【news】痛みがないからこそ、本当に怖い「大人むし歯」の実態
4月18日は「よい歯の日」
みなさん、明日はなんの日だかご存じですか?
明日は4月18日。そう、読んでそのまま「よい歯の日」!1993年に日本歯科医師会によって設定されています。「よい歯」というと、真っ先に自分の子どもの歯の心配ばかり考えてしまいますが、さて、みなさんの大人の歯事情はいかがでしょう。ここで、嫌な質問を一つ。最後に、あなた自身が定期健診で歯医者さんにいったのはいつですか?
歯がぬける、歯が生え変わるということをテーマに描いた絵本。
ごはんを食べていたら歯がぬけた。前からぐらぐらしていたんだけど、ついにぬけた! 歯が抜けたところにコーンを挟んでみたり、ストローを入れてジュースを飲んだりしてみた。ところで、この歯どうしようかな? お母さんが小さい時は、歯が抜けたら下の歯は屋根の上に、上の歯はえんの下に捨ててたんだって。外国では、ぬけた歯をまくらもとに置いておくと、朝起きた時、妖精がコインにかえてくれてるんだってさ。
家庭訪問に来た先生にも抜けた歯を見せてあげた。「おもしろいコレクションだね」だって。そこで、ぼくはいいことを思いついた! 自分の歯をとっておいて、おじいさんになったとき、この歯で入れ歯をつくるっていうんだけど、どうかなぁ。このアイディア。
リズミカルな文章とデフォルメのされた絵で、歯にまつわるエピソードをユニークに描いた一冊。歯の大切さも学べます。
実は、子どもの歯の話ではなく、大人の歯の話です。
よい歯の日(4月18日)を前に、サンスター財団が、一般企業などで実施しているアンケート結果を分析し、興味深い「大人むし歯」の実態をまとめています。
子どもには、ハミガキの大切さやむし歯のおそろしさを伝えるものの、実は大人たちの歯のほうが深刻だって知ってました?!いやーその話はやめてぇ!うすうす気づいていたけど・・・大人には頭が痛い話かもしれませんね。
アンケートの調査結果と、自覚しにくい大人のむし歯への対処方法について、サンスター財団附属千里歯科診療所の所長で管理歯科医師の鈴木秀典先生が解説されているので、是非意識して取り組むよう、大人の良い歯もめざしましょう!
厚生労働省歯科疾患実態調査によると、子どものむし歯は減りつつありますが、20代~70 代までの約8割以上の人がむし歯を経験し、高齢者のむし歯が年々増加していることが示されています。
今回のサンスターの調査では、むし歯を保有している人の74%が「歯が痛む・しみる」とは感じていないことが分かり、年齢を重ねるとむし歯に気付きにくくなるという傾向が明らかになりました。これはショック!!
「大人むし歯」のアンケート検証結果
むし歯を保有しているにも関わらず、検診前の問診票にて「歯が痛んだり、しみたりしますか?」という問いに対し、74%が「痛んだり、しみたりしない」と回答していたことが判明しました。(図1)
また、むし歯保有者でむし歯を自覚していない人の割合を年代別で見てみると、20代では、むし歯の自覚症状として挙げられる痛みやしみる症状がないと回答した割合は約68%だったのに対し、40代になると約76%に増加しており、40代を境に症状を自覚しにくくなる傾向があることが分かりました。(図2)
(アンケート対象:日本全国の20~69歳の男女38,476人、2016年1月~12月に実施)
年齢を重ねるとむし歯治療後の詰め物の隙間にむし歯菌が入り込むことによって再発する「二次う蝕」(再発むし歯)や、加齢・歯周病によってハグキが下がり歯の根元の象牙質が露出することで、歯の根元にできる「根面う蝕」(根元むし歯)が生じやすくなります。これらのむし歯をサンスターでは「大人むし歯」と呼んでいるそうで、成人・高齢者は、「大人むし歯」が進行しやすくなります。
むし歯は、歯周病と並ぶ日本人の歯を失う二大要因の1つ。健康な歯を維持するためには、自覚症状を感じないまま進行してしまうことの多い「大人むし歯」の予防が重要です。ご家庭での普段の歯みがきには、むし歯予防に効果のあるフッ素入りハミガキ剤を用いたり、フッ素入り洗口剤などの活用や、もちろん歯科医院に定期的に受診いただくことがおすすめなのだそうです。
【解説】
鈴木 秀典(すずき ひでのり)先生
一般財団法人サンスター財団 附属千里歯科診療所 所長
この機会に、改めて歯の大切さを理解して、親子で一緒に「よい歯」を目指すのもいいかも。ママやパパがきれいでよい歯を保っていたら、子ども達にも胸を張って「ハミガキ」をすすめられますもんね。
早速、先延ばしにしていた歯医者の予約を取ろうと思います!大人のみなさんも心配な方は早めに対処してくださいね。
歯、むし歯の絵本
お菓子の大好きなたっちゃんに虫歯が! 歯医者さんで歯をコツコツされたたっちゃんは、驚いて口を閉じてどうしても治療をさせません。すると夜に歯が痛み出して…。「こぐまちゃんえほん」シリーズの作者が、子どもの日常に起きるドラマを描きます。76年刊の改訂新版。
歯が痛むので、鏡を見てみると・・・歯から葉っぱが出ていました! こっそり育ててみる事にしました。先生に聞いて、葉っぱに太陽の光や栄養を与えて行くと、少しずつ葉っぱが増えていきます。そして、できた実は!? 想像力が広がる絵本。
ネズミのチュー先生はうでききの歯いしゃさん。でも、きけんな動物のちりょうはしません。ところがある日、キツネのしんしが、いたむ歯をおさえてなきながらやってきた。かわいそうになった先生は…。キツネに食べられそうになるチュー先生。ぶじにちりょうは終わるのでしょうか?
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