0歳児から始められる幼児教育の方法は?ねらいと必要性や注意点について解説
子どもの教育はいつから始められるのか、0歳児に幼児教育は早いのではと気になっている方もいるのではないでしょうか。
幼児教育は0歳から開始できるものの、月齢に合わせた方法を取り入れることが大切です。
本記事では、0歳児の幼児教育のねらいや必要性、教育方法とポイントを紹介します。0歳児の月齢別の発育・発達の目安もまとめているため、お子さんの教育の参考にしてください。
0歳児の月齢別の発育・発達の目安
0歳児の間は、数ヵ月単位でさまざまなことができるようになります。本項目では月齢ごとに赤ちゃんの発育・発達の目安を解説します。赤ちゃんの成長の目安として参考にしてください。
生後0〜3ヵ月
生後0~3ヵ月の赤ちゃんは、授乳やおむつ交換の時間以外は、ほとんど眠って過ごします。しかし、起きている時間は下記のような行動を示すようになり、成長していきます。
体の成長発達 | ・生後2ヵ月頃から、見えるものを目で追う(追視) ・早い子は生後3ヵ月頃から首がすわる ・手足を動かす ・音に反応する |
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心の成長発達 | ・快(嬉しいや楽しい)と不快(眠たい、お腹が減った、おむつが汚れている)を表情や泣くことで示す ・あやすと笑う、泣き止む |
言葉の成長発達 | ・「あー」や「うー」などの単音の発声(クーイング)が始まる |
一般的に生後2~3ヵ月頃から、赤ちゃんは機嫌のよいときに単音の発声を始めます。この単音の発声のことを「クーイング」と呼びます。クーイングを始めたら赤ちゃんと同じ言葉をしゃべる、ほめてあげるなどをしてコミュニケーションを図るようにしましょう。
生後4〜6ヵ月
1日のほとんどを眠って過ごしていた赤ちゃんも、生後4~6ヵ月になると生活リズムが整い、起きている時間も増え始めます。
体の成長発達 | ・物に手を伸ばす ・うつぶせにすると、首を持ち上げる ・寝返りをし始める |
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心の成長発達 | ・人見知りが始まる ・いつもお世話してくれる大人がわかるようになり、あやすと喜ぶ |
言葉の成長発達 | ・「ダーダー」や「バブー」のような喃語を話し始める |
生活面の変化 | ・離乳食が始まる ・昼と夜の区別がつき、生活リズムが定まってくる |
生後6ヵ月の赤ちゃんについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
生後7〜9ヵ月
生後7~9ヵ月になると、今まで不安定だった寝返りやおすわりが上達し、はいはいもできるようになるため、活発に動き始めます。
体の成長発達 | ・寝返りが上手になり、おすわりやはいはいができるようになる ・手を使った動きができるようになる(指先でつかむ、手と手を合わせるような動作) ・生えた歯や舌を使って、食べるようになる |
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心の成長発達 | ・普段接している大人へ愛着が湧き、人見知りや後追いをするようになる ・身近な人に甘える |
言葉の成長発達 | ・喃語がさらに増える |
生後10〜12ヵ月
1歳が近付くと、心身ともに大きく成長し、相手に気持ちも伝えられるようになります。
体の成長発達 | ・つかまり立ちや伝い歩きが上手になる ・歯ぐきで潰せる固さの食べ物を食べるようになる ・なぐり描きができるようになる ・大人が話す言葉を理解し、「ちょうだい」など簡単な指示に応じられるようになる |
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心の成長発達 | ・自分の名前を呼ばれるとわかる ・自分と自分以外の人の区別がつくようになる |
言葉の成長発達 | ・自分の意思を伝える(指さしや喃語を使う) ・「パパ」や「ママ」と呼ぶようになる |
生活面の変化 | ・外遊びを楽しめるようになる |
0歳児への幼児教育のねらいと必要性
人間の脳は3歳までに8割が完成するため、脳が急成長する時期に幼児教育を行うと効果が得られやすいと言われています。
また、幼児期は知的能力や感情面のさまざまな能力が発達する時期でもあるため、大人になって充実した生活を送るためにも、幼児教育の必要性が重要視されています。
幼児教育は親子のふれあい遊びを通して、楽しみながら五感を刺激し、さまざまなことを学べるように促します。
幼児教育を含む、子どもへの知育教育について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
- 2023.08.10知育教育の目的や必要性は?おすすめの方法も解説
- 2023.07.07知育教育はいつから始める?効果や年齢別の内容も紹介
