非常食、保存食の知っておきたい選び方
防災グッズ準備していますか?
非常食・災害食をストックする際には、事前に食べておくことも大事です。災害食・非常食の知っておきたい選び方、コツをご紹介します。
非常食・災害食をストックする際には、まず試食を
緊急時はすぐ口にできることが重要です。開封に手間がかかったり、はさみ等がないと中身を取り出せない、皿など容器が必要になる商品もありますので、事前にほかに何をストックする必要があるかを確認できるようにしておきたいところ。
温めずに食べられるものでも、油分が分離して固まっているため、実際には温めないと食欲が進まなかったり、味覚として口に合わない、臭いや風味が気になったり、塩分が濃過ぎて主食や水を多く必要とするもの、調理に大量の水が必要になるものもあります。
また、非常食・災害食は主食のものが多いのですが、おかゆ、パンだけでは消化が良く早いタイミングで空腹感を感じることにもなりますので、どの組み合わせでどの程度空腹感を感じないでいられるかを確認しておけると、1日の食事分の目安になります。
準備しておきたい11のポイント
・7日分の確保
地域や災害状況により異なりますが、ライフライン復旧を想定し7日間分ほど用意しましょう。電気の復旧が早く進んだ場合でも、ガス、水道の復旧には時間を要することがあります。
・火を使わなくても食べられるもの、水を過度に消費しないものも
カセットコンロを常備し使いこなしておくというのもいいのですが、換気が十分にできる環境下でない場合もあり、非常時に冷静に扱えない場合、カセットボンベの事故を起こす可能性もあります。温めなくても食べられるもの、温める際に火を必要としない、過度に水を消費しないもの、食べる際に口の中の水分を過度に吸収し過ぎないような物がまず望ましいでしょう。
・1食使い切りタイプを
電気が不通となり冷蔵庫やエアコンが使用できない場合がありますので、食中毒にならないためにも、水分を含んだ状態のものは残さずに食べ切れるものを用意しましょう。換気ができない場合は残しておくと匂いもこもります。
・温かくして食べるもの。火を使わなくても温められると尚良い
温かいものは心身ともに充足感をもたらします。発熱剤を使用する場合は、あらかじめ試用し必要となる水の量も確認しておきます。
・高栄養食品
炭水化物中心になりがちです。たん白質、脂質、カルシウム、ビタミンをカバーできるのり、食べる煮干しや、ドライフルーツ、ナッツなど保存可能な高栄養食は備蓄したいものです。
・調味料
食欲がないときも食べられるように、味付けができるもの。液だれの心配のない携帯できる醤油、塩、リキッドレモンなどを揃えましょう。
・おやつ
飴やガムは、口の中に含んでいると安心感が生まれ、気持ちに余裕がもてます。また、非常時に甘味は入手しにくいため、普段からよく食べている方は、保管しておきましょう。
・水
水は手や体を少し拭くにも必要になりますので、1日1人3Lを目安に保存できると望ましいです。水は携帯がしやすい500mlペットボトル入りのものも確保し、飲み口の雑菌の繁殖防止のためできるだけ2Lペットボトル入りの水は口を付けて飲まないようにします。
・乳幼児向け
避難所での備蓄が充足しているとは限らない場合もありますので、離乳食、紙のおむつは家庭にて備蓄できるようにします。またおしりふき、靴下や肌着、哺乳瓶、母子手帳など年齢に応じた必需品もすぐに持ち出せるようにしておきます。
アレルギー児のいらっしゃるご家庭では、自治体備蓄品が使用できない場合に備え家庭でも全食分備えておきます。
・薬、医療機器
服用中の薬剤は携帯しておけるようにします。医療機器、器具を使用している場合、携帯可能なものがあれば試しておきます。
通院中の病院の連絡先を控えておき、薬剤が不足し投薬中断による影響が見込まれる場合は速やかに病院に連絡ができるようにします。
・食器
水道不通の場合に備え、衛生面から使い捨てタイプの割り箸を揃えておきましょう。
その他に、トイレットペーパー、ビニール袋、タオル、電池、懐中電灯、コンセント不要の携帯電話充電器、ばんそうこうや消毒液、ほこりや粉塵対策のためのマスク、紙、油性ペン、軍手、レインブーツ、カイロなどもまとめておき、貴重品一式もすぐに持ち出せるようにしておきましょう。降雨や浸水、家屋破損等により寒さが堪える場合もありますので、耐水の防寒着なども必要です。
定期的なチェックも
非常食、災害食の保存期限は3~5年のものが多いですが、期限が迫っているものは買い換えておきましょう。またご自宅、ご家族の勤務先、学校等から近隣の避難場所は事前に調べておきましょう。
株式会社ウィルモア
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