スタイルトップ  >  たべる   >   医師が教える!おうちで簡単!子どもの食育と予防医学   >   忙しいママに贈る風邪予防策!時短・簡単レシピで家族の健康を守る!
医師が教える!おうちで簡単!子どもの食育と予防医学

忙しいママに贈る風邪予防策!時短・簡単レシピで家族の健康を守る!

 

10月も下旬になり、冷え込む日も多くなってきましたね。

これからの季節、ママとして気になるのが、子どもや家族の体調。風邪をひいてしまう前に、予防したい!と思いますよね。

特に季節の変わり目、どんどん寒くなるこの時期は、誰でも関心がある事だと思いますが、実は科学的に効果があると証明された「風邪予防法」はほとんどありません。…といっても、がっかりしないでください。少しでも、風邪をひきにくくするためにできることはありますよ。

今回の記事は、忙しくても、家庭のキッチンでできる風邪予防法をお伝えします!

教えてくれるのは…

河埜玲子(こうのれいこ)さん

 

医師・料理家・キッズ食育トレーナー。小学校1年生の娘を育てる働くママ。

「家庭のキッチンで出来る病気予防」をテーマに、簡単・美味しい健康レシピで、食の観点から予防医学を家庭に広げていくことをテーマに活動中。

医師直伝!風邪を予防するために日常生活でできること

「風邪」は正確には「風邪症候群」といいます。

「鼻やのどなどの上気道が炎症を起こし、鼻水・咳・のどの痛みなどの症状が出て、短期間で治る感染症」の総称で、原因の約90%はウイルスです。

インフルエンザもかぜ症候群のひとつですが、症状が強く、インフルエンザウイルスに対する薬があるので、通常はいわゆる「普通の風邪」と区別されています。

では、かぜをできるだけひかないように、日常生活でできることは何でしょうか。まず、感染症予防の基本である「手洗い」。

風邪も感染症のひとつなので、手洗いは効果があると考えられます。うがいも、予防効果の可能性が示されているので、やっておいて損はないでしょう。我が家でも、子どもには、手洗い・うがいはかなり口うるさく言っています。

過労は免疫が低下する原因のひとつになるので、早寝早起きでしっかり睡眠をとることも大切です。運動は、体力をつける意味でも大切ですが、昼間しっかりと体を動かすことで、夜にしっかり眠れることになります。子どもが夜になっても寝なくて…という場合、もしも家にいてばかりなら、体をしっかり動かすようにしてみましょう。

POINT

  • やはり手洗いうがいは効果がある!
  • 疲れは大敵!睡眠時間をしっかりとろう!
  • いい睡眠、体力をつけるためにも、昼間は体を動かそう!

体を作る食事。食事で風邪予防できる?

食生活はどうすれば良いでしょうか。「免疫力を高める食材はこれ!」などと、いろいろな情報が飛び交ってはいますが、「これを食べたら必ず風邪を予防できる」という食べ物や栄養素は今のところありません。ただ、過労や栄養不足の状態は、免疫が低下しますので、ありきたりですが、充分な睡眠と休養、バランスの取れた食事が大切ということになります。

これさえ食べれば良いというものはありませんが、不足することによって、風邪をひきやすくなると言われている栄養素としては、ビタミンA(βカロテン※)や亜鉛などがあります。※βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。

ビタミンA(βカロテン)は、ウイルスの侵入経路である粘膜を正常に保つ働きがあるので、不足すると感染症にかかりやすくなると言われています。また、亜鉛も、不足することにより免疫機能が低下し、抵抗力が落ちると言われています。

 

ビタミンA(βカロテン)は、うなぎやレバー、乳製品や卵黄、緑黄色野菜に多く含まれます。

亜鉛は、お肉やお魚など幅広い動物性の食品に含まれますので、通常の食生活では不足することはないと言われています。しかし、極端な偏食があったり、激しい運動をしている中高生などに亜鉛欠乏症がみられることがあるので、そういったお子さんでは注意が必要です。

これらの栄養素は、不足すれば感染症にかかりやすくなりますが、たくさん摂れば摂るほど免疫がどんどん強くなったり、感染しにくくなるというものではありません。睡眠不足で免疫が低下するといっても、寝れば寝るほど免疫が強くなるというものではないのと同じように考えていただければと思います。

不足しないように気をつけるのは大切ですが、サプリメントなどで必要以上に補うのは過剰症で逆に健康に害を及ぼす可能性もあるので、食品から摂取するのが一番ですよ!

POINT

  • 基本は十分な睡眠と休養、バランスの取れた食事
  • 風邪予防のために不足しないよう気をつける栄養素は 
  1. ビタミンA(βカロチン) 
  2. 亜鉛

風邪以外にも、インフルエンザ、手足口病、ウイルス性腸炎など、子どもが小さいうちは、いろいろな感染症に悩ませられますよね。100%かからない方法はありませんが、ワクチンがある病気については、一番の予防法はワクチンを受けることです。そして、かぜ以外の感染症でも、手洗いとうがい、充分な睡眠と栄養バランスの取れた食事が基本です。

一品で栄養バランスが取れるレシピで風邪予防!