0歳児から始められる幼児教育の方法とポイント
0歳からの幼児教育は、五感を刺激できるような下記の遊びを取り入れてみてはいかがでしょうか。
音や光を放つメリーで遊ばせる
音や光を放つメリーは、赤ちゃんの好奇心を引き出し、0歳でも楽しめます。ただ眺めているだけのように見えるかもしれませんが、赤ちゃんは音や光を感じ、五感を刺激されています。新生児期から使える数少ないおもちゃなので、ぜひ取り入れてみてください。
おもちゃ・知育玩具で遊ばせる
0歳のおもちゃ選びでは知育玩具もおすすめです。知育玩具はおもちゃでの遊びを通して、考える力や記憶力、判断力、想像力を育てるおもちゃです。0歳児向けのおもちゃは、触って楽しめるものや音が出るものを選んでみてください。
また、絵柄や読み聞かせでリズミカルな言葉を楽しめる下記の絵本もおすすめです。
なーんだ なんだ
親子のふれあい遊びをする
道具を準備する必要がなく、場所を選ばずできる親子のふれあい遊びも日々の生活に取り入れてみましょう。足の裏や太ももをさする、お腹を撫でるようなふれあいも、親子の大切なコミュニケーションです。
また、ふれあいながら歌も楽しめる手遊び歌は、手先の動きやリズム感を養うことにもつながります。赤ちゃんを膝の上に座らせて、リズムに乗せて体を動かすリトミックもおすすめです。
ふれあい遊びの方法がわからない場合は、以下の絵本も参考に取り入れてみてください。
絵本の読み聞かせをする
0歳の赤ちゃんに読み聞かせの効果があるのかと疑問に感じるかもしれませんが、赤ちゃんは生後2ヵ月頃から赤や黄のはっきりとした色がわかると言われており、読み聞かせでは視覚や聴覚を刺激できます。
ほかにも絵本の読み聞かせには親子の絆を深める、想像力や感情が豊かになる、言葉の発達を促すなどの効果があるので、ぜひ絵本の読み聞かせをしてみてください。
おつきさまこんばんは
0歳児向けのテレビ番組やDVDを見せる
0歳児がテレビ番組やDVDを見ると、言葉の発達につながると言われています。しかしすべてのテレビ番組やDVDが言葉の発達につながるわけではありません。幼児教育を目的にするなら子ども向けの教育番組がおすすめです。
テレビ番組やDVDを見せるときはただ見せるのではなく、親子でコミュニケーションを図りながら見せると効果的です。また、視力低下予防のためにも、部屋を明るくして時間を決めて取り入れましょう。
幼児教室に通わせる
どのような幼児教育を取り入れたらよいのかわからない場合は、幼児教室に通う方法もあります。
幼児教室では、遊びを通して運動能力を高めるほか、協調性や思考力、自己肯定感などを身につけていきます。幼児教室では発達に合った教育を受けられるものの、費用がかかるデメリットもあるため、事前に確認しておきましょう。
0際児への教育に関する注意点
0歳児の教育は、遊びを通して楽しみながら五感を刺激する以外にも、下記の点に注意して取り入れていきましょう。
月齢に合わせた教育内容にする
0歳児は月齢によってできることが大きく異なります。そのため月齢に合わせた教育内容を取り入れることが大切です。
たとえば、0歳児は生後2ヵ月頃から赤や黄のようなはっきりした色がわかるようになるため、淡い色よりもはっきりとした原色を遊びに取り入れましょう。月齢に合った内容を取り入れると、赤ちゃんの興味を引きやすくなります。
鮮やかな色合いで描かれた下記の絵本も読み聞かせにおすすめです。
かわいいあひるのあかちゃん
あひるのあかちゃん、目がさめた。足を くねくね、おしりを ぴこぴこ、さあみんな元気よく、ぼうけんにしゅっぱーつ! ヒヨコたちは好奇心いっぱいで、あっちへぴょこぴょこ、こっちへひょこひょこ……。初めて絵本を読んでもらう子にもぴったりな、明るい色彩と軽やかな文の一冊です。
おもちゃ・玩具の誤飲に注意する
0歳児の赤ちゃんの遊びでは、とくに安全面に注意しましょう。赤ちゃんは視界に入ったものを手でつかんで口に入れてしまうため、飲み込むと危ないものは、赤ちゃんの近くに置かないようにしましょう。
また、赤ちゃんが遊んでいる最中は目を離さず、安全に遊べるように見守りましょう。
語りかける声のトーンや表情に気を配る
赤ちゃんは親とスキンシップを図り、コミュニケーションを取ることで安心感や愛着を覚えます。話しかける内容が理解できていなくても、語りかける声のトーンで雰囲気を感じ取ることはできています。赤ちゃんには、明るい声でゆっくりと語りかけてみましょう。
0歳児から無理のない幼児教育を始めていこう
0歳児の幼児教育は遊びを通して五感を刺激する知育玩具や絵本を取り入れ、親子のコミュニケーションも図れるようにすることが大切です。
また、月齢に合った遊びの内容を取り入れるだけでなく、声のトーン・表情にも気を配り、おもちゃを飲み込まないよう安全面に配慮することも忘れないようにしてください。
0歳から無理のない範囲で幼児教育を始め、お子さんの成長を促していきましょう。
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