「私のジュース少ない」と泣いてしまっている時のやる気アップの魔法
「本物の食は子ども達の未来を輝かせます」というスローガンの元、食に一番興味がある3歳から9歳の頃から食の大切さを感覚的に学べるのがキッズ食育です。お母さん達がキッズ食育を学ぶことで、子ども達が食事の時間を楽しみ、お母さんの願い通り好き嫌いなく、すくすく育ち、食の大切さを楽しく伝えることができます。日常の中では食事の時間のコミュニケーションが大きなポイントです。大切だとわかっていても日々の生活の中で食の大切さを伝えるということを完璧にこなすのは、なかなか大変なことも少しの魔法でいつもと違う!という喜びが得られるかもしれません。
お母さん達もやる気アップの魔法を使って子育てを少し楽にしてみませんか?
第二回目は「私のジュース少ない」と泣いてしまった時のやる気アップの魔法をお伝えします!
のべ2000人以上の子ども達とのレッスンから学ぶあゆみ先生のやる気アップの魔法!
お兄ちゃん、お姉ちゃんとおやつを囲む時、お父さん、お母さんとご飯を食べる時、「私の少ない!!!」と言われた経験ございませんか?
「パパのスープの方が多い!」と言ってパパのスープを欲しがったり、駄々をこねたり、せっかくの食事の時間にそんなことを言われると、同じ量盛り付けたお母さんもうんざりですよね。
「お皿が違うだけで、同じ分だけ入れたんだってば!」
ついつい出ちゃうこの言葉。
実は発達段階的に子ども達は理解ができないのです。
スイスの心理学者ピアジェによると、幼児は質量保存の法則が理解できないので、見た目に惑わされやすいとのことで、
例えば、同じ量のジュースでも、底面が広いコップよりも細長いコップにジュースを入れた方が、子ども達には多く見えてしまうそうです。
事物の本当の状態を認識する『保存概念』は子どもは未発達の状態であり、
『数の保存』は6~7歳頃に、
『量・長さの保存』は7~8歳頃に、
『重さの保存』は9~10歳頃に出来るようになってくるそうです。
物わかりが悪いな~と思ってしまっていたお母さんも安心してください。
発達段階的に普通の事です。
魔法 その1
同じコップ、食器に移し替えてみる。
「そっかそっか、パパの方が多く見えるか?」とニコニコしながら同じ器に入れ替えてみてください。
本当に同じだったと目で確かめたら不思議に思いながらも納得できるかもしれません。
魔法 その2
はじめから細長いコップに入れる。
多いほうがいいとぐずってしまい困った経験があったら、あらかじめ細長いコップに入れるように心がけましょう。
そうすることで、そっちが多い~こっちが少ない~という食事をする以前の壁はクリアできるかもしれません。
実はこの質量保存の法則、置き方にも同様のことが言えます。
ぎゅっと詰まっておかれた5つのものよりも、少し空間を広めにおいた4つのもののほうが多く見えるのです。
大好きな食べ物だと特に、いっぱいあるほうが子ども達は喜びます。
同じ数を置いているのに少ないと言ってテンションが下がってしまったら
ぎゅっとつめて盛り付けずに少し空間を広げるように盛り付けてみてください。
この場合は目の前でやっても、ご機嫌が斜めのままになってしまうことのほうが多いので、あえて目の前から引っ込め盛り付け直して、「ほら~増えたよ~」と笑顔で一言お願いしますね!
発達していくにつれ理解していきますので、お母さんの魔法がきく幼児さんにはぜひ魔法をかけ楽しい食事の時間を過ごしてくださいね。
気持ちの切り替えが難しいのも子ども達の可愛いところです。
食事のことでつまずくとその時間はお母さんの我慢大会ですが、魔法を使いこなし、イライラが少しでも軽減されるよう応援していますね。
教えてくれたのは・・・
日本キッズ食育協会 チーフトレーナー
爲我井 あゆみ(ためがいあゆみ) さん
幼稚園教諭を経て2014年6月子どものための食育スクール青空キッチンOpen。現在全国に10店舗あり、子どもの頃からの食の大切さを伝え、食を通して学校、家庭に次ぐ第三の教育の場を提供している。保育園での出張食育レッスンやイベント登壇、青空キッチンカリキュラム制作、キッズ食育トレーナー養成講座開講など、子どもと食のプロとして子どもの頃からの食育=キッズ食育の普及に励んでいる。
(社)日本キッズ食育協会とは
正しい食は子どもの将来を輝かせる
「キッズ食育」は、子どもに料理を教えるのではなく、人間力を高め、将来の可能性を伸ばすお手伝いをします。
大人になってからの「食育」では遅すぎるかもしれません。
小さなうちから平等に全員がキッズ食育の機会を持ってもらえるよう、「食育」が一般教養科目になるぐらい普及するよう努めます。
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