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月別児童書ランキングBEST10

【ランキング】2019年11月の児童書売上ランキングBEST10は?


今、絵本ナビで売れている児童書は? 話題になっているのはどんな本? なかなか見えづらい児童書の売れ傾向ですが、少しでも児童書の旬をお伝えできるよう、1ケ月分のランキングを毎月発表していきます。

 

11月は、ロングセラー作品が強かったようです。長く読み継がれた名作が揃っていますので、小学生への本の贈り物のご参考にもぜひ! また、12月のクリスマスシーズンに向けて、通常よりも新刊がたくさん刊行されています。ランキング紹介の後に、新刊情報もたっぷりご紹介したいと思いますので、新刊にもぜひご注目下さい。

2019年11月の児童書売上ランキングBEST10【2019/11/1~11/30】

クリスマスの贈り物にもイチオシのはじめて出会う探偵物語。ネートと一緒にナゾを解こう!

みどころ

9歳のネートは探偵です。
今日もネートの元に1本の電話が入りました。
仲良しの女の子アニーから、なくなった絵を探してほしいとの依頼です。

すぐにアニーのところへ駆けつけるネート。
まず、アニーの話をじっくり聞き、部屋の中をくまなく調べます。
次に、その絵を見た他の人たちー仲良しのロザモンド、弟のハリー、犬のファングについて丁寧に調査していきます。
はたしてネートは、アニーのなくなった絵を発見することができたのでしょうか。

一見、すぐに解けそうと思わせておきながら、意外になかなか解けないナゾの面白さと、ネートのツボを押さえた探偵ぶりに子どもも(大人も!)たちまち心を掴まれてしまいます。
また9歳という年齢でありながら、どんなナゾが来ても常に落ち着き、周りから頼りにされているネート。子どもたちは、自分と同じぐらいの年齢の子の活躍とカッコよさにたちまち憧れてしまうのではないでしょうか。一方でパンケーキが大好物で、気が付けばいつもパンケーキを食べているところには親しみを感じてしまいますね。
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心が温まる優しい幼年童話の傑作

ふたりはともだち

仲よしのがまくんとかえるくんを主人公にしたユーモラスな友情物語を5編収録。読みきかせにもふさわしいローベルの傑作です。小学校の教科書に採用されています。

初めての冒険物語との出会いに

エルマーのぼうけん

動物島に捕えられているりゅうの子を助けるため、エルマーは冒険の旅にでかけます……。広がる空想、ユーモア、リアリティー。幼年童話の最高峰の一つとして読みつがれています。

9歳の男の子エルマーは、親しくなった野良ネコから、“どうぶつ島”で野蛮な動物たちのとりこになっている、かわいそうなりゅうの子どもの話を聞いて、助けにいくことにしました。家を抜け出して船に忍び込み、“どうぶつ島”についたエルマーは、トラやサイやライオンなど獰猛な動物たちにつかまりそうになりますが、そのたびに機転を利かせて危機を切り抜け、ついにりゅうの子を助け出しました。

第4位 『はれときどきぶた』

はれときどきぶた

とにかく面白く、笑えるお話です。自分の日記をお母さんに読まれていることを知り、「あしたの日記」としてウソの日記を書きはじめた主人公の則安。けれども日記に書いたウソが本当に起こりはじめたから、さあ大変! 本が苦手な子でも無理なく読め、笑える1冊でありながらも、大人になってからも楽しいエピソードが心に残り続ける名作です。

第5位は、2タイトルが同数で並びました。

第5位 『おおきなおおきな おいも』

おおきなおおきな おいも

みどころ

いよいよ明日はいもほり遠足。あおぞらようちえんの子ども達は、それはそれは楽しみにしています。ところが…当日は雨。いもほり遠足は一週間延期です。先生は仕方ありませんねって言うけれど。

「つまんない つまんない」

でも大丈夫。おいもは7つ寝ると、いっぱい大きくなって土の中で待っててくれるんですって! そのおいも、どのくらい大きくなっていると思う? 子ども達は想像しているうちに紙に描いてみたくなりましたよ。大きな大きな紙を用意して、それでも足りないからのりで貼り合わせてもっと大きくして。絵具を筆で「ごし ごし しゅっ しゅっ」「ぴちゃ ぴちゃ しゃっしゃっ」…もっと紙を足して。もっともっと。

ああーーーすごい!!
絵の具で描いたおいもの大きいこと、大きいこと。
先生もびっくり仰天。

「こーんな大きなおいも、どうやって掘り出すの?」

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第5位 『番ねずみのヤカちゃん』

番ねずみのヤカちゃん

みどころ

ドドさん夫婦の家の壁と壁のすき間に住む、おかあさんねずみと、四ひきの子ねずみ。そのうち四ひき目は、「やかましやのヤカちゃん」とよばれていました。
どうしてこんな名前がついたかって?

