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「マツコの知らない世界 読み聞かせ絵本の世界」で紹介された絵本8冊はこちら!

マツコ・デラックスさんがあらゆるジャンルのゲストとガチトークする人気番組「マツコの知らない世界」。先日(2019年1月22日)に放送された特集は「読み聞かせ絵本の世界」でした! 絵本は子どもと楽しむものだと考え、自宅に約1500冊の絵本を所有する内田早苗さんがゲストとして登場し、興味深いお話を沢山されていましたね。

「絵本は楽しむもの」という一貫したスタンスは、絵本に対して構えていた大人の肩の力を少し抜いてくれたのではないでしょうか。

 

主に取り扱われていた絵本8冊をピックアップ、絵本ナビユーザーさんの声と合わせてご紹介したいと思います!

「マツコの知らない世界 読み聞かせ絵本の世界」で紹介された絵本は…?

誕生から40年以上も経つロングセラー絵本!

しろくまちゃんのほっとけーき

しろくまちゃんのほっとけーき

まあるくて、大きくて、ふわっふわのほっとけーき。
焼きたてほかほかのほっとけーき。
おともだちと一緒に食べるほっとけーき。

子どもたちはほっとけーきが大好きです。
もちろん「おいしいから」。
でも、こんなにみんなが大好きなのは、それだけじゃないのでしょうね。

誕生から40年以上も経つロングセラー絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』には、大好きな理由がたくさんつまっています。
お手伝いをしながらほっとけーきを作る喜び。
(調理器具を並べるだけでもワクワクしちゃいます)
ほっとけーきが完成していく様子をみる喜び。
(ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち ぷつぷつ…もう音を聞いているだけでツバが出てきちゃいそう)
そして、「おいしい」をおともだちと共有する喜び。
(自分でつくったことをほめてもらったりしてね)

鮮やかな「オレンジ」を基調とした色で描かれた数々の名場面は、子どもたちの心に強烈に印象に残っていき、大人になってもそのワクワクの気持ちが色褪せることはありません。

「子どもがはじめて出会う絵本」「子どもがはじめて出会うおともだち」、そんな絵本をつくりたいと大人たちが真剣に考えながらつくった「こぐまちゃん」シリーズ。その願いの通り、今もずっとこぐまちゃんは子どもたちのおともだちです。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon/31/%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AE%E3%81%BB%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%81%91%E3%83%BC%E3%81%8D/

心がお腹いっぱい
ほっかほかのホットケーキ!!
こんなにおいしそうにホットケーキが描かれている本は
そうないでしょう。

こぐまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作るというシンプルなお話です。
特に、ホットケーキをフライパンに流し込んでからの
美味しそうな表現。

ぽたん どろどろ ぴちぴち ぷつぷつ やけたかな? まだまだ

世界広しといえども、ホットケーキが焼けるまでをこれだけ音で表現できるのは日本語だけかもしれませんね。
子どもも、このページは完全に諳んじることができます。

最後に、友達のこぐまちゃんとお皿を洗いながら「おいしかったね」
というシーンは、この絵本の余韻をいっぱい残してくれます。
なんだか、心が満腹になれる絵本です。
(たいまるちゃんさん 30代・ママ 男の子1歳)

不思議な言葉のひびきになぜか子どもたちが反応…?

ごぶごぶ ごぼごぼ

ごぶごぶ ごぼごぼ

登場するのは、鮮やかな色を背景に小さな丸や大きな丸。そして、「ぷーん」「ぷくぷくぷく」「ぷぷぷ」、「ごぶ ごぶ」「ごぼ ごぼ」などの不思議なリズムの言葉たち。その形と色と言葉が画面の中で自由に動き回るように変化していきます。大人が「?」となっている横で、赤ちゃんがなぜか喜ぶ絵本。赤ちゃんの脳には、この流れを大きな変化として感じとることができるのでしょうね。そして、大人もこの独特なリズムと響きを楽しみながら、繰り返し繰り返し、読んであげてみてくださいね。クセになっちゃうはずです。

https://www.ehonnavi.net/ehon/2795/%E3%81%94%E3%81%B6%E3%81%94%E3%81%B6%E3%81%94%E3%81%BC%E3%81%94%E3%81%BC/

