こる現象が河川氾濫(かせんはんらん)
この秋、いつまでに備えれば…?
「秋の備蓄前線」は、8月中旬に秋雨前線の影響を受けて北海道南部、暖かく湿った空気の流れ込みや台風の影響を受けて沖縄本島、九州西部から始まり、下旬になると北海道全域、東北北部、九州全域が「秋の備蓄」シーズンに入ります。
9月上旬に東北南部、北陸、中国地方の日本海側、四国の一部地域、
9月中旬には関東から四国にかけて「秋の備蓄」が必要なシーズンになります。
それぞれの地域、この時期までに備蓄の準備をしましょう。
「台風と秋雨前線が近づいたら」要注意!
大型の台風が接近すると秋雨前線の活動が活発化して大雨となります。台風と秋雨前線が近づくときには特に注意が必要です。
天気予報を確認し、早めの備蓄品の準備と、早めの避難を心がけましょう。すでに雨が激しく、避難が難しい場合は室内の2階以上で川や崖から遠い場所に避難しましょう。
雨が降り続く場合は屋内避難が長引く場合もありますので、備蓄品は多めに準備しておくことが大切です。
家庭の備蓄に便利なアプリ「わが家の防災ナビ」
雨の予報から危険を予測できる水害への備蓄は、予測ができない地震災害の備えとしても有効活用ができるんです。
備蓄品の種類も共通しているものが多いので、秋の雨が増える時期を前に備蓄を見直すことで、地震災害への備えも一緒に行うことができますね。
家庭での備蓄品やその量、備蓄方法を具体的に知るには「トクする!防災」プロジェクトの公式サイトの
「備蓄のススメ」(https://tokusuru-bosai.jp/stock/stock08.html)がおすすめ。
また「トクする!防災」プロジェクト公式アプリ「わが家の防災ナビ」は、家族の人数に合わせて必要な備蓄品の数を計算することができて、とっても便利。
備蓄品の確認の際の目安やチェックリストとして使ってみてくださいね。
「トクする!防災」プロジェクトとは
「トクする!防災」プロジェクトは、日本気象協会が推進する、“必要だとは思っているけれど、なかなか実践できない防災アクション”に対し、ちょっとしたおトク感や気軽さをプラスする取り組みです。日頃から防災対策への興味、関心を高め、最終的に自分や家族の身を守ることができる備えをしながら、安心につなげていくことを目指しています。
公式ウェブサイト https://tokusuru-bosai.jp/
「トクする!防災」のロゴマークは日本気象協会の登録商標です
家庭での備蓄は何日分が必要?もっと詳しく知りたい人へ
この機会に、家庭の備蓄を見直したい。
でも何を、どのくらい準備したら…?つい放置してしまう備蓄の管理法は?
無理なく備える、そして今すぐに実践できる「ローリングストック」法について、日本気象協会さんにもう少し詳しくうかがいました。
この記事が気に入ったらいいね!しよう ※最近の情報をお届けします |