それはね…このヤカちゃん、とてつもなく声が大きかったからなんです。

たとえばこんな風。おかあさんねずみが、ドドさん夫婦に存在を気づかれないよう「けっして音をたててはいけない」と注意している時も「うん、わかったよ、おかあさん」と答える声のなんと大きいこと!他にもおかあさんねずみの注意に対して、全部うんと大きな声で答えるヤカちゃんのお返事の繰り返しが何とも愉快でたまりません。でもお返事のしかたから、ヤカちゃんがとっても素直でまっすぐで良い子だということが伝わってきて、どんどんヤカちゃんを応援したくなってしまいます。けれどもやっぱりその大きな声のせいで、ドドさん夫婦の家にねずみがいることがばれてしまって…。ここからドドさん夫婦のねずみ退治作戦が始まります。ドドさん夫婦とヤカちゃんの対決の結末やいかに…?
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第7位は4タイトルが同数で並びました。

第7位 『くまのパディントン』

くまのパディントン

みどころ

はじめて会う人に帽子をとってきちんとお辞儀をする礼儀正しいパディントン。いつも一生懸命なのに、なぜか行く先々で騒動を起こしてしまいます。行動の1つ1つや話す言葉が面白くて、読んでいくうちにどんどんパディントンの愛らしさに夢中になってしまうはず。ブラウン一家のパディントンを大切に思う気持ちにも優しさが溢れていて温かな気持ちになる物語です

パディントンシリーズは全部で10巻。つづきも合わせてどうぞ

くまのパディントン(全10冊)

イギリス人なら知らない人のいない、マーマレード好きのくま「パディントン」。ロンドンのパディントン駅の遺失物取扱所で拾われ、ブラウン一家の一員となったものの、その後のブラウン家は、いつもパディントンの巻きおこす大騒動にまきこまれます。世界中の子どもたちに読みつがれています。

第7位 『大きい1年生と小さな2年生』

大きい1年生と小さな2年生

みどころ

体は大きいけれど弱虫のまさやと、体は小さいけれどしっかり者でけんかにも強いあきよ。まさやはあきよとの関わりを通して大きく成長します。1970年に刊行されてから40年以上たった今でも全く内容が古くならず、等身大の子どもの悩みや成長がしっかり描かれているところが大きな魅力です。ぜひ親子で一緒に出会ってほしい1冊です。
 

第7位 ムーミン童話集限定スペシャルBOX(全9巻セット)

ムーミン童話集限定スペシャルBOX(全9巻セット)

ムーミンバレーパーク開園記念!累計5万部を売り上げた怪物セットが開園記念で緊急復活!!
今回のカバーは、スウェーデン語版オリジナルカバーに使われていた、トーベ・ヤンソンのカラー絵をデザインした限定版です。さらにBOXにも、ヤンソンのカラー絵を、ぐるっと一周贅沢に使用。プレゼントに、コレクションに最適なBOXセットです。
ムーミン童話を、美しいカラー絵とともに、お楽しみください。

第7位 『ネコのタクシー』

ネコのタクシー

みどころ

ネコ専門動物病院の、キャットドクター!?
異色の経歴を持つ著者が描くのは、タクシードライバーになったネコの物語。

黒くてピカピカのタクシー。
1ポンド硬貨の乗車賃。
ランチのフィッシュ・アンド・チップス。
そう、舞台はイギリス!
主人公のトムは、足の速いのが取り柄のネコ。
港の倉庫で生まれましたが、今ではタクシー運転手であるランスさんの飼いネコです。

ある朝、うっかり階段から落っこちて、ランスさんが足の骨を折ってしまいます。
とてもタクシーを運転することはできません。
そこで、トムはランスさんにこう提案します。

「ぼくにも運転できるタクシーを作ってください。小さなネコのタクシーを。そうすれば、ぼく、仕事をしますから」

ネコにタクシーができるものだろうかと疑いながらも、熱心なトムのために小さなタクシーをこしらえるランスさん。
ハンドルはついていますが、エンジンはありません。
俊足自慢のトムが、足を使って走るのです!

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いかがでしたか?
11月は、ロングセラー中心のランキングとなりましたが、12月はクリスマスのお話がランクインしてくることを期待したいですね。最後に、11月の新刊のおすすめをご紹介します。

2019年11月発売新刊のおすすめ情報(小学生から中高生向けの新刊です)

秋山朋恵(絵本ナビ 児童書担当)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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