子どもが笑顔になる絵本です
初めてこの絵本を娘に読んだとき、あまり声を出して笑わない子なのに、なぜかけたけた大笑い。隣に座っていたパパがびっくりするくらい。

その後も、大笑いとまではいかなくても、ページをめくるたびににこにこ。お気に入りのページを開いたときは、体をゆすって喜びます。

最近も、こんなことが。↓
「おしまい」と言って本を閉じても、一生懸命開こうとするので、何度もリピートして読んでいたところ、パパ帰宅。パパに晩御飯を食べてもらおうと立ち上がったとたん、大泣きでした。もっと読んでいてもらいたかったんだと思います。

今、家にある絵本の中では、これが娘の一番のお気に入りです。厚紙絵本なので、破いて食べちゃうこともありません(笑)。安心して触らせることができるという意味でも、おすすめの絵本です。
(しまたこさん 30代・ママ 女の子0歳)

思わず絵本のなかの絵に…!?

くだもの

くだもの

ページをめくるとまずどーんと丸ごとの緑のスイカ。さらにめくると、カットされた真っ赤なスイカが「さあ どうぞ」と差し出されます。
続いてもも、ぶどう、なし、りんご、と、次々に登場する平山和子さんの写実的な絵は、どれもみずみずしくて本当においしそう。その果物たちが、今度は皮がむかれて食べやすくカットされて迫ってくるわけですから、あかちゃんは、きっとその絵の迫力に釘付けになるでしょう。あんまりおいしそうなので子どもでなくても思わず手が伸びてしまいますよね。

子どもたちは果物が大好き。とっても身近な存在なのに、日常では腹ぺこキッズに「食べたい!」「おなかすいた!」と言われてあわててむいて、小さく切ってお皿にのせてテーブルへーー。スーパーでカットフルーツが簡単に買える時代だし、食育が大切だとわかってはいても、まるごとの姿は意識していないとなかなか教えられないのかもしれません。果物って、皮をむいたら全然違う姿になってしまうものが多いからなおさらです。
離乳食がはじまって食べ物に興味が出はじめたら、ぜひ手にとってほしい1冊です。おしゃべりしはじめた子と一緒に名前を覚えるのもいいですし、たくさんおしゃべりするようになったら「いただきまーす」と読みはじめて、「あまーい」「すっぱい!」と親子で感想を言い合いながら「ごちそうさま」と読み終えれば、しっかり読み応えもありますね。だけどご注意。食いしん坊さんは寝る前に読むと、食べたくなって泣いてしまうかも!

(三木文 絵本ナビライター)

https://www.ehonnavi.net/ehon/575/%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%82%82%E3%81%AE/

幸せな時間をくれます
私はどうも絵本に「読み聞かせ」のイメージが強くて、実はこの本を図書館で初めて見たとき、このような絵を見て楽しむ様な絵本って、いったいどうやって見せたらいいんだろう??って感じてしまっていました。
でも、かなり評判のいい絵本だったので、くだものが大好きな娘の反応が見たくて1歳半の頃購入しました。

初めのうちは、私もめくって読み上げる様な読み方をしてしまっていたので、娘もあまりいい反応をしてくれなかったのですが、ある日イチゴを食べる真似をしてみせてから、まるで変わりました!
それからというもの皆さんの感想にもあるとおり、本当に楽しそうに食べる真似をするんです。
1歳9か月の今、自分から持ってくるお気に入りの本の1つです。

この絵本を開いて二人で食べて食べさせあって、「おいし~い」ってニコニコ笑って、これが「幸せな時間」なんだな~と思います。
(ひぽさん 30代・ママ 女の子1歳)

口に出して読みたくなる絵本!

これはのみのぴこ

これはのみのぴこ

「これは のみの ぴこ」
「これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもん」
「これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもんの しっぽ ふんずけた あきらくん」


ページをめくることに言葉がつみかさなっていき、
最初は短かった文章が、どんどん長い文章に。

言葉遊びで絵本をつくってくれる谷川俊太郎さんと、
その世界観をユニークに表現してくれる和田誠さんのベストコンビによる1冊。

繰り返しの部分を何回も聞いているうちに、
子どもたちは思わず声に出してみたくなるようです。
最後にはいったいどうなるのでしょうね…?