食事の栄養バランスが大切とは分かっているけれど、忙しくてお料理をする時間がなくて悩んでいるママは多いと思います。そんなママのために、「一品で栄養バランス満点のレシピ」をご紹介します。今月はふわふわジューシーな鶏だんごに、ほうれん草たっぷりのあんをかけたレシピです。とっても柔らかい鶏だんごなので、小さい子どもさんも喜んで食べてくれますよ!

ふわふわとろける鶏だんご ほうれん草あんかけ

一品でお肉とたっぷりの野菜が取れて栄養バランス満点!旨みがじゅわ!とあふれる、とろけるような鶏だんごは、すりおろし玉ねぎとヨーグルトがポイント。

ほうれん草とにんじんに含まれるβカロテンは、粘膜を健康に保ち、風邪予防にも効果あると言われています

材料(2人分)

  • 鶏ひき肉(もも):150g
  • A_玉ねぎ(すりおろし):50g
  • A_ヨーグルト:30g
  • A_パン粉:大さじ4
  • A_塩:小さじ1/8
  • にんじん:1/4本
  • しめじ:1/2パック(50g)
  • 冷凍ほうれん草:70g
  • B_水:200cc
  • B_しょうゆ・みりん:各大さじ1
  • 水溶き片栗粉:適量

作り方

  1. ボウルに鶏ひき肉とAを入れてよく混ぜる。
  1. お鍋にBを入れて中火かけ、沸騰したら弱火にする。1のひき肉だねを小さじ山盛り1杯ずつ取り、もう1本のスプーンですくうようにして落としていく。
  1. ふたをして、弱火でふつふつと泡があがってくる状態で7分煮る。
  1. 煮ている間に、野菜の準備をする。ぶなしめじを小房に分ける。にんじんは千切りにしてお皿に入れ、ラップをふんわりかけてレンジ600wで1分加熱する。
  2. 鶏だんごが煮えたらお皿に盛り付ける。残った煮汁ににんじんとぶなしめじ、冷凍ほうれん草を加え、水溶き片栗粉でとろみをつけ、鶏だんごにかける。

お料理のPOINT

  • 玉ねぎをすりおろして加えるとふわふわに。ヨーグルトで旨みアップ! (ヨーグルトの酸味は残りません)
  • 鶏だんごを煮る時は、ぐらぐら沸騰させないでください。
  • アクが多いほうれん草は、冷凍を使うと下ゆで不要なので時短に。
  • 出来上がった野菜を小さく刻み、離乳食としても利用できます。

美味しく食べて、健康に季節の変わり目を乗り切ってくださいね!

一品でできる風邪予防、教えてくれたのは…

河埜玲子(こうのれいこ)さん

 

1978年三重県生まれ。   

滋賀医科大学医学部医学科卒業後、麻酔科医として勤務。臨床に携わっていくなかで、予防できるはずの病気で苦しむ人の多さから、予防医学と食育の普及の必要性を痛感し、現在は検診業務にも携わる。

また、自ら、働きながら子育てをし、家族の食生活を管理してきた経験を生かし、忙しい家庭でも実践可能な健康レシピを提案する料理家としての活動も行う。

さらに、大人になってからの食生活を改善することの難しさから、子どもの頃から自然に正しい食生活を身に付けることが最大の予防医学になると考え、子どもの食育に関する活動も開始。現在は医師として勤務するかたわら、企業への健康・料理に関するレシピやコラムの提供、料理教室講師・予防医学や子どもの食育に関する講座の講師など行っている。

 

メディア掲載など実績例

  • 雑誌;「サンデー毎日」「ゆほびか」「SAITA」等。健康・医療・食に関する情報
  • TV「サタデープラス」「NHKマサカメテレビ」、「朝チャン」等
  • 新聞「NIKKEIプラス1」
  • その他:子育て情報誌「まみたん」、おあじはいかが、ネットサイトでのコラム・レシピ担当等
河埜さんのレシピ本販売中!
忙しい人のための“一品で”栄養バランスが取れるレシピ

鮭とかぶのクイックポトフ、えのきと豆苗のナポリタン、目玉焼きピザ…。忙しい人のために“一品で”栄養バランスが取れるレシピを紹介。とにかく簡単で、“作りおきができる”もしくは“12分以内で作れる”レシピが満載。
身近な材料や買いおきしやすい食材で作る、電子レンジで簡単に仕上げる、フライパンひとつでこしらえるなど、料理が苦にならない工夫が盛り込まれているのに満足感があり、栄養のバランスが考えられている…。そんな「きちんと美味しい!」と料理関係者から絶賛される料理で注目を集めている著者が、とっておきのレシピを披露します。
本書では特に、“作りおき”できる、または“12分以内で”できる主菜を多数紹介。この一皿があれば、白いごはんを添えればよいだけ。一汁三菜を肩ひじはって作る必要はありません。番外編として、“プラス一品”で食卓が華やぐ副菜やごはんものも収録し、計100品以上を掲載。多忙な方の毎日に役立つ1冊です。

【目次】
・4日前でも! 作りおきおかず…肉を使って/魚介類を使って/その他
・12分以内で! 簡単メニュー…肉を使って/魚を使って/その他
 他、あると嬉しい副菜やスープを収録

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
この記事の関連キーワード
人気連載