読み聞かせで盛り上がりました!
1~4年生までそれぞれの学年で読み聞かせをしましたが、どの学年でもものすごく盛り上がりました。

「これは…」とゆっくり読んでからその後は早口で、最後のフレーズだけ確認するようにはっきりと読みました。

「とまと ぶつけた やおやさん」とか「いれば つくった はいしゃさん」など1ページごとの展開に反応する子もいれば、言葉の積み重ねを楽しんでいる子もいて、人それぞれ。
私が読みながら頭でリズムをとってしまうようで、同じ様にリズムを刻んでいる子もいました。

読み手も聞き手も楽しい時間を共有できること間違いなし!の一冊です。
(マジックツリーハウスさん 30代・ママ 男の子9歳、男の子6歳)

食べる音をことばで表現してみると…?

おいしい おと

おいしい おと

今日のごはんは何かな?春巻き、ウィンナ、わかめのみそ汁、レタスにプチトマト。春巻きを食べると、どんな音がするかな?ウィンナやレタスはどうかな?ある日の食卓の、おいしい音が勢ぞろい。これを読んだら、食事がよりいっそう楽しくなること請合い! くいしんぼさんの手が、あっちからも、こっちからも伸びてきますよ。

https://www.ehonnavi.net/ehon/4217/%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%97%E3%81%84%E3%81%8A%E3%81%A8/

おなかがすく絵本
もし「食べ物の食べる音を表現してみて」って言われたら、どんなオノマトペを想像しますか?
モグモグ、パクパク、ムシャムシャ、、カリコリなどでしょうか…

この絵本のように豊かな表現ができる人は、少ないのではないでしょうか。
作者の三宮麻由子さんは、全盲です。
4歳で光を失われたそうです。
だからこその、豊かな表現なのかもしれませんね。

食べ物のおいしさ、食べることの楽しさを再発見させてくれる絵本です。
(かっこからんこさん 50代・その他の方 )

オニがサラリーマン!? 関西弁が魅力のはちゃめちゃ絵本

オニのサラリーマン

オニのサラリーマン

お、オニがスーツを着込んでいる……なんというインパクトなのでしょう。

彼は赤オニのオニガワラ・ケン、地獄カンパニーの平社員。
今日も愛妻弁当を持ち、家族に見送られ、満員バスに揺られて地獄まで出勤です。

「オニガワラ、おまけ きょうは、なんの かかりや?」
「ちのいけじごくの みはりやねん」
「えぇなあ。らくちんやんか。」

お、驚くほど平凡な会話です。かつてないほど、地獄がお気軽に描かれています。
血の池地獄はまるでプール。
オニガワラさんは監視員のごとく注意をしながら、お昼の時間を迎えます。
美味しい愛妻弁当を食べ終わると、満腹になってコクリコクリ……

ハッ!大変です。
どんなに楽ちんだと言っても、居眠りはいけません。
気が付けば、血の池地獄に極楽からぶらさがっている“糸”につかまり、亡者たちが大量に逃げようとしているではありませんか!! この光景、どこかでみたような……?

さてさて、大変なミスをしたオニガワラさんはどうなったのでしょう。
恐ろしい姿をして、コワイものなど何もなさそうなオニたちの日常も、意外に大変なのかもしれません。読み終われば、哀愁の漂ったその背中に同情と親しみの心が生まれてくるのです。

このヘンテコリンなお話を生み出したのは富安陽子さん。なんでも2014年のお正月にほぼこのストーリーのままの初夢を見たのだとか!?やっぱり普通じゃありません。そして、まるで見てきたかのように、画面隅々まで地獄カンパニーの様子を描き出す大島妙子さんの絵も素晴らしいのです。オニガワラ家で飼っているペットや町にあるお店など、サイドストーリーも気になって仕方がなくなるのです。是非、オニのサラリーマンの日常の続きを読みたいものです。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon/110018/%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3/

面白くてひねりがきいている!
サラリーマン家庭にはズドンとヒットします。
めちゃめちゃおもしろい!
関西弁なのもまた魅力!
地獄に勤めているサラリーマンの鬼が主役なのですが、大島妙子さんの細かい描きこみも面白く、隅々まで見たくなります。
地獄にはバス通勤なのですが、そのバスが病院経由なので、バスを待っている妖怪が
風邪を引いていたり。
そして衝撃のオチは、なんとあの有名な
芥川作品のイメージなのです!!!
このひねりはすばらしい!
これを読んだ後に、蜘蛛の糸を読んであげたら
おもしろくてためになる読み聞かせ時間、間違いなしです!
(はっしゅぱぴーさん 40代・ママ )

「パンツのはきかた」を歌いながら…!?

パンツのはきかた

オムツを卒業して、自分ひとりでパンツがはけるようになることは、小さな子ども達にとって一大イベント!
岸田今日子さんの優しく口ずさんでいるような語りかけで、子ども達は一生懸命パンツをはくのでしょう。最後にはそのまま楽譜になっているので、歌うこともできるんですね。
そして、そのパンツをはかせるのがほっぺも体もほんのりピンクのこぶたの女の子にしちゃうところが、佐野洋子さんの愛嬌。真ん丸の体でパンツをはこうとすると、やっぱり…ころん、ころん。
一生懸命な表情も、パンツをぎゅーっとひっぱっているポーズも、ちょっと自慢気になっている様子も、開くページ全ての絵が、部屋中に飾っておきたいくらいの愛らしさ。
さぁ、あなたも自分ひとりでパンツをはいてみましょ。

https://www.ehonnavi.net/ehon/65064/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%84%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%8D%E3%81%8B%E3%81%9F/

1歳の娘と一緒
ちょうど、お着替えブームで靴下やパンツを自分で履けるようになり始めたころ、タイミング良く読みました。せっかく履けたパンツが、裏返しだったり違う穴から足が出てたりしたときに、豚さんも裏返しだったよねえ。でもまた自分でちゃんと履きなおしてたんだっけ?って言うと、ぶたさんと一緒って喜んで、私も自分で履き直せるとはりきって、履き直していました。
(ねねねねこさん 30代・ママ 大分県 女の子2歳)

この気持ち、大きくなった今も、少しも変わらないんだよ。

あなたがとってもかわいい

あなたがとってもかわいい

おかあさんとして、いつまでもずっとかわらない気持ち。
赤ちゃんの顔、いつでもどんなときもかわいい。
笑っている顔も、怒った顔も。いろんな顔、いろんな表情のどれもがかわいいのです。
いつでもどんなときもかわいかったあなたは、今はこんなに大きくなったけど、前とちっともかわらず、あなたがとってもかわいいのです。

男の子のママにとって、子育ての毎日は実に大変なことでしょう。
小さい頃はあんなにかわいかったのに、今ではまったくもう…なんて気持ちになったら、
ぜひ息子さんと一緒にこの絵本を開いてみてください。
ママが息子を抱きしめる最後のページでは…あったかい涙が溢れてくるかもしれません。
一家に一冊、読めばママの気持ちがすーっと軽くなる、そんな素敵な絵本です。

(金柿秀幸  絵本ナビ事務局長)

https://www.ehonnavi.net/ehon/17917/%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%8C%E3%81%A8%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%82%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%81%84%E3%81%84/

ずっとずっと変わらない気持ち
最後のページを読み終わった瞬間、息子が
「ママー」と抱きついてきました。
ちょっとうれし泣きしてしまいました。
赤ちゃんの頃は慣れない育児にアップアップで、どの瞬間もかわいいと思えるような気持ちの余裕はなかったように思います。
3歳になった今はだだをこねたり、我が儘を言うようになった息子にイライラすることもしばしば…
この本のお母さんのように、きちんと全身で愛情を表現できていない今の自分に喝を入れられたような気分になりました。
いくつになってもかけがえのないかわいい我が子。
この気持ちをいつも心に抱いて、幸せな親子関係を築いていきたいです。
(あまぢゅんさん 30代・ママ 男の子3歳)

いかがでしたでしょうか?内田さんが読み聞かせをするようになったきっかけは、子どもが苦手だったから…とのこと! 意外にも聞こえますが、絵本を通すと子どもとのコミュニケーションが楽しくなるのは、よくわかりますよね。

 

気になる絵本がありましたら、ぜひチェックしてみてください♪